3 / 14
公園不倫デビュー
しおりを挟む
妻の眞鍋真由子とは大学の新入生歓迎コンパで知り合って、その日の内に肉体関係を持つ事になった。酒も飲んでいないのに、あの頃の私は誰彼構わずに女性を誘っていた事を思い出しては、我ながら恥ずかしくなるものだ。
真由子は田舎から上京したばかりのいかにもウブな見た目の少女だった。背中まで伸びたストレートの黒髪に、眼鏡をかけて、身体の線は細く、病弱な妹的なその姿は見ているだけで思わず守って上げたくなる気持ちにさせられた。
だが、そんな見た目に反して彼女は処女ではなかった。逆に私よりも経験豊富な大人の女性だったのかもしれない。その頃から私は彼女を真の意味で満足させられたという実感が持てなかった。それは今でも同じかもしれない。
今日、私は真由子に私の子供を妊娠した事を告げられた。そして、彼女と結婚する事を決めた最大の理由がそれだった。彼女は私に嘘をついている。私にとっては幸福にも不幸にもなりえる嘘である。
(彼女が私の子供を妊娠する事は絶対に有り得ない。)
❇︎
真由子と結婚する前の私は、結婚を前提に付き合っていた女性がいた。取引先の社長の娘であった。上手くいけば逆玉、将来は社長という夢のような人生を向かえるはずだった。
「あっあっ…うぅぅん…はぁはぁ…中に…」
社会人だった私とは違い、社長の娘でお嬢様大学の21歳の華苗は子作りに積極的だった。避妊具を付けずに何度も性行為を繰り返していた。
彼女と子作りを開始して早くも3ヶ月目の事だった。彼女が一向に妊娠の兆候が訪れない事に苛立って来たようだ。
「ねぇ!どうして妊娠しないのよ?私は早く子供を産みたいのよ。30過ぎてから産んで、子供の友達にババア呼ばわりされるのは嫌なんだからね!」
「そうなこと言っても……こればかりは運というか、確率とかじゃないし。仕方ない事なんじゃないかな。大丈夫だよ、きっとその内に必ず出来るからって!」
華苗は我が儘で自己中心的な典型的なお嬢様だった。私とのセックスも楽しむというよりも、まるで作業のようだった。ベッドに私を寝かせて性器の上に跨るだけの日々が半年間も続いていた。そして………。
❇︎
「残念ながら、お二人の力だけでは子供を授かる事は極めて難しいとしかお答え出来ません。」
そう子供が出来ない原因は華苗ではなかった。もちろん相性の悪さや性格の不一致といったものでもなかった。全ての原因は私の性器に生殖能力がなかった事であった。
(はっはははは、まさか俺のムスコの出来が悪くて婚約破棄とはな。笑うしかないな。はぁぁぁ~、親父とお袋に何て話せばいいんだろう。)
会社の跡継ぎが作れない私は簡単に華苗と別れる事になった。元々は私が社長に気に入られただけの男だったので、香苗は私と付き合う事を最初から快く思っていなかったようだ。別れられる正当な理由が見つかった事を大いに喜んでいた。
そんな時に電話で『会って話したい事がある』と真由子に私は呼び出されてしまった。
私のムスコの欠陥は良い面と悪い面がもちろんあった。良い面は毎月の避妊具の費用が0になった事だ。そして、悪い面は私は結婚して夫にはなれるが、一生自分の子供の父親にはなれないという事だった。
「私、妊娠したの。」
(はっ?何言ってんだよ、真由?俺と子供が出来る訳がないだろう。)
最初は彼女の冗談かと思っていたが、どうやら冗談ではなく本当に妊娠しているようだ。問題は何故、私の子供だと彼女が確信しているのかだった。
「いやぁ~~、最近の避妊具は穴でも空いているのかな?まあ、出来ちゃったもんは仕方ないよな。はっはははは……で、真由はどうしたいんだ?」
彼女は産みたいと私にハッキリ答えた。
世の中おかしな事があるものだ。子供が作れないから華苗に捨てられた私が、今度は真由子に妊娠して子供を産みたいと相談されている。私がその場で考えられる選択肢は2つしかなかった。
1つは『子供が作れない、俺の性器でどうやって妊娠するんだよ!巫山戯んじゃねぇよ!』と他人の子供を私に育てさせようとする真由子を罵倒して罵る事である。
もう一つは他人の子供だと分かっていながら真由子と結婚して、自分の子供として育てる事である。性器の機能不全で華苗に捨てられたばかりの私の、ちょっとした彼女への復讐でもあった。
それに子供が作れない男と結婚したいと思う女性が何処にいるだろうか?この選択は私と真由子の両方に利があり、そしてお腹の子供にも利がある最善の選択だとその時の私は判断した。そして私は真由子と結婚する事を決めた。
真由子は田舎から上京したばかりのいかにもウブな見た目の少女だった。背中まで伸びたストレートの黒髪に、眼鏡をかけて、身体の線は細く、病弱な妹的なその姿は見ているだけで思わず守って上げたくなる気持ちにさせられた。
だが、そんな見た目に反して彼女は処女ではなかった。逆に私よりも経験豊富な大人の女性だったのかもしれない。その頃から私は彼女を真の意味で満足させられたという実感が持てなかった。それは今でも同じかもしれない。
今日、私は真由子に私の子供を妊娠した事を告げられた。そして、彼女と結婚する事を決めた最大の理由がそれだった。彼女は私に嘘をついている。私にとっては幸福にも不幸にもなりえる嘘である。
(彼女が私の子供を妊娠する事は絶対に有り得ない。)
❇︎
真由子と結婚する前の私は、結婚を前提に付き合っていた女性がいた。取引先の社長の娘であった。上手くいけば逆玉、将来は社長という夢のような人生を向かえるはずだった。
「あっあっ…うぅぅん…はぁはぁ…中に…」
社会人だった私とは違い、社長の娘でお嬢様大学の21歳の華苗は子作りに積極的だった。避妊具を付けずに何度も性行為を繰り返していた。
彼女と子作りを開始して早くも3ヶ月目の事だった。彼女が一向に妊娠の兆候が訪れない事に苛立って来たようだ。
「ねぇ!どうして妊娠しないのよ?私は早く子供を産みたいのよ。30過ぎてから産んで、子供の友達にババア呼ばわりされるのは嫌なんだからね!」
「そうなこと言っても……こればかりは運というか、確率とかじゃないし。仕方ない事なんじゃないかな。大丈夫だよ、きっとその内に必ず出来るからって!」
華苗は我が儘で自己中心的な典型的なお嬢様だった。私とのセックスも楽しむというよりも、まるで作業のようだった。ベッドに私を寝かせて性器の上に跨るだけの日々が半年間も続いていた。そして………。
❇︎
「残念ながら、お二人の力だけでは子供を授かる事は極めて難しいとしかお答え出来ません。」
そう子供が出来ない原因は華苗ではなかった。もちろん相性の悪さや性格の不一致といったものでもなかった。全ての原因は私の性器に生殖能力がなかった事であった。
(はっはははは、まさか俺のムスコの出来が悪くて婚約破棄とはな。笑うしかないな。はぁぁぁ~、親父とお袋に何て話せばいいんだろう。)
会社の跡継ぎが作れない私は簡単に華苗と別れる事になった。元々は私が社長に気に入られただけの男だったので、香苗は私と付き合う事を最初から快く思っていなかったようだ。別れられる正当な理由が見つかった事を大いに喜んでいた。
そんな時に電話で『会って話したい事がある』と真由子に私は呼び出されてしまった。
私のムスコの欠陥は良い面と悪い面がもちろんあった。良い面は毎月の避妊具の費用が0になった事だ。そして、悪い面は私は結婚して夫にはなれるが、一生自分の子供の父親にはなれないという事だった。
「私、妊娠したの。」
(はっ?何言ってんだよ、真由?俺と子供が出来る訳がないだろう。)
最初は彼女の冗談かと思っていたが、どうやら冗談ではなく本当に妊娠しているようだ。問題は何故、私の子供だと彼女が確信しているのかだった。
「いやぁ~~、最近の避妊具は穴でも空いているのかな?まあ、出来ちゃったもんは仕方ないよな。はっはははは……で、真由はどうしたいんだ?」
彼女は産みたいと私にハッキリ答えた。
世の中おかしな事があるものだ。子供が作れないから華苗に捨てられた私が、今度は真由子に妊娠して子供を産みたいと相談されている。私がその場で考えられる選択肢は2つしかなかった。
1つは『子供が作れない、俺の性器でどうやって妊娠するんだよ!巫山戯んじゃねぇよ!』と他人の子供を私に育てさせようとする真由子を罵倒して罵る事である。
もう一つは他人の子供だと分かっていながら真由子と結婚して、自分の子供として育てる事である。性器の機能不全で華苗に捨てられたばかりの私の、ちょっとした彼女への復讐でもあった。
それに子供が作れない男と結婚したいと思う女性が何処にいるだろうか?この選択は私と真由子の両方に利があり、そしてお腹の子供にも利がある最善の選択だとその時の私は判断した。そして私は真由子と結婚する事を決めた。
0
お気に入りに追加
17
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
女子高生は卒業間近の先輩に告白する。全裸で。
矢木羽研
恋愛
図書委員の女子高生(小柄ちっぱい眼鏡)が、卒業間近の先輩男子に告白します。全裸で。
女の子が裸になるだけの話。それ以上の行為はありません。
取って付けたようなバレンタインネタあり。
カクヨムでも同内容で公開しています。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
JC💋フェラ
山葵あいす
恋愛
森野 稚菜(もりの わかな)は、中学2年生になる14歳の女の子だ。家では姉夫婦が一緒に暮らしており、稚菜に甘い義兄の真雄(まさお)は、いつも彼女におねだりされるままお小遣いを渡していたのだが……
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
ミックスド★バス~家のお風呂なら誰にも迷惑をかけずにイチャイチャ?~
taki
恋愛
【R18】恋人同士となった入浴剤開発者の温子と営業部の水川。
お互いの部屋のお風呂で、人目も気にせず……♥
えっちめシーンの話には♥マークを付けています。
ミックスド★バスの第5弾です。
先生!放課後の隣の教室から女子の喘ぎ声が聴こえました…
ヘロディア
恋愛
居残りを余儀なくされた高校生の主人公。
しかし、隣の部屋からかすかに女子の喘ぎ声が聴こえてくるのであった。
気になって覗いてみた主人公は、衝撃的な光景を目の当たりにする…
秘密 〜官能短編集〜
槙璃人
恋愛
不定期に更新していく官能小説です。
まだまだ下手なので優しい目で見てくれればうれしいです。
小さなことでもいいので感想くれたら喜びます。
こここうしたらいいんじゃない?などもお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる