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愛している※
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「痛むか? ……すまない、アリアに痛い思いをさせたいわけではないんだ」
そう言うと、ゆっくりと私の胸の先端を舌で転がす。
そして空いた手で繋がっているところのすぐ上にある花芯を再び擦られれば、痛みとは別の感覚が私に襲いかかった。
同時に、始めは痛みしか感じられなかった結合部の滑りが良くなり始めたように感じる。
それをアンソニーも感じ取ったのか、緩慢であった動きが徐々に激しくなり、やがては腰を打ち付けるようなものへと変化していった。
大きな屹立が引き抜かれ寂しさを覚えるのもたったの一瞬のこと。
すぐさま奥深くまで突き立てられ、息が止まりそうになる。
抽送を繰り返すたびに中の敏感な壁を抉られ、擦られる。
アンソニーの屹立は先端が少し大きめであるのか、ちょうどそれが入り口に引っかかるようにして出入りするらしい。
「あっ……音、恥ずかし……ああっ」
「もっと聞かせるんだ。アリアが俺だけに乱れている姿をもっと見せて」
溢れ出した潤滑液が、彼の抽送に合わせてグチュグチュと卑猥な水音となって響き渡る。
アンソニーは一度屹立を抜き取ると、共にこぼれた愛液を掬うようにして再び押し込めた。
「はぁっ……こんなに最高だとは思ってもみなかった……これは、クセになりそうだな」
「えっ……?」
「しばらくこの部屋から出してやれないかもな」
「や、何言っ……ああんっ!」
「アリアが完全に俺のものになるまで、誰の目にも触れさせたくない」
アンソニーの言う意味がよくわからず問いかけようとするが、それを遮るかのように思い切り腰を打ちつけられた。
お互い汗ばみ湿り気を帯びた肌からは、パチュんという音が鳴り響く。
「アリア、そろそろ出てしまう」
「あっ……出るって、何を……んっ……ま、まさか…!?」
「俺の子種を、受け取ってほしい」
流石にそれは許されることではない。
私たちは共に未婚で、婚約者の間柄でもないというのに。
彼の子種を注がれてしまったら、子を宿してしまうかもしれないのだ。
そんなことになったら後継の問題も含めてかなりややこしい話になってしまう。
意外にも冷静さを残した頭の中で、私はそんなことを考えた。
「だめ、それはダメ! お義兄様やめて……!」
「アンソニー、と呼べと言っただろう」
「あ、アンソニー! やめて、子どもができてしまうわ!」
「俺はアリアが俺の子を宿してくれても何の問題もない。むしろ嬉しいくらいだ」
「何わけのわからないこと、言って……きゃぁっ……あ、あっ……ああっ」
「くっ……アリア、アリア!」
叫ぶように私の名前を呼んだ後、腰を何度も深く打ち付けながら震えた彼は、繋がりを保ったままその余韻に浸っている。
それと同時にジワリと温かなものが腹の中に広がっていくのを感じて、彼が中で子種を放出したのだということがわかった。
やがて屹立を引き抜くと、とどめきれなくなった欲望達がこぼれ、シーツにピンク色の染みを作る。
「や、ダメって言ったのに……」
恐ろしいほどの快感と事後の痛みと、避妊をしなかったことへの不安と、様々な感情が入り乱れて知らぬ間に涙が頬を伝う。
アンソニーはそんな私をみて少し切なげに眉を顰めると、そっと唇でその涙を吸い取りこう言った。
「……愛してるアリア」
そう言うと、ゆっくりと私の胸の先端を舌で転がす。
そして空いた手で繋がっているところのすぐ上にある花芯を再び擦られれば、痛みとは別の感覚が私に襲いかかった。
同時に、始めは痛みしか感じられなかった結合部の滑りが良くなり始めたように感じる。
それをアンソニーも感じ取ったのか、緩慢であった動きが徐々に激しくなり、やがては腰を打ち付けるようなものへと変化していった。
大きな屹立が引き抜かれ寂しさを覚えるのもたったの一瞬のこと。
すぐさま奥深くまで突き立てられ、息が止まりそうになる。
抽送を繰り返すたびに中の敏感な壁を抉られ、擦られる。
アンソニーの屹立は先端が少し大きめであるのか、ちょうどそれが入り口に引っかかるようにして出入りするらしい。
「あっ……音、恥ずかし……ああっ」
「もっと聞かせるんだ。アリアが俺だけに乱れている姿をもっと見せて」
溢れ出した潤滑液が、彼の抽送に合わせてグチュグチュと卑猥な水音となって響き渡る。
アンソニーは一度屹立を抜き取ると、共にこぼれた愛液を掬うようにして再び押し込めた。
「はぁっ……こんなに最高だとは思ってもみなかった……これは、クセになりそうだな」
「えっ……?」
「しばらくこの部屋から出してやれないかもな」
「や、何言っ……ああんっ!」
「アリアが完全に俺のものになるまで、誰の目にも触れさせたくない」
アンソニーの言う意味がよくわからず問いかけようとするが、それを遮るかのように思い切り腰を打ちつけられた。
お互い汗ばみ湿り気を帯びた肌からは、パチュんという音が鳴り響く。
「アリア、そろそろ出てしまう」
「あっ……出るって、何を……んっ……ま、まさか…!?」
「俺の子種を、受け取ってほしい」
流石にそれは許されることではない。
私たちは共に未婚で、婚約者の間柄でもないというのに。
彼の子種を注がれてしまったら、子を宿してしまうかもしれないのだ。
そんなことになったら後継の問題も含めてかなりややこしい話になってしまう。
意外にも冷静さを残した頭の中で、私はそんなことを考えた。
「だめ、それはダメ! お義兄様やめて……!」
「アンソニー、と呼べと言っただろう」
「あ、アンソニー! やめて、子どもができてしまうわ!」
「俺はアリアが俺の子を宿してくれても何の問題もない。むしろ嬉しいくらいだ」
「何わけのわからないこと、言って……きゃぁっ……あ、あっ……ああっ」
「くっ……アリア、アリア!」
叫ぶように私の名前を呼んだ後、腰を何度も深く打ち付けながら震えた彼は、繋がりを保ったままその余韻に浸っている。
それと同時にジワリと温かなものが腹の中に広がっていくのを感じて、彼が中で子種を放出したのだということがわかった。
やがて屹立を引き抜くと、とどめきれなくなった欲望達がこぼれ、シーツにピンク色の染みを作る。
「や、ダメって言ったのに……」
恐ろしいほどの快感と事後の痛みと、避妊をしなかったことへの不安と、様々な感情が入り乱れて知らぬ間に涙が頬を伝う。
アンソニーはそんな私をみて少し切なげに眉を顰めると、そっと唇でその涙を吸い取りこう言った。
「……愛してるアリア」
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