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かの子の過去
かの子の過去
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それからしばらくして私と尚輝は結婚した。
真希も静佳もすごく祝福してくれた。
みんなが自分のように喜んでくれて私は嬉しかった。
結婚してからの私は仕事もしながら家事もこなしていた。
こう見えても私は料理が得意なんだ。
尚輝はいつも「おいしい、うますぎるー。」と食べてくれた。
こんなに幸せでいいんだろうか?と思うくらい毎日が幸せだった。
ある日、尚輝が夕ご飯を外で食べようと言ってきた。
「たまには何か食べに行こう。かの子もたまにはご飯作りしないで、おいしいもん食べなきゃ」
「じゃあ、私の好きなものでいい?
だったらハンバーグ」
私がそういうと尚輝はうん?という顔をして
「ハンバーグなんかいつでも食べれるよ。
なんかもっと高級なものにしよう」
とニカッと笑いながら尚輝がいう。
「私はハンバーグがいいの!ハンバーグじゃなきゃ嫌!」
私はムキになったように言った。尚輝はあきれた顔をして
「わかったよ。じゃあハンバーグ。でも専門店にしような」
「えっ⁉︎あるの!専門店!私ファミレスと思った」
私がそういうと尚輝はいたずらっ子のような顔をして、国道沿いにとても静かなお店があり、大きさも決められて、飲み物もたくさんあると説明してくれた。
私達は近くだから歩いて行くことにした。
近くにそのようなお店があるとは思わなかった。
とても大きくて、その場で作ってくださるハンバーグはとてもおいしくて、私は食べられなかったから、箱に入れてくれてお持ち帰りにした。
お店を出て、空を見上げると星がとてもきれいだった。
「こんなまぶしい街でも星はきれいね」
尚輝は黙ってうなずいた。
その時、私は急に心臓を鷲掴みにされるような苦しみに襲われた!!
脳が何かに食い荒らされてるような苦痛も襲ってくる!目の前がぼやけていく中、苦痛が私の全身を襲う!!
「……尚輝……苦しい……私の中で何かが……」
それだけしか言えない。とても苦しい!助けて!
「かの子どうした!大丈夫か!おい!」
その言葉は覚えている。その後、私はだんだんと意識が遠のくのを感じた。尚輝の名前を読んだけど、きちんと話したのかも覚えていない。私はそのまま意識を失った……。
それから意識を取り戻した時、私は病院のベッドに横たわっていた。
あれからどのくらい時間が経ったんだろう?
「かの子、かの子、わかるか?俺がわかるか?」
尚輝が私に呼びかけていた。私は静かにうなづいた。尚輝は少しホッとした表情をうかべて、やさしく微笑んだ。
「かの子、何も心配する必要はないからね。職場にも連絡したから。あとは元気になるようにゆっくりしてたらいいからね」
私は黙ったまま、うなづいた。
それからだった。私が夜中に鏡に向かって独り言をいうようになったのは……。
すべてその日からだった……。
真希も静佳もすごく祝福してくれた。
みんなが自分のように喜んでくれて私は嬉しかった。
結婚してからの私は仕事もしながら家事もこなしていた。
こう見えても私は料理が得意なんだ。
尚輝はいつも「おいしい、うますぎるー。」と食べてくれた。
こんなに幸せでいいんだろうか?と思うくらい毎日が幸せだった。
ある日、尚輝が夕ご飯を外で食べようと言ってきた。
「たまには何か食べに行こう。かの子もたまにはご飯作りしないで、おいしいもん食べなきゃ」
「じゃあ、私の好きなものでいい?
だったらハンバーグ」
私がそういうと尚輝はうん?という顔をして
「ハンバーグなんかいつでも食べれるよ。
なんかもっと高級なものにしよう」
とニカッと笑いながら尚輝がいう。
「私はハンバーグがいいの!ハンバーグじゃなきゃ嫌!」
私はムキになったように言った。尚輝はあきれた顔をして
「わかったよ。じゃあハンバーグ。でも専門店にしような」
「えっ⁉︎あるの!専門店!私ファミレスと思った」
私がそういうと尚輝はいたずらっ子のような顔をして、国道沿いにとても静かなお店があり、大きさも決められて、飲み物もたくさんあると説明してくれた。
私達は近くだから歩いて行くことにした。
近くにそのようなお店があるとは思わなかった。
とても大きくて、その場で作ってくださるハンバーグはとてもおいしくて、私は食べられなかったから、箱に入れてくれてお持ち帰りにした。
お店を出て、空を見上げると星がとてもきれいだった。
「こんなまぶしい街でも星はきれいね」
尚輝は黙ってうなずいた。
その時、私は急に心臓を鷲掴みにされるような苦しみに襲われた!!
脳が何かに食い荒らされてるような苦痛も襲ってくる!目の前がぼやけていく中、苦痛が私の全身を襲う!!
「……尚輝……苦しい……私の中で何かが……」
それだけしか言えない。とても苦しい!助けて!
「かの子どうした!大丈夫か!おい!」
その言葉は覚えている。その後、私はだんだんと意識が遠のくのを感じた。尚輝の名前を読んだけど、きちんと話したのかも覚えていない。私はそのまま意識を失った……。
それから意識を取り戻した時、私は病院のベッドに横たわっていた。
あれからどのくらい時間が経ったんだろう?
「かの子、かの子、わかるか?俺がわかるか?」
尚輝が私に呼びかけていた。私は静かにうなづいた。尚輝は少しホッとした表情をうかべて、やさしく微笑んだ。
「かの子、何も心配する必要はないからね。職場にも連絡したから。あとは元気になるようにゆっくりしてたらいいからね」
私は黙ったまま、うなづいた。
それからだった。私が夜中に鏡に向かって独り言をいうようになったのは……。
すべてその日からだった……。
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