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我が家に彼女がやって来た日
16話
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悠斗くんと恋人繋ぎをしながら向かった場所は、噴水のイルミネーション。
そこまで大きな噴水ってわけでは無いけど、凄く綺麗に光っている。
これで最後か、と少し悲しくなってしまう。
もっと悠斗くんと手を繋いでいたい。もっと悠斗くんとイルミネーションを見ていたい。
そんな我儘を悠斗くんに言えるわけがない。
それよりも私はこれから悠斗くんにしないといけないことがある。
本当に緊張するけど、でも、一度決めたんだからちゃんとやらないと。
幸いにも、噴水の周りには人があまりいない。もう夕食には丁度いい時間帯ということもあり、食事にでも行ったのかな?
「ゆ、悠斗く――」
「こ、小春――」
今しかない、と思い、勇気を振り絞って悠斗くんを呼ぼうとしたけど、悠斗くんと声がかぶってしまった。
「な、何かな? 悠斗くん」
「小春こそ、何?」
「悠斗くんからで良いよ」
「じゃ、じゃあ」
そう言って悠斗くんは一度だけゆっくりと深呼吸をした。
そして真剣な目で私を見つめる。
今までこんな真剣な目の悠斗くんは見たことない。今からプロポーズでもされるのかなと思ってしまうほどだ。
「こ、小春!」
「は、はいっ!」
急に名前を呼ばれて反射的にはいと応えてしまった。
そして悠斗くんは自身のポケットに手を入れた。
そして――――
「よ、喜んでくれるかは分からないけど。これ、クリスマスプレゼント! 受け取ってくれるか?」
悠斗くんは両手で大切に持っている可愛らしく包装された箱を私に向けた。
まさか悠斗くんが私にプレゼントを用意してくれているとは思わなかった。だって悠斗くんはずっと私と一緒に……あれ? もしかして悠斗くん、あの時に。
私は悠斗くんからプレゼントを受け取った。
「ありがとう、悠斗くん。開けても、良い?」
「う、うん。勿論! 喜んでくれると良いんだけど」
悠斗くんがプレゼントしてくれたんだから喜ばないわけがない。
私はゆっくりとリボンを解き、綺麗に包装を剥した。
可愛く包装されていた中身は真っ白で綺麗な箱だった。
「あ、開けるね」
悠斗くんは何を私にプレゼントしてくれたのだろうと、わくわくしながらゆっくりと白い箱を開ける。
「わー! 綺麗~」
箱の中にはとても綺麗なハート型のネックレスが入っていた。
アクセサリーをプレゼントしてもらったのは初めてだからとても嬉しい。
「よ、喜んでくれたかな」
少し不安そうな悠斗くんに私は笑顔で「勿論! すごーく嬉しい!」と返した。
「付けてみても良いかな?」
「勿論」
「え、えーっと。付けてもらっても良い?」
「え? 俺が?」
「うん。悠斗くんが」
どうせなら初めては悠斗くんに付けてもらいたい。
「分かった」
悠斗くんは私からネックレスを受け取り、私の後ろへと回った。
悠斗くんが私にネックレスを付けてくれている間に、私は似合うかな? 似合わなかったらどうしようとドキドキしていた。
「付けれたよ」
そう言って悠斗くんは私の前に来た。
「ど、どうかな? 似合ってる?」
あんな綺麗なネックレスが私に似合うかが心配だ。
「凄く似合ってるよ。凄く、可愛い」
悠斗くんは少し照れながら可愛いと言ってくれた。
そんなこと言われたら私だって照れちゃうよ……
彼氏から可愛いって言われて嬉しくない彼女なんて居ないよ。
私の胸元でダンシングストーンはイルミネーションの光で綺麗に輝いている。
どうしよう、嬉しすぎて言葉が出ないよ。でも、ちゃんとお礼は言わないと。
「あ、ありがとう」
悠斗くんが私にプレゼントをくれたんだ。私も悠斗くんにプレゼントあげないといけないけど、でも……
「ゆ、悠斗くん」
私はさっき悠斗くんと言葉が重なって言えなかったことを言う。
「私、悠斗くんに謝らないといけない」
「謝る? 俺に?」
私の言葉に悠斗くんは首を傾げる。
「悠斗くんがこんなに素敵なプレゼントをくれたのに、私悠斗くんにクリスマスプレゼント用意できなかった」
「い、良いよ良いよ。そんな気にしないで良いから」
「だ、だから――――」
私は悠斗くんの背中に手を回し抱き着いた。
そして私の唇が悠斗くんの唇に触れる。
悠斗くんと私では身長の差がある。だからそれを少しでも縮めるために、慣れないヒールを履いて来た。
私からのキスとハグで悠斗くんが喜んでくれるかは分からないけど。でも、これくらいしか私にはできない。
それに、歩夢ちゃんも言ってたもん。
私と悠斗くんの唇が触れ合って何秒経っただろう。凄く長く感じる。
そして私はゆっくりと悠斗くんから離れる。
「こ、これがプレゼントじゃ、ダメ……かな?」
ダメって言われたら、急に抱き着くななんて言われたらどうしよう。
ドキドキしながら悠斗くんの返事を待つ。
だけど中々悠斗くんは答えてくれない。
下を向いている私は顔を上げて悠斗くんの顔を見る。
「ゆ、悠斗くん?」
悠斗くんは顔を真っ赤にして直立不動だった。
「え、あ、ごめん。あまりにも急で、びっくりしちゃった」
「わ、私こそ急にき、き……キスしちゃってごめんね」
キスという言葉を言うのが恥ずかしい。
すると悠斗くんは一歩私に近づいて来た。
そして――
「きゃっ!」
悠斗くんは私を優しく抱きしめた。
「小春。大好きだよ」
悠斗くんは私の耳元でそう囁いた。
可愛いの次は大好き。もう嬉しすぎてどうかなっちゃいそう。
私はもう一度悠斗くんの背中に手を回した。
そこまで大きな噴水ってわけでは無いけど、凄く綺麗に光っている。
これで最後か、と少し悲しくなってしまう。
もっと悠斗くんと手を繋いでいたい。もっと悠斗くんとイルミネーションを見ていたい。
そんな我儘を悠斗くんに言えるわけがない。
それよりも私はこれから悠斗くんにしないといけないことがある。
本当に緊張するけど、でも、一度決めたんだからちゃんとやらないと。
幸いにも、噴水の周りには人があまりいない。もう夕食には丁度いい時間帯ということもあり、食事にでも行ったのかな?
「ゆ、悠斗く――」
「こ、小春――」
今しかない、と思い、勇気を振り絞って悠斗くんを呼ぼうとしたけど、悠斗くんと声がかぶってしまった。
「な、何かな? 悠斗くん」
「小春こそ、何?」
「悠斗くんからで良いよ」
「じゃ、じゃあ」
そう言って悠斗くんは一度だけゆっくりと深呼吸をした。
そして真剣な目で私を見つめる。
今までこんな真剣な目の悠斗くんは見たことない。今からプロポーズでもされるのかなと思ってしまうほどだ。
「こ、小春!」
「は、はいっ!」
急に名前を呼ばれて反射的にはいと応えてしまった。
そして悠斗くんは自身のポケットに手を入れた。
そして――――
「よ、喜んでくれるかは分からないけど。これ、クリスマスプレゼント! 受け取ってくれるか?」
悠斗くんは両手で大切に持っている可愛らしく包装された箱を私に向けた。
まさか悠斗くんが私にプレゼントを用意してくれているとは思わなかった。だって悠斗くんはずっと私と一緒に……あれ? もしかして悠斗くん、あの時に。
私は悠斗くんからプレゼントを受け取った。
「ありがとう、悠斗くん。開けても、良い?」
「う、うん。勿論! 喜んでくれると良いんだけど」
悠斗くんがプレゼントしてくれたんだから喜ばないわけがない。
私はゆっくりとリボンを解き、綺麗に包装を剥した。
可愛く包装されていた中身は真っ白で綺麗な箱だった。
「あ、開けるね」
悠斗くんは何を私にプレゼントしてくれたのだろうと、わくわくしながらゆっくりと白い箱を開ける。
「わー! 綺麗~」
箱の中にはとても綺麗なハート型のネックレスが入っていた。
アクセサリーをプレゼントしてもらったのは初めてだからとても嬉しい。
「よ、喜んでくれたかな」
少し不安そうな悠斗くんに私は笑顔で「勿論! すごーく嬉しい!」と返した。
「付けてみても良いかな?」
「勿論」
「え、えーっと。付けてもらっても良い?」
「え? 俺が?」
「うん。悠斗くんが」
どうせなら初めては悠斗くんに付けてもらいたい。
「分かった」
悠斗くんは私からネックレスを受け取り、私の後ろへと回った。
悠斗くんが私にネックレスを付けてくれている間に、私は似合うかな? 似合わなかったらどうしようとドキドキしていた。
「付けれたよ」
そう言って悠斗くんは私の前に来た。
「ど、どうかな? 似合ってる?」
あんな綺麗なネックレスが私に似合うかが心配だ。
「凄く似合ってるよ。凄く、可愛い」
悠斗くんは少し照れながら可愛いと言ってくれた。
そんなこと言われたら私だって照れちゃうよ……
彼氏から可愛いって言われて嬉しくない彼女なんて居ないよ。
私の胸元でダンシングストーンはイルミネーションの光で綺麗に輝いている。
どうしよう、嬉しすぎて言葉が出ないよ。でも、ちゃんとお礼は言わないと。
「あ、ありがとう」
悠斗くんが私にプレゼントをくれたんだ。私も悠斗くんにプレゼントあげないといけないけど、でも……
「ゆ、悠斗くん」
私はさっき悠斗くんと言葉が重なって言えなかったことを言う。
「私、悠斗くんに謝らないといけない」
「謝る? 俺に?」
私の言葉に悠斗くんは首を傾げる。
「悠斗くんがこんなに素敵なプレゼントをくれたのに、私悠斗くんにクリスマスプレゼント用意できなかった」
「い、良いよ良いよ。そんな気にしないで良いから」
「だ、だから――――」
私は悠斗くんの背中に手を回し抱き着いた。
そして私の唇が悠斗くんの唇に触れる。
悠斗くんと私では身長の差がある。だからそれを少しでも縮めるために、慣れないヒールを履いて来た。
私からのキスとハグで悠斗くんが喜んでくれるかは分からないけど。でも、これくらいしか私にはできない。
それに、歩夢ちゃんも言ってたもん。
私と悠斗くんの唇が触れ合って何秒経っただろう。凄く長く感じる。
そして私はゆっくりと悠斗くんから離れる。
「こ、これがプレゼントじゃ、ダメ……かな?」
ダメって言われたら、急に抱き着くななんて言われたらどうしよう。
ドキドキしながら悠斗くんの返事を待つ。
だけど中々悠斗くんは答えてくれない。
下を向いている私は顔を上げて悠斗くんの顔を見る。
「ゆ、悠斗くん?」
悠斗くんは顔を真っ赤にして直立不動だった。
「え、あ、ごめん。あまりにも急で、びっくりしちゃった」
「わ、私こそ急にき、き……キスしちゃってごめんね」
キスという言葉を言うのが恥ずかしい。
すると悠斗くんは一歩私に近づいて来た。
そして――
「きゃっ!」
悠斗くんは私を優しく抱きしめた。
「小春。大好きだよ」
悠斗くんは私の耳元でそう囁いた。
可愛いの次は大好き。もう嬉しすぎてどうかなっちゃいそう。
私はもう一度悠斗くんの背中に手を回した。
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