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スッキリした目覚め
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手術室が沢山ある病院だった。
ガーッと『手術室』と書かれた大きな扉が開き、術着に着替えた私は徒歩で手術室に入る。
すると更に沢山の扉があった。
それぞれに『手術室3』だの『手術室5』だの番号が書いてある。
全部で10室もあると案内してくれていた手術室の看護士さんが教えてくれ、私の受ける手術室7は一番突き当たりにあった。
古い映画やドラマのイメージでは緑っぽいが、ここは年季を感じる白い部屋でうっすら可愛い音楽がなっている。
寝転び、左手の甲に点滴の針を刺す。
手首じゃなく甲かぁ…痛いんだよなぁ~…と我慢していたがズポリと抜かれた。
「うーん…すみません、こっちから…」
今度は手首の少し上。
これまた痛いのよね~ってところを少々グリグリ…ズポリ。
「あれー…すみませ~ん」
いや!下手くそかっ!!!
と言いたいところだけど、私は「かえり」?という何やらあるべき反応が起きにくいらしい。
採血も複数刺されたりグリグリされたりするし、なんなら出産の時の麻酔(帝王切開だった)に背骨に打つ注射(激痛)も2回刺された。
それを思えば可愛いもの…いや、痛いんだけどさ。
結局右の甲に刺され、酸素マスクを付けたりちゃくちゃくと準備は進む。
「眠くなるお薬を入れますよ~」と言われ頷き、自身の周りで準備する看護士さんたちを眺め…次に気付いたのは回復室と言われるスペースだった。
そこにベッドを設置したのであろう揺れで目が覚めた。
「あ、だましだましさん、起きましたね~」
私の開眼をチラッと確認した看護士さんがそう言いつつカーテンから出ていく。
あぁ、終わったんだなと思いながら見える範囲を観察するとカーテンがされているが左右にも人がいるらしい。
「〇〇さ~ん、聞こえてるかなあ?吐き気とかなあい?」
と、少し大きなゆっくりした声で話しかけている。
首の動きで答えてるのか返す声は聞こえなかった。
「だましだましさん、出血350だったみたいですね、ちょっと多いかなぁ?」
「あーでもこれは@#$%@#…」
これは、何ー!?
ものすごく気になったが声が小さくて聞こえなかった。
とりあえず問題は無いらしいが…私には聞こえてないと思っての会話な気がする。
再び看護師さんが近付き「おっ!」という顔をされた。
「意識とかハッキリしてそうですね。気分悪いとか大丈夫ですか?喉の痛みとか…」
「喉は違和感ありますが今は特に吐き気は無いです」
言葉で返すとニッコリ笑顔を向けてくれた。
意識が戻れば部屋に帰れると聞いている。
…。
……。
……私、ずっと起きてるのだが。
結局戻れたのは隣の人がか細く「…はい」と答え、戻された後だった。
この時私の頭を占めていたこと。
尿道カテーテルが痛すぎるから何とかして欲しい。
しかしこの日の担当看護師さんはめちゃくちゃ雑な人だった。
手術開始時は子供が学校や幼稚園前の時間だから来られなかった旦那が終わりに合わせて来てくれていたのだが、ズバッと「ご主人?あの、面会時間前なのでまた出直してもらえます?」。
昨日の看護師さんは「終わりでも来てもらえるなら良かったですー!ナースステーションに声かけしてもらえるようにお伝え下さいね」って言ってたのだけども…来たらアカンかったん?
部屋に戻り体を温めるカーペットを取ることになったのだけど「ががががっ」と勢いがいい。
その下、私切ったところで麻酔なんかとっくに切れてるのに配慮なかった。
思わず顔をしかめると「痛み止め効いてるでしょ?」
切れやすい体質を伝えても「あー、大変ですねー」
カテーテルの痛みを伝えても「じゃあ止めてるテープ外すんで良い位置で押さえといて下さいねー」
この時そっと決意した。
悪役のモデルにしてやるぅぅう!
その前にエッセイネタにしちゃったけどさ。
その後、何度か頼んで漸く少し強めの痛み止めを点滴してもらい、やっと眠りにつけただましだましだった。
ガーッと『手術室』と書かれた大きな扉が開き、術着に着替えた私は徒歩で手術室に入る。
すると更に沢山の扉があった。
それぞれに『手術室3』だの『手術室5』だの番号が書いてある。
全部で10室もあると案内してくれていた手術室の看護士さんが教えてくれ、私の受ける手術室7は一番突き当たりにあった。
古い映画やドラマのイメージでは緑っぽいが、ここは年季を感じる白い部屋でうっすら可愛い音楽がなっている。
寝転び、左手の甲に点滴の針を刺す。
手首じゃなく甲かぁ…痛いんだよなぁ~…と我慢していたがズポリと抜かれた。
「うーん…すみません、こっちから…」
今度は手首の少し上。
これまた痛いのよね~ってところを少々グリグリ…ズポリ。
「あれー…すみませ~ん」
いや!下手くそかっ!!!
と言いたいところだけど、私は「かえり」?という何やらあるべき反応が起きにくいらしい。
採血も複数刺されたりグリグリされたりするし、なんなら出産の時の麻酔(帝王切開だった)に背骨に打つ注射(激痛)も2回刺された。
それを思えば可愛いもの…いや、痛いんだけどさ。
結局右の甲に刺され、酸素マスクを付けたりちゃくちゃくと準備は進む。
「眠くなるお薬を入れますよ~」と言われ頷き、自身の周りで準備する看護士さんたちを眺め…次に気付いたのは回復室と言われるスペースだった。
そこにベッドを設置したのであろう揺れで目が覚めた。
「あ、だましだましさん、起きましたね~」
私の開眼をチラッと確認した看護士さんがそう言いつつカーテンから出ていく。
あぁ、終わったんだなと思いながら見える範囲を観察するとカーテンがされているが左右にも人がいるらしい。
「〇〇さ~ん、聞こえてるかなあ?吐き気とかなあい?」
と、少し大きなゆっくりした声で話しかけている。
首の動きで答えてるのか返す声は聞こえなかった。
「だましだましさん、出血350だったみたいですね、ちょっと多いかなぁ?」
「あーでもこれは@#$%@#…」
これは、何ー!?
ものすごく気になったが声が小さくて聞こえなかった。
とりあえず問題は無いらしいが…私には聞こえてないと思っての会話な気がする。
再び看護師さんが近付き「おっ!」という顔をされた。
「意識とかハッキリしてそうですね。気分悪いとか大丈夫ですか?喉の痛みとか…」
「喉は違和感ありますが今は特に吐き気は無いです」
言葉で返すとニッコリ笑顔を向けてくれた。
意識が戻れば部屋に帰れると聞いている。
…。
……。
……私、ずっと起きてるのだが。
結局戻れたのは隣の人がか細く「…はい」と答え、戻された後だった。
この時私の頭を占めていたこと。
尿道カテーテルが痛すぎるから何とかして欲しい。
しかしこの日の担当看護師さんはめちゃくちゃ雑な人だった。
手術開始時は子供が学校や幼稚園前の時間だから来られなかった旦那が終わりに合わせて来てくれていたのだが、ズバッと「ご主人?あの、面会時間前なのでまた出直してもらえます?」。
昨日の看護師さんは「終わりでも来てもらえるなら良かったですー!ナースステーションに声かけしてもらえるようにお伝え下さいね」って言ってたのだけども…来たらアカンかったん?
部屋に戻り体を温めるカーペットを取ることになったのだけど「ががががっ」と勢いがいい。
その下、私切ったところで麻酔なんかとっくに切れてるのに配慮なかった。
思わず顔をしかめると「痛み止め効いてるでしょ?」
切れやすい体質を伝えても「あー、大変ですねー」
カテーテルの痛みを伝えても「じゃあ止めてるテープ外すんで良い位置で押さえといて下さいねー」
この時そっと決意した。
悪役のモデルにしてやるぅぅう!
その前にエッセイネタにしちゃったけどさ。
その後、何度か頼んで漸く少し強めの痛み止めを点滴してもらい、やっと眠りにつけただましだましだった。
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