1 / 5
入院することになった
しおりを挟む
ずーっと体調が悪かった。
でも、元々丈夫とは言えない体質だし、年を考えたらこんなもんだと諦めていた。
両親も私から見て虚弱体質気味…まではいかなくともどちらも体力少なめ、風邪を引きやすい父親と、たまにしか引かないけど高熱出しやすい母親。
そのサラブレッドな私は体力少なめの菌への抵抗力若干低め、炎症やら高熱やらは慣れたものさ、な残念な人間に生まれ育った。
私の旦那はインフルエンザ何それ美味しいの?な人で、私のインフルが移っても38度を越えたのは一瞬、買い置きのあんパンもりもり食べちゃえる人。
そんな旦那の血のおかげか子供たちは少し無理すると高熱は出すものの風邪も引きにくく健康に産まれてくれた。
実は歴代の恋人たちは私から見れば皆もの凄く丈夫な人たちだったので、子供たちの体の頑丈さを感じるたびに、しみじみと本能で「丈夫で強い遺伝子」に惹かれていたのでは…なんて思っている。
そんな家族で一番へちょい体力の私。
幼稚園児の次男にまで体力無い扱いされ時折悔しがってはいたがいつしか色々と「おかしいぞ?」なレベルにまでなった。
とにかく目が滑り文字を読んでられない。
もちろん書いてられない。
目眩がしたり集中出来なかったりで日常に不便を感じるようになった。
徐々に、少しづつ、忍び寄るように悪化していた。
「最近小説を書いてられない、思考がまとまらない」
「本を読んでられない、吐き気とかしてしまう」
月の物が起こると度々そうなっていたので一時的な物だと思っていたのに、これらが常となっていた。
さすがにおかしいと病院に通い、色々調べたり何だりで不明も多いがとにかく貧血を繰り返していることが判明した。
その原因は、よくある子宮筋腫。
たしかに私の月経はすこぶる重い。
しかしそれ故に私はピルでずーっと月経過多の治療をしていたのだ。
その、ピルを飲んでるにも関わらず排他出血期以外に不正出血が多いのがそもそもおかしかったらしい。
たまたまいつもの先生がお休みで他の先生に診てもらったところ、おかしいと指摘してもらえた。
そして長年のピル生活を止めて、ミレーナという体内に薬入りの小さい器具を入れて月経過多の治療をすることになった。
しかしなんと3ヶ月で己の出血が多くて自身の血でミレーナを押し出す有様。
普通は減って行くのにボンボコ出血が増えていったせいだ。
その結果を見て、先生は言った。
「子宮、取っちゃいましょうか!とりあえず貧血は無くなります!」
こうして鶴の一声とも言える先生の一声で長年私を苦しめてくれた子宮と別れるべく大きな病院の紹介状をもらい、入院することになった。
でも、元々丈夫とは言えない体質だし、年を考えたらこんなもんだと諦めていた。
両親も私から見て虚弱体質気味…まではいかなくともどちらも体力少なめ、風邪を引きやすい父親と、たまにしか引かないけど高熱出しやすい母親。
そのサラブレッドな私は体力少なめの菌への抵抗力若干低め、炎症やら高熱やらは慣れたものさ、な残念な人間に生まれ育った。
私の旦那はインフルエンザ何それ美味しいの?な人で、私のインフルが移っても38度を越えたのは一瞬、買い置きのあんパンもりもり食べちゃえる人。
そんな旦那の血のおかげか子供たちは少し無理すると高熱は出すものの風邪も引きにくく健康に産まれてくれた。
実は歴代の恋人たちは私から見れば皆もの凄く丈夫な人たちだったので、子供たちの体の頑丈さを感じるたびに、しみじみと本能で「丈夫で強い遺伝子」に惹かれていたのでは…なんて思っている。
そんな家族で一番へちょい体力の私。
幼稚園児の次男にまで体力無い扱いされ時折悔しがってはいたがいつしか色々と「おかしいぞ?」なレベルにまでなった。
とにかく目が滑り文字を読んでられない。
もちろん書いてられない。
目眩がしたり集中出来なかったりで日常に不便を感じるようになった。
徐々に、少しづつ、忍び寄るように悪化していた。
「最近小説を書いてられない、思考がまとまらない」
「本を読んでられない、吐き気とかしてしまう」
月の物が起こると度々そうなっていたので一時的な物だと思っていたのに、これらが常となっていた。
さすがにおかしいと病院に通い、色々調べたり何だりで不明も多いがとにかく貧血を繰り返していることが判明した。
その原因は、よくある子宮筋腫。
たしかに私の月経はすこぶる重い。
しかしそれ故に私はピルでずーっと月経過多の治療をしていたのだ。
その、ピルを飲んでるにも関わらず排他出血期以外に不正出血が多いのがそもそもおかしかったらしい。
たまたまいつもの先生がお休みで他の先生に診てもらったところ、おかしいと指摘してもらえた。
そして長年のピル生活を止めて、ミレーナという体内に薬入りの小さい器具を入れて月経過多の治療をすることになった。
しかしなんと3ヶ月で己の出血が多くて自身の血でミレーナを押し出す有様。
普通は減って行くのにボンボコ出血が増えていったせいだ。
その結果を見て、先生は言った。
「子宮、取っちゃいましょうか!とりあえず貧血は無くなります!」
こうして鶴の一声とも言える先生の一声で長年私を苦しめてくれた子宮と別れるべく大きな病院の紹介状をもらい、入院することになった。
15
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
100000累計pt突破!アルファポリスの収益 確定スコア 見込みスコアについて
ちゃぼ茶
エッセイ・ノンフィクション
皆様が気になる(ちゃぼ茶も)収益や確定スコア、見込みスコアについてわかる範囲、推測や経験談も含めて記してみました。参考になれればと思います。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。
Webコンテンツ大賞の戦い方【模索してみよう!】
橘花やよい
エッセイ・ノンフィクション
アルファポリスのWebコンテンツ大賞。
読者投票もあるし、うまく戦いたいですよね。
●応募作、いつから投稿をはじめましょう?
●そもそもどうやったら、読んでもらえるかな?
●参加時の心得は?
といったことを、ゆるふわっと書きます。皆さまも、ゆるふわっと読んでくださいませ。
30日と31日にかけて公開します。
読まれるウェブ小説を書くためのヒント
金色のクレヨン@釣りするWeb作家
エッセイ・ノンフィクション
自身の経験を踏まえつつ、読まれるための工夫について綴るエッセイです。
アルファポリスで活動する際のヒントになれば幸いです。
過去にカクヨムで投稿したエッセイを加筆修正してお送りします。
作者はHOTランキング1位、ファンタジーカップで暫定1位を経験しています。
作品URL→https://www.alphapolis.co.jp/novel/503630148/484745251
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる