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④ ピロートークで種明かし

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「あのさ、番って結局何なの? 結婚相手とは違うものなの?」

 後日、二人で生活していくことに慣れてから、気になっていることを尋ねてみた。
 場所は私の寝室で、リカルドが家に来た数日後に持ち込んだ大きなベッドも、すっかり部屋に馴染んだ頃だった。
 私達は大きなベッドで寝転んで、イチャイチャしながらこういう話もしたりした。

「…俺も前から聞きたかったんだが…お前って、何処出身なんだ?
 番については、おとぎ話みたいなもんだが、何処の国でも割とありふれた話なんで、子供でも知ってたりするんだがな」

 質問を質問で返されはしたものの、その疑問もご尤もだったので、私は包み隠さず自分の身に起こったことを説明した。
 リカルドは、私の話に茶々を入れることもなく、至極真面目に耳を傾けた。

「そうか…『渡来人』か。 それであんなローブで歩いてたんだな。
 あんなに全力で自分の気配も姿も隠してるもんだから、ゼスも最初は警戒してたんだが…紹介元は確かだし、俺が口を出したのもあったんで、普通に接客するようにはしていたがな。
 『渡来人』なら確かに珍しい存在であるし、その有用性も計り知れねぇ。
 あんなステルス機能搭載した衣装を着て、こんな要塞みたいな家に住んでても仕方ねぇな。
 ただ…町中で性奴隷を漁りに来る不用心さが…ちょっと許せねぇとこでもあるけどな…」

「ちょっ…確かにそれは黒歴史みたいなもんだけど…。別に性奴隷限定してたわけじゃないし……ゴニョゴニョ。
 いや、それはもう過ぎたことがからいいじゃん。結局誰も買えなかったし。
 この世界で言われる番の概念について、私は知りたかったの!」

 思い返せば、あれは私の中二病みたいなものだったと…今では思っている。
 師匠ロスがこじれて、あんな形で噴出した…孤独をこじらせた末の病みたいなものなのだ。
 結局全員に謝絶された所は何か怪しかったなと思って、後にあの時のことをリカルドに確かめると、「俺が裏から手を回して買えないようにしたに決まってんだろ」とドヤ顔で言われ、呆れて何も言えなくなった。
 今となっては、リカルドと暮らすことになったので、あんな事態に陥ることはなくなったから、まぁいいけどさ。
 ただ、あの頃のことを思い出すと、自分の精神的中二感が恥ずかしくなるし、ゼスさんに会うと今でも何か気まずくなる。

「で、番って?」

 私は、思考を断ち切るように問い直した。

「確かに、結婚相手って意味合いもあるが、これはもっと深い関係だ。
 世界広しと言えど、番同士で結婚できた奴らはそんなに多くはない。
 100組の夫婦の中で1組位入れば上等だと言う程、少ない…けれども、全くいないという訳でもない」

 100組に一人か…まぁ、一つの町に数組はいなくはない…程度かな。
 しかし、お互いが番ってわかるにはどういうシステムだったのかは、今でも良くわからない。

「ふーん。で、なんであんたは私のことを知ってたのかな?
 最初から言葉の端々で、そういうの匂わせてる感じだったよね。
 ていうか、本当は奴隷でもないと思ってるんだけど…」

「それはおまえ…色々魔道具やらポーションやらに魔力付与してるだろ?
 値段はその辺で売ってるものより割高だが、効果は抜群だと、俺たち上位の冒険者の間で評価も高いヤツ。
 自慢じゃないが俺はそれなりに名の知れた冒険者チームを率いてるんだが…メンバーは脳筋魔道士と盾役の聖騎士で、リーダーの俺は魔剣士。
 ハッキリ言って火力に全振りしたようなメンバー構成だったりするんで、回復メインのメンバーがいない。
 何人か一緒に依頼を受けた治癒術者がいたこともあったが、生憎俺たちの力についてこれるような実力者もいなくてな。有力なやつは大概他のチームの主力メンバーだったりするし。
 だから、強い魔獣の討伐依頼の時なんかは重宝するもんで、ドルージェ商会では取り置きさせてもらってたんだ。
 もちろん、お前の名義の逸品を買い占める位の勢いでな」

 なんてバランスの悪いメンバー構成なんだ…。脳筋すぎるだろ。
 これで魔王城なんかに乗り込んだら、回復薬が尽きた時点でそのまま神風特攻するしかないんじゃなかろうか…。
 しかしリカルド達が、何処かにいると噂されていた製造者買いしてくれている常連さんだとわかったけれども、何だか手放しには喜べないような…不思議な感じがする…。

 私はふんふんと、特に感情の籠もらない相槌を打ちながら、首を揺らした。 

「ふーん、毎度ありがとうございます?」

 滅多に外に出ないので、現場の意見とか、ドルージェおじさんたち経由でしか聞いたことがなかった。
 なので、実はあんまりファンが付いているとかの実感が湧いていなかったということもある。
 しかし、そんなことは当の買い手さんたちにはあんまり関係ないと思うので、何も言わずに話を促した。

「…感動薄いな。いや、まぁいいけど。
 それで、魔道具にしろポーションにしろ、魔力を精製してあるはずなんだが、やけに惹かれる匂いがするし、他の奴らが使うより効果も高いしで…実はお前の居場所を探してたんだよな。
 まぁ、親父は前王で、兄貴が国王だからコネもあるし、ゼスはああ見えて俺の乳兄弟で幼馴染みだしな」

 なんですと?
 何かこの人、今「兄貴が国王」って言った?

 突然飛び出したパワーワードに、思わず表情が固まった。

「兄貴が国王って…そんなに粗野な感じで、王子さまって呼ばれてたの?」

 いや、聞きたいことはそこじゃないんだけど…。

「まぁ、たくさんいる側室の中で生まれた王子だから、特別どうってこともないぜ?
 俺はたまたま王族教育を受けて、魔法とか剣とかで生計立てられる程度には強くなれたから、冒険者としてやっていくのもそんなに難しいことでもなかったし。
 年が離れてて、生まれた時からそのまま問題なく国王になった兄貴とも境遇が違いすぎるせいか、昔から良くしてくれてたんで、俺もレアな魔獣の素材なんか持ってったなぁ」

 …そういや、ゼスさんがやけに畏まったような態度をみせていたのは、そのせいだったのか…
 でも、多分、冒険者としても腕利きだったと思うんだよね。自分で言わないけど。
 ドルージェさんが…大商人とも言われるドルージェおじさんが、この人を紹介した時、それなりに尊重した態度に出てたのって、王族末席の王子だったからってだけじゃないと思う。

 そう思って、ちらりと横で寝転ぶ男に目をやると、人好きのする笑顔でニカっと笑い返された。

「んで、お前のことを知るために、兄貴にも情報提供を頼んだら、ドルージェ商会の秘蔵っ子魔術師だっていうし……、師匠は突然雲隠れした前々代の宮廷魔道士長だったとか言うしで、何とかなんねぇかと思ってたところに、ゼスの所に来ているって知らせが入ってな…」

「師匠って、やっぱり偉い人だったんだなぁ…リカルドまで知ってるだなんて。
 ていうか、知らせが入って…って、個人情報どうなってんだよ!?」

 魔力紋って…現代における指紋みたいなもんで、一人ひとりの波長は異なっているらしいんだけど、現代社会でそんな情報が流出してたら大問題だよ!
 …とは言え、あのゼスさんの様子じゃ、リカルドの押しに負けるかもなぁ…とは、容易く考えついた。

「まぁ、それはそれってことだ。
 あいつには結構貸しがあるからな。お前の情報を漏らすマネは今後一切させねえから、安心しろ。
 で、実際に会ってみたら…その隠匿の魔法付与がかかったローブ越しでも分かるくらいに、フェロモン出てたしな。
 近寄るだけで、興奮してくるんだから参ったぜ」

「…だから家に入った途端に襲ってきたんですね…ケダモノ」

 胡乱な目で見つめてやると、流石に思う所があったのか、落ち着かない素振りで視線をさまよわせた。

「で、でもな。絶対に俺の番だって…確信してたんだぜ!?
 お前は俺を振り切ろうとしてたし、こっちはこんなに求めてたのに、素っ気ない態度だったし。
 ぜってぇ俺の体液を取り込めば、お前も俺と同じ様になるって確信はあったんだ。
 だから、隷属の首輪も、奴隷紋も、あえて本物を身に着けた。
 本当の番相手だったら、心も体も全てを雁字搦めに縛り付けるような…こんな邪道なモノ効かないからな」

 …なるほど、なるほど。
 だから、家に入ってキスした瞬間取り込んだ体液が体に作用して、無意識に番を守ろうとした防衛本能によって、首輪が外れて紋様が消えたわけか。
 いや、無意識による…執着かもしれないかな?

「あれ? 番って…実はチートなんじゃないの? それってすごくない? 
 奴隷化魔法って、どこの異世界でも不自然なくらいバランスブレイカー扱いのチート技術じゃん。
 それを無効化って…すごいよね」

「いや、他の世界とかはわからんが…まぁ、愛は全てを凌駕するって奴だろ」

「愛って………」

 普通に…なんの気負いもなくサラッと言われて、思わず恥ずかしくなって赤面してしまう。
 そんな私に優しく微笑んで、肩の下で揃えた黒髪を撫でてくれたので、その大きな手のひらの感触に、思わず目を瞑って微笑み返すと、どちらともなく唇を重ねて再び寝台にもつれ込んだ。

 最初の頃はなんであんなに立ったままヤッてたんだろうと思ったものだが…やっぱりえっちはベッドでしたいなぁと思う。
 ほら、やっぱ腰にクるし。
 いくらポーションで治るって言っても、デスクワークは肩こりと腰痛になりやすいよね。
 そんなことを考えながらチュッチュとキスを繰り返していると、大きな掌で体の側面をなぞられながら、唇が少しずつ下りていき、首元に舌を這わされて「あ…」と声を漏らした。

 「おまえ、首元弱いよな」
 
 そんなことを言われながら、丹念に項を舐められて鎖骨を甘噛されると、ブルッと腰が震える。

 「ん…くすぐったい」

 むず痒くてくすぐったくて…クスクスと笑いながら、リカルドの頭頂部にある可愛て手触りの良い虎耳を摘んで擽ると、

 「ちょ…仕返しか? 擽ってぇ」

 丁度頭の位置がある胸元に、思ったよりも熱い吐息を吹きかけられたと思ったら、ぺろりと大きく肉厚な舌で胸の谷間を舐められてゾクゾクした。

 そして、片方の胸の尖りを口に含まれ、舌で転がされながら反対側も同時に摘まれてコネられ、

 「ふぁあっ…それ、スキぃ」
 
 物欲しげに腰を揺らしながら、さらなる刺激を強請る声が出た。

 「ん…お前も、こういう時は素直で素直で可愛いよな」

 こんな時にちょっと失礼なことを、クスクスと笑われながら言われてムッとなる。
 
 「こんな時ばっかじゃないでしょ? 私は自分に正直に生きてると思うけど」

 そう言って、そよそよと嬉しそうにそよいでいる尻尾をムンズと掴んで、毛並みの逆方向へしごいて撫で上げたら、

 「ちょ、それはちょっと待て。洒落にならん」

 リカルドは焦ったように、ブルブルと腰を揺らして体を起こした。ここをしごかれると、前の尻尾の次くらいに弱いことはお見通しである。

 「ふふ……かぁわいい」

 「くっそ…最近妙に手慣れてきて、油断すると負けそうだぜ」

 上体を起こしたリカルドは、悔しそうにぼやいたが、美丈夫のそういう姿も最近可愛いと思うようになった。
 
 「ふふふ……別にイイじゃない、勝っても負けても…気持ちよければ」

 「まぁ、それでも男としては負けたくないと思うわけだ」

 「そういうもん? ふふっ…それでもいいけど……もう、入れていいよ? さっきヤッた後だから、大丈夫だと思…きゃんっ」

 言うか言わないかの辺りで、太くて長い指を慣れた角度で蜜穴に入れられて、思わず短い悲鳴を上げ…そのままクチュクチュと音を立てながら緩急つけてイイ所を探られると、腰を揺らして嬌声を上げた。

 「ホントだ。準備万端じゃねーか。エロくなったな、おまえ」

 「ホント、誰のせいかしらね……」

 思わず下から軽く睨みあげると、「くくっ」と笑いながら、心の籠もらない謝罪をされて、余計ムッとした。

 「もう…入れないの?」
 
 「んなわけねぇじゃん。 入れさせてくれよ」

 言ったと同時に一息で挿入され、一瞬息が止まる衝撃を受けた。いくら慣れたとは言え、いつもこの瞬間は、異物の圧迫感に息を呑む。

 「んっんんっ…やぁっ、激しくしないでぇ…」

 最初はゆるゆると擦り上げていたのに、何回か抜き差しすると、すぐにペースを上げて激しく穿たれる。
 こんなことを言っていても、浅い所をかき混ぜられるのも、深い所を穿たれるのも、どちらも同じくらい私の理性を溶かすほど気持ちいい。
 言ってしまえば、こんな時には自分でも何を言っているかなんて、わかっていないのだ。

 「はっはっはっ……」
 
 そしてリカルド方も、徐々に限界に近づいてきたのか、息遣いが荒く腰の動きが性急なものになってきた。
 
 「んぁっ…あぁっ…おねがい…キスして…」

 上体が離れているのが寂しくなり、両手を広げてハグを乞うと、蜜をこぼす穴を穿ったまま、胡座をかいて座った上から抱き起こされた。所謂対面座位というやつだ。
 リカルドの胴体を跨いだ体勢で座ったまま、ズコズコと下から上に穿たれて、互いの唾液を絡め合う様に舌をこすり合わせると、上も下も蕩け合う様に一つになった。

 「んっんっ…ああぁーーーっ!!」
 
 自重でより深い所を容赦なく抉られ続けている内に、お互いの体を余す所無く密着させて擦り合い…同じタイミングで絶頂に至りながら、しばらく温もりを分かち合うように抱き合ったのだった。




 『愛が全てを凌駕する』…ねぇ。

 冷めたところのある自分のキャラにあんまりそぐわないクサイ設定だとは思うけど、そういう世界観のある世界も悪くないかも知れないと、目の前でピコピコ揺れる耳を眺めながら、考えたのだった。
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