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絶品サンドイッチの前に躾は必要です
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私は、目の前のサンドイッチが早く食べたい気持ちが抑えきれず、覚悟を決めた!
「真斗!宗ちゃん!2人ともケンカしないの!それと、真斗、本当はすごく私怒ってるんだからね?宗ちゃんの言うことに一理あるよ」
真斗は、私に言われたことがショックなのか青い顔をしている。
宗介は、私に庇われたことが嬉しそうに、パァと笑顔になった。
でも、ここで終われない。
陽介と宗介の両方にもクギを打たなければいけないのだ。
「でも、宗ちゃん!陽介ちゃんも!」
私の強い口調に2人ともビックリして背筋を伸ばした。
「昨日のこと、2人のことも怒ってるんだからね!いくら嫌いじゃないからって、何をしても許されてると思っての行動にしても行き過ぎてるって自覚してるでしょ?」
ジロリと睨むと、2人とも自覚はあるのか目を逸らした。
でも、ここで3人を嫌って離れると、どんな悲惨なことになるかは恐ろしくて想像したくない。本当は、そんなヤンデレ乙女ゲームと一緒にしてはいけないとは思うけど、昨日のことを忘れてはいけないと思う。
ヤンデレ、怖い!
私は、ここが勝負の時とばかりに、ニッコリ。
「でもね、真斗、陽ちゃん、宗ちゃん。昨日のことは、もういいの。3人が私のことをそんなに思ってくれてたのを気付かずに、大事な幼馴染ってことに縛りつけていた私も悪いし。・・だからね、これからは真剣に3人と向き合って、この中から一番好きな人を見極めようって思ってる」
「「「華!」」」
3人とも顔が嬉しいそうに感動している。
「でも、どうやって華は、真剣に向き合っていくの?」
いち早く、陽介は問題の趣旨を理解している。
「そういうと思って、私もずっと今日は考えたの。1人ずつ、交代でデートしましょ」
私は、無邪気に微笑む。
ここでのポイントは、1人ずつ。
しかも、平日は学校がある為、休みは土日くらい。しかも3人は、普段の土曜日はアルバイトがあったりするから日曜日くらいしかない。月に1回ペースのデートで1番を決めるとしたら、かなり期間が必要になる為時間が稼げる。
そう、とりあえず時間が欲しい。
真斗も宗介も「デート」という言葉に嬉しそうにしていたが、陽介は考えるそぶりを見せた。
「華、俺はデートは嬉しいけど、他の2人とのデートも気になる小さな男なんだ。華は、いつ誰とデートしてどんなことをしたのか教えてくれるかい?」
えっ?他のデートの報告?それに何か意味があるの?
「えっと、映画を観たとか?レストランでハンバーグ食べたとか?」
陽介はクスッと笑うと
「それも教えてくれると嬉しいけど、どこにキスをされたとか、どこを舐められたとか、何回イカされたとか?」
まさかのエロ話!
「陽ちゃん!そのことだけど、私が誰かを決めるまで、手を握るとか、ギュッと抱きしめるくらいまでしかダメにしたいの。だからそんな報告は必要ないと思うよ」
すぐに反対!って声をあげたのは宗介だ。
真斗は、さっき話ていたせいか、落ち着いて聞いている。
「華は、狼がウサギを前にして、待てが出来ると思う?」
・・・。狼が3人の幼馴染殿で、ウサギが私?
「狼は出来ないと思うけど、人間は出来ると思うわ」
「華、急に成長したな?昨日のセックスで目覚めた?」
陽介は、本当に嬉しいそうにポンポンと頭を撫でた。
わーい!褒められたっ!って喜んだりしないよっ!
ついジロリと睨んでしまうのは仕方ないことだと思う。でも狼に勝てるウサギなんて居ないと思う!私、良くやってる!
「あのね、陽ちゃん?昨日のことは許しても今後も同じように私を自由に出来ると思ってるなら間違いだよ。私にだって、決める権利があるし、無理矢理またするって言うならどうぞ?でも、私は絶対にその人を特別な1人にし・な・い・か・ら!!」
宗ちゃんと真斗にも、分からせる為にギロリと睨みつける。
これは狼から子犬にする為の躾なのだ。
うん、しつけ大事。
陽介は、参ったというように両手を挙げた。
「降参するよ。参ったな、今日は上手くやり込めそうにないよ。華は、可愛いだけじゃないね。ますます惚れたよ」
陽介は、蕩けるような顔で見つめてきた。
ウッ眩しい!フェロモンが漏れてます。
キュンキュン子宮が疼くのは気のせいなんだからね!
「ちょ、待って!」
宗介が間に入ってきた。
「華と暫くキスも出来ないってこと?華の中に指も入れちゃダメなの?」
「~っっ!宗ちゃん!今の話聞いてた?」
この駄犬め!躾てやる!
「宗ちゃんは、私の身体だけが目当てなの?心はいらないわけ?それなら好きなだけシテもいいよ?でも、最終的に宗ちゃんを絶対に選ばないよ?いい?」
宗介の顔は、ショックと大きく顔に書いてある。お預けをくらった犬ですね。
「えっ、絶対に?」
「絶対に」
「3人とも華に手を出したら?」
「3人とも選ばない」
私達のやり取りを、聞いていた陽介も真斗も「華、分かったよ。でもギュッはしていいんだろ?」
陽介が突然、前からギュッと抱きしめてきた。
「昨日は、やり過ぎてごめんね?華を傷付けたね。でも、華も気持ち良かっただろ?暫く出来ないのは俺達も辛いけど、華は平気なの?」
陽介の目は、真剣だ。どうやら茶化してるわけではなさそう。
「平気に決まってるよ!私は、これから特別に好きになった人にだけに捧げたいの」
本当は、今も子宮がキュンキュンしてるけど、私は黙ってニッコリしてみせた。
今まで黙ってた真斗も近くにやってきて、私をギュッとしてきた。一緒に陽介にもギュッとしてるけど・・。
宗介も、ズルいって言って、真斗の上からギュッとしてきた。
「ふふっ、やだ!宗ちゃんは真斗をギュッとしてるよ」
笑い出した私に、3人ともジッと見下ろして赤い顔になってる。
えっと?またフラグでも立てましたか?
「ねっ、早く陽ちゃんのサンドイッチ食べよう!紅茶冷めちゃうよ!」
和やかな雰囲気を壊したくなく、明るく言って、やっとサンドイッチが食べられる!
「いただきまーす」
モグモグ、ごっくん。
ふわぁ!柔らかい!甘い!シットリ!
「陽ちゃん、また腕上げた?サンドイッチのパンめちゃ美味しくなってる!たまごもいい感じに半熟のが残ってて、塩の塩梅もいいよっ!」
私の言葉に、3人ともクスクス笑って、ランチは美味しくいただきました。
「真斗!宗ちゃん!2人ともケンカしないの!それと、真斗、本当はすごく私怒ってるんだからね?宗ちゃんの言うことに一理あるよ」
真斗は、私に言われたことがショックなのか青い顔をしている。
宗介は、私に庇われたことが嬉しそうに、パァと笑顔になった。
でも、ここで終われない。
陽介と宗介の両方にもクギを打たなければいけないのだ。
「でも、宗ちゃん!陽介ちゃんも!」
私の強い口調に2人ともビックリして背筋を伸ばした。
「昨日のこと、2人のことも怒ってるんだからね!いくら嫌いじゃないからって、何をしても許されてると思っての行動にしても行き過ぎてるって自覚してるでしょ?」
ジロリと睨むと、2人とも自覚はあるのか目を逸らした。
でも、ここで3人を嫌って離れると、どんな悲惨なことになるかは恐ろしくて想像したくない。本当は、そんなヤンデレ乙女ゲームと一緒にしてはいけないとは思うけど、昨日のことを忘れてはいけないと思う。
ヤンデレ、怖い!
私は、ここが勝負の時とばかりに、ニッコリ。
「でもね、真斗、陽ちゃん、宗ちゃん。昨日のことは、もういいの。3人が私のことをそんなに思ってくれてたのを気付かずに、大事な幼馴染ってことに縛りつけていた私も悪いし。・・だからね、これからは真剣に3人と向き合って、この中から一番好きな人を見極めようって思ってる」
「「「華!」」」
3人とも顔が嬉しいそうに感動している。
「でも、どうやって華は、真剣に向き合っていくの?」
いち早く、陽介は問題の趣旨を理解している。
「そういうと思って、私もずっと今日は考えたの。1人ずつ、交代でデートしましょ」
私は、無邪気に微笑む。
ここでのポイントは、1人ずつ。
しかも、平日は学校がある為、休みは土日くらい。しかも3人は、普段の土曜日はアルバイトがあったりするから日曜日くらいしかない。月に1回ペースのデートで1番を決めるとしたら、かなり期間が必要になる為時間が稼げる。
そう、とりあえず時間が欲しい。
真斗も宗介も「デート」という言葉に嬉しそうにしていたが、陽介は考えるそぶりを見せた。
「華、俺はデートは嬉しいけど、他の2人とのデートも気になる小さな男なんだ。華は、いつ誰とデートしてどんなことをしたのか教えてくれるかい?」
えっ?他のデートの報告?それに何か意味があるの?
「えっと、映画を観たとか?レストランでハンバーグ食べたとか?」
陽介はクスッと笑うと
「それも教えてくれると嬉しいけど、どこにキスをされたとか、どこを舐められたとか、何回イカされたとか?」
まさかのエロ話!
「陽ちゃん!そのことだけど、私が誰かを決めるまで、手を握るとか、ギュッと抱きしめるくらいまでしかダメにしたいの。だからそんな報告は必要ないと思うよ」
すぐに反対!って声をあげたのは宗介だ。
真斗は、さっき話ていたせいか、落ち着いて聞いている。
「華は、狼がウサギを前にして、待てが出来ると思う?」
・・・。狼が3人の幼馴染殿で、ウサギが私?
「狼は出来ないと思うけど、人間は出来ると思うわ」
「華、急に成長したな?昨日のセックスで目覚めた?」
陽介は、本当に嬉しいそうにポンポンと頭を撫でた。
わーい!褒められたっ!って喜んだりしないよっ!
ついジロリと睨んでしまうのは仕方ないことだと思う。でも狼に勝てるウサギなんて居ないと思う!私、良くやってる!
「あのね、陽ちゃん?昨日のことは許しても今後も同じように私を自由に出来ると思ってるなら間違いだよ。私にだって、決める権利があるし、無理矢理またするって言うならどうぞ?でも、私は絶対にその人を特別な1人にし・な・い・か・ら!!」
宗ちゃんと真斗にも、分からせる為にギロリと睨みつける。
これは狼から子犬にする為の躾なのだ。
うん、しつけ大事。
陽介は、参ったというように両手を挙げた。
「降参するよ。参ったな、今日は上手くやり込めそうにないよ。華は、可愛いだけじゃないね。ますます惚れたよ」
陽介は、蕩けるような顔で見つめてきた。
ウッ眩しい!フェロモンが漏れてます。
キュンキュン子宮が疼くのは気のせいなんだからね!
「ちょ、待って!」
宗介が間に入ってきた。
「華と暫くキスも出来ないってこと?華の中に指も入れちゃダメなの?」
「~っっ!宗ちゃん!今の話聞いてた?」
この駄犬め!躾てやる!
「宗ちゃんは、私の身体だけが目当てなの?心はいらないわけ?それなら好きなだけシテもいいよ?でも、最終的に宗ちゃんを絶対に選ばないよ?いい?」
宗介の顔は、ショックと大きく顔に書いてある。お預けをくらった犬ですね。
「えっ、絶対に?」
「絶対に」
「3人とも華に手を出したら?」
「3人とも選ばない」
私達のやり取りを、聞いていた陽介も真斗も「華、分かったよ。でもギュッはしていいんだろ?」
陽介が突然、前からギュッと抱きしめてきた。
「昨日は、やり過ぎてごめんね?華を傷付けたね。でも、華も気持ち良かっただろ?暫く出来ないのは俺達も辛いけど、華は平気なの?」
陽介の目は、真剣だ。どうやら茶化してるわけではなさそう。
「平気に決まってるよ!私は、これから特別に好きになった人にだけに捧げたいの」
本当は、今も子宮がキュンキュンしてるけど、私は黙ってニッコリしてみせた。
今まで黙ってた真斗も近くにやってきて、私をギュッとしてきた。一緒に陽介にもギュッとしてるけど・・。
宗介も、ズルいって言って、真斗の上からギュッとしてきた。
「ふふっ、やだ!宗ちゃんは真斗をギュッとしてるよ」
笑い出した私に、3人ともジッと見下ろして赤い顔になってる。
えっと?またフラグでも立てましたか?
「ねっ、早く陽ちゃんのサンドイッチ食べよう!紅茶冷めちゃうよ!」
和やかな雰囲気を壊したくなく、明るく言って、やっとサンドイッチが食べられる!
「いただきまーす」
モグモグ、ごっくん。
ふわぁ!柔らかい!甘い!シットリ!
「陽ちゃん、また腕上げた?サンドイッチのパンめちゃ美味しくなってる!たまごもいい感じに半熟のが残ってて、塩の塩梅もいいよっ!」
私の言葉に、3人ともクスクス笑って、ランチは美味しくいただきました。
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