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CHAPTER Ⅱ
09 念願の食事
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「1匹50F!全部で900Fでどうだ!?」
…なんとビックリ。思っていたより高かった。
50Fが1250円だとすると、総額で2,2500円だ。
そんなに貴重な素材だったのだろうか?
「…いいんですか?遠慮せずにその金額で売っちゃいますよ?」
「もちろん、いいとも!港にいる漁師連中は毎年一定数硬死蛇の被害に遭うんだが、なかなか中和剤であるコイツの確保ができなくて困っていたんだよ。」
「なるほど…、そんな事情があったんですね。」
わたしがその値段で了承したので、受付のオジさんが買取確認証明書の記入に勤しんでいる。
(宿代の相場は分からんけど、こんだけあったら食費には困らんやろな。良かった良かった。)
本当にお腹が限界だ。
昨日の夕方に母星で死んで?この世界に来てから、もう24時間は経過しているだろう。
外は陽が傾き始めている。
「じゃあここにサインしてくれるか?」
「はい。…少しお尋ねしたいんですが、この街で安くて良い宿はありますか?」
指し示されたところに名前を書き込みながらオジさんに尋ねた。
「宿屋か?う~ん、そうだなぁ…安くて良い宿……。ああ!〈夢見る銀河〉!湯と飯は用意してくれないが、部屋は清潔だし、何より安いって話だ。」
「へぇ~いいですね。どこにあるんですか?」
証明書を渡して現金を受け取りながら、詳しい場所を聞いて薬剤ギルドを後にした。
さぁご飯だご飯!!〈そよかぜの秘密〉にレッツ ゴー!!
◇
結論から言おう。
〈そよかぜの秘密〉の料理は……、メチャメチャ美味しかった!!
わたしが頼んだのは、ガッツリ肉料理!
メニューを見ても何の肉かはさっぱり分からなかったが気にしない。食えりゃいい。
『そよかぜの秘密』なんていうメルヘンな響きの店名だが、カフェメニューと言うよりサラリーマン向けの食堂のような雰囲気があった。
店員さんに「ボリュームがある、オススメの料理」と頼んだら、縦にぶんぶんと勢いよく首を振って、厨房にすっ飛んでいった。心なしか彼女の顔が青くなったのは、恐らくお腹が減り過ぎたわたしの顔がかなり危機迫った凶悪なものになっていたからだろう。
ごめんね、店員さん。
運ばれてきたのは、何の肉かは分からないがローストビーフのようなものがギッシリ挟まれた、食パン1斤分のサンドイッチと、深皿に入った山盛りのサラダ、豆やらみじん切りの野菜が入った赤い色のスープだった。
綺麗に完食した。
パンはこんがりトーストされていて、耳の部分がカットされていたので食べやすく、お肉は一枚一枚は薄くスライスされたものだったが、しっかりと肉の味がした。絡められたソースは少し酸味のきいたピリッと辛いもので、肉がくどくならないような味付けだった。
サラダも、何の野菜かは分からないが、とにかく瑞々しく新鮮で、オリーブオイルのようなものと塩胡椒だけのドレッシングが、野菜の旨みを引き立てていた。
スープも格別。味は見た目通りミネストローネのようなトマト味。豆も野菜もしっかりと煮込まれていて、旨みが凝縮されていた。
大満足だ。
この量で15Fは安い!!ありがとう、〈そよかぜの秘密〉!!ありがとう、ワルナさん!!
代金を払って外に出た。
外はもう陽が落ちる時刻で、街は赤く染まっていた。
お腹も満たされてすっかりご機嫌なわたしに今度は眠気が迫ってきている。
薬剤ギルドのオジさんに教えてもらった〈夢見る銀河〉へ、軽くて重い足取りで向かった。
…なんとビックリ。思っていたより高かった。
50Fが1250円だとすると、総額で2,2500円だ。
そんなに貴重な素材だったのだろうか?
「…いいんですか?遠慮せずにその金額で売っちゃいますよ?」
「もちろん、いいとも!港にいる漁師連中は毎年一定数硬死蛇の被害に遭うんだが、なかなか中和剤であるコイツの確保ができなくて困っていたんだよ。」
「なるほど…、そんな事情があったんですね。」
わたしがその値段で了承したので、受付のオジさんが買取確認証明書の記入に勤しんでいる。
(宿代の相場は分からんけど、こんだけあったら食費には困らんやろな。良かった良かった。)
本当にお腹が限界だ。
昨日の夕方に母星で死んで?この世界に来てから、もう24時間は経過しているだろう。
外は陽が傾き始めている。
「じゃあここにサインしてくれるか?」
「はい。…少しお尋ねしたいんですが、この街で安くて良い宿はありますか?」
指し示されたところに名前を書き込みながらオジさんに尋ねた。
「宿屋か?う~ん、そうだなぁ…安くて良い宿……。ああ!〈夢見る銀河〉!湯と飯は用意してくれないが、部屋は清潔だし、何より安いって話だ。」
「へぇ~いいですね。どこにあるんですか?」
証明書を渡して現金を受け取りながら、詳しい場所を聞いて薬剤ギルドを後にした。
さぁご飯だご飯!!〈そよかぜの秘密〉にレッツ ゴー!!
◇
結論から言おう。
〈そよかぜの秘密〉の料理は……、メチャメチャ美味しかった!!
わたしが頼んだのは、ガッツリ肉料理!
メニューを見ても何の肉かはさっぱり分からなかったが気にしない。食えりゃいい。
『そよかぜの秘密』なんていうメルヘンな響きの店名だが、カフェメニューと言うよりサラリーマン向けの食堂のような雰囲気があった。
店員さんに「ボリュームがある、オススメの料理」と頼んだら、縦にぶんぶんと勢いよく首を振って、厨房にすっ飛んでいった。心なしか彼女の顔が青くなったのは、恐らくお腹が減り過ぎたわたしの顔がかなり危機迫った凶悪なものになっていたからだろう。
ごめんね、店員さん。
運ばれてきたのは、何の肉かは分からないがローストビーフのようなものがギッシリ挟まれた、食パン1斤分のサンドイッチと、深皿に入った山盛りのサラダ、豆やらみじん切りの野菜が入った赤い色のスープだった。
綺麗に完食した。
パンはこんがりトーストされていて、耳の部分がカットされていたので食べやすく、お肉は一枚一枚は薄くスライスされたものだったが、しっかりと肉の味がした。絡められたソースは少し酸味のきいたピリッと辛いもので、肉がくどくならないような味付けだった。
サラダも、何の野菜かは分からないが、とにかく瑞々しく新鮮で、オリーブオイルのようなものと塩胡椒だけのドレッシングが、野菜の旨みを引き立てていた。
スープも格別。味は見た目通りミネストローネのようなトマト味。豆も野菜もしっかりと煮込まれていて、旨みが凝縮されていた。
大満足だ。
この量で15Fは安い!!ありがとう、〈そよかぜの秘密〉!!ありがとう、ワルナさん!!
代金を払って外に出た。
外はもう陽が落ちる時刻で、街は赤く染まっていた。
お腹も満たされてすっかりご機嫌なわたしに今度は眠気が迫ってきている。
薬剤ギルドのオジさんに教えてもらった〈夢見る銀河〉へ、軽くて重い足取りで向かった。
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