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しおりを挟む-X2877 5の月14の日
「…………………ここは?」
眩い光が消え目を開けると、そこには鬱蒼と生い茂る草木があり、目の前にはとても大きな大木と隣に泉があった。
「………?………………!?」
後ろから声がして、裕志は振り返った。
「……だっ………え!?」
誰、と言おうとしたらいきなり抱きしめられた。
「……………!?………………!!………………」
だが、何を言っているのか裕志には理解出来なかった。
「…あ、あの……なんて…?」
裕志を抱きしめていた男は、抱きしめるのをやめて、裕志をもう一度見た後、大木の方へ行き、そこになっている青い色の木の実を1つ取り、裕志の元に戻り、裕志の手に取ってきた木の実を持たせ、食べる動作をした。
(………………………食べろって事でいいのか?)
男の行動を見ていた裕志は、食べる動作を見てその後、木の実を見た。
裕志は少ししてその木の実を恐る恐る口に入れ、噛みそして飲み込んだ。
男は木の実を食べた事を確認して、また喋りだした。
「……言葉わかるように、なった?」
男は首を傾げた。
「……!?」
裕志は急に言葉が解って、混乱して返事が出来なかった。
「…わかる?」
男はなおも話しかける。
「………え?…あ、うん」
また話しかけられてやっと、混乱からとけた。
「…ふぅ、良かった。俺はルーフィリ・アン・ローレンツ、君は?」
ルーフィリは返事が返ってきてあんどうした。
「上乃裕志。…裕志です、よろしくローレンツ」
軽く頭をさげた。
「よろしく裕志、出来ればルーって呼んでくれると嬉しい、君が来るのをずっと待っていた」
「わかった、…ん?……待っていた?何故?」
意味が解らず首を傾げた。
「その話しは長くなると思うから、俺の家に行こうか連れを待たせてるんだ」
ルーフィリは裕志の肩を抱き、歩き出した。
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