マギアメイデン・マルアーク

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23日目 種付け

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「ん……うぅ……」
 マルアークはベッドの中で目を覚ます。あの少年の匂いがする寝床で眠り、少し頭がぼぉっとする。起きてしばらくまどろみ、また寝息を立てるというサイクルをしばらく繰り返していた。
「ぐ、うぅっ……!」
 それを打ち切ったのは強烈な胎の疼きだった。愛液が吹きだす。シーツをひっかき、声を無意識に殺す。じゅく……と何かが胎に、子宮に宿った感覚があった。
「あぐっ、うあああっ!」
 慎ましい乳房が張る感触もマルアークは覚えた。躰を弓なりに反らし、悲鳴のような嬌声を上げる。彼女は見えていないが、乳房はわずかに白濁した汁で濡れていた。
「あ、がっ……はぁ、はぁっ……はぁーっ……」
 彼女には本能的に分かった。受精卵が着床した感覚なのだと。これが孕まされ壊されるということ。躰も徐々に『母』へ組み換えられている。しばらく息を整え、マルアークはベッドから起き上がる。
(まだ身体あつい……これ、どうなって……)
 彼女の心を幸福が満たす。人間の感情というのは所詮、分泌される物質を脳が受け取ることで構成されるもの。
「やぁ、起きたかい?」
「くっ、お前……」
 マルアークが目覚めた辺りで少年が姿を現す。昨夜の激しいセックスを思い出し、胎がじくじく疼いて仕方ない。子宮だけでなく産道、淫唇に至るまで彼のペニスを求めてひくつく。
(今犯されたら……身体が……)
 胸が高鳴り、心臓が痛いくらい激しく鼓動する。欲しい、彼の肉槍に貫かれるあの快感と、煮えたぎるような子種汁がお腹に欲しい。子宮いっぱいに精液を注ぎ込まれたい。
「く、ぅう……」
 受精する感覚、着床した時の快感、それらが脳にこびりついて仕方ない。
「すごい声出してたね。着床した?」
「う、うるさい……」
 あの嬌声も聞かれていた。ふと、着床した卵子にも新たに注ぎ込まれた精子が受精するのか気になった。一つの卵子に複数の精子が受精するのだ。今も受精しないとは言い切れない。
「ぐっ、ぅぁ……!」
 目を合わせると体が燃えるように熱い。まだ少年の目は妖しく輝いており、目を合わせると頭の中が気持ちいいことでいっぱいになってしまう。
「お前の仲間を何人か孕ませてきたけど、一番かわいい声出すじゃん」
「っ……! お前っ!」
 少年はレギオンの魔法少女を数人犯し、それどころか孕ませたとも語る。マルアークは怒りで歯ぎしりする。あの体が壊れるやもしれない快感が仲間を襲い、そして汚らわしい魔物のペニスで仲間を穢された事実でマルアークは怒りを滲ませる。
「ほら、すげー気持ちよさそうに寝落ちしてんじゃん」
「くっ……ケダモノが……!」
 少年はホログラムで仲間達が白濁に沈む様子をマルアークに見せる。その中にはエルデの姿もあったが、幸いなことにフリストはいない。
「……そんなに私が気に入ったなら、私を抱けば?」
 だが、それは同時にチャンスだった。自分がこいつを引き付ければ仲間が少しは楽になるかもしれない。マルアークはベッドに四つん這いとなり、尻を少年に向ける。
「ふん、そんなに孕むの気持ちよかったのか?」
「……うるさい」
 マルアークは否定しきれずにいた。少年はベッドに乗り、彼女の腰を掴む。
「……ん」
 それだけでドキドキする。あの気持ちいいのがもう一度。今度は気を失わないように、たっぷりと種付けを味わいたい。そう思えてならない。
「んぁあっ!」
 どちゅん、と少年や容赦なく肉槍がマルアークの膣へ突き立てられる。
「あ、あぁっ! あふっ、うああっ!」
 ベッドが軋み、汁が爆ぜる。肉槍がマルアークの子宮を叩き、少年のものと思えないほど発達したカリが膣壁を擦り上げる。
「卵子が一個、新しいの出てるな。それもしっかり孕ませてやるよ」
「く、ぅうう!」
 着床したものとは別なのだろうか。少年にはマルアークの胎にある卵子が見えているようだ。
「あぐっ、くぅううっ!」
 ペニスは固く、熱を持っている。力強く胎の中を掻き回されマルアークは甘い声を抑えられなかった。絶頂に至らない様に、気を失わない様に呼吸を整えて体をコントロールしようとする。
「まって……射精てっ、射精てるっ!」
「何言ってんだ? こんなもん先走りにもならんよ」
 胎の中でペニスが震え、熱い白濁を吐き出している。しかしこれは射精ではないとのこと。しかし何度も男と、異形の化け物とさえ肌を重ねてきたマルアークは中出しされているのと同じ感触を覚えていた。
「昨日はすぐ寝ちまっただろ。喘いでくれないと燃えないんだよね」
「ふ、ふざけ……んああっ!」
 少年は昨夜、一度しか射精できずに溜まっていたのだ。意識を失ったマルアークを勝手に犯すこともできたが、妙なこだわりからそれをしなかった。
「あんま出来なかったのもあるけど、エロ女が家で待ってると思うと金玉がどくどく精液作ってしゃーない。抜きたくなったけど、全部お前に注ぎ込みたいし我慢した」
「ぐうぅっ!」
 マルアークは嬌声を上げない様に必死にこらえる。無駄に喘げば少年を欲情させるだけだ。

 びゅるるるるるっ! びゅぐっ♡

「うああああああっ!」
しかし少年はそんなマルアークの苦労を一瞬で砕く。唐突に煮えたぎる子種汁が吐き出され、マルアークは声を上げてしまう。
「あ、ぁああっ♡ だ、だめっ♡ いやぁああっ♡」
 少年が彼女の腰を掴む力が増す。より深く肉棒を差し込み、子宮の奥深くへ精液を注ぎ込もうとする。
「しまった、思わず爆ぜちまった。エロ女のせいで早漏になっちまったか?」
「あ、ぁ……」
 頭がぼーっとする。絶望感や喪失感ではない、この後来る快感の波へ期待が高まっているのだ。

 ぶちゅん。

 卵子に精子が突き刺さる。マルアークは言葉にならない、絶叫に近い喘ぎ声をあげる。
「ははっ、すげーことなってんな。んなに気持ちいいのか?」
 少年の嘲笑も聞こえない。ただ、胎の卵子に精子が殺到する感覚に酔いしれるだけだ。
「ぎ、ああああああぁぁぁあぁああぁあぁぁぁぁぁっ!」
 これまでにない、体が軋んでそのまま砕けそうな快楽が押し寄せる。着床した後の卵子に精子が入り込んだのだ。繋がっていないものが受精しただけで、意識が飛びそうになる。胎に収まったものでそれをされればどうなるかは言うまでもない。
「ぐ、ぅう……」
 マルアークは白目を剥き、口の端に泡を吹きながらベッドに沈み込む。たった一度の射精でこの有様。しかし少年の方は満足できない。
「あーあ、他より頑丈なのをもっと頑丈にしたから期待したんだけどな。デリンジャーなら耐えられるけど、あいつインディラの番だし。気晴らしに他のメスでも孕ませにいくか」
 少年がそう言いながらペニスを肉壺から引き抜こうとすると、マルアークはどうにか意識を保ち、震える手足で起き上がる。
「ま、まだ……だ……」
「いやー、よかったよ」
 少年はその様子を見て、マルアークの腰に抱き着いた。一度吐き出してもなお、熱を持ち硬さも衰えないペニスが、より深くへ突き刺さる。
「うぐっ……!」
「お前、可愛く鳴いてくれるからすっげー興奮すんだよな」
「ぐっぅぅうっ!」
 少年は腰を振り乱し、マルアークのナカを掻き回す。カリがぐちゃぐちゃナカでひっかかり、マルアークの膣はひくひくと子種を求めて震え、少年のペニスを締め上げる。
「あ、あぁっ♡」
 膣が締まると、少年の肉槍が大きくて、硬くて、熱いのが躰に伝わってくる。マルアークはシーツに爪を立てて、必死に感じないようにしていた。その間も先走りに含まれる精子が彼女の胎に宿った卵子へ殺到して突き刺さり、孕ませにくる。
「う、あぁぁぁああっ♡」
「お前のナカ、とろとろの汁まみれでめっちゃキツイ。いつでも射精せるぞ」
 いつでも種付けしてもらえる、そう聞くと無意識にマルアークは自分で腰を振っていた。膣で少年の肉棒を扱き上げ、子宮へ精液を注ぎ込まれたがっている。マルアークは理性で否定したかったが、躰の方が言うことを聞かない。
「う、ぐっ♡ あ、あぁあっ♡」
「欲しいんだ」
 体勢は変わらないのに、亀頭が子宮口にトントン当たる。赤ちゃんの部屋が降りてきているみたいだ。孕みたくて、ペニスが届くところまで。
「そら」
 マルアークの意思に答え、少年は射精する。子宮の入り口を亀頭でこじ開け、ぴったりとくっつけてナカへ注ぎ込む。
「うあああっ♡」

 ごぷっ、どぷっ……どぷっ♡

「どうだ? 欲しかった精液の味は」
 彼に射精の感想を問われるマルアーク。意識が朦朧としている彼女は取り繕うことも出来ず、正直に口にするしかなかった。
「あづ……いっ♡ ねばねば、おなか……張り付いて♡」
 その間も子宮の卵子に精子が飛び込んでくる。気絶しないのがやっとだ。空気を含んだ精液が胎のナカへ送り込まれる音を全身で受け止める。
「ほら、もう一個出してやるよ」
 マルアークの背中に熱の塊がぶつかる。彼女は獣のような嬌声を上げ、倒れないように震える腕で身体を支える。
「ぐ、あああっ♡ ぎゅぷっ……って♡ 卵巣が、疼いて♡」
 はっきりとわかった。排卵させられたのだと。これでは、もう一人孕んでしまう。そう自覚すると身体の熱はさらに高まり、降りられなくなる。
「腕、振るえてるな。しょうなねぇな」
 少年はマルアークの腕を掴み、無理やり起こす。
「ああっ♡」
 ペニスがさらに深く突き刺さる。少年の能力は続いており、卵巣が激しく拍動していた。先ほど疼いたのとは逆の方だ。さすがに排卵させる卵子が無かったのだろう。一から卵子を作らされている。
「あっ、だめっ♡ こん……な、うぐ♡ 卵子作りながら、犯され……♡」
 その最中もナカを掻き回される。頭がおかしくなりそうだった。否定したい気持ちはどんどん消えていく。体の感じる、気持ちいいが先行してくる。夢の中で陽大に抱かれた分だけ、セックスが気持ちいいと身体に刻まれてしまった。
「金玉がどくどく精子作ってる……。新品の卵子に新品の精子、受精させてやるよ」
「ま、まって……や、めっ♡」
 言葉は嫌がっても、本心が孕むことを望んでいた。それに応えるように、マルアークのナカで少年の精液が爆ぜた。

 ぶぐっ♡ ごぷっ、ごぷっ♡

「い、いやぁああ……っ♡」
 子宮が火傷しそうなくらい煮えたぎり、外に射精されていないのに濃いオスの匂いが鼻孔を満たす。シーツを掴んで堪えることも出来ず、少年の手で引き上げられて亀頭を子宮口にねじ込まれ、直に精液を膣内へ流し込まれる。

 びゅーっ♡ びゅーっ♡ ごぷっ♡ どぷっ♡

「わたし……はら、んで……や、だ♡」
「はは、何一つ嫌そうじゃないけど」
 少年は絶え間なくペニスでマルアークのナカを掻き回し、カリ首で古い精液を掻き出して新しいものを注ぎ込む。

 ぐびゅっ♡

「あ、ぐぅ♡ は、ふっ♡ ああっ♡」
 卵管いっぱいに精液を詰め込まれ、マルアークは言葉でさえ抵抗する気力を失っていた。そんな中、ついに卵巣から新しい卵子が吐き出される。
「う、ぐ……」
「出たか。新鮮な精子で孕めよ」
 卵子に向かって精子が大量に押し寄せる。そして、何の抵抗もなく突き刺さる。
「が、あ……♡ や、こ……れっ♡」
 マルアークは少年に腕を離され、ベッドに沈む。彼女は獣のような、言葉にならない喘ぎ声を上げながら身体を弓なりに反らして痙攣する。
「すっげ、これお前じゃなかったら死ぬんじゃねーか?」
 少年の嘲笑も耳には入らない。汗を吹きだし、口から泡を吹き、人間が耐えられないほどの快楽を味わう。
「あ、あぁ……♡」
 どうにか収まったのは一時間以上後だった。マルアークは力なく横たわり、その股は白濁で汚れている。シーツにも染みがあり、性交の壮絶さを物語っていた。
「十月十日後か、元気な赤ちゃん産めよ」
 満足した少年はベッドを去っていく。マルアークの頭の中は本能と理性、屈辱と幸福、快楽と嫌悪が入り交じって膣内の様にぐちゃぐちゃだった。
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