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醒めない夢
醒めない夢(3)
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俺からのメッセージに、御堂はすぐに電話をかけてきた。あまり、メッセージ機能は得意じゃないらしい。老眼かもしれないなあ。ああ見えて、おっさんだからな。
「今、どんな感じ?」
「桐山に会ってきたところだ。で、城田の所属、わかった?」
「今、船橋に調べさせてる。そんなことよりさ、カニ見た?」
「カニ? なんだそれ」
「しらないの? でかいカニがいるんだよ。カニ屋の看板。写真撮ってきて欲しいんだよね」
「時間があったらな。そっちはどうだ?」
「通常運転って感じだよ。中ちゃんがいるから、特に問題はないかな」
なんだよ、指揮官は俺なのに。中津中津って、まあ、俺も頼りきりだけど。
「聡子ちゃん、まだ熱が下がんないんだよ。午前中に面会行ったんだけど、つらそうだった」
「そうか……悪くなってんのか?」
「うーん、変わらずって感じかな。本人はよくあることだからって言ってた。一度熱が上がると、一週間くらいは調子悪いらしい。会社休んでたってのも、本当に悪かったんだな」
ふと、聡子のあの部屋を思い出した。無駄に広いあの部屋で、ひとりきりで寝てるのか……なんか、やりきれないな。
「おまえのこと、探してたよ」
「は? 俺? なんで」
「知らないよ、しきりに、辰巳さんはいないの? って。なんかジェラシーだなー」
ほんとに知らねえわ。
「泊まってくるの?」
「いや、今日中に帰るつもりだ。どうせ仕事がまた増えてるだろ?」
「まあ、そうだね。後で写真送ってあげる」
「いらねえよ!」
御堂は笑って、電話はきれた。代わりにやっとくよー、とか、そういう優しい言葉はないのか?
しばらくして、城田の所属先と、デスクの写真が送られてきた。うわ、また増えてるよ……このまま大阪に逃げようかな、マジで。
城田の所属先は郊外の生活安全課だった。聞き込みと巡回で、戻りは6時ごろになるらしい。ちょっと時間あるし、カニでも見に行くかな。
なるほど、すげえ人だ。タコ焼きでも食べたかったけど、どこも行列だな。とりあえず、カニの写真を撮って、御堂に送ってやった。すぐに返事があって、喜んでるようだけど、こいつ、仕事してんのか?
見渡すと、派手な女子高生が、派手な男にナンパされてる。聡子もああやって、ここで遊んでたんだろうな。もしその頃に出会ってたら、どうなってたかな。たぶん……声かけてたか。
「辰巳さん」
え? 今、呼ばれたような……
「辰巳さん、どこにいるの?」
聡子? あ、また……この匂い。一瞬クラっとして、目の前に、聡子が立っていた。
なんで? こんなとこにいるわけ……
「な、なんですか?」
振り返った女は、ただ、髪の長い女だった。
「失礼、人違いです」
やっぱり疲れてんのかな、帰りは明日にすりゃよかったか。
「ふふ、辰巳さんったら」
嘘だろ? そうか、じゃあ、こっちも……
『今大阪にいるよ、体はどう?』
なんてな、バカバカしい。何やってんだ俺。さて、時間だ、そろそろ城田のところに行くとするか。
6時前に着くと、城田はまだ戻っていなかった。応接に通されて、薄いお茶を出された。コーヒーがよかったな、と思う。なかなか帰ってこないし、手持ち無沙汰だ。さっき撮った写真を見直す。我ながらよく撮れてるなあ、才能あるのかな、インスタでも始めてみるか? しかし、旅行なんて、警察官になってからしたことないな。あー、温泉でも浸かって、酒でも飲みたいなあ。でもひとりってのはちょっと寂しいから……御堂と? いや、おっさんふたり旅とか、勘弁してくれ。それなら……まあ、例えば、例えばだけど、聡子、とか? 浴衣とか似合いそうだしなあ、部屋風呂で混浴とか……熱燗片手に、いや、たまんねえな!
「お待たせしました、城田ですけど……」
いけね! 思いっきり妄想してしまってた。
「あ、あの、はじめまして、警視庁捜査一課、辰巳と申します」
「東京から、それはわざわざ、で、なんかええことでもありましたか、えらい楽しそうにしてはりましたけど」
に、にやけてたのか、恥ずかしい……
「いえ、なんでもありません、失礼しました。今日伺いましたのは、東京で発生した殺人事件の容疑者のことでして、野江聡子、覚えておられますか」
「聡子! え、聡子、殺人の容疑て、ほんまですか!」
「いえ、まだ、決まったわけではないんですが、過去の事件が関係しているようなので、その件で少しお話しを……」
城田は、人のよさそうな、大阪のおっちゃん、って感じだった。出世よりも、現場第一なんだろう、黒いウォーキングシューズは、ボロボロだ。
「あの事件か……辰巳くん、外でよか」
ここで話せない理由でもあるのか、城田は気まずそうに立ち上がった。
「今日はもう帰るわ、おつかれさん」
そう声をかけて、足早に歩いて行く。
「飯、食うたか?」
「いえ、まだです」
「ほんなら、ちょっと一杯いこか」
駅前のチェーンの居酒屋に入って、ビールでええか、と聞かれた。
「にいちゃん、生ふたつ。それから、唐揚げと枝豆と、辰巳くん、なんか食いたいもんあるか?」
「あ、じゃあ、タコ焼きを……食べ損ねたので」
「タコ焼きと、餃子、早よ持ってきてや」
すぐにビールが来て、城田はうまそうに半分ほどあけた。酒か……やばいなあ……
「なんや、酒はあんまりやったか、ウーロン茶でも頼もか?」
「いえ、好きなんですけど……その、飲み過ぎる傾向がありまして……」
「止まらんようになるんか?」
「お恥ずかしいんですが、記憶が無くなるまで飲んでしまうんです」
「そうか、しっかりしてそうやのになあ。まあ、今日は俺がおるけど、無理はせんでええで」
「いえ、いただきます、すみません、変な話をして」
「かまへんよ、そやけど、辰巳くん、いくつや? 男前やなあ」
「45になります」
「45か! いや、それは見えんわ! 所帯持ちか?」
「いえ……独身です。仕事が忙しくて、なかなか……」
「なんやったら、紹介しょうか? 辰巳くんやったら、引く手数多や」
「ああ、ではまた、機会があれば……」
城田は俺の顔をじっと見て、ビールを飲み干した。
「なんか、悩みごとか?」
「えっ?」
「俺でよかったら、なんでも聞くで」
二杯目のビールを注文して、来たばかりの枝豆を口に放り込んだ。
世話焼きのおっさん、か。不思議だな、初めて会ったのに、なんでも話せてしまう。
「仕事のことか? 名刺見る限り、順調そうやけど、うまいこといってへんのちゃうか?」
「そうですね……なんか、なんで警察官やってるのかなって、思うことが多くなりました」
「なるほどなあ」
「捜査一課に来て、15年になります。若い頃は、手柄もあげたかったけど、使命感をもって捜査に出ていました。でも……たてこもり事件の捜査中に、世話になった先輩が殉職しまして……私の命令違反が原因です。待機命令を無視して、突入してしまったから……」
「そんときのことが、残ってるか」
「怖いんですよ、また、あんなことが起こったらって……それから、現場に出るのが怖くなって、管理職の道を選びました。命令には絶対です。周りからは、いろいろ言われますが、またあんなことが起こるくらいなら、これでいいって、それでやってきました。もう二度と、犠牲は出したくない。でも、時々思うんです。俺はいったい、なんのために警察官になったんだろうって。検挙数と書類に追われて、当たり障りのない捜査で、事務的に処理している自分が情けなくて……」
やばい、泣きそうだ。こんなこと、誰にも言ったことねえよ……
「ええ警察官や、自信持ったらええ」
「でも……」
「そない思えるんやったら、それでええ。そんなことすら思えんやつもようさんおる。そやけどな、後悔はせんことや。その時その時で、やれることがあるはずやから、やれることは精一杯やらなあかん」
「……はい、ありがとうございます」
「聡子と話したか?」
「え、ええ、まあ……」
「あの子は不思議な子や。あの子を見とったら、なんちゅうか、自分がよう見えるようになる。辰巳くんも、そうちゃうか?」
確かに、そうかもしれない。ずっとこれで来たけど、なぜか、聡子が現れてから、自分の気持ちが揺れている。
「過去の事件のことなんですが、捜査資料を読みました。その……なんていうか……」
「はっきり言うたらええ。あれは、完全に冤罪や」
城田は、厳しい目つきになって、悲しそうに、ため息をついた。
「今、どんな感じ?」
「桐山に会ってきたところだ。で、城田の所属、わかった?」
「今、船橋に調べさせてる。そんなことよりさ、カニ見た?」
「カニ? なんだそれ」
「しらないの? でかいカニがいるんだよ。カニ屋の看板。写真撮ってきて欲しいんだよね」
「時間があったらな。そっちはどうだ?」
「通常運転って感じだよ。中ちゃんがいるから、特に問題はないかな」
なんだよ、指揮官は俺なのに。中津中津って、まあ、俺も頼りきりだけど。
「聡子ちゃん、まだ熱が下がんないんだよ。午前中に面会行ったんだけど、つらそうだった」
「そうか……悪くなってんのか?」
「うーん、変わらずって感じかな。本人はよくあることだからって言ってた。一度熱が上がると、一週間くらいは調子悪いらしい。会社休んでたってのも、本当に悪かったんだな」
ふと、聡子のあの部屋を思い出した。無駄に広いあの部屋で、ひとりきりで寝てるのか……なんか、やりきれないな。
「おまえのこと、探してたよ」
「は? 俺? なんで」
「知らないよ、しきりに、辰巳さんはいないの? って。なんかジェラシーだなー」
ほんとに知らねえわ。
「泊まってくるの?」
「いや、今日中に帰るつもりだ。どうせ仕事がまた増えてるだろ?」
「まあ、そうだね。後で写真送ってあげる」
「いらねえよ!」
御堂は笑って、電話はきれた。代わりにやっとくよー、とか、そういう優しい言葉はないのか?
しばらくして、城田の所属先と、デスクの写真が送られてきた。うわ、また増えてるよ……このまま大阪に逃げようかな、マジで。
城田の所属先は郊外の生活安全課だった。聞き込みと巡回で、戻りは6時ごろになるらしい。ちょっと時間あるし、カニでも見に行くかな。
なるほど、すげえ人だ。タコ焼きでも食べたかったけど、どこも行列だな。とりあえず、カニの写真を撮って、御堂に送ってやった。すぐに返事があって、喜んでるようだけど、こいつ、仕事してんのか?
見渡すと、派手な女子高生が、派手な男にナンパされてる。聡子もああやって、ここで遊んでたんだろうな。もしその頃に出会ってたら、どうなってたかな。たぶん……声かけてたか。
「辰巳さん」
え? 今、呼ばれたような……
「辰巳さん、どこにいるの?」
聡子? あ、また……この匂い。一瞬クラっとして、目の前に、聡子が立っていた。
なんで? こんなとこにいるわけ……
「な、なんですか?」
振り返った女は、ただ、髪の長い女だった。
「失礼、人違いです」
やっぱり疲れてんのかな、帰りは明日にすりゃよかったか。
「ふふ、辰巳さんったら」
嘘だろ? そうか、じゃあ、こっちも……
『今大阪にいるよ、体はどう?』
なんてな、バカバカしい。何やってんだ俺。さて、時間だ、そろそろ城田のところに行くとするか。
6時前に着くと、城田はまだ戻っていなかった。応接に通されて、薄いお茶を出された。コーヒーがよかったな、と思う。なかなか帰ってこないし、手持ち無沙汰だ。さっき撮った写真を見直す。我ながらよく撮れてるなあ、才能あるのかな、インスタでも始めてみるか? しかし、旅行なんて、警察官になってからしたことないな。あー、温泉でも浸かって、酒でも飲みたいなあ。でもひとりってのはちょっと寂しいから……御堂と? いや、おっさんふたり旅とか、勘弁してくれ。それなら……まあ、例えば、例えばだけど、聡子、とか? 浴衣とか似合いそうだしなあ、部屋風呂で混浴とか……熱燗片手に、いや、たまんねえな!
「お待たせしました、城田ですけど……」
いけね! 思いっきり妄想してしまってた。
「あ、あの、はじめまして、警視庁捜査一課、辰巳と申します」
「東京から、それはわざわざ、で、なんかええことでもありましたか、えらい楽しそうにしてはりましたけど」
に、にやけてたのか、恥ずかしい……
「いえ、なんでもありません、失礼しました。今日伺いましたのは、東京で発生した殺人事件の容疑者のことでして、野江聡子、覚えておられますか」
「聡子! え、聡子、殺人の容疑て、ほんまですか!」
「いえ、まだ、決まったわけではないんですが、過去の事件が関係しているようなので、その件で少しお話しを……」
城田は、人のよさそうな、大阪のおっちゃん、って感じだった。出世よりも、現場第一なんだろう、黒いウォーキングシューズは、ボロボロだ。
「あの事件か……辰巳くん、外でよか」
ここで話せない理由でもあるのか、城田は気まずそうに立ち上がった。
「今日はもう帰るわ、おつかれさん」
そう声をかけて、足早に歩いて行く。
「飯、食うたか?」
「いえ、まだです」
「ほんなら、ちょっと一杯いこか」
駅前のチェーンの居酒屋に入って、ビールでええか、と聞かれた。
「にいちゃん、生ふたつ。それから、唐揚げと枝豆と、辰巳くん、なんか食いたいもんあるか?」
「あ、じゃあ、タコ焼きを……食べ損ねたので」
「タコ焼きと、餃子、早よ持ってきてや」
すぐにビールが来て、城田はうまそうに半分ほどあけた。酒か……やばいなあ……
「なんや、酒はあんまりやったか、ウーロン茶でも頼もか?」
「いえ、好きなんですけど……その、飲み過ぎる傾向がありまして……」
「止まらんようになるんか?」
「お恥ずかしいんですが、記憶が無くなるまで飲んでしまうんです」
「そうか、しっかりしてそうやのになあ。まあ、今日は俺がおるけど、無理はせんでええで」
「いえ、いただきます、すみません、変な話をして」
「かまへんよ、そやけど、辰巳くん、いくつや? 男前やなあ」
「45になります」
「45か! いや、それは見えんわ! 所帯持ちか?」
「いえ……独身です。仕事が忙しくて、なかなか……」
「なんやったら、紹介しょうか? 辰巳くんやったら、引く手数多や」
「ああ、ではまた、機会があれば……」
城田は俺の顔をじっと見て、ビールを飲み干した。
「なんか、悩みごとか?」
「えっ?」
「俺でよかったら、なんでも聞くで」
二杯目のビールを注文して、来たばかりの枝豆を口に放り込んだ。
世話焼きのおっさん、か。不思議だな、初めて会ったのに、なんでも話せてしまう。
「仕事のことか? 名刺見る限り、順調そうやけど、うまいこといってへんのちゃうか?」
「そうですね……なんか、なんで警察官やってるのかなって、思うことが多くなりました」
「なるほどなあ」
「捜査一課に来て、15年になります。若い頃は、手柄もあげたかったけど、使命感をもって捜査に出ていました。でも……たてこもり事件の捜査中に、世話になった先輩が殉職しまして……私の命令違反が原因です。待機命令を無視して、突入してしまったから……」
「そんときのことが、残ってるか」
「怖いんですよ、また、あんなことが起こったらって……それから、現場に出るのが怖くなって、管理職の道を選びました。命令には絶対です。周りからは、いろいろ言われますが、またあんなことが起こるくらいなら、これでいいって、それでやってきました。もう二度と、犠牲は出したくない。でも、時々思うんです。俺はいったい、なんのために警察官になったんだろうって。検挙数と書類に追われて、当たり障りのない捜査で、事務的に処理している自分が情けなくて……」
やばい、泣きそうだ。こんなこと、誰にも言ったことねえよ……
「ええ警察官や、自信持ったらええ」
「でも……」
「そない思えるんやったら、それでええ。そんなことすら思えんやつもようさんおる。そやけどな、後悔はせんことや。その時その時で、やれることがあるはずやから、やれることは精一杯やらなあかん」
「……はい、ありがとうございます」
「聡子と話したか?」
「え、ええ、まあ……」
「あの子は不思議な子や。あの子を見とったら、なんちゅうか、自分がよう見えるようになる。辰巳くんも、そうちゃうか?」
確かに、そうかもしれない。ずっとこれで来たけど、なぜか、聡子が現れてから、自分の気持ちが揺れている。
「過去の事件のことなんですが、捜査資料を読みました。その……なんていうか……」
「はっきり言うたらええ。あれは、完全に冤罪や」
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