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ふたり暮らし
ふたり暮らし(3)
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部屋に戻ると、彼はさっそくビールを開けて、ひとつは私に。
「なっちゃんのこれからに、乾杯」
私たちは缶ビールで乾杯して、ふうっと息をついた。
「ねえ、今日からここにいるの?」
「うん。あー、車に着替えあったんだわ。持ってくりゃよかったなあ。酔っぱらう前にとりにいかないとな」
ベッドには新しいシーツと、布団と、マクラがふたつ。なんだか変ね、もう違和感感じなくなってる。
「なっちゃん、好きだよ」
彼はそう言いながら、私をベッドの上へ。重なった唇から、同じビールの味がする。
「待って、お風呂、お風呂入りたい。汗ダクなの」
「いいじゃん、そんなの気にしないよ」
それだけじゃない。私、やっぱり体の傷が気になるの。ほんとにもう、痣ないかしら。傷は残ってない? 無理矢理、彼の体から抜け出して、そのままバスルームへ。昨日は全然平気だったのに、どうしちゃったの?
バスルームの鏡に映る体を隅々まで見てみる。三ヶ月前まであった痣は消えたような気がする、でも、薄く残ってる気もする。どうしよう、彼に指摘されたら、なんていうの? こんなおかしな場所に痣があったら、絶対変に思うよね。DV受けてたなんてわかったら……ひいちゃうよね……
恐る恐る部屋に戻ると、彼はスマホを触りながら、ビールを飲んでいた。
「なっちゃん、すっぴん?」
いけない、そうだった! メイク落としちゃった!
「へえ、全然かわいいじゃん! メイクしなくても全然いける」
「そ、そんなわけないでしょ。そんなに見ないで」
顔を背ける私の濡れた髪を指に巻きつけて、色っぽい、ってささやいた。
「俺も風呂いってくるわ」
「着替えは?」
「さっきとってきた。あ、タオル使うね」
バスルームからシャワーの音が聞こえて、私は、テーブルの彼のスマホを見つめてる。なにしてたんたろう。ネットみてただけ? ゲームとか、YouTubeとか……誰かと、LINEとか?
無意識に手が伸びて、スマホに触れた。ダメよ、そういうのダメ!
バスルームのドアが開く音がして、慌ててドライヤーをかける。なにもなかった顔で、自分のスマホを見てるふり。
「ふー、スッキリ」
「ちょっと、服着てよ!」
「別にいいじゃん。パンツははいてんだから。安心してください、はいてますよ」
自分で言って、自分で笑ってる。
「古い、それ」
そういいながら、年齢を感じさせない引き締まった体に、私はドキドキしてる。どうしよう、ほんとに、タイプじゃないのに、こんなに惹かれちゃうなんて。
「やったげるよ」
彼はドライヤーを取り上げて、私の髪にあてた。美容室以外で、人に髪を乾かしてもらうなんて初めて。なんだか気持ちいい。体の力が抜けてく感じがする。
「乾いたかな」
「うん、ありがとう。こんなの、初めてしてもらった」
「じゃ、俺も」
え、乾かせってこと? ま、いいけど。
「髪、意外に長いんだ」
「そう? 伸びてるだけかも」
確かに、根本は黒くなってて、白髪もちらほら。
「白髪ある」
「そりゃ、46だもん。白髪くらいあるよ」
46! 年上じゃない!
「もっと若いと思ってた」
「なっちゃん、いくつだっけ」
「43よ。おばさんなの」
「そっか、見えないけど、話してるとさ、落ち着くから、同じ世代かなとは思ってた」
「私のほうが下だし!」
彼はケラケラ笑って、ドライヤーを止めた。
「歳なんか関係ないよ。なっちゃん、ほんとキレイだし、かわいいもん」
髪をかきあげる姿にドキっとして、そのまま、熱いキスを交わす。
新しいマクラは、新しい匂いがして、私たちは、買ったばかりの肌掛け布団の上にもつれこんだ。
「大事にするから、なっちゃん」
目を閉じると、耳元で彼の熱い息が聞こえる。今、Tシャツがめくれてる、どうしよう、痣、大丈夫かな。彼の固くて、熱い体を皮膚で感じながら、けんちゃんとは違う人と、セックスをしようとしている。ほんとに、サヨナラなんだ、けんちゃん、私、この人のこと、好きになるね。
彼の唇と顎髭が、胸元まできて、ふと、彼が、あ、と言った。まさか、痣が残ってたの?
「ど、どうしたの?」
「いや……なんでもないよ」
彼は優しく笑って、唇を胸元へ。でも、私はもう、そんな気になれない。
「なに、言ってよ」
「いや、その……ゴム買うの忘れたなって……」
「嘘よ、ねえ、私の体見て、何か思ったでしょ? ほんとのこと言ってよ!」
「なっちゃん、落ち着いて。どうしたんだよ」
わからない、また吐き気が……手が震える、足も……
トイレに駆け込んだけど、やっぱりなにも吐けない。私、どうしてしまったの? あんなに優しい彼なのに、どうして?
トイレのドアを開けると、彼が目の前に立っていて、なにも言わないまま、優しく抱きしめてくれた。
「今日はもう寝ようか。明日から仕事だろ?」
彼の胸の中で、涙が溢れてくる。
「ごめん、俺、焦りすぎたね。なっちゃんが許してくれるまで、待ってるから」
「そ、そうじゃないの……」
「泣かないで、さ、明日何時? アラームかけないとな」
翌朝、目が覚めると、彼はまだ軽くイビキをかいて眠っていた。直にアラームが鳴り出して、彼もうーん、と目を覚ました。
「あー、よく寝たー。おはよ、なっちゃん」
「おはよう……義人」
まだ、なんかなれないのよね、こう呼ぶの。
「布団で寝たの久しぶりだよ。俺の部屋、布団なくてさ」
「どうやって寝てるの?」
「寝袋。あんまり寝心地よくない」
彼は笑って、軽くキスをくれた。
「準備するね。寝てていいよ」
「そんなわけにいかないよ。なっちゃんの東京初出勤だからね、ちゃんと見送らないと」
って、あなたは仕事、行かないの? ルポライターって、どういう勤務形態なのかしら。
「スーツ、どれにしようかな」
初出勤だし、紺が無難よね。
「それ? ダメだよ、もっとインパクトあるやつにしないと、なめなられるよ」
インパクトって……まあ、そうよね。大阪から来たってだけで、バカにされそうだもん。
「その白いのは?」
「このジャケット? 仕事には着たことないよ」
「いいじゃん、かっこいい。下は、その右の黒いスカートがいいな」
「え、こんなタイトなスカート? スリットもかなり深いよ」
「それくらいビシッときめないと、東京のやつは見た目で判断するからな」
なるほど、そんなもんなのね。
服は決まったから、メイクしないと。仕事の時はちょっと濃いめ。アイメイクもしっかりしてと。リップは、ベージュが落ち着いてていいわね。服が派手だもん。
「おいおい、その色、なんか地味じゃね?」
「そう? 仕事の時はだいたいこれよ」
「うーんと、これがいいな」
彼が選んだのは一番赤いリップ。けんちゃんに派手すぎるって怒られたから、一度しかつけたことない。
「派手すぎるよ」
「それくらいがいいんだよ。うん、いい。めっちゃ色っぽい。あー、キスしたいなあ」
似合ってるのかな? 自分ではわかんないけど、彼がいいって言ってくれるなら。今日から違う自分になるんだもん。これくらい派手にしてもいいよね。
髪はアップにまとめて、スーツに合うように。ストッキングを履いて、彼の選んだジャケットとスカートを着て。鏡に映った自分は、なんだか別人みたい。
「うわ! ちょっと……」
「やっぱりダメ?」
「いい女すぎて心配になってきた!」
もう、なにそれ。思わず笑っちゃう。
「かっこいいなあ。あれ、なっちゃんの仕事って、なんだっけ」
「結婚相談所のカウンセラーよ。店長なの」
「店長! すげえ、なっちゃん、キャリアウーマンじゃん!」
少し早いけど、遅刻するよりはいいよね。
「そろそろ行くね」
「えっ、もう? ちょっと待って。これ、つけてって」
彼は耳からダイヤのピアスを外して、私の耳につけてくれた。
「これつけてたら、大丈夫だから。俺のお守り」
「大切なものなのに、いいの?」
「うん、なっちゃんのことも守ってほしいから」
ほんとに、優しいのね。思わず、彼の胸に飛び込んで、軽く、キスなんてしちゃった。
「いってきます」
「うん、がんばれよ、なんかあったらいつでも電話して」
梅雨だっていうのに、雨なんて全然降る気配もない。強い日差しに、日傘がいったなあ、なんて考えながら、私は駅の改札に入った。電車の窓ガラスに映る耳には、ダイヤが光ってる。今日からここを行くのね。今日から、何もかも新しくなるのね。
「なっちゃんのこれからに、乾杯」
私たちは缶ビールで乾杯して、ふうっと息をついた。
「ねえ、今日からここにいるの?」
「うん。あー、車に着替えあったんだわ。持ってくりゃよかったなあ。酔っぱらう前にとりにいかないとな」
ベッドには新しいシーツと、布団と、マクラがふたつ。なんだか変ね、もう違和感感じなくなってる。
「なっちゃん、好きだよ」
彼はそう言いながら、私をベッドの上へ。重なった唇から、同じビールの味がする。
「待って、お風呂、お風呂入りたい。汗ダクなの」
「いいじゃん、そんなの気にしないよ」
それだけじゃない。私、やっぱり体の傷が気になるの。ほんとにもう、痣ないかしら。傷は残ってない? 無理矢理、彼の体から抜け出して、そのままバスルームへ。昨日は全然平気だったのに、どうしちゃったの?
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恐る恐る部屋に戻ると、彼はスマホを触りながら、ビールを飲んでいた。
「なっちゃん、すっぴん?」
いけない、そうだった! メイク落としちゃった!
「へえ、全然かわいいじゃん! メイクしなくても全然いける」
「そ、そんなわけないでしょ。そんなに見ないで」
顔を背ける私の濡れた髪を指に巻きつけて、色っぽい、ってささやいた。
「俺も風呂いってくるわ」
「着替えは?」
「さっきとってきた。あ、タオル使うね」
バスルームからシャワーの音が聞こえて、私は、テーブルの彼のスマホを見つめてる。なにしてたんたろう。ネットみてただけ? ゲームとか、YouTubeとか……誰かと、LINEとか?
無意識に手が伸びて、スマホに触れた。ダメよ、そういうのダメ!
バスルームのドアが開く音がして、慌ててドライヤーをかける。なにもなかった顔で、自分のスマホを見てるふり。
「ふー、スッキリ」
「ちょっと、服着てよ!」
「別にいいじゃん。パンツははいてんだから。安心してください、はいてますよ」
自分で言って、自分で笑ってる。
「古い、それ」
そういいながら、年齢を感じさせない引き締まった体に、私はドキドキしてる。どうしよう、ほんとに、タイプじゃないのに、こんなに惹かれちゃうなんて。
「やったげるよ」
彼はドライヤーを取り上げて、私の髪にあてた。美容室以外で、人に髪を乾かしてもらうなんて初めて。なんだか気持ちいい。体の力が抜けてく感じがする。
「乾いたかな」
「うん、ありがとう。こんなの、初めてしてもらった」
「じゃ、俺も」
え、乾かせってこと? ま、いいけど。
「髪、意外に長いんだ」
「そう? 伸びてるだけかも」
確かに、根本は黒くなってて、白髪もちらほら。
「白髪ある」
「そりゃ、46だもん。白髪くらいあるよ」
46! 年上じゃない!
「もっと若いと思ってた」
「なっちゃん、いくつだっけ」
「43よ。おばさんなの」
「そっか、見えないけど、話してるとさ、落ち着くから、同じ世代かなとは思ってた」
「私のほうが下だし!」
彼はケラケラ笑って、ドライヤーを止めた。
「歳なんか関係ないよ。なっちゃん、ほんとキレイだし、かわいいもん」
髪をかきあげる姿にドキっとして、そのまま、熱いキスを交わす。
新しいマクラは、新しい匂いがして、私たちは、買ったばかりの肌掛け布団の上にもつれこんだ。
「大事にするから、なっちゃん」
目を閉じると、耳元で彼の熱い息が聞こえる。今、Tシャツがめくれてる、どうしよう、痣、大丈夫かな。彼の固くて、熱い体を皮膚で感じながら、けんちゃんとは違う人と、セックスをしようとしている。ほんとに、サヨナラなんだ、けんちゃん、私、この人のこと、好きになるね。
彼の唇と顎髭が、胸元まできて、ふと、彼が、あ、と言った。まさか、痣が残ってたの?
「ど、どうしたの?」
「いや……なんでもないよ」
彼は優しく笑って、唇を胸元へ。でも、私はもう、そんな気になれない。
「なに、言ってよ」
「いや、その……ゴム買うの忘れたなって……」
「嘘よ、ねえ、私の体見て、何か思ったでしょ? ほんとのこと言ってよ!」
「なっちゃん、落ち着いて。どうしたんだよ」
わからない、また吐き気が……手が震える、足も……
トイレに駆け込んだけど、やっぱりなにも吐けない。私、どうしてしまったの? あんなに優しい彼なのに、どうして?
トイレのドアを開けると、彼が目の前に立っていて、なにも言わないまま、優しく抱きしめてくれた。
「今日はもう寝ようか。明日から仕事だろ?」
彼の胸の中で、涙が溢れてくる。
「ごめん、俺、焦りすぎたね。なっちゃんが許してくれるまで、待ってるから」
「そ、そうじゃないの……」
「泣かないで、さ、明日何時? アラームかけないとな」
翌朝、目が覚めると、彼はまだ軽くイビキをかいて眠っていた。直にアラームが鳴り出して、彼もうーん、と目を覚ました。
「あー、よく寝たー。おはよ、なっちゃん」
「おはよう……義人」
まだ、なんかなれないのよね、こう呼ぶの。
「布団で寝たの久しぶりだよ。俺の部屋、布団なくてさ」
「どうやって寝てるの?」
「寝袋。あんまり寝心地よくない」
彼は笑って、軽くキスをくれた。
「準備するね。寝てていいよ」
「そんなわけにいかないよ。なっちゃんの東京初出勤だからね、ちゃんと見送らないと」
って、あなたは仕事、行かないの? ルポライターって、どういう勤務形態なのかしら。
「スーツ、どれにしようかな」
初出勤だし、紺が無難よね。
「それ? ダメだよ、もっとインパクトあるやつにしないと、なめなられるよ」
インパクトって……まあ、そうよね。大阪から来たってだけで、バカにされそうだもん。
「その白いのは?」
「このジャケット? 仕事には着たことないよ」
「いいじゃん、かっこいい。下は、その右の黒いスカートがいいな」
「え、こんなタイトなスカート? スリットもかなり深いよ」
「それくらいビシッときめないと、東京のやつは見た目で判断するからな」
なるほど、そんなもんなのね。
服は決まったから、メイクしないと。仕事の時はちょっと濃いめ。アイメイクもしっかりしてと。リップは、ベージュが落ち着いてていいわね。服が派手だもん。
「おいおい、その色、なんか地味じゃね?」
「そう? 仕事の時はだいたいこれよ」
「うーんと、これがいいな」
彼が選んだのは一番赤いリップ。けんちゃんに派手すぎるって怒られたから、一度しかつけたことない。
「派手すぎるよ」
「それくらいがいいんだよ。うん、いい。めっちゃ色っぽい。あー、キスしたいなあ」
似合ってるのかな? 自分ではわかんないけど、彼がいいって言ってくれるなら。今日から違う自分になるんだもん。これくらい派手にしてもいいよね。
髪はアップにまとめて、スーツに合うように。ストッキングを履いて、彼の選んだジャケットとスカートを着て。鏡に映った自分は、なんだか別人みたい。
「うわ! ちょっと……」
「やっぱりダメ?」
「いい女すぎて心配になってきた!」
もう、なにそれ。思わず笑っちゃう。
「かっこいいなあ。あれ、なっちゃんの仕事って、なんだっけ」
「結婚相談所のカウンセラーよ。店長なの」
「店長! すげえ、なっちゃん、キャリアウーマンじゃん!」
少し早いけど、遅刻するよりはいいよね。
「そろそろ行くね」
「えっ、もう? ちょっと待って。これ、つけてって」
彼は耳からダイヤのピアスを外して、私の耳につけてくれた。
「これつけてたら、大丈夫だから。俺のお守り」
「大切なものなのに、いいの?」
「うん、なっちゃんのことも守ってほしいから」
ほんとに、優しいのね。思わず、彼の胸に飛び込んで、軽く、キスなんてしちゃった。
「いってきます」
「うん、がんばれよ、なんかあったらいつでも電話して」
梅雨だっていうのに、雨なんて全然降る気配もない。強い日差しに、日傘がいったなあ、なんて考えながら、私は駅の改札に入った。電車の窓ガラスに映る耳には、ダイヤが光ってる。今日からここを行くのね。今日から、何もかも新しくなるのね。
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