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『第三部 因果と果報』 救いの代償
27ll宮 8:獅子身中
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翌朝、瑠既は出勤のため身支度を整える。
在学中に資格を取り、今はスポーツ専攻の講師として克主病院兼、付属学校で勤務している。
通い慣れた道だが、立場が変われば様々なことが変わった。例えば、家を出る時間。学生のときよりも一時間ははやくなった。
本来なら、克主病院内でパティシエをしている沙稀も似た時間には出ないといけないはず。だが、数十日は休むだろう。
瑠既は学校棟、沙稀は病院棟だ。敷地は広く、同じ棟でも同学年や同じ部署でなければすれ違うことさえ、ほぼない。
沙稀が出勤するようになっても、瑠既は様子を知れない。ただ、職場に居づらくなるようなことがなければいいと願うばかりだ。
なるべく音を立てないように家を出ようとした瑠既に、母がついてくる。見送ってくれるらしい。
靴を履き、瑠既は振り返る。
「母上は……知ってたの?」
「何を?」
母は昨日の惨事を忘れたかのように首を傾げる。
瑠既は何と言うかと迷い、黙る結果になってしまった。すると母は、
「ああ、沙稀と恭良のこと?」
と、朗らかに笑う。
「知らなかったわよ」
言葉とは裏腹に、どこかうれしそうだ。
言動がチグハグで、瑠既の頭には不和しか残らない。
そんな瑠既を置き去りに、母は続ける。
「ただね、恭良があんまりもうれしそうに沙稀に会いに行くって毎回言っていたのに……途中から言わなくなって。服装が変わったなと思ったら、彼氏とデートだって言うようになって……」
懐かしむように言ったと思ったら、
「このまま、みんなで仲良く暮らせたらいいのにね」
しんみりと、突拍子もないことを言う。
発想が自由というか、常識にとらわれないというか──瑠既が感心していると、また母は首を傾げる。
「おかしいかしら?」
「いや……母上らしい、かな……」
言葉として的確か迷いながら答えると、『そう?』と母はにこやかに笑った。
数日の間、沙稀は横になって食事をしていた。安静に過ごすよう、医師から指示があったらしい。
ただ、あまりに恭良がベッタリだ。それを父は、露骨に怪訝そうにしていて──瑠既は、多少なりとも救われた。
また数日が経ち、瑠既が帰宅すると、沙稀はようやく起きられるようになっていた。
まだ布団の上だが、自身で食事をしている。ちょうど恭良は風呂なのか、そばにいない。
「ただいま」
瑠既が話しかけると、沙稀は振り向かずにあいさつを返した。早々に瑠既は沙稀の布団の横へと座る。
「どう? まだ痛いの?」
腫れは残っている。食べている横顔を見ても、食べにくそうだ。
何とか咀嚼を終えた沙稀が、また一口入れる前に返答した。
「多少はね」
諦めを含むような声に、瑠既は不平をもらす。
「お前は……納得しているのかもしれないけどさ。片割れがこんなんになってんの、いい気分じゃねぇよ」
ふと、沙稀がコップを取り、グッと飲む。
「そうか……」
「父上は、一発でも恭良も殴ってんだろうな?」
コップを持つ沙稀の手がピクリと動いた。なぜと言いたげな反応に、瑠既は同意を求めるように言う。
「だって、両成敗だろ」
「恭良に非はない」
「そそのかしていたとしても?」
グッと沙稀の瞳が、瑠既を刺す。
「だって沙稀はさ、逃げるように一人暮らししてまで遠ざけただろ? なのに、恭良は『来るな』と言われても押しかけ続けてた。俺は、恭良の方が許せねぇよ」
「恭良を悪く言うな」
「バカ、俺は悪く言うよ」
「俺は恭良を悪く言うのは許さない」
じっと動かない瞳に、どこまで心酔しているのかと瑠既は辟易する。恋は盲目というが、瑠既には一欠片でもその感情が燃えたことがない。そんな感情があったなら──沙稀の感情を汲んでやれるのかとも、思ってしまった。
「じゃ、猿ぐつわを噛ませてでも黙らせる」
吹き出すように沙稀が笑う。
沙稀が楽しそうな様子に、瑠既も笑った。
翌朝、瑠既が一階へ降りていこうとすると、かすかに話し声が聞こえた。沙稀の声がした気がして、瑠既は足を止める。
耳を傾けると、母の声が聞こえた。
「また帰って来なさいね。貴男の家でもあるのだから」
「はい」
返事をしたのは、沙稀で間違いない。
瑠既は慌てて階段を駆け下りる。けれど一階に着いたときには、すでに玄関の近くに沙稀はいて──叫ぶ。
「沙稀!」
母が瑠既を止めようとしたが、気づかないふりをして進む。玄関につくと、沙稀が『静かに』と身振りで示した。
瑠既はなるべく声をちいさくし、問う。
「もう……帰るのか?」
「いつまでも休んでいるわけにいかないからね」
「まだ傷も……腫れだって完全に引いたわけじゃ……」
「大丈夫だよ」
『多少は驚かれるかもしれないけど』と続けた様は、諦めているような、悟っているような──こうなると沙稀は想定済だったと、瑠既は直感する。
ズキズキと体の奥が痛む。──沙稀がここまで思い詰める前に、どこかで止められたのではないかと。
「騒がしくして、悪かった」
スッと玄関が開き、沙稀の姿が消えていく。
なぜか瑠既は手が伸びた。
けれど、沙稀を止められず──カチャリと閉まる音がした。
瑠既は虚しくドアノブに触れる。
カチャリと回して玄関を開ければ、沙稀がまだいるかもしれないのに──瑠既は停止してしまって、過去の海へと沈んでいく。
どのくらい巻き戻せば、『普通』に戻れただろう。
どのくらい巻き戻せば──。
そんな日は、あったのだろうか。
瑠既は『IF』を思い、思考を繰り返す。
そうして、辿り着いたのは、遠い遠い過去の欠片。
欠片は、ハッキリとは見えず、すべてにモヤがかかったかのようにおぼろげで。でも、鮮明なのは『沙稀を見捨てないと誓ったこと』。
手がかりをたぐり寄せようとすれば目眩がして、吐き気を催す。グラグラとして、意識を手放そうとすれば、何かが見え、何かが聞こえた気がした。
『■■を見捨てない』
前半部分は知らない言語のように聞き取れず、いや、聞き取れなかったというより理解ができなかった。
クラリと瑠既が目眩に揺れ、足で踏ん張る。
自室に戻ろうとして、フラフラしながらも思考していたのが悪かった。廊下には身支度の整えた恭良がいた。
瑠既はなぜか立ち向かうように足を進める。
「沙稀を返せ」
すれ違いざまに言うと、恭良は想定外の言葉を返してきた。
「なんだ」
それは、嘘がバレてしまったかのような、開き直ったような声。
「お兄様、思い出してしまったの?」
どこか妖艶な声に、思わず瑠既は振り向く。
「それなら、それで……話がはやいから、いいかしら」
恭良がちいさく笑った。
「沙稀の『本当の名前』を、お兄様はご存知なんでしょう?」
『本当の名前』と言われ、理解できなかった言語が過る。けれど、それは到底言語化できず。瑠既は恭良が何を知っているのかと凝視する。
すると、拒否と受け取ったのか、恭良は淡々と独白するように言葉を紡ぐ。
「ずっと疑問だったの。沙稀は私の『物』になったはずだったのに、どうしてって……。考えられるのは名前だけなの。『本当の名前』だけが足らないの」
ヒタヒタと迫ってくる恭良に、思わず後退しそうになる。瑠既は得体の知れない恐怖にグッと耐え、毅然とした態度を貫く。
「知っていても、それを俺がお前に教える訳がないだろ」
「そうかしら」
ピタリと足を止め、恭良が冷たい声を出した。
「お兄様は沙稀に幸せになってほしいの? それとも、不幸になってほしいの?」
「幸せになってほしいに決まってるだろ」
「それなら」
恭良は不敵に微笑む。
「沙稀に『何が幸せか』を聞いて?」
在学中に資格を取り、今はスポーツ専攻の講師として克主病院兼、付属学校で勤務している。
通い慣れた道だが、立場が変われば様々なことが変わった。例えば、家を出る時間。学生のときよりも一時間ははやくなった。
本来なら、克主病院内でパティシエをしている沙稀も似た時間には出ないといけないはず。だが、数十日は休むだろう。
瑠既は学校棟、沙稀は病院棟だ。敷地は広く、同じ棟でも同学年や同じ部署でなければすれ違うことさえ、ほぼない。
沙稀が出勤するようになっても、瑠既は様子を知れない。ただ、職場に居づらくなるようなことがなければいいと願うばかりだ。
なるべく音を立てないように家を出ようとした瑠既に、母がついてくる。見送ってくれるらしい。
靴を履き、瑠既は振り返る。
「母上は……知ってたの?」
「何を?」
母は昨日の惨事を忘れたかのように首を傾げる。
瑠既は何と言うかと迷い、黙る結果になってしまった。すると母は、
「ああ、沙稀と恭良のこと?」
と、朗らかに笑う。
「知らなかったわよ」
言葉とは裏腹に、どこかうれしそうだ。
言動がチグハグで、瑠既の頭には不和しか残らない。
そんな瑠既を置き去りに、母は続ける。
「ただね、恭良があんまりもうれしそうに沙稀に会いに行くって毎回言っていたのに……途中から言わなくなって。服装が変わったなと思ったら、彼氏とデートだって言うようになって……」
懐かしむように言ったと思ったら、
「このまま、みんなで仲良く暮らせたらいいのにね」
しんみりと、突拍子もないことを言う。
発想が自由というか、常識にとらわれないというか──瑠既が感心していると、また母は首を傾げる。
「おかしいかしら?」
「いや……母上らしい、かな……」
言葉として的確か迷いながら答えると、『そう?』と母はにこやかに笑った。
数日の間、沙稀は横になって食事をしていた。安静に過ごすよう、医師から指示があったらしい。
ただ、あまりに恭良がベッタリだ。それを父は、露骨に怪訝そうにしていて──瑠既は、多少なりとも救われた。
また数日が経ち、瑠既が帰宅すると、沙稀はようやく起きられるようになっていた。
まだ布団の上だが、自身で食事をしている。ちょうど恭良は風呂なのか、そばにいない。
「ただいま」
瑠既が話しかけると、沙稀は振り向かずにあいさつを返した。早々に瑠既は沙稀の布団の横へと座る。
「どう? まだ痛いの?」
腫れは残っている。食べている横顔を見ても、食べにくそうだ。
何とか咀嚼を終えた沙稀が、また一口入れる前に返答した。
「多少はね」
諦めを含むような声に、瑠既は不平をもらす。
「お前は……納得しているのかもしれないけどさ。片割れがこんなんになってんの、いい気分じゃねぇよ」
ふと、沙稀がコップを取り、グッと飲む。
「そうか……」
「父上は、一発でも恭良も殴ってんだろうな?」
コップを持つ沙稀の手がピクリと動いた。なぜと言いたげな反応に、瑠既は同意を求めるように言う。
「だって、両成敗だろ」
「恭良に非はない」
「そそのかしていたとしても?」
グッと沙稀の瞳が、瑠既を刺す。
「だって沙稀はさ、逃げるように一人暮らししてまで遠ざけただろ? なのに、恭良は『来るな』と言われても押しかけ続けてた。俺は、恭良の方が許せねぇよ」
「恭良を悪く言うな」
「バカ、俺は悪く言うよ」
「俺は恭良を悪く言うのは許さない」
じっと動かない瞳に、どこまで心酔しているのかと瑠既は辟易する。恋は盲目というが、瑠既には一欠片でもその感情が燃えたことがない。そんな感情があったなら──沙稀の感情を汲んでやれるのかとも、思ってしまった。
「じゃ、猿ぐつわを噛ませてでも黙らせる」
吹き出すように沙稀が笑う。
沙稀が楽しそうな様子に、瑠既も笑った。
翌朝、瑠既が一階へ降りていこうとすると、かすかに話し声が聞こえた。沙稀の声がした気がして、瑠既は足を止める。
耳を傾けると、母の声が聞こえた。
「また帰って来なさいね。貴男の家でもあるのだから」
「はい」
返事をしたのは、沙稀で間違いない。
瑠既は慌てて階段を駆け下りる。けれど一階に着いたときには、すでに玄関の近くに沙稀はいて──叫ぶ。
「沙稀!」
母が瑠既を止めようとしたが、気づかないふりをして進む。玄関につくと、沙稀が『静かに』と身振りで示した。
瑠既はなるべく声をちいさくし、問う。
「もう……帰るのか?」
「いつまでも休んでいるわけにいかないからね」
「まだ傷も……腫れだって完全に引いたわけじゃ……」
「大丈夫だよ」
『多少は驚かれるかもしれないけど』と続けた様は、諦めているような、悟っているような──こうなると沙稀は想定済だったと、瑠既は直感する。
ズキズキと体の奥が痛む。──沙稀がここまで思い詰める前に、どこかで止められたのではないかと。
「騒がしくして、悪かった」
スッと玄関が開き、沙稀の姿が消えていく。
なぜか瑠既は手が伸びた。
けれど、沙稀を止められず──カチャリと閉まる音がした。
瑠既は虚しくドアノブに触れる。
カチャリと回して玄関を開ければ、沙稀がまだいるかもしれないのに──瑠既は停止してしまって、過去の海へと沈んでいく。
どのくらい巻き戻せば、『普通』に戻れただろう。
どのくらい巻き戻せば──。
そんな日は、あったのだろうか。
瑠既は『IF』を思い、思考を繰り返す。
そうして、辿り着いたのは、遠い遠い過去の欠片。
欠片は、ハッキリとは見えず、すべてにモヤがかかったかのようにおぼろげで。でも、鮮明なのは『沙稀を見捨てないと誓ったこと』。
手がかりをたぐり寄せようとすれば目眩がして、吐き気を催す。グラグラとして、意識を手放そうとすれば、何かが見え、何かが聞こえた気がした。
『■■を見捨てない』
前半部分は知らない言語のように聞き取れず、いや、聞き取れなかったというより理解ができなかった。
クラリと瑠既が目眩に揺れ、足で踏ん張る。
自室に戻ろうとして、フラフラしながらも思考していたのが悪かった。廊下には身支度の整えた恭良がいた。
瑠既はなぜか立ち向かうように足を進める。
「沙稀を返せ」
すれ違いざまに言うと、恭良は想定外の言葉を返してきた。
「なんだ」
それは、嘘がバレてしまったかのような、開き直ったような声。
「お兄様、思い出してしまったの?」
どこか妖艶な声に、思わず瑠既は振り向く。
「それなら、それで……話がはやいから、いいかしら」
恭良がちいさく笑った。
「沙稀の『本当の名前』を、お兄様はご存知なんでしょう?」
『本当の名前』と言われ、理解できなかった言語が過る。けれど、それは到底言語化できず。瑠既は恭良が何を知っているのかと凝視する。
すると、拒否と受け取ったのか、恭良は淡々と独白するように言葉を紡ぐ。
「ずっと疑問だったの。沙稀は私の『物』になったはずだったのに、どうしてって……。考えられるのは名前だけなの。『本当の名前』だけが足らないの」
ヒタヒタと迫ってくる恭良に、思わず後退しそうになる。瑠既は得体の知れない恐怖にグッと耐え、毅然とした態度を貫く。
「知っていても、それを俺がお前に教える訳がないだろ」
「そうかしら」
ピタリと足を止め、恭良が冷たい声を出した。
「お兄様は沙稀に幸せになってほしいの? それとも、不幸になってほしいの?」
「幸せになってほしいに決まってるだろ」
「それなら」
恭良は不敵に微笑む。
「沙稀に『何が幸せか』を聞いて?」
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