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髪の毛切ったからそんな感じに見えるのだろうか

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「レイ、今、手が離せないかコーヒーのラテアートやってくれ。ミルクはそこにある」

「今、皿洗ってるからちょっと待って」

「そのままでいいから、そこの卵一個取ってくれ」

「二人とも、さっきのお客様の注文が入ったよ。かばちゃのケーキ1つとショートケーキ1つ。紅茶とハート型のラテアートのコーヒーそれぞれ1つずつ」

「ちょっと待ってくれ。リロ、そこにかぼちゃケーキとチーズケーキがあるから、持っていってくれ。客に出す皿を間違えないようにな」

「わかってる」

「すみません。注文いいですか?」

「あ、はい。少々お待ちください」

「皿洗い終わったばかりだから、私が注文聞きに行く。はやくケーキ持って行って」

せわしなさすぎる。この間とは打って変わって休む暇もない。この前は暇すぎて時間が長く感じ、この私でさえ客が少しでも入ればいいのにと思っていたくらいだったが、ここまでの忙しさは求めていない。私たちが店内に入ったときも客はいたが、時間が経つにつれ徐々に増えていく
特に女性客が多い。

アルフォードは覚えたばかりのパンケーキ料理をずっと厨房で作り続けており、手を休める暇がまったくなかった。リーゼロッテは出入りが激しい客達に対して丁寧かつ、迅速に対応しており動き続けている。私は一人ではどうしても手が回らない二人を手伝うため厨房とホールを行き来していた。厨房で盛り付けやコーヒーを入れたり、ホールでは配膳やオーダーを取ったりしている。

というか、私が一番動き回っていると思うのは気のせいか。なんで、やる気のないアルバイトの形で入っている私が動かなければいけないんだ。

「ご注文をお伺いします」

注文が決まったであろう客の前に立ち、メモを取り出した。

今はあまり考えないようにしよう。
余計なことを考えると頭がパンクするし、逆切れしそうだから。

「私はベジタブルパンケーキとカフェラテ。パンダのちょうだい」

「私はショートケーキと同じカフェラテ。ハート型の」

「はい、ベジタブルパンケーキ1つとショートケーキ1つ。パンダとハート型のカフェですね。カップはお客様がご自由に選ぶことが出来ます」

「え?そうなの」

「はい。色はピンク、オレンジ、黄色、紫、青、水色、赤があります」

「じゃあ、私はピンクで」

「私はオレンジ」

「ピンクとオレンジですね。少々お待ちください」

私は客のオーダーを聞き、厨房に入った。

「ベジタブルパンケーキ1つとショートケーキ1つ。パンダとハート型のカフェラテ。カフェラテは今やるから」

「ああ、頼む」

アルフォードはちょうどモーニングパンケーキを盛り付けが終わったところだった。
そして私のオーダーを聞き、すばやく次の料理に取り掛かろうとした。

私も作業に取り掛かる。

「なんか手馴れてるね」

「なんだよ、うさぎ。忙しいんだから話しかけるな」

カフェラテを作るためのビンと容器を出し、手を動かしながら言った。

「さっきオーダーは一回で聞き取れていたし、詰まんなかったよね。声もけっこうはっきり聞き取りやすいように言ってたし。たしか1年のときアルバイトしてたんだよね?」

私はピタッと動きを止めた。

「……アルバイトって言っても夏休みの間の短期間だけだ」

「何のアルバイト?」

「ケーキ屋」

動きを一瞬止めてしまったがその後なんでもないように振る舞い、手を再び動かした。ミルクと砂糖をビンに入れ始める。こんな忙しいときに昔のことはあまり掘り下げないでほしい。

「つまり2年ぶりってことだよね。ブランクがあるのにスムーズじゃん」

「別に特別なことなんてしてないだろ?こんなの誰だってできる」

隣で話しかけられて苛立ち気味に返した。

「でも、ある1点を改善すればもっと良くなるよ」

「は?」

改善?

「笑顔だよ。え・が・お」

「………」

「オーダーを聞きに行くとき、無愛想ってわけじゃないけどあまりにも笑顔がなさすぎるって思った」

「………」

そういえば、隣でオーダー取ってるとき笑顔笑顔うるさかったな。

「別にいいじゃん」

「僕ずっと思ってたんだけど、怜って笑顔が少なすぎるよ」

うざい。

「私、作り笑顔苦手なんだよ」

「もったいないよ」

「は?」

「怜って顔はかわいいのに。ねえ、一回笑ってみてよ」

うぜぇ。
うさぎはビンを振っている私ににこにこ笑いながら顔を近づけてくる。

「僕、見たいな。怜の笑顔。ほらほら笑ってよ」

うさぎはふわふわとした小さい手で私の頬をつっついてくる。

イラッ。

「リロ、パンケーキできたからあそこの客に持っていってくれ」

「今、行く………え、レイ?」

リーゼロッテは私を不思議そうな顔でこちらを見つめてきた。

「何?」

「どうしたの?」

「何が?」

「だって今思いっきり腕を振り回してなかった?」

「ああ、今うっとうしい虫がいてね」

「虫?」

「うん。もう黙らせたから」

リーゼロッテの言うとおり腕を振り回していた。正確にはうさぎの耳を掴みながら。私は目を回しているうさぎを無視しカップにコーヒーを注ぎ、ラテアートを作りはじめた。

「お待たせいたしました。カフェラテです」

「わぁ、ホントだ。パンダの形してる。かわいい」

「こっちはハート型ね。噂で聞いてたけど本当に面白いわ」

二人の女性客は嬉しそうに頬を緩ませている。ラテアートは出したばかりなので崩れておらず、ゆらゆらと湯気が立ち昇っている。

「そしてこちらはベジタブルパンケーキとショートケーキです」

続いて客の前にパンケーキとショートケーキを置いた。

「ごゆっくりどうぞ」

ぺこりと頭を下げ、場を離れた。


☆★☆★☆★☆★☆

「つかれる」

ぼそっと呟いた。時計をチラッと見たら、3時30分だ。働き始めたのはたしか1時だったはず。2時間近く働いていたのか。時間が経つのが早く感じる。

「こんなに新しいお客さんが一気に来たの久しぶりだよ。特にラテアートを目当てに来る女のお客さんが多いと思う」

厨房で作業していた私にリーゼロッテが話しかけてきた。

「たしかに」

私は店内を見回した。ほとんどが女性客だ。その注文に私が提案したラテアート付きのカフェラテが多い。

「嬉しいな」

そう言ってリーゼロッテは顔を綻ばせた。

「たしかに客が入れば売り上げが――」

「ううん、違うよ」

「違う?」

「たしかにそれも大事だけど、私が嬉しいのはアルのケーキがおいしいって言ってくれるお客さんが増えたことかな。アルも嬉しそうにしてる」

リーゼロッテの言うとおりだ。正直、カフェアート目当てに来る客が顕著でケーキはそのついでのように見えた。でも、「カフェラテかわいい」の声の中に「ケーキおいしい」という声もあった。

父親のケーキの味を伝授されているだけあってアルフォードの腕前は優れている。以前アルフォードのケーキを一口食べてみたことがあるが、趣味で作っていた私よりも明らかに技術が突出していた。
正直固定ファンがついてもおかしくないほど。

リーゼロッテは元々アルフォードの腕前を知っているためかそれに気づいてくれる客が増えてとても嬉しそうだ。

「レイのかぼちゃのケーキも言ってくれているよ。おいしいって」

「いいよ別に。無理して言わなくても」

「無理じゃないよ。ほんとだよ。私、嬉しいよ」

「ああそう」

たしかにかぼちゃのケーキを頼む客も多い。自分が提案したこととはいえ、褒められると正直こそばゆい。

「私、改めて思った」

「何を?」

「こういうきっかけって大事にしないといけないって」

リーゼロッテは私に向かって微笑んだ。

そのとき、ドアが開く音が聞こえた。新しい客が来た。

「いらっしゃいませ」

リーゼロッテは笑顔で客を迎えた。私は厨房から店内の様子を伺おうとした。
私は思わず目を見開いた。

白い髪、赤い目。店内に入ってきた客は私の知っている人物だ。
エヴァンスだった。
エヴァンスはリーゼロッテに席に案内されているところだった。厨房から顔をだしていたときエヴァンスと目が合った。

目が合った瞬間微笑まれてギクッと狼狽える。本当に来たんだ。

「昨日の今日で来るなんて」

ぼそっと呟いた。

「え?昨日って」

うさぎが不思議そうな顔をしている。ぼそっと呟いたつもりだったのにうさぎに聞こえてしまったようだ。

「もしかして僕が帰った後、彼に会ったの?」

「まぁ」

「ここに来たってことは昨日会う約束とかしたの」

「違う」

いちいちめんどくさい。昨日、誰かに後をつけられて、彼に送られたことを話さなければいけないのか。

「レイ」

いつのまにか席の案内を終えたリーゼロッテが私に話しかけてきた。

「もしかしてあの人?」

「は?」

「ほら、この前言ってたじゃない。髪が白い男の人のこと」

よく覚えていたな。エヴァンスの様子を窺うとメニュー表を見ているところだった。

「レイ、オーダー聞きにいたら?」

「なんで?」

「あの人、レイの知り合いなんでしょ?」

「別に知り合いだからってオーダー私が聞く必要は……」

「すみません、会計いいですか?」

カウンターに座っていた女性客が声をかけてきた。
なんてタイミングの悪い。

「あ、はい。私はあのお客様のところにいくから、お願いね」

「あ、ちょっ」

反論しようにもリーゼロッテはさっさと客のところに行ってしまった。

「こんにちは」

「……来たんだ」

エヴァンスの自然な笑みに思わず力が抜ける。無意識に緊張していたらしい。

「かぼちゃのケーキと紅茶をお願いします」

エヴァンスはメニュー表を見ながら言った。

「かぼちゃのケーキと紅茶ですね。カップは色を選ぶことが出来ます。ピンク、オレンジ、黄色、紫、青、水色、赤の中から好きな色を選んでください」

「そうなんですか?では青をお願いします」

「青ですね。少々お待ちください」

淡々と振る舞いその場から離れようとした。

「レイさん」

ふいに呼び止められた。

「カイロ、ありがとうございました」

エヴァンスは懐からカイロを取り出し、私に渡した。

「返さなくていいって言ったのに」

そう言ってカイロを受け取りポケットの中にしまった。

「お仕事がんばってください」

「……ごゆっくり、お客様」

最後のお客様の部分を強調しながら言った。

テーブルの片づけをしていると客の女性たちがエヴァンスに視線を向けながら声を潜ませて何かを話している。『あの人きれい』『男の人だよね』『肌もすごくきれい』などの声。

ただでさえ女性客だけしかいない店内に男性客一人は目立つ。しかもその男性が端整な顔立ちならなおさらだ。でも、そこから気になる声も耳に入ってきた。

「でもあの目」

「白い髪に赤い目ってことは」

「彼、“アーロ”よね」

エヴァンスの紅い目に気がついた客から“アーロ”という単語が頻繁に聞こえる。

アーロ?

「新しく用語が付け足されているから説明するね」

うさぎが説明書を取り出し、見ながら説明し始めた。

「レイは覚えてる?図書館で読んだ『ノアの種族』のこと」

「うっすらとだけど」

たしかその本には神の逆鱗に触れて一度は人間が滅びかけたが、一人の青年の清廉とした姿に心打たれた神にチカラを授けられ、再び世界を蘇らせるという内容の伝書だった。

「それが?」

「黒の種族のことは覚えてる?」

「たしか、世界を征服しようと最初に行動を起こしたのが黒の種族だっけ?」

「白い髪に紅い目はその黒の種族の特徴だったらしい。この世界で白い髪の人間や紅い目の人間はたくさんいるけど、両方そろっているのはちょっと珍しいみたい」

「で、アーロって?」

「アーロというのはその黒の種族の中で最も世界を荒らし、罪を犯した人間の名前みたい。だからこの世界では白い髪に赤い目をした人間のことを蔑称で『アーロ』と呼ばれ、長い間言い伝えられてるって書いてある」

「白い髪なのに黒の種族?なんか疑わしいなその言い伝え」

「まあ、あくまで伝書だから。この世界でもそれを本気で捉えている人間は少ないらしいよ。ちょっと遠巻きに見たり、珍しがったりするだけで」

私の世界でも肌の色や染色体の異常の身体の変化でいい意味でも悪い意味でも偏見の対象になっている人間はたくさんいる。たしかにエヴァンスを見る女性客の目は好奇や物珍しい視線を向けているが、蔑視の眼差しを向けているようには見えない。

「でも、中にはやっぱりいるらしい。根拠のない差別意識を持った人間が。『世界を滅ぼした人間の生まれ変わり』とか『罪人の血が混じってる』とか」

「くっだらね」

「でもアーロには同じような共通点があるらしい」

「共通点?」

「アーロは普通とは少し違う、危険なノアを持ってるって」

「そう書いてあるの?」

「うん、とは言ったもののまた新しく付け足されるかもしれないけど」

私は横目でエヴァンスを見た。女性客から好奇の視線を向けられているにも関わらず、気にする素振りを見せない。

「お待たせしました。かぼちゃのケーキと紅茶です」

リーゼロッテはエヴァンスが頼んだものをテーブルの上に置いた。エヴァンスはリーゼロッテに向けて軽く会釈をし、紅茶のカップを口元に寄せた。

その仕草は品があり、かなり様になっている。身なりもいいし、やっぱりいいとこのお坊ちゃんかもしれない。ぼんやりと考えながら止めていた手を動かし、皿とカップを厨房に持っていった。

そういえば、やっぱり食堂で見たときとは違う。陰気な印象はまったく感じないし、なにより姿勢があのときよりも良くなっているように見える。

髪の毛切ったからそんな感じに見えるのだろうか。
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