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「家に帰りたい」
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「どけっつってんだろうが!!この*」<>が$&%$#!!!」
私は興奮状態のまま、掛け布団を鷲掴んだ。
こいつのせいで!
こいつのせいで私は!!
こいつが家に来なければ!!!
「こんっの!!クソが!!」
私は胸の中にうごめく憎しみを右手に込めながら、ノアを発動した。
クッソ重い、クッソ重い、クッソ重い、クッソ重い、クッソ重い、クッソ重い、クッソ重い、クッソ重い。だけど、
「それがどうした!!!」
頭の血管すべてがブチ切れるほどの力を込めたのは初めてかもしれない。私の体を軽く潰していた掛け布団は勢いよく跳ね上がり、そのまま私の上に乗っていたアーサーの体を覆った。
「ぐは!?」
体を重さが乗った掛け布団に覆われたアーサーは反動でベッドの上から落ちた。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
肩で息をしながら起き上がると、私にとって生き恥の証が視界に飛び込んできた。掛け布団を剥がした今、それが露わになっている。
この位置、この色、この形、そしてこの独特の臭い。
…………やっぱり……私……間違いなく……本当の本当に……夢じゃなく……やってしまったんだ……。
「……う、うわああああああああああああああああああああ!!!!」
否応なく現実を突きつけられた私は泣き叫んだ。涙が滝のように流れ、止まらない。
こんな赤ん坊みたいな泣き方、私の記憶では経験がない。そもそも泣くこと自体、この世界に来て初めてのことだった。
こんな絶叫みたいな喚き方、隣近所に聞こえているのかもしれない。
何事だと通行人が飛んできてもおかしくなかった。普段の私なら泣くなんて真似絶対にみっともないと思うだろう。それ以前に他人に泣き顔を見せるのなんて論外中の論外だ
でも、今の私は理性のコントロールが完全にぶっ壊れた状態だった。当たり前にあるはずの恥や外聞は、脳内からはじけ飛んでしまっている。
「うわああああああ!!!ううう!!!ああああああああ!!!!」
私は溢れ出る涙を拭うことも忘れて泣き叫んだ。これでもかというほど泣いた。
情けない!!恥ずかしい!!みっともない!!死にたい!!
なんで私がこんな目に遭わなくちゃいけないんだ!!なんでこの世界はこうも私を苦しませるんだ!!この世界は私を自殺させたいのか!!
この涙は今日の夜の出来事のせいだけではない。今までの、避けて通れなかった理不尽で不愉快な災難の分も入っている。ぶちん、と切れた瞬間今までのことが走馬灯のように脳内に流れ、胸の内に溜まりに溜まっていた不満や不快感が涙と共に一気に流れ出る。
掛け布団に乗せた重力のノアを解いたアーサーは、呆然とした様子で私を見ていた。
「……レ、レイ……落ち着いて」
私を最悪な状況に追い込んだ張本人がさっきまでの気味の悪い言動が嘘のようにおろおろとした様子で少しずつ近寄ってきた。
「……レイ……いくらなんでもそんな狂うほど泣くなんて…………あ、そっか……今、頭の中で悪魔と戦ってるんだね。頭の中で激しい戦いが繰り広げられているから、苦しくて痛くてそんな風に泣いてるんだね」
悪魔!!まだそんな戯言言うのか!!ああ、憎らしい憎らしい!!
この私に恐怖を味合わせたこの男が憎らしい!!この私にアレをさせたこの男が憎らしい!!また泣きそうになりながら笑っているこの男が憎らしい!!顔が無駄にいいのも憎らしい!!ピンク頭なのも憎らしい!!
「大丈夫だよレイ、俺がついてるか――」
「ふっざけんじゃねぇ!!この<>*+」*が“#$+<>_!!!」
興奮の熱がまったく冷めない私は右手のノアを発動して、鏡台のそばにある丸い椅子を右手のノアでアーサー目掛けて思いっきり投げつけた。
「うぐっ!?」
「オマエのせいで私は「@+*」?><!#!!オマエがこの家に来たせいで{‘+*}_?><!“!!私がよりにもよって+*<‘*+{>?#$%!!この!”$#%&#!!!#$%“!+*?><!!!」
丸い椅子を顔面に命中させると考えつく限りの罵声を浴びせながら、間髪入れずにノアで家の中にある本や鍋、テーブル、野菜など目に付く限りのものをぶち当て続けた。
「ちょ、ちょっとレイ……痛い、痛いって」
「オマエ!!いつまでここにいる気だ!!」
「え?……うわっ!?」
普段の私のチカラだったら絶対にありえないだろう。火事場の馬鹿力とはまさにこのことだ。
私は右手のノアでアーサーの体を持ち上げ、開いていたドアに向かって思いっきりぶん投げた。
[ぐはっ!?……って、え?レイ……いつのまにそんなにノアのチカラが強く……]
外に放り出されて呆然とするアーサーに私は殺意を込めた視線を投げつけながら、大声で怒鳴りつけた。
「出ていけ!!二度とその顔見せるな!!」
「で……でもまだ……」
「悪魔悪魔うるせえ!!悪魔なんていない!!これが私なんだよ!!」
なんで私、カフェで頭をぶつけたとか言って変に取り繕おうとしたんだろう。別に取り繕う必要なんてなかった。レイの様子を変に思われても怜には関係ないじゃないか。
レイの従兄?レイを気にかける家族?これを機に絶縁される?
そんなの私の知ったことじゃない。
むしろ、これでこの男の顔を見られずに済むんだったらせいせいする。
「…………」
アーサーは何か言いたそうな顔をしていたが私はそんなことを気にしようとは思わず、とにかくこの男を視界から消したくて仕方がなかった。そしてこれが最後とばかりに部屋の中に散乱したありったけのものを浴びせまくった。
「次にその顔見せたら殺してやるからな!!」
そう捨て台詞を吐くと、思いっきりドアを閉めた。
私はその場にへたり込む。
疲れた。
元々のノアの練習をコツコツとしていたほうだが、これほどまでに連続してノアを発動したのは初めてだ。憎たらしい男が視界から消えたからか、へたり込んだ瞬間一気に疲労感が押し寄せてきた。
「……ごほっ、ごほっ……ごほん」
ずっと怒鳴り散らしていたからか、喉がひりひりする。
咳が止まらない。明日の朝はきっとまともに声をだせず、かすれ声になると思う。痛みを感じているのは喉だけじゃない。目元もだ。涙が枯れ続けるほど泣きっぱなしだったため、ヒリヒリする。
頭がくらくらしているし、体の中の熱はまだ冷めない。しかし、頭の中は少し時間がたったせいか幾分か冷静になっていく。
今はただただ思う。シンブルに単純に率直に。
「家に帰りたい」
……帰りたい?いいや違う。
帰る!絶対に帰る!!なにがなんでも帰ってやる!!!
こんなところ、さっさとおさらばしてやる!!
私は興奮状態のまま、掛け布団を鷲掴んだ。
こいつのせいで!
こいつのせいで私は!!
こいつが家に来なければ!!!
「こんっの!!クソが!!」
私は胸の中にうごめく憎しみを右手に込めながら、ノアを発動した。
クッソ重い、クッソ重い、クッソ重い、クッソ重い、クッソ重い、クッソ重い、クッソ重い、クッソ重い。だけど、
「それがどうした!!!」
頭の血管すべてがブチ切れるほどの力を込めたのは初めてかもしれない。私の体を軽く潰していた掛け布団は勢いよく跳ね上がり、そのまま私の上に乗っていたアーサーの体を覆った。
「ぐは!?」
体を重さが乗った掛け布団に覆われたアーサーは反動でベッドの上から落ちた。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
肩で息をしながら起き上がると、私にとって生き恥の証が視界に飛び込んできた。掛け布団を剥がした今、それが露わになっている。
この位置、この色、この形、そしてこの独特の臭い。
…………やっぱり……私……間違いなく……本当の本当に……夢じゃなく……やってしまったんだ……。
「……う、うわああああああああああああああああああああ!!!!」
否応なく現実を突きつけられた私は泣き叫んだ。涙が滝のように流れ、止まらない。
こんな赤ん坊みたいな泣き方、私の記憶では経験がない。そもそも泣くこと自体、この世界に来て初めてのことだった。
こんな絶叫みたいな喚き方、隣近所に聞こえているのかもしれない。
何事だと通行人が飛んできてもおかしくなかった。普段の私なら泣くなんて真似絶対にみっともないと思うだろう。それ以前に他人に泣き顔を見せるのなんて論外中の論外だ
でも、今の私は理性のコントロールが完全にぶっ壊れた状態だった。当たり前にあるはずの恥や外聞は、脳内からはじけ飛んでしまっている。
「うわああああああ!!!ううう!!!ああああああああ!!!!」
私は溢れ出る涙を拭うことも忘れて泣き叫んだ。これでもかというほど泣いた。
情けない!!恥ずかしい!!みっともない!!死にたい!!
なんで私がこんな目に遭わなくちゃいけないんだ!!なんでこの世界はこうも私を苦しませるんだ!!この世界は私を自殺させたいのか!!
この涙は今日の夜の出来事のせいだけではない。今までの、避けて通れなかった理不尽で不愉快な災難の分も入っている。ぶちん、と切れた瞬間今までのことが走馬灯のように脳内に流れ、胸の内に溜まりに溜まっていた不満や不快感が涙と共に一気に流れ出る。
掛け布団に乗せた重力のノアを解いたアーサーは、呆然とした様子で私を見ていた。
「……レ、レイ……落ち着いて」
私を最悪な状況に追い込んだ張本人がさっきまでの気味の悪い言動が嘘のようにおろおろとした様子で少しずつ近寄ってきた。
「……レイ……いくらなんでもそんな狂うほど泣くなんて…………あ、そっか……今、頭の中で悪魔と戦ってるんだね。頭の中で激しい戦いが繰り広げられているから、苦しくて痛くてそんな風に泣いてるんだね」
悪魔!!まだそんな戯言言うのか!!ああ、憎らしい憎らしい!!
この私に恐怖を味合わせたこの男が憎らしい!!この私にアレをさせたこの男が憎らしい!!また泣きそうになりながら笑っているこの男が憎らしい!!顔が無駄にいいのも憎らしい!!ピンク頭なのも憎らしい!!
「大丈夫だよレイ、俺がついてるか――」
「ふっざけんじゃねぇ!!この<>*+」*が“#$+<>_!!!」
興奮の熱がまったく冷めない私は右手のノアを発動して、鏡台のそばにある丸い椅子を右手のノアでアーサー目掛けて思いっきり投げつけた。
「うぐっ!?」
「オマエのせいで私は「@+*」?><!#!!オマエがこの家に来たせいで{‘+*}_?><!“!!私がよりにもよって+*<‘*+{>?#$%!!この!”$#%&#!!!#$%“!+*?><!!!」
丸い椅子を顔面に命中させると考えつく限りの罵声を浴びせながら、間髪入れずにノアで家の中にある本や鍋、テーブル、野菜など目に付く限りのものをぶち当て続けた。
「ちょ、ちょっとレイ……痛い、痛いって」
「オマエ!!いつまでここにいる気だ!!」
「え?……うわっ!?」
普段の私のチカラだったら絶対にありえないだろう。火事場の馬鹿力とはまさにこのことだ。
私は右手のノアでアーサーの体を持ち上げ、開いていたドアに向かって思いっきりぶん投げた。
[ぐはっ!?……って、え?レイ……いつのまにそんなにノアのチカラが強く……]
外に放り出されて呆然とするアーサーに私は殺意を込めた視線を投げつけながら、大声で怒鳴りつけた。
「出ていけ!!二度とその顔見せるな!!」
「で……でもまだ……」
「悪魔悪魔うるせえ!!悪魔なんていない!!これが私なんだよ!!」
なんで私、カフェで頭をぶつけたとか言って変に取り繕おうとしたんだろう。別に取り繕う必要なんてなかった。レイの様子を変に思われても怜には関係ないじゃないか。
レイの従兄?レイを気にかける家族?これを機に絶縁される?
そんなの私の知ったことじゃない。
むしろ、これでこの男の顔を見られずに済むんだったらせいせいする。
「…………」
アーサーは何か言いたそうな顔をしていたが私はそんなことを気にしようとは思わず、とにかくこの男を視界から消したくて仕方がなかった。そしてこれが最後とばかりに部屋の中に散乱したありったけのものを浴びせまくった。
「次にその顔見せたら殺してやるからな!!」
そう捨て台詞を吐くと、思いっきりドアを閉めた。
私はその場にへたり込む。
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元々のノアの練習をコツコツとしていたほうだが、これほどまでに連続してノアを発動したのは初めてだ。憎たらしい男が視界から消えたからか、へたり込んだ瞬間一気に疲労感が押し寄せてきた。
「……ごほっ、ごほっ……ごほん」
ずっと怒鳴り散らしていたからか、喉がひりひりする。
咳が止まらない。明日の朝はきっとまともに声をだせず、かすれ声になると思う。痛みを感じているのは喉だけじゃない。目元もだ。涙が枯れ続けるほど泣きっぱなしだったため、ヒリヒリする。
頭がくらくらしているし、体の中の熱はまだ冷めない。しかし、頭の中は少し時間がたったせいか幾分か冷静になっていく。
今はただただ思う。シンブルに単純に率直に。
「家に帰りたい」
……帰りたい?いいや違う。
帰る!絶対に帰る!!なにがなんでも帰ってやる!!!
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