89 / 217
商人への道?
83.ドキドキ面接だよー
しおりを挟む
ホームでログアウトして休憩後に戻ってくると、朝になっていた。
というわけで、商業ギルドにレッツゴー! 良いバイトさんがみつかるといいな~。
「いらっしゃいませ、モモ様。バイトの面接ですね。二階の小会議室で行いますので、ご案内いたします」
商業ギルドについて、相談窓口に向かったら、リエインに二階まで案内された。すぐに面接予定者を呼んできてくれるんだって。
ちょっと緊張するなー。面接ってなにをしたらいいんだろう?
そわそわと小会議室内を眺める。僕が座ってる椅子の前には、三つの椅子が並んでる。バイトに応募してきたのは三人なのかな?
コンコン、とノックの後に、再びリエインが現れた。
「応募者を連れてきました」
「こんにちは~」
「ちわっす」
「失礼いたします」
なんとも面接らしくない挨拶をする男性二名と畏まった様子の女性一名。全員異世界の住人だ。
「僕、南区の農家の三男、メイトです~。よろしくお願いしま~す」
「こちらこそよろしく~」
つられて間延びした返事をしちゃった。
メイトはそばかすがチャームポイントの青年。口調と雰囲気がのんびりしてる。
「俺、カルストっす。親父は中央区の酒場でオヤジしてるっす」
「親父がオヤジしてる……面白い説明だね」
間違ってはないし、意味はわかるんだけど。カルストは語彙力なさそうだなぁ。
ツンツンと立った髪は黒色に金色のハイライトが入ってて、ヤンチャそうな見た目。こういうタイプと話したこと、あんまりないかも。
「私はシシリーです。一ヶ月前までオストリア伯爵令嬢の家庭教師をしておりました」
「おっ? なんかすごそうな人が来た……」
まじまじとシシリーを見つめたら、戸惑った感じながらも微笑みを返された。
シシリーは柔らかいピンク色の髪をきつく団子結びでまとめている。紅茶色の瞳が綺麗だ。簡単に言うと、めちゃくちゃ美人。
なんでこんな人が僕の屋台のバイトに募集してきたの? きっともっと良い職場があるでしょ。
僕が不思議がっているのが伝わったのか、シシリーが躊躇いがちに口を開く。
「あの……私はお嬢様のご不興をかってしまい、暇を出されましたので……。もし私を採用していただいたとしたら、伯爵閣下よりお叱りを受けるかもしれません……」
しょんぼりと肩を落とすシシリーから、リエインに視線を移す。正直意味がわからない。
リエインは少し眉を寄せたが、すぐに表情を笑みで取り繕って説明をしてくれた。
「モモ様は異世界から来られて日が浅いようですからご存じないかもしれませんが、オストリア伯爵閣下は、第二の街オースを治めていらっしゃる方です。公明正大な方ですので、シシリーを雇ったところでお叱りになる可能性は低いですが、ご令嬢はわがままな方だと有名でして……」
珍しく言葉を濁すリエインに、「なるほどー」と頷いて見せる。
完全に理解したとは言えないけど、なんとなくわかった。その貴族のご令嬢のわがままで、シシリーは就職がままならない状態になってるってことか。
領主に睨まれるかもしれないってわかってて、雇う人っていないんだろうなぁ。少なくとも、この街で生まれ育った人なら。
メイトとカルストも気の毒そうにシシリーを眺めているが、その状況がおかしいと言う様子はない。
「まぁ、とりあえずみんな座って」
リエインの席はないんだけど、壁際に立って見守ってくれるらしい。
「――ん~、志望動機をどうぞ」
面接といえばこれだよね?
「僕は成人したばっかりなんですけど、継ぐ農地がなくて~。というか、農家やる気がなくて~。親のすねをかじって生きるのもいいかなって思ってたんですけど、兄ちゃんたちに働けって言われたんで、ちょうど募集出てたバイトに応募しました~」
「おー……そこまで取り繕わずに言えるの、ある意味すごいね!」
普通、もっとやる気のある理由を考えるでしょ。嘘であっても。
ここまで正直に言われると、呆れるより感心しちゃう。
「俺は普通に、遊ぶ金欲しさっすね」
「潔い! それ、わりと盗みを働く動機になりがちだから気を付けて!」
この子大丈夫かな? カルストはヤンチャそうだけど、悪いことしてる雰囲気じゃない。でも、ちょっと考えが浅い気がする。お金欲しいって思って、盗むよりはマシだけど。
「お父さんの酒場でバイトしないんですか~?」
「四六時中親父の顔見てられるかよ」
なんか勝手に話し始めてる。僕が知ってる面接じゃない。緊張感なくていいけどさ。
シシリーはなにか言いたげに二人を見てるけど、唇を引き結んでる。
貴族令嬢の家庭教師をしてたくらいだから、礼儀には厳しいんだろうな。この場では私語を慎むべき、って思いが強くてこらえてるけど。
「シシリーは?」
「私は、異世界からの旅人の方がどのような商売をされるのか興味がありまして。それに、まだこの世界に慣れていらっしゃらないでしょうし、私の知識がお役に立てるのではないかと」
期待に満ちた目。
現地の人に就職を断られたから、っていうだけじゃないんだね。自分の能力がどこまで通用するか、確かめたいんだろうな。
「その方はとても優秀です。正直、商業ギルドで採用したいほどなのですが……お嬢様の御用聞きを担っている商家からの反発が大きくて、なかなか」
リエインがここで口を挟むってことは、シシリーがイチオシってことなんだろう。このメンバーを見たら、すぐにわかるけど。
僕もほぼ心が決まってる。ただ一つ気になる点があるんだよね。
「シシリーはどうしてお嬢様のご不興っていうのをかっちゃったの?」
ご不興って、なにかをして嫌われたってことだよね。シシリーはそんなことをするように見えないけど。
ただ単に、お嬢様がわがままだっただけ? それなら、公明正大って言われてる領主さんが、優秀なシシリーをクビにするとは思えない。
「……お嬢様は勉強がお嫌いでした。それでもなんとかこなしていただいていたのですが、ついに『もっとわたくしのことをわかってくれる人がいい!』と言われてしまったのです。その後、閣下には街の役場での仕事を提案していただいたのですが、そこでやっていける自信がなく……。お嬢様お一人のお心にさえ寄り添えなかった私が、政に関わり上手くいくとは思えません」
お嬢様に無理やり勉強させてたら、嫌われたってことかな? 領主さんは自分の娘と上手くいかなそうだってわかって、違う職を提案したけど、自信をなくしたシシリーは断っちゃったんだねぇ。
話を聞く感じ、お嬢様って結構幼い? 普通に子どもの癇癪な気がするし、それに対して大人が右往左往してるだけのような……。
まぁ、僕はお嬢様のこと知らないし、なにが真実かなんてわからない。シシリーを雇っても大丈夫そうだって判断ができれば十分だ。
「そっか。それなら、シシリーさんを雇おうかな。僕は商売初心者だし、この世界のことにも慣れてない。いろいろ教えてもらえたら助かるよ」
にこっと笑う。僕の屋台で働いて、シシリーが自信を取り戻せるかわからないけど、前に進むための手助けになればいいな。
「いいんですか……! 誠心誠意がんばります」
ホッと安堵したような、希望が見えたと言うような、キラキラとした目だった。案外すぐにシシリーは自信を取り戻せる気がする。
「残念だけど、当然ですね~」
「俺でもシシリーさんを選ぶっす」
あっさり不採用を言い渡した形になったけど、メイトとカルストは不満なさそうだ。二人で次はどのバイトに応募するか話し始めてる。切り替えが早い!
思わず笑っちゃったら、シシリーと目が合った。ちょっと申し訳なさそうにしていたシシリーも、二人のあまりに気が抜けるようなやり取りに苦笑する。
「よろしくね、シシリー」
「よろしくお願いいたします、モモ様」
「あ、口調は砕けた感じでお願い! 敬称もなくていいよ。ムズムズしちゃう」
「えっ!? が、がんばります……」
シシリーが難問を与えられたように悩ましげに眉尻を下げるので、さらに笑っちゃった。
良い人が見つかって良かったな~。上手くやっていけそう!
というわけで、商業ギルドにレッツゴー! 良いバイトさんがみつかるといいな~。
「いらっしゃいませ、モモ様。バイトの面接ですね。二階の小会議室で行いますので、ご案内いたします」
商業ギルドについて、相談窓口に向かったら、リエインに二階まで案内された。すぐに面接予定者を呼んできてくれるんだって。
ちょっと緊張するなー。面接ってなにをしたらいいんだろう?
そわそわと小会議室内を眺める。僕が座ってる椅子の前には、三つの椅子が並んでる。バイトに応募してきたのは三人なのかな?
コンコン、とノックの後に、再びリエインが現れた。
「応募者を連れてきました」
「こんにちは~」
「ちわっす」
「失礼いたします」
なんとも面接らしくない挨拶をする男性二名と畏まった様子の女性一名。全員異世界の住人だ。
「僕、南区の農家の三男、メイトです~。よろしくお願いしま~す」
「こちらこそよろしく~」
つられて間延びした返事をしちゃった。
メイトはそばかすがチャームポイントの青年。口調と雰囲気がのんびりしてる。
「俺、カルストっす。親父は中央区の酒場でオヤジしてるっす」
「親父がオヤジしてる……面白い説明だね」
間違ってはないし、意味はわかるんだけど。カルストは語彙力なさそうだなぁ。
ツンツンと立った髪は黒色に金色のハイライトが入ってて、ヤンチャそうな見た目。こういうタイプと話したこと、あんまりないかも。
「私はシシリーです。一ヶ月前までオストリア伯爵令嬢の家庭教師をしておりました」
「おっ? なんかすごそうな人が来た……」
まじまじとシシリーを見つめたら、戸惑った感じながらも微笑みを返された。
シシリーは柔らかいピンク色の髪をきつく団子結びでまとめている。紅茶色の瞳が綺麗だ。簡単に言うと、めちゃくちゃ美人。
なんでこんな人が僕の屋台のバイトに募集してきたの? きっともっと良い職場があるでしょ。
僕が不思議がっているのが伝わったのか、シシリーが躊躇いがちに口を開く。
「あの……私はお嬢様のご不興をかってしまい、暇を出されましたので……。もし私を採用していただいたとしたら、伯爵閣下よりお叱りを受けるかもしれません……」
しょんぼりと肩を落とすシシリーから、リエインに視線を移す。正直意味がわからない。
リエインは少し眉を寄せたが、すぐに表情を笑みで取り繕って説明をしてくれた。
「モモ様は異世界から来られて日が浅いようですからご存じないかもしれませんが、オストリア伯爵閣下は、第二の街オースを治めていらっしゃる方です。公明正大な方ですので、シシリーを雇ったところでお叱りになる可能性は低いですが、ご令嬢はわがままな方だと有名でして……」
珍しく言葉を濁すリエインに、「なるほどー」と頷いて見せる。
完全に理解したとは言えないけど、なんとなくわかった。その貴族のご令嬢のわがままで、シシリーは就職がままならない状態になってるってことか。
領主に睨まれるかもしれないってわかってて、雇う人っていないんだろうなぁ。少なくとも、この街で生まれ育った人なら。
メイトとカルストも気の毒そうにシシリーを眺めているが、その状況がおかしいと言う様子はない。
「まぁ、とりあえずみんな座って」
リエインの席はないんだけど、壁際に立って見守ってくれるらしい。
「――ん~、志望動機をどうぞ」
面接といえばこれだよね?
「僕は成人したばっかりなんですけど、継ぐ農地がなくて~。というか、農家やる気がなくて~。親のすねをかじって生きるのもいいかなって思ってたんですけど、兄ちゃんたちに働けって言われたんで、ちょうど募集出てたバイトに応募しました~」
「おー……そこまで取り繕わずに言えるの、ある意味すごいね!」
普通、もっとやる気のある理由を考えるでしょ。嘘であっても。
ここまで正直に言われると、呆れるより感心しちゃう。
「俺は普通に、遊ぶ金欲しさっすね」
「潔い! それ、わりと盗みを働く動機になりがちだから気を付けて!」
この子大丈夫かな? カルストはヤンチャそうだけど、悪いことしてる雰囲気じゃない。でも、ちょっと考えが浅い気がする。お金欲しいって思って、盗むよりはマシだけど。
「お父さんの酒場でバイトしないんですか~?」
「四六時中親父の顔見てられるかよ」
なんか勝手に話し始めてる。僕が知ってる面接じゃない。緊張感なくていいけどさ。
シシリーはなにか言いたげに二人を見てるけど、唇を引き結んでる。
貴族令嬢の家庭教師をしてたくらいだから、礼儀には厳しいんだろうな。この場では私語を慎むべき、って思いが強くてこらえてるけど。
「シシリーは?」
「私は、異世界からの旅人の方がどのような商売をされるのか興味がありまして。それに、まだこの世界に慣れていらっしゃらないでしょうし、私の知識がお役に立てるのではないかと」
期待に満ちた目。
現地の人に就職を断られたから、っていうだけじゃないんだね。自分の能力がどこまで通用するか、確かめたいんだろうな。
「その方はとても優秀です。正直、商業ギルドで採用したいほどなのですが……お嬢様の御用聞きを担っている商家からの反発が大きくて、なかなか」
リエインがここで口を挟むってことは、シシリーがイチオシってことなんだろう。このメンバーを見たら、すぐにわかるけど。
僕もほぼ心が決まってる。ただ一つ気になる点があるんだよね。
「シシリーはどうしてお嬢様のご不興っていうのをかっちゃったの?」
ご不興って、なにかをして嫌われたってことだよね。シシリーはそんなことをするように見えないけど。
ただ単に、お嬢様がわがままだっただけ? それなら、公明正大って言われてる領主さんが、優秀なシシリーをクビにするとは思えない。
「……お嬢様は勉強がお嫌いでした。それでもなんとかこなしていただいていたのですが、ついに『もっとわたくしのことをわかってくれる人がいい!』と言われてしまったのです。その後、閣下には街の役場での仕事を提案していただいたのですが、そこでやっていける自信がなく……。お嬢様お一人のお心にさえ寄り添えなかった私が、政に関わり上手くいくとは思えません」
お嬢様に無理やり勉強させてたら、嫌われたってことかな? 領主さんは自分の娘と上手くいかなそうだってわかって、違う職を提案したけど、自信をなくしたシシリーは断っちゃったんだねぇ。
話を聞く感じ、お嬢様って結構幼い? 普通に子どもの癇癪な気がするし、それに対して大人が右往左往してるだけのような……。
まぁ、僕はお嬢様のこと知らないし、なにが真実かなんてわからない。シシリーを雇っても大丈夫そうだって判断ができれば十分だ。
「そっか。それなら、シシリーさんを雇おうかな。僕は商売初心者だし、この世界のことにも慣れてない。いろいろ教えてもらえたら助かるよ」
にこっと笑う。僕の屋台で働いて、シシリーが自信を取り戻せるかわからないけど、前に進むための手助けになればいいな。
「いいんですか……! 誠心誠意がんばります」
ホッと安堵したような、希望が見えたと言うような、キラキラとした目だった。案外すぐにシシリーは自信を取り戻せる気がする。
「残念だけど、当然ですね~」
「俺でもシシリーさんを選ぶっす」
あっさり不採用を言い渡した形になったけど、メイトとカルストは不満なさそうだ。二人で次はどのバイトに応募するか話し始めてる。切り替えが早い!
思わず笑っちゃったら、シシリーと目が合った。ちょっと申し訳なさそうにしていたシシリーも、二人のあまりに気が抜けるようなやり取りに苦笑する。
「よろしくね、シシリー」
「よろしくお願いいたします、モモ様」
「あ、口調は砕けた感じでお願い! 敬称もなくていいよ。ムズムズしちゃう」
「えっ!? が、がんばります……」
シシリーが難問を与えられたように悩ましげに眉尻を下げるので、さらに笑っちゃった。
良い人が見つかって良かったな~。上手くやっていけそう!
1,238
お気に入りに追加
2,913
あなたにおすすめの小説
夫から国外追放を言い渡されました
杉本凪咲
恋愛
夫は冷淡に私を国外追放に処した。
どうやら、私が使用人をいじめたことが原因らしい。
抵抗虚しく兵士によって連れていかれてしまう私。
そんな私に、被害者である使用人は笑いかけていた……
キャンピングカーで往く異世界徒然紀行
タジリユウ
ファンタジー
《第4回次世代ファンタジーカップ 面白スキル賞》
【書籍化!】
コツコツとお金を貯めて念願のキャンピングカーを手に入れた主人公。
早速キャンピングカーで初めてのキャンプをしたのだが、次の日目が覚めるとそこは異世界であった。
そしていつの間にかキャンピングカーにはナビゲーション機能、自動修復機能、燃料補給機能など様々な機能を拡張できるようになっていた。
道中で出会ったもふもふの魔物やちょっと残念なエルフを仲間に加えて、キャンピングカーで異世界をのんびりと旅したいのだが…
※旧題)チートなキャンピングカーで旅する異世界徒然紀行〜もふもふと愉快な仲間を添えて〜
※カクヨム様でも投稿をしております
異世界転移で生産と魔法チートで誰にも縛られず自由に暮らします!
本条蒼依
ファンタジー
主人公 山道賢治(やまみちけんじ)の通う学校で虐めが横行
そのいじめを止めようと口を出した瞬間反対に殴られ、後頭部を打ち
死亡。そして地球の女神に呼ばれもう一つの地球(ガイアース)剣と魔法の世界
異世界転移し異世界で自由に楽しく生きる物語。
ゆっくり楽しんで書いていけるといいなあとおもっています。
更新はとりあえず毎日PM8時で月曜日に時々休暇とさせてもおうと思っています。
星マークがついている話はエッチな話になっているので苦手な方は注意してくださいね。
田村涼は異世界で物乞いを始めた。
イペンシ・ノキマ
ファンタジー
異世界に転生した田村涼に割り振られた職業は「物乞い」。それは一切の魔術が使えず、戦闘能力は極めて低い、ゴミ職業であった。おまけにこの世界は超階級社会で、「物乞い」のランクは最低の第四階級。街の人々は彼を蔑み、馬鹿にし、人間扱いさえしようとしない。そのうえ、最近やってきた教会長はこの街から第四階級の人々を駆逐しようとさえしている。そんななか、田村涼は「物乞い」には”隠されたスキル”があることに気がつく。そのことに気づいたところから、田村涼の快進撃が始まる――。
スキル「糸」を手に入れた転生者。糸をバカにする奴は全員ぶっ飛ばす
Gai
ファンタジー
人を助けた代わりにバイクに轢かれた男、工藤 英二
その魂は異世界へと送られ、第二の人生を送ることになった。
侯爵家の三男として生まれ、順風満帆な人生を過ごせる……とは限らない。
裕福な家庭に生まれたとしても、生きていいく中で面倒な壁とぶつかることはある。
そこで先天性スキル、糸を手に入れた。
だが、その糸はただの糸ではなく、英二が生きていく上で大いに役立つスキルとなる。
「おいおい、あんまり糸を嘗めるんじゃねぇぞ」
少々強気な性格を崩さず、英二は己が生きたい道を行く。
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
子育てスキルで異世界生活 ~かわいい子供たち(人外含む)と楽しく暮らしてます~
九頭七尾
ファンタジー
子供を庇って死んだアラサー女子の私、新川沙織。
女神様が異世界に転生させてくれるというので、ダメもとで願ってみた。
「働かないで毎日毎日ただただ可愛い子供と遊んでのんびり暮らしたい」
「その願い叶えて差し上げましょう!」
「えっ、いいの?」
転生特典として与えられたのは〈子育て〉スキル。それは子供がどんどん集まってきて、どんどん私に懐き、どんどん成長していくというもので――。
「いやいやさすがに育ち過ぎでしょ!?」
思ってたよりちょっと性能がぶっ壊れてるけど、お陰で楽しく暮らしてます。
失恋したのでVtuberはじめたら年上のお姉さんにモテました
二兎凛
恋愛
ずっと想いを寄せていた部活の先輩に彼氏が出来た事を知った姫村優希(ひめむらゆき)は、ショックの余り先輩も自分も元々好きだったVtuberになる事にした。
そして自分のバーチャル肉体をデザインしてもらったらなんとまさかの美少女3Dモデルで意図せず女の子になりきる事に!?
更にデザインとモデリングをしてくれた人や自分の推しのVtuberがやけに好意を寄せてきて...?
※Vtuberを知らなくても楽しめるようになっています。
既存の団体とは一切関係ありません。
★マークの入っている回は掲示板ネタが入っています。
好きでは無い方の為に出来る限り最後の部分に書いているので好きでは無い方は飛ばして頂けると幸いです。
※更新再開いたします!
ストックが100話近くあるため出来る限り投稿していきますが、リアルが多忙のため更新速度は遅いと思います。
※小説家になろう様にて連載中の作品です。
現在なろう様での更新分から100話ほど遅れている状況なので追いつけるように頑張ります。
※現在どこでもヤングチャンピオン様にてコミカライズの連載が開始しました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる