31 / 220
はじまりの街
30.友情っていいね
しおりを挟む
やっと鉄鉱石のゴーレムを倒した。石のゴーレムより時間かかったなぁ。
「経験値おいしいけど、あんまり戦いたくないね……」
リリもちょっとお疲れみたい。木魔術は鍛えられたっぽいけど。
「ドロップアイテムは【鉄】十個と【土魔石】だったな」
「あ、僕は【黒曜石】ももらったよ」
「はあ? なんでモモだけ……」
「幸運値の勝利!」
ふふん、と勝ち誇ってみたら、ルトが苦々しい表情になった。悔しかったら幸運値を上げるんだな!
「僕、レベル上がったからSP振るね」
「モモが先に上がったんだねー」
リリに羨ましそうに言われた。きっと二人ももうすぐだよ。
種族レベルが11、魔術士レベルは6になった。魔術士レベルが上がると、魔術系のスキル全般の威力が上がるらしいから、次のバトルはもうちょっと楽になるはず。
ステータスは素早さを上げておこう。……そろそろ物理攻撃力も育てた方がいいかな? でも、僕の体格だとどうしても体術とかって効果小さい気がするんだよねぇ。
「リリはまだ一人で警戒できる?」
「任せて、がんばる」
「どうせ音につられてすぐ近づいて来るんだろ。洞窟蝙蝠と洞窟鼠じゃなけりゃ、遅いから問題ない」
確かに、ゴーレムは倒すのに時間がかかるだけで、危険度はそんなに高くないもんね。
ということで、リリに見張りを任せて再び採掘。時々襲ってくる鉄鉱石のゴーレムとバトルしながら、順調に採掘ポイントを消費していく。
鉄、シルバー、石炭などなど、色々と掘れて嬉しい。錬金が捗りそうだなー。次は何を作ろう?
……アリスちゃんへのプレゼントのためには、サウス街道に行って【チェリー花】を採ってこないとなぁ。
「二人はサウス街道には行くの?」
「そりゃデバフ耐性を獲得したいから行くけど」
「まだ状態異常回復は覚えられないんだよねぇ」
二人はあんまり乗り気じゃなさそう。もうちょっとノース街道でレベリングに勤しむつもりらしい。
僕はそろそろサウス街道に挑戦するかなぁ。早くプレゼント渡したいし。
飛翔で飛んで行けば、ある程度モンスターを避けられるんじゃないかな?
「なんだ? モモはサウス街道に用があんのか?」
「うん。チェリー花っていうの、採りたいんだよね」
改めてミッションのことを説明したら、リリが「じゃあ、一緒にちょこっと行ってみようか」と言ってくれた。
「状態異常くらっても、誰かが動ければカバーできそうだしな。そのチェリー花を採るだけなら、すぐに街に帰れるだろ」
……この二人、優しすぎでは?
「ほんとにいいの?」
「いいよー。結局今回あんまり回復薬使ってないし、多少時間かかっても死に戻りはしないでしょ」
「まだ時間の余裕はありそうだしな」
ということで、ノース街道から帰ったら、サウス街道に行ってみることになった。
「ありがとう!」
「気にしないで。それより、もう採掘ポイントなさそうだけど、奥に進むの?」
ありゃ、気づいたら掘れるとこなくなってた。
三人で顔を見合わせてから、肩をすくめる。
「早速南に行くか」
「そうだね。私が持ってる松明も、そろそろ限界が近そうだし」
「それはヤバい。……帰るときは瞬間移動できればいいのにねぇ」
サウス街道は、街を挟んで反対側なので、移動が面倒くさい。途中でモンスター倒したらアイテムと経験値もらえるとはいえ、ね。
「どっかでそういうスキル出てきそうだよな。今んとこ、風魔術で飛翔の可能性があるくらいか?」
洞窟の外に向かいながら話す。
でも、飛翔って魔術なのかな? 魔術士としてレベルが高そうなカミラでさえ、滞空する時にそういう魔術は使ってなかったけど。
「転移するのは複合魔術とかじゃない? 基礎の五属性と光闇のどれかを組み合わせた感じで」
「随分と先が長そうだな……」
リリの発言は一理ある。というか、それ以外で入手できる方法が思い当たらない。もしかしたら、どこかで転移を覚えるためのミッションがあるのかもしれないけど。
◇
話しながらバトルしつつ街まで帰って、南門に到着。
ノース街道のプレイヤーが少なくなってたから、予想以上にバトルがあったせいで時間と体力を使っちゃった。回復薬が活躍したよ。
「プレイヤーって多すぎても少なすぎてもダメなんだね」
リリがため息。僕も心底「だよねー」と同意した。
混雑はイヤだけど、モンスターとの連戦も遠慮したいのです。わがままかな?
「モンスターが湧く速度の調整が難しいんだろ。その辺、このゲームは改良の余地があるよな」
ちょっぴり大人なことを言うルトを先頭にして、サウス街道に突入。
サウス街道は草原に一本の街道が伸びてるエリアらしい。花が咲き乱れてて、結構綺麗。モンスターがいなければ、ピクニックに良さそうな景観なんだけど。
こっちもプレイヤーはいるけど、ノース街道より少ない。そのせいで、すぐにモンスターにみつかっちゃった。
大きな赤い花と、ヘビみたいな蔦がたくさん合わさった感じのモンスター。
物理耐性はなさそうだけど……。
——————
【麻痺花】
木属性のモンスター。麻痺効果のある花粉と、鞭のような蔦を使って攻撃してくる。得意属性【土】苦手属性【火】
——————
いきなりデバフ系モンスターだよ。でも、花粉?
「このモンスター、花粉に麻痺効果があるらしいから、触れないように気をつけて!」
とりあえず二人に教える。ルトは攻めあぐねてるみたい。麻痺は嫌だよね。耐性はほしいけど。
麻痺花が大きな花弁を揺らすと、淡い黄色の花粉らしきものが空気中に放たれた。
それに対して、疑問を解消するべく水魔術を放つ。
「——水の玉!」
飛んでいった水の玉が空気中の花粉を飲み込み、麻痺花にぶつかる。ダメージはあまり与えられなかったみたい。
「えっ、そういう感じで対策できるんだ?」
「思いついたから、やってみた」
驚くリリにサムズアップ。発想の勝利です。
「麻痺攻撃がねぇなら、近づいても問題はなさそうだな!」
ルトが剣術で攻撃。ゴーレムに対してとは違って、効果は高そう。満足そうで良いことです。
「——あ、ちょっと痺れてる……?」
「攻撃した瞬間に、衝撃で花粉が出てたからかも」
すぐに顔を顰めて飛び退いたルトに、リリが教えてた。
なるほど。衝撃を与えたら花粉が放たれるのか……。それは厄介かも。遠距離攻撃がベスト?
「それじゃあ、火魔術で攻撃した方がいいのか」
火の玉を放ってみる。
結構体力を削れたみたいだけど、思ったほどじゃなかったな。……あ、水魔術の後だから? 火と水って、どっちが先でも続けて使ったら効果を減退させるのか。これは調べ損ねてたなぁ。
「——それなら、火魔術の連続攻撃だー」
僕が火の玉を投げて、麻痺から復活したルトが剣で攻撃。リリはルトを回復させつつ、風魔術で攻撃。
ルトが麻痺して動けなくなってる間に、麻痺花の蔦がリリに襲いかかったのはびびったけど、僕が身代わりになって凌いだ。麻痺は……しないな?
そういえば、僕、痺海月で麻痺耐性を獲得してたんだった。
そんな感じで戦ってたら、いつの間にか勝利! デバフさえどうにかできれば、ノース街道のモンスターより倒す時間が短くて済むみたい。
「【痺れ花粉】ゲットしたよ。これ、状態異常回復用の薬に使えないかな?」
「可能性はあるな。……というか掲示板に情報が出てた。薬士なら調合できるけど、レベルが低いと成功率が30%以下らしい」
「それは残念」
錬金術でもまだ薬は作れないし。やっぱり錬金術士のミッションをクリアさせてレベルを上げないとなー。
「それより、モモ! このピンクの花は探してるやつとは違うの?」
リリが近くの草原に生えてる花を指差す。どれどれ——?
——————
【チェリー花】レア度☆
淡いピンクの花弁が特徴的な花。薬効はないが、美しく儚い見た目から女性に好まれる。
——————
「これだよ! すぐみつかって良かった!」
バトル一戦しかしてないよ。こんなにすぐみつかるなら、一人でさっさと来ても大丈夫だったかも?
「ラッキーだったね」
「んじゃ、帰るか。バトルより移動に疲れた」
肩をぶん回しながらルトがぼやく。
微笑んでくれてるリリを見習ってほしいなぁ。でも、そういうところはルトらしい感じもするし、嫌いじゃない。
「二人とも、僕に付き合ってくれてありがとう!」
全身で喜びを表すように跳びはねて感謝を伝えたら、二人とも微笑んで頷いてくれた。やっぱり優しいね。
******
◯NEWアイテム
【黒曜石】レア度☆
透明感のある黒い石。生産用アイテム。
【痺れ花粉】レア度☆
特定のモンスターから入手できる痺れる花粉。生産用アイテム。モンスターに投げつけると、短時間麻痺状態にすることもできる。
【チェリー花】レア度☆
淡いピンクの花弁が特徴的な花。薬効はないが、美しく儚い見た目から女性に好まれる。
◯NEWモンスター
【麻痺花】
木属性のモンスター。麻痺効果のある花粉と、鞭のような蔦を使って攻撃してくる。得意属性【土】苦手属性【火】
******
「経験値おいしいけど、あんまり戦いたくないね……」
リリもちょっとお疲れみたい。木魔術は鍛えられたっぽいけど。
「ドロップアイテムは【鉄】十個と【土魔石】だったな」
「あ、僕は【黒曜石】ももらったよ」
「はあ? なんでモモだけ……」
「幸運値の勝利!」
ふふん、と勝ち誇ってみたら、ルトが苦々しい表情になった。悔しかったら幸運値を上げるんだな!
「僕、レベル上がったからSP振るね」
「モモが先に上がったんだねー」
リリに羨ましそうに言われた。きっと二人ももうすぐだよ。
種族レベルが11、魔術士レベルは6になった。魔術士レベルが上がると、魔術系のスキル全般の威力が上がるらしいから、次のバトルはもうちょっと楽になるはず。
ステータスは素早さを上げておこう。……そろそろ物理攻撃力も育てた方がいいかな? でも、僕の体格だとどうしても体術とかって効果小さい気がするんだよねぇ。
「リリはまだ一人で警戒できる?」
「任せて、がんばる」
「どうせ音につられてすぐ近づいて来るんだろ。洞窟蝙蝠と洞窟鼠じゃなけりゃ、遅いから問題ない」
確かに、ゴーレムは倒すのに時間がかかるだけで、危険度はそんなに高くないもんね。
ということで、リリに見張りを任せて再び採掘。時々襲ってくる鉄鉱石のゴーレムとバトルしながら、順調に採掘ポイントを消費していく。
鉄、シルバー、石炭などなど、色々と掘れて嬉しい。錬金が捗りそうだなー。次は何を作ろう?
……アリスちゃんへのプレゼントのためには、サウス街道に行って【チェリー花】を採ってこないとなぁ。
「二人はサウス街道には行くの?」
「そりゃデバフ耐性を獲得したいから行くけど」
「まだ状態異常回復は覚えられないんだよねぇ」
二人はあんまり乗り気じゃなさそう。もうちょっとノース街道でレベリングに勤しむつもりらしい。
僕はそろそろサウス街道に挑戦するかなぁ。早くプレゼント渡したいし。
飛翔で飛んで行けば、ある程度モンスターを避けられるんじゃないかな?
「なんだ? モモはサウス街道に用があんのか?」
「うん。チェリー花っていうの、採りたいんだよね」
改めてミッションのことを説明したら、リリが「じゃあ、一緒にちょこっと行ってみようか」と言ってくれた。
「状態異常くらっても、誰かが動ければカバーできそうだしな。そのチェリー花を採るだけなら、すぐに街に帰れるだろ」
……この二人、優しすぎでは?
「ほんとにいいの?」
「いいよー。結局今回あんまり回復薬使ってないし、多少時間かかっても死に戻りはしないでしょ」
「まだ時間の余裕はありそうだしな」
ということで、ノース街道から帰ったら、サウス街道に行ってみることになった。
「ありがとう!」
「気にしないで。それより、もう採掘ポイントなさそうだけど、奥に進むの?」
ありゃ、気づいたら掘れるとこなくなってた。
三人で顔を見合わせてから、肩をすくめる。
「早速南に行くか」
「そうだね。私が持ってる松明も、そろそろ限界が近そうだし」
「それはヤバい。……帰るときは瞬間移動できればいいのにねぇ」
サウス街道は、街を挟んで反対側なので、移動が面倒くさい。途中でモンスター倒したらアイテムと経験値もらえるとはいえ、ね。
「どっかでそういうスキル出てきそうだよな。今んとこ、風魔術で飛翔の可能性があるくらいか?」
洞窟の外に向かいながら話す。
でも、飛翔って魔術なのかな? 魔術士としてレベルが高そうなカミラでさえ、滞空する時にそういう魔術は使ってなかったけど。
「転移するのは複合魔術とかじゃない? 基礎の五属性と光闇のどれかを組み合わせた感じで」
「随分と先が長そうだな……」
リリの発言は一理ある。というか、それ以外で入手できる方法が思い当たらない。もしかしたら、どこかで転移を覚えるためのミッションがあるのかもしれないけど。
◇
話しながらバトルしつつ街まで帰って、南門に到着。
ノース街道のプレイヤーが少なくなってたから、予想以上にバトルがあったせいで時間と体力を使っちゃった。回復薬が活躍したよ。
「プレイヤーって多すぎても少なすぎてもダメなんだね」
リリがため息。僕も心底「だよねー」と同意した。
混雑はイヤだけど、モンスターとの連戦も遠慮したいのです。わがままかな?
「モンスターが湧く速度の調整が難しいんだろ。その辺、このゲームは改良の余地があるよな」
ちょっぴり大人なことを言うルトを先頭にして、サウス街道に突入。
サウス街道は草原に一本の街道が伸びてるエリアらしい。花が咲き乱れてて、結構綺麗。モンスターがいなければ、ピクニックに良さそうな景観なんだけど。
こっちもプレイヤーはいるけど、ノース街道より少ない。そのせいで、すぐにモンスターにみつかっちゃった。
大きな赤い花と、ヘビみたいな蔦がたくさん合わさった感じのモンスター。
物理耐性はなさそうだけど……。
——————
【麻痺花】
木属性のモンスター。麻痺効果のある花粉と、鞭のような蔦を使って攻撃してくる。得意属性【土】苦手属性【火】
——————
いきなりデバフ系モンスターだよ。でも、花粉?
「このモンスター、花粉に麻痺効果があるらしいから、触れないように気をつけて!」
とりあえず二人に教える。ルトは攻めあぐねてるみたい。麻痺は嫌だよね。耐性はほしいけど。
麻痺花が大きな花弁を揺らすと、淡い黄色の花粉らしきものが空気中に放たれた。
それに対して、疑問を解消するべく水魔術を放つ。
「——水の玉!」
飛んでいった水の玉が空気中の花粉を飲み込み、麻痺花にぶつかる。ダメージはあまり与えられなかったみたい。
「えっ、そういう感じで対策できるんだ?」
「思いついたから、やってみた」
驚くリリにサムズアップ。発想の勝利です。
「麻痺攻撃がねぇなら、近づいても問題はなさそうだな!」
ルトが剣術で攻撃。ゴーレムに対してとは違って、効果は高そう。満足そうで良いことです。
「——あ、ちょっと痺れてる……?」
「攻撃した瞬間に、衝撃で花粉が出てたからかも」
すぐに顔を顰めて飛び退いたルトに、リリが教えてた。
なるほど。衝撃を与えたら花粉が放たれるのか……。それは厄介かも。遠距離攻撃がベスト?
「それじゃあ、火魔術で攻撃した方がいいのか」
火の玉を放ってみる。
結構体力を削れたみたいだけど、思ったほどじゃなかったな。……あ、水魔術の後だから? 火と水って、どっちが先でも続けて使ったら効果を減退させるのか。これは調べ損ねてたなぁ。
「——それなら、火魔術の連続攻撃だー」
僕が火の玉を投げて、麻痺から復活したルトが剣で攻撃。リリはルトを回復させつつ、風魔術で攻撃。
ルトが麻痺して動けなくなってる間に、麻痺花の蔦がリリに襲いかかったのはびびったけど、僕が身代わりになって凌いだ。麻痺は……しないな?
そういえば、僕、痺海月で麻痺耐性を獲得してたんだった。
そんな感じで戦ってたら、いつの間にか勝利! デバフさえどうにかできれば、ノース街道のモンスターより倒す時間が短くて済むみたい。
「【痺れ花粉】ゲットしたよ。これ、状態異常回復用の薬に使えないかな?」
「可能性はあるな。……というか掲示板に情報が出てた。薬士なら調合できるけど、レベルが低いと成功率が30%以下らしい」
「それは残念」
錬金術でもまだ薬は作れないし。やっぱり錬金術士のミッションをクリアさせてレベルを上げないとなー。
「それより、モモ! このピンクの花は探してるやつとは違うの?」
リリが近くの草原に生えてる花を指差す。どれどれ——?
——————
【チェリー花】レア度☆
淡いピンクの花弁が特徴的な花。薬効はないが、美しく儚い見た目から女性に好まれる。
——————
「これだよ! すぐみつかって良かった!」
バトル一戦しかしてないよ。こんなにすぐみつかるなら、一人でさっさと来ても大丈夫だったかも?
「ラッキーだったね」
「んじゃ、帰るか。バトルより移動に疲れた」
肩をぶん回しながらルトがぼやく。
微笑んでくれてるリリを見習ってほしいなぁ。でも、そういうところはルトらしい感じもするし、嫌いじゃない。
「二人とも、僕に付き合ってくれてありがとう!」
全身で喜びを表すように跳びはねて感謝を伝えたら、二人とも微笑んで頷いてくれた。やっぱり優しいね。
******
◯NEWアイテム
【黒曜石】レア度☆
透明感のある黒い石。生産用アイテム。
【痺れ花粉】レア度☆
特定のモンスターから入手できる痺れる花粉。生産用アイテム。モンスターに投げつけると、短時間麻痺状態にすることもできる。
【チェリー花】レア度☆
淡いピンクの花弁が特徴的な花。薬効はないが、美しく儚い見た目から女性に好まれる。
◯NEWモンスター
【麻痺花】
木属性のモンスター。麻痺効果のある花粉と、鞭のような蔦を使って攻撃してくる。得意属性【土】苦手属性【火】
******
1,305
お気に入りに追加
2,928
あなたにおすすめの小説
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
【完結】捨てられ令嬢は王子のお気に入り
怜來
ファンタジー
「魔力が使えないお前なんてここには必要ない」
そう言われ家を追い出されたリリーアネ。しかし、リリーアネは実は魔力が使えた。それは、強力な魔力だったため誰にも言わなかった。そんなある日王国の危機を救って…
リリーアネの正体とは
過去に何があったのか
戦闘職をしたくてVRMMOを始めましたが、意図せずユニークテイマーという職業になったので全力でスローライフを目指します
地球
ファンタジー
「え?何この職業?」
初めてVRMMOを始めようとしていた主人公滝沢賢治。
やろうと決めた瞬間、戦闘職を選んでいた矢先に突然出てきた職業は【ユニークテイマー】だった。
そのゲームの名はFree Infinity Online
世界初であるフルダイブ型のVRゲームであり、AIがプレイヤーの様子や行動を把握しイベントなどを考えられるゲームであった。
そこで出会った職業【ユニークテイマー】
この職業で、戦闘ではなくてスローライフを!!
しかし、スローライフをすぐにはできるわけもなく…?
出て行けと言って、本当に私が出ていくなんて思ってもいなかった??
新野乃花(大舟)
恋愛
ガランとセシリアは婚約関係にあったものの、ガランはセシリアに対して最初から冷遇的な態度をとり続けていた。ある日の事、ガランは自身の機嫌を損ねたからか、セシリアに対していなくなっても困らないといった言葉を発する。…それをきっかけにしてセシリアはガランの前から失踪してしまうこととなるのだが、ガランはその事をあまり気にしてはいなかった。しかし後に貴族会はセシリアの味方をすると表明、じわじわとガランの立場は苦しいものとなっていくこととなり…。
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
「お姉様の赤ちゃん、私にちょうだい?」
サイコちゃん
恋愛
実家に妊娠を知らせた途端、妹からお腹の子をくれと言われた。姉であるイヴェットは自分の持ち物や恋人をいつも妹に奪われてきた。しかし赤ん坊をくれというのはあまりに酷過ぎる。そのことを夫に相談すると、彼は「良かったね! 家族ぐるみで育ててもらえるんだね!」と言い放った。妹と両親が異常であることを伝えても、夫は理解を示してくれない。やがて夫婦は離婚してイヴェットはひとり苦境へ立ち向かうことになったが、“医術と魔術の天才”である治療人アランが彼女に味方して――
頭が花畑の女と言われたので、その通り花畑に住むことにしました。
音爽(ネソウ)
ファンタジー
見た目だけはユルフワ女子のハウラナ・ゼベール王女。
その容姿のせいで誤解され、男達には尻軽の都合の良い女と見られ、婦女子たちに嫌われていた。
16歳になったハウラナは大帝国ダネスゲート皇帝の末席側室として娶られた、体の良い人質だった。
後宮内で弱小国の王女は冷遇を受けるが……。
階段落ちたら異世界に落ちてました!
織原深雪
ファンタジー
どこにでも居る普通の女子高生、鈴木まどか17歳。
その日も普通に学校に行くべく電車に乗って学校の最寄り駅で下りて階段を登っていたはずでした。
混むのが嫌いなので少し待ってから階段を登っていたのに何の因果かふざけながら登っていた男子高校生の鞄が激突してきて階段から落ちるハメに。
ちょっと!!
と思いながら衝撃に備えて目を瞑る。
いくら待っても衝撃が来ず次に目を開けたらよく分かんないけど、空を落下してる所でした。
意外にも冷静ですって?内心慌ててますよ?
これ、このままぺちゃんこでサヨナラですか?とか思ってました。
そしたら地上の方から何だか分かんない植物が伸びてきて手足と胴に巻きついたと思ったら優しく運ばれました。
はてさて、運ばれた先に待ってたものは・・・
ベリーズカフェ投稿作です。
各話は約500文字と少なめです。
毎日更新して行きます。
コピペは完了しておりますので。
作者の性格によりざっくりほのぼのしております。
一応人型で進行しておりますが、獣人が出てくる恋愛ファンタジーです。
合わない方は読むの辞めましょう。
お楽しみ頂けると嬉しいです。
大丈夫な気がするけれども一応のR18からR15に変更しています。
トータル約6万字程の中編?くらいの長さです。
予約投稿設定完了。
完結予定日9月2日です。
毎日4話更新です。
ちょっとファンタジー大賞に応募してみたいと思ってカテゴリー変えてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる