179 / 193
第五章 ヴェステ王国編
おまけ2 キミアとエレフセリエの行く道 2
しおりを挟む
賢者の総意で動かせるはずの大地創造魔法が起動された時、理…無限意識下集合記録の持つ意志による裁定が働いている事をエレフセリエはキミアリエに告げた。
「自浄と言う名の制裁がもたらされているんじゃ…」
突然告げられた内容は、自然に導かれた抗いようのない力として、キミアリエの目の前に大きく立ち塞がるようだった。
だがエレフセリエは、切り抜けるための条件…可能性があることを語る。
「出来たら全ての塔が完全に大賢者と繋がる状態に…難しいとしても、なるべく各塔で力の均衡取れる状態…塔と塔で描き出す回路が巡り満たされる状態に導けるならば…世界の理に繋がり理不尽な力を止められるかもしれぬ…」
そうして、以前からエレフセリエに仄めかされていたことを実行する。キミアリエは、インゼルの白の塔に向かう事になる…大賢者の1人として塔と繋がるために…。
その前に理…無限意識下集合記録による世界の裁定についてエレフセリエが、知る限りの知識をいつものように口頭にて教えてくれた。
「全ての塔が繋がる大賢者で満たされるならば、大地創造魔法を止めることができる。それは世界の理に繋がることであり、無限意識下集合記録の領域に入ると大賢者は2つの願いを叶えられるそうなんじゃよ」
それはエレフセリエが危険を顧みず意識の深層に潜り得てきた情報だった。
「1つは大賢者の総意の下願う世界への願い。もう1つは大賢者の1人1人に与えられる願望叶える機会。
但しどちらも却下される可能性が有るらしいがな…」
人の意志を無視した勝手な仕組み。
「制限付き、ご褒美特典じゃな」
「ご褒美…と言うには危険が高そうですし、随分と人を甘く見た滑稽な仕組みですね…」
その時のキミアリエは身勝手なモノ達の遣り口に憤る。同じような思い抱えつつも、エレフセリエはにんまりと笑む。
「…だが、何もなく搾取されるよりはましかのぉ。それでも此処で私事を願うのは危険じゃ。不釣り合いな力による自分の願望の達成は、自身への危険を及ぼす」
そしてエレフセリエは真剣な口調でキミアリエに告げる。
「ワシらが得た力は、この地と人々から得た力。この世界が存続するために願いを使うべきなんじゃないかと思う…よ」
キミアは納得いかないながらも説得され、危険及ぼす願いは持たぬとエレフセリエに誓わされたのだ。
そして彼の領域に至った後、キミアリエは実際に世界の理を占める無限意識下集合記録に、大地への力の供給絶えぬこと…安寧を願った。
勿論ちゃんと叶う願い申し出る前に、キミアらしく約束などお構いなく色々と勝手な願いを申し出てみた。
「僕らを完全に自由にしてよ」
「無理だ」
「じゃあ、あの子を僕に頂戴」
「そう言ったことは、此処を通すべき願いではない。他者の意思を操ることは叶わぬ」
他者の意思を強制的に変化させるのは、無理な願いとして分類されるようだった。以外と出来ること出来ないことの境界がキッチリしているし、出来ないことが多い。
「世界を操る癖に、なーに綺麗事言ってるんだか」
キミアが毒づく。
「じゃあ、爺を長生きさせてよ」
「既に、その者は助言者。生物としての域は越えている」
「何一つ願い事なんて叶わないじゃないか!」
却下され聞き入れられない要望にキミアリエは憤る。
キミアは其の領域に存在する人ならざるものが、哀れみ慈しむような瞳の色浮かべている様に思えた。
「…結局、爺の言う様な願いしか叶わないのか」
今にも泣き出しそうな表情で呟くキミアリエがそこに佇んでいた。
エレフセリエがキミアに制限をかけ、許さなかった個人的な願い。世界の理が導いた領域での契約…合意のもと世界に望む祈りのような願いと、自分自身のみが望む私的な願望。
「爺、奴らに何を願って叶えたんだ!」
叶えるためには対価を要するのは分かっていたこと。
その為、私的な願いも公式な願いに等しいものを望むようキミアに指導したエレフセリエ自身が、ごく身近な一人の為に願い望む。
エレフセリエは問い質すキミアに、悪びれず答える。
「大賢者になってしまった者を元へ戻す術はないようだから、普通にお前さんが大賢者としての人生を初めから歩めるように願ったんじゃよ」
「こっちの願いは叶えないくせに、そっちのは叶えるのかよ!」
あの領域のモノの取捨選択に納得いかないキミアは叫ぶ。だがエレフセリエは大人の余裕で答える。
「まだまだ、甘いのぉ。願う者の立ち位置の認識が間違っとるんじゃよ…現在の大賢者はお前さんなんじゃ…この塔との繋がりは持つがな…。既にワシは、賢者の石の中にいる非生物なんじゃからのぉ…フォッフォッフォッ」
全てを悟り朗らかに述べる。
「あぁ…その代わりワシが修練して手に入れた魔力操作技術は自分で取得しなおしとくれ! まぁ一度は経験している技術じゃし、記憶は内に全てある上に感覚も完全になくなってしまう訳でもない。少し努力すれば何とかなるじゃろ」
「それって一方的に僕が苦労するってことか?」
「そりゃしょうがないじゃろ…今持ってるお前さんの技術は、ワシのを活用しているに過ぎんのじゃからのぉ」
願いの代償は、全てを最初から遣り直す様な状態へ戻ること…大賢者を1から始めるような状態になると言うことだ。
大賢者とはいえ記憶や感覚があっても力振るうには、地道な技術や感覚の取得が必要となる。キミアはエレフセリエの身体が残ったままでの大賢者の継承であるため、魔力操作の全てを修練せずに得ていた。
「そう言う事じゃなくって…」
「分かっとるよ…お前も分かってるんじゃろ?」
「………」
エレフセリエに一言で諭されるキミアは、二の句が継げなかった。
沈黙することで若干冷静さを取り戻す。
海山羊で海風を感じながら、エレフセリエが希望した通りの小旅行へキミアリエと共に赴く。
「海山羊に乗ったのは久々じゃ」
水の塔の祭壇前の地上出入口に準備された海山羊に、ご機嫌そうに飛び乗りはしゃぐエレフセリエ。
水飛沫あげる海の中に顔出す岩を足場に、海の上飛ぶように海山羊を駆使し進む。
子供姿のキミアが、妙に大人っぽい。大人なのだから大人っぽくて当然なのだが、まるで子供の心持つ者が背伸びしているようにエレフセリエに注意を促す。
「子供みたいに浮かれて、落ちるような愚鈍なことはしないで下さいね」
「バカにしちゃいかんぞ。ワシは王宮との伝令役の賢者も遣っていたのだからベテランじゃ! この道を20年は行き来したんじゃからな」
鼻高々に…かなり自慢げな感じで茶目っ気たっぷりに語るエレフセリエだが、透かさず突っ込みを入れるキミアリエ。
「いったい何年前の話なんだか…」
「この立場になる前じゃから、かれこれ400年ぐらい前じゃったかのぉ…まぁ、もう少し長いかもしれんがな…」
エレフセリエが大賢者になる前の話だから、当たり前と言えば当たり前なのだが…何故か鯖まで読んでいる。
思わず時の長さを聞いて、仰け反り吹き出すキミアリエ。
「ぶふっ!! それ古すぎ! …本当に大丈夫か?」
呆気に取られる程の年数が経過しているというのに、エレフセリエは動じない。
「一度身をもって覚えた事は、そうそう忘れないもんじゃよ。20年は遣ってたからなぁ」
「下っ端時代が長過ぎじゃない? 随分とうだつが上がらない生活が長かったんですねぇ」
穏やかな口調だが、わざと厭味ったらしく言うキミア。
「お前さんと違って真面目に修行した…と言っておくれ。それにワシは普通魔石から偶然に烏刺紐母魔石を内包しちゃったもんじゃからなぁ…」
キミアリエも初めて聞く話として、その特殊な魔石…水の塔が持つ賢者の石をエレフセリエが受け継いだ時の話を聞くことになった。
「自浄と言う名の制裁がもたらされているんじゃ…」
突然告げられた内容は、自然に導かれた抗いようのない力として、キミアリエの目の前に大きく立ち塞がるようだった。
だがエレフセリエは、切り抜けるための条件…可能性があることを語る。
「出来たら全ての塔が完全に大賢者と繋がる状態に…難しいとしても、なるべく各塔で力の均衡取れる状態…塔と塔で描き出す回路が巡り満たされる状態に導けるならば…世界の理に繋がり理不尽な力を止められるかもしれぬ…」
そうして、以前からエレフセリエに仄めかされていたことを実行する。キミアリエは、インゼルの白の塔に向かう事になる…大賢者の1人として塔と繋がるために…。
その前に理…無限意識下集合記録による世界の裁定についてエレフセリエが、知る限りの知識をいつものように口頭にて教えてくれた。
「全ての塔が繋がる大賢者で満たされるならば、大地創造魔法を止めることができる。それは世界の理に繋がることであり、無限意識下集合記録の領域に入ると大賢者は2つの願いを叶えられるそうなんじゃよ」
それはエレフセリエが危険を顧みず意識の深層に潜り得てきた情報だった。
「1つは大賢者の総意の下願う世界への願い。もう1つは大賢者の1人1人に与えられる願望叶える機会。
但しどちらも却下される可能性が有るらしいがな…」
人の意志を無視した勝手な仕組み。
「制限付き、ご褒美特典じゃな」
「ご褒美…と言うには危険が高そうですし、随分と人を甘く見た滑稽な仕組みですね…」
その時のキミアリエは身勝手なモノ達の遣り口に憤る。同じような思い抱えつつも、エレフセリエはにんまりと笑む。
「…だが、何もなく搾取されるよりはましかのぉ。それでも此処で私事を願うのは危険じゃ。不釣り合いな力による自分の願望の達成は、自身への危険を及ぼす」
そしてエレフセリエは真剣な口調でキミアリエに告げる。
「ワシらが得た力は、この地と人々から得た力。この世界が存続するために願いを使うべきなんじゃないかと思う…よ」
キミアは納得いかないながらも説得され、危険及ぼす願いは持たぬとエレフセリエに誓わされたのだ。
そして彼の領域に至った後、キミアリエは実際に世界の理を占める無限意識下集合記録に、大地への力の供給絶えぬこと…安寧を願った。
勿論ちゃんと叶う願い申し出る前に、キミアらしく約束などお構いなく色々と勝手な願いを申し出てみた。
「僕らを完全に自由にしてよ」
「無理だ」
「じゃあ、あの子を僕に頂戴」
「そう言ったことは、此処を通すべき願いではない。他者の意思を操ることは叶わぬ」
他者の意思を強制的に変化させるのは、無理な願いとして分類されるようだった。以外と出来ること出来ないことの境界がキッチリしているし、出来ないことが多い。
「世界を操る癖に、なーに綺麗事言ってるんだか」
キミアが毒づく。
「じゃあ、爺を長生きさせてよ」
「既に、その者は助言者。生物としての域は越えている」
「何一つ願い事なんて叶わないじゃないか!」
却下され聞き入れられない要望にキミアリエは憤る。
キミアは其の領域に存在する人ならざるものが、哀れみ慈しむような瞳の色浮かべている様に思えた。
「…結局、爺の言う様な願いしか叶わないのか」
今にも泣き出しそうな表情で呟くキミアリエがそこに佇んでいた。
エレフセリエがキミアに制限をかけ、許さなかった個人的な願い。世界の理が導いた領域での契約…合意のもと世界に望む祈りのような願いと、自分自身のみが望む私的な願望。
「爺、奴らに何を願って叶えたんだ!」
叶えるためには対価を要するのは分かっていたこと。
その為、私的な願いも公式な願いに等しいものを望むようキミアに指導したエレフセリエ自身が、ごく身近な一人の為に願い望む。
エレフセリエは問い質すキミアに、悪びれず答える。
「大賢者になってしまった者を元へ戻す術はないようだから、普通にお前さんが大賢者としての人生を初めから歩めるように願ったんじゃよ」
「こっちの願いは叶えないくせに、そっちのは叶えるのかよ!」
あの領域のモノの取捨選択に納得いかないキミアは叫ぶ。だがエレフセリエは大人の余裕で答える。
「まだまだ、甘いのぉ。願う者の立ち位置の認識が間違っとるんじゃよ…現在の大賢者はお前さんなんじゃ…この塔との繋がりは持つがな…。既にワシは、賢者の石の中にいる非生物なんじゃからのぉ…フォッフォッフォッ」
全てを悟り朗らかに述べる。
「あぁ…その代わりワシが修練して手に入れた魔力操作技術は自分で取得しなおしとくれ! まぁ一度は経験している技術じゃし、記憶は内に全てある上に感覚も完全になくなってしまう訳でもない。少し努力すれば何とかなるじゃろ」
「それって一方的に僕が苦労するってことか?」
「そりゃしょうがないじゃろ…今持ってるお前さんの技術は、ワシのを活用しているに過ぎんのじゃからのぉ」
願いの代償は、全てを最初から遣り直す様な状態へ戻ること…大賢者を1から始めるような状態になると言うことだ。
大賢者とはいえ記憶や感覚があっても力振るうには、地道な技術や感覚の取得が必要となる。キミアはエレフセリエの身体が残ったままでの大賢者の継承であるため、魔力操作の全てを修練せずに得ていた。
「そう言う事じゃなくって…」
「分かっとるよ…お前も分かってるんじゃろ?」
「………」
エレフセリエに一言で諭されるキミアは、二の句が継げなかった。
沈黙することで若干冷静さを取り戻す。
海山羊で海風を感じながら、エレフセリエが希望した通りの小旅行へキミアリエと共に赴く。
「海山羊に乗ったのは久々じゃ」
水の塔の祭壇前の地上出入口に準備された海山羊に、ご機嫌そうに飛び乗りはしゃぐエレフセリエ。
水飛沫あげる海の中に顔出す岩を足場に、海の上飛ぶように海山羊を駆使し進む。
子供姿のキミアが、妙に大人っぽい。大人なのだから大人っぽくて当然なのだが、まるで子供の心持つ者が背伸びしているようにエレフセリエに注意を促す。
「子供みたいに浮かれて、落ちるような愚鈍なことはしないで下さいね」
「バカにしちゃいかんぞ。ワシは王宮との伝令役の賢者も遣っていたのだからベテランじゃ! この道を20年は行き来したんじゃからな」
鼻高々に…かなり自慢げな感じで茶目っ気たっぷりに語るエレフセリエだが、透かさず突っ込みを入れるキミアリエ。
「いったい何年前の話なんだか…」
「この立場になる前じゃから、かれこれ400年ぐらい前じゃったかのぉ…まぁ、もう少し長いかもしれんがな…」
エレフセリエが大賢者になる前の話だから、当たり前と言えば当たり前なのだが…何故か鯖まで読んでいる。
思わず時の長さを聞いて、仰け反り吹き出すキミアリエ。
「ぶふっ!! それ古すぎ! …本当に大丈夫か?」
呆気に取られる程の年数が経過しているというのに、エレフセリエは動じない。
「一度身をもって覚えた事は、そうそう忘れないもんじゃよ。20年は遣ってたからなぁ」
「下っ端時代が長過ぎじゃない? 随分とうだつが上がらない生活が長かったんですねぇ」
穏やかな口調だが、わざと厭味ったらしく言うキミア。
「お前さんと違って真面目に修行した…と言っておくれ。それにワシは普通魔石から偶然に烏刺紐母魔石を内包しちゃったもんじゃからなぁ…」
キミアリエも初めて聞く話として、その特殊な魔石…水の塔が持つ賢者の石をエレフセリエが受け継いだ時の話を聞くことになった。
0
お気に入りに追加
46
あなたにおすすめの小説
絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
【大賢者の相棒?】世界の為に尽くした大賢者は転生したらただの『アイアンソード』で草生えたのでとりあえず没落貴族令嬢を英雄にする事に決めました
夕姫
ファンタジー
【草……なんか神様っていないらしいわよ?】
【ざっくりしたあらすじ】
《草……こんなにも世界のために尽くしたのに!しかも私は大賢者よ?剣なんか使ったことないわよ!せめて世界最強の杖とかに転生させなさいよ。まぁいいわ、私を買ってくれたこの貴族令嬢を世界最強の英雄にしてみせるから!》
【本当のあらすじ】
かつて魔物の恐怖から世界を救った英雄の1人『大賢者』と呼ばれるアイリス=フォン=アスタータは自分の知識や技能を教え、世界のために尽くしついに天寿を全うする。
次に生まれ変わるときは人間ではなく、魔法の探求心から精霊になりたいと願っていた。
そして1000年後。しかし、その願いは叶わず、彼女は生まれ変わることになる、ただの『アイアンソード』として。
そんなある日、魔物の戦乱で没落した貴族令嬢のサーシャ=グレイスに購入してもらうことになる。サーシャは戦闘経験0。魔法も使ったことがない、ただ生き抜くために全財産でアイアンソードを買ったのだった。
そしてアイリスは覚悟を決める。自分が『アイアンソード』に転生した意味があるのならそれを残したい、私がこの子を強くする。いや世界最強にして見せると。
魔法の知識は豊富にあるが剣術の経験0の大賢者(アイアンソード)とそもそもの戦闘経験0の没落貴族令嬢が世界を救い、生き抜くために奮闘する物語。
異世界でお取り寄せ生活
マーチ・メイ
ファンタジー
異世界の魔力不足を補うため、年に数人が魔法を貰い渡り人として渡っていく、そんな世界である日、日本で普通に働いていた橋沼桜が選ばれた。
突然のことに驚く桜だったが、魔法を貰えると知りすぐさま快諾。
貰った魔法は、昔食べて美味しかったチョコレートをまた食べたいがためのお取り寄せ魔法。
意気揚々と異世界へ旅立ち、そして桜の異世界生活が始まる。
貰った魔法を満喫しつつ、異世界で知り合った人達と緩く、のんびりと異世界生活を楽しんでいたら、取り寄せ魔法でとんでもないことが起こり……!?
そんな感じの話です。
のんびり緩い話が好きな人向け、恋愛要素は皆無です。
※小説家になろう、カクヨムでも同時掲載しております。
神に愛された子
鈴木 カタル
ファンタジー
日本で善行を重ねた老人は、その生を終え、異世界のとある国王の孫・リーンオルゴットとして転生した。
家族に愛情を注がれて育った彼は、ある日、自分に『神に愛された子』という称号が付与されている事に気付く。一時はそれを忘れて過ごしていたものの、次第に自分の能力の異常性が明らかになる。
常人を遥かに凌ぐ魔力に、植物との会話……それらはやはり称号が原因だった!
平穏な日常を望むリーンオルゴットだったが、ある夜、伝説の聖獣に呼び出され人生が一変する――!
感想欄にネタバレ補正はしてません。閲覧は御自身で判断して下さいませ。
勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!
石のやっさん
ファンタジー
皆さまの応援のお陰でなんと【書籍化】しました。
応援本当に有難うございました。
イラストはサクミチ様で、アイシャにアリス他美少女キャラクターが絵になりましたのでそれを見るだけでも面白いかも知れません。
書籍化に伴い、旧タイトル「パーティーを追放された挙句、幼馴染も全部取られたけど「ざまぁ」なんてしない!だって俺の方が幸せ確定だからな!」
から新タイトル「勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!」にタイトルが変更になりました。
書籍化に伴いまして設定や内容が一部変わっています。
WEB版と異なった世界が楽しめるかも知れません。
この作品を愛して下さった方、長きにわたり、私を応援をし続けて下さった方...本当に感謝です。
本当にありがとうございました。
【以下あらすじ】
パーティーでお荷物扱いされていた魔法戦士のケインは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことを悟った彼は、一人さった...
ここから、彼は何をするのか? 何もしないで普通に生活するだけだ「ざまぁ」なんて必要ない、ただ生活するだけで幸せなんだ...俺にとって勇者パーティーも幼馴染も離れるだけで幸せになれるんだから...
第13回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞作品。
何と!『現在3巻まで書籍化されています』
そして書籍も堂々完結...ケインとは何者か此処で正体が解ります。
応援、本当にありがとうございました!
転生者だか魔王だか知らんが俺の娘はオマエにはやらん
雨実 和兎
ファンタジー
気が付いたら目の前に鉄格子、何故か薄暗い牢屋の中だった。 異世界に来てしまった主人公が、使えるスキルは擬態という貧弱っぷり。 牢内の魔物に狙われながらも生き残ろうと苦戦している中、 牢内で出会う女性に恋をするのだが・・・
他に恋愛系も投稿していますので宜しければそちらもどうぞ(; ・`д・´)/
さればこそ無敵のルーメン
宗園やや
ファンタジー
数年前に突如現れた魔物は人々の生活に害を与えていた。
魔物が現れた原因は世界を見守るはずの女神側に有るので、女神は特別に魔物を倒せる潜在能力と言う希望を人々に与えた。
そんな潜在能力の中でも特に異質な能力を持った若者達が、魔物を殲滅すべく魔物ハンターとなった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる