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第五章 ヴェステ王国編

おまけ3 フレイリアルの目指す場所 3

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意識下…目を閉じた瞼の奥に一瞬で巡る永遠の時を味わい、遣るべき事を実行するためにフレイリアルは目を開ける。
そして、目指す目的のために歩みを進める。

『本当にエリミア国内の機構の発現場所を全部見に行く気かい?』

「へへっ、基本の水に関しては各地を周るよ。大変だけど一緒につきあってね」

『僕はいつだって、君の内で一緒に考えて行動するよ』

「それなら楽勝だね」

終末への時の刻みより脱却した日。
そこから数え半の月後ぐらいから、内なるリーシェライルと共にフレイリアルは活動を始めた。

タラッサの様に往古の機構から脱却しても起動するように、各場所の陣を巡り変更を行う。
それぞれの都市に何ヵ所か大地より直接魔力導き出し集約する拠点を作る。最終的には各種機構への魔力供給を、ある程度その拠点で維持管理出来るようにしていく。
壊れつつある水の機構や必要な機構を大元から切り離し、都市ごとに独立したものへと組み換えていくのだ。

『この進み方でいけば、水の機構は3の月ぐらいあれば完了しそうだよね。終わったらどうする?』

「境界壁や門の仕組みも自分達で管理してもらえるようなモノに変えよう」

意識下から聞こえるリーシェライルの質問に答えながら、声に出さず考えを巡らす。

『樹海側は1の月の間には整えた方が良いかな…無理に魔力使わないで自力で対応出来る仕様にして…』

エリミアは樹海方面からの侵入者を警戒すれば、大国が攻め込んで来ない限り大きな脅威は少ない。北は王城壁と一体になっているため厳重な警備の手があり、早めに対処すべきは東…樹海側…フルシュイン門域だけだった。

『フレイは以外と厳しいね』

目を瞑ると意識下にあるリーシェライルの艶然とした微笑みが直接飛び込んでくる。心繋がる状態だからこその笑みの距離の近さに、フレイリアルはドキリしてしまう。
一瞬恥ずかしくてごまかしたくなったが、直後に思い繋がり伝わることの喜びを実感しながら会話を続ける。

「自分達で全部出来るようにする事は優しいと思うんだけどなぁ」

『必要だから無くてはならない…って立場を手放せるって強いなぁ』

「必要だから…よりも、居て欲しいから…の方が嬉しいよ」

『…そうだね』

リーシェライルの美麗な表情に憂いがもたらされ、複雑な表情浮かべているのが感じ取れた。そんなリーシェライルへフレイリアルは告げる。

「私は、リーシェがどんな選択をしてでも側に居てくれた事が嬉しい…」

現状への正直な思いを、フレイリアルが言葉として伝える。

「だから先に諦めて…置いて行こうとして…ごめんなさい…」

フレイリアルは、自分が大切な者を残す選択をしていたと気付き悔いた。

「この形でも…それでも一緒に要られる選択をしてくれて…ありがとう」

どんな形であっても共にあり、思いを感じられる嬉しさをフレイリアルは噛み締める。

『僕の我儘で出来上がった状況だし、本来なら横に並び共に在る事ができたのに…僕が其の機会を潰してしまったんだ…』

内に在るリーシェライルの灰簾魔石色の瞳に影が入り、銀糸の雲が美しい面差しを曇らせる。

「私はそれでも一緒に居てくれるリーシェが…大切で大好きなんだ」

そんなフレイリアルに対しリーシェライルは微笑みを深め、内から絡み付くように魔力を這わせ甘く優しく包み込む。
素肌そのものに纏い付く様なリーシェライルの魔力が、全身をくすぐるような距離感で寄り添う。
そして空気中に含む魔石の魔力を動かし震わせ、囁く様な音を耳元に口付けるように作る。

「フレイ、愛しているよ」

「ふふふっ、リーシェくすぐったいよ」

実体の無いリーシェライルであるが、意識下で2人の思いは1つに重なり合い、深く強い結びつきを紡ぐ。じゃれ合い仲良く戯れるように時を過ごし、失ったものを得たもので癒しながら前へ進む。


少しずつ過ぎ去りし転換点から歩みだそうと藻掻く者がいる中、旧態以前の利益から離れられない者たちが足を引っ張る。
利を欲する者達の中でフレイリアルの今後の処遇が本人不在のまま遣り取りされ、国内での結婚相手を宛がわれる事になったのだ。
自分の都合だけで申し出を引き受けたブルグドレフだが、お歴々への計画の進行状況の報告を要するため色々と動かざるを得ない。

『利を得るためには努力が必要って…か』

何事も卒なくこなすブルグドレフは、今回も仕事同様に適切に相手の情報を集める。だが今回は見た目の情報程度しか集まらない。
いつもの下らない中傷や不確定な噂話は良く集まるが、確証のある趣味嗜好が殆ど手に入らない。
唯一得た情報は ”魔石狂い” と侍女の間で噂されていた事だけだった。

“もし宜しければ、いつでも気が向いた時で構いませんので我が家が治める樹海方面境界門へいらっしゃいませんか? 家の管理する門域は、境界門の内側でも魔石を見つける事があります。
         フルシュイン門域管理者 ブルグドレフ・レクス・リトス ”

心許ない情報にすがるように、花束と樹海で手に入れた若干天輝入ると言う蛍魔石…を添え、既に10回は送っているだろう返事の来ない手紙を今回も送る。

その翌々日、今は機能が劣化して、放置したままにはしておけない境界壁の管理と警備、近隣の水の機構の整備視察の為にブルグドレフは砂蜥蜴サンドリザードで少し早めに家を出た。
境界門近くまで行くと目の前にぼろぼろのマントのフードを目深にかぶった者が、鎧小駝鳥アマドロマイオスと一緒に立っていた。小首を傾げながらこちらを見ているが、フードからひとふさ大地の色した髪がこぼれている。
共にいた従者がそれに気付き、剣構えて厳しく問い質す。

「行商で入った樹海の民ならば許可証を提示せよ。無許可で立ち入ったのなら即刻立ち去れ!」

その者は恐れずに近付き、手紙の様なものを問い質した従者に差し出す。
其れを受け取った従者は許可証では無い事に怒りを表そうとしたが、表に書いてある名前を…見知った筆跡の署名と印を見て愕然とする。
そして従者がブルグドレフに戸惑うような声で問い掛けてきた。

「あの…この書状にブルグドレフ様の署名が…」

「???」

訳もわからず受け取ると、それは一昨日第6王女へ送った文書だった。

「これは…」

確認した文書から顔を上げると、目の前に立っていた者がマントのフードを外し優雅に礼をとる。
10代半ばに達するより幼い感じの少女が立っていた。
大地の色した豊かにうねる髪をなびかせ新緑の瞳に笑みを浮かべ佇む少女が話し始める。

「お言葉に甘えて訪問させて頂きました」

非公式の訪問であり、敢えて名乗らず手紙を持参したようだった。
そして今まで手紙を書いても梨のつぶてだった返事が、本人と一緒にもたらされた。
単独で事前の連絡もなく来た第6王女本人と思われる人物が予想外過ぎて、ブルグドレフは唖然とするしかなかった。

その少女は整った顔の作りではあるが、美人と言うより愛くるしい…と言った感じの少女である。
飾り気が無いためか表情のせいか、顔だけ見ていると年齢より幼い感じがする。
背の高さはブルグドレフの肩ぐらいまであり、小柄な成人女性ぐらはあった。
しかし、マントの中に隠れる肢体が年齢と不釣り合いなぐらい濃艶であり、成人女性の豊満さと少女の華奢さを併せ持ち存在を主張する。線の出にくいエリミアのゆったりした衣服に張り付くような流線型を描き出し、際立たせていた。
揺れるマントの隙間から覗き見てしまったその姿に、ブルグドレフの目は釘付けにされ心奪われる。
暫し悪しきモノに魅入られたかのように固まってしまった。

「ご迷惑だったようでしたら出直しますが?」

至って冷静なフレイリアルが、淡々と素気無くブルグドレフに問う。
心遠くなっていたブルグドレフは、声を掛けられ一瞬で我に返る。
王国から持ち掛けられた御縁であることを思い出し、待ちに待った機会を逃さぬために平常心取り戻し動き出す。

「いえ、わざわざご足労頂きありがとうございます。では屋敷にておもてなしさせて…」

「私がこの場所で興味を持つのは、魔石と水の機構と境界門と境界壁なので…お構い無く」

ほぼ直接 「貴方に興味はありません」 と言っているのが感じられ、少しだけ自尊心が傷つく。
ブルグドレフは、自分の中にそんな驕りが存在することに少し驚いた。

「では、ご希望の場所…そちらが丁度今から向かう視察予定地に両方入ってます。宜しければご一緒に向かい案内させて頂きます」

「ありがとうございます。お忙しい中、お手数ですが宜しくお願いします」

丁寧な返事が返ってくる。
突然訪問してきた不躾な上位王族の傲慢な小娘…とブルグドレフは噂で聞いた印象から、一瞬で判断してしまっていた。それ故、礼の言葉が返ってくるとは思わなかった。
ブルグドレフは色合いに関する偏見を持たなかったが、色々な場所から入る情報によって作り上げられた先入観…は持っていたので印象に落差を感じる。

『…少し考えを改めるべきか…直接対峙した感じは、想像以上に面白そうだ。此の機会に、探りを入れつつ…なし崩し的に契約…婚約の合意が取れれば重畳だが…』

策を講じて遊ぶ玩具が、労せずに手に入ったような喜びにひたるブルグドレフだった。
面白さ得るために自身の身分を押し上げる道を選び王よりの要請を受諾したが、予想を覆す展開に興じる。

『このお嬢さんの相手をするのなら、退屈しない人生が送れそうかな…』

煩わしさより好奇心が増す。
たぶん、無意識に思惑持つ慢心した顔をしていた…と、今ならブルグドレフは思い当たるであろう。だがその時は、フレイリアルの中に潜む闇を孕む者が静かに観察していることに気付いていなかった。
フレイリアルの無計画な行動力と、思ったことをそのまま伝えてくる会話に翻弄される自分自身を楽しみつつ、自分が年長者である立場を思い出し穏便に大人な対応で案内する。

全く状況を読む気もなく、自身の興味の赴くままに行動するフレイリアル。
思うがままの行動…と言う点ではブルグドレフと似た部分あるが、その度合いは比べ物にならなかった。
フレイリアルは何者にも縛られないように見えた。

「送っていただいた魔石は、何処で手に入れたのですか?」

「ここの境界門から出てすぐにある森の入り口で見つけました」

「いつ? 最近ですか?」

「いいえ、3の年前ぐらいです。普通に落ちてましたよ」

「なんと! 普通に!!」

矢継ぎ早に襲い来る質問と、年若い者とは思えぬ驚嘆の仕方に度肝を抜かれる。

「ふっはははっ! いやっ失礼…」

まるで興の乗った研究者でも相手にしている気分になり、ブルグドレフは何だか面白くて声を出して笑ってしまった。最近得ることの出来なかった、心からの笑いだった。

「本当に魔石が好きなんですね。今度許可を取っておいて境界門外に出てみましょう」

「是非に!!」

フレイリアルの真剣な瞳と即答ぶりに、もう一度笑ってしまう。何の含みもなく、純粋に魔石を求める其の姿勢に好感を持つ。
自由とはほど遠い出自や境遇なのに、何者にも囚われない行動。憧憬のような気持ちが、ブルグドレフを捉える。

ブルグドレフは自分でも分からないが、異様な程この状況に気分が高揚する。この婚姻の申し出は悪くない話なのではないかと思える様になってきていた。
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