28 / 38
27転生と巻き戻りと奇跡②
しおりを挟む
ユリウスは語った。前の生で素直になれなかった末に、最愛の婚約者の言葉を信じず、言い寄ってきた女の言葉を疑わなかったこと。それが原因で、婚約破棄を勝手に決め、ユリウスに忖度したハイノが予想外の行動をしてしまったこと。結局、アリステルが痩せてボロボロの姿で亡くなったのを、ユリウスが看取ったこと。
アリステルは、朧げになった記憶を呼び起こす。
『アリス! 逝かないでくれ、アリス!』
もう命の火が聞けかけた瞬間、会いたくて会いたくて仕方なかった人の声が聞こえてきた。きっと神様が死にゆく自分に温情を与えてくれたのだと。それが幻でも嬉しかったと記憶している。なけなしの力を振り絞って目を開ければ、冷たくなっていく頬に温かい雨が降っていた。
水底の向こうから、大好きなユリウスが泣いているのが見えて、アリステルは胸が痛くなったけど嬉しくもあった。だって、自分を嫌っている思っていた人が、泣きながら逝かないでと叫んでくれているのだ。これが夢であっても構わない。最期の幸せな夢。
まさか、あれが夢でも幻でもなく、本当にあったことだなんて。
「ユリウス様が、僕の最期を看取ってくれたんですね」
「俺は再会があんな状況なんて嫌だった。ちゃんと、アリスに愛しているって伝えたかった。自ら婚約破棄しておいて、都合がいいと思われても仕方ないけど」
「でも、婚約式の時も、ユリウス様は僕を見てくれなかったですよね。学園でも顔を合わせる事なんてほとんどなかったし」
ユリウスが愛していると伝えたかったのは、前の生だと分かり、アリステルは疑問を口に乗せる。だが、ユリウスは「うっ」と言葉を詰まらせ、口元をモゴモゴと動かすばかりだ。
結局、話す気になったのか、「実は……」とユリウスが口火を切った。
「俺が異性愛者なのは本当だ。でも、アリスと初めて会った婚約式で、君が男性だと理解っているのに胸がときめいたんだ。最初は気のせいだと、自分が男に心揺らされるなんて、と認めようとしなかった。だけど、俺を慕って近寄ってくるアリスが本当に可愛くて。自分の心を認めたくなくて。アリスを無視するようになった」
ユリウスは最初からアリステルを拒否するような態度だった。だけど時折、こちらを見る彼の視線はどこか熱を帯びていて、感情が分からず混乱するばかりだった。
(確かに、僕も女性が好きだったけど、ユリウス様だけは別だった。何故彼だけが特別なのか、自分の感情が分からなくて悩んだこともあった。……ユリウス様も同じだったなんて)
前の生からユリウスとの間にあったわだかまりが、絡まった糸のように緩やかに解けていく。
「あの……前のイレーネさんは、結局どうなったんですか?」
婚約破棄をされて、市井に下ろされてから、アリステルはずっと彼はイレーネと結ばれたと信じて疑わなかった。異性愛者のユリウスが選んだのであれば、男爵令嬢のイレーネは歓喜して諾と返事をするだろう。しかし、二年の間、二人が結婚をしたと風の噂でも耳にすることはなかった。
美しく整った眉を不機嫌に歪めたユリウスは、忌々しげに深くため息を吐く。よほど前の生のイレーネを嫌悪しているというのが、その様子だけでもうかがい知れる。
「イレーネ嬢」
「はい、ユリウス殿下」
「これから言うイレーネは、あなたと違うイレーネだと知っておいて欲しい」
「分かってますよ。わたしもあっちのイレーネに関しては、唾棄するほど大嫌いですから」
唐突にユリウスがイレーネに前置きをし、イレーネも承諾している。よほどイレーネも前のイレーネを嫌悪しているようだ。
(僕も彼女については、良い思い出なんてひとつもなかったけど)
それでも一度は好きになった女性に対しての反応ではなく、アリステルはコテリと首を傾げた。
ユリウスが息継ぐ間もない勢いで前のイレーネの悪態をつく。それはもう板に水を流すが如く、ツラツラ出てくる言葉は罵詈雑言の嵐。時々イレーネが相槌を打つが、ほとんどユリウスの独壇場だった。
「……結局、あっちのイレーネは不正に国庫を利用したうえ、高位貴族子息に対して虚偽の申告をしたため極刑に処された」
「極刑……」
「断首だな」
淡々と告げてきたその言葉に、アリステルはヒュッと息を呑み、自然と自分の首を撫でていた。
「エルネスト侯爵家は、現王妃の実家である公爵家の家門。基本的に優遇されていたことが、あの女の処刑が重くなった要因だ。国庫の不正利用は、宰相に俺から使用を許可されたと嘘をついて、宝飾品を買い漁っていたんだ。勿論処刑後に没収し、売って金を回収したんだが、足りない分は俺に割り当てられる費用から返済した。本当いい迷惑だ」
「……そうなんですね」
「ただ、まあ。俺も思わせぶりな態度をしていたせいもある。その点については悪いとは思うが、だからといって実際に婚約していないのに、婚約者として振舞っていたのが問題だ」
「え?」
ユリウスの口から前のイレーネと婚約をしていなかったと聞かれて驚く。
彼の説明によれば、やはりというか王族と男爵令嬢との婚姻は、周囲から猛反対にあった。更には調査の結果アリステルが無実と知り、前のイレーネを王宮から追い出そうとしたが、篭絡された者たちの邪魔に何度もあい叶わなかった。
「あのイレーネって、物語では悪辣令嬢って呼ばれてたのよ」
「悪辣……言い得て妙だな」
「でしょ。悪女が可愛いくらいよ」
仲良く悪口を話すイレーネとユリウスが話す、前のイレーネがやった悪行の数々が多すぎて、アリステルは自分では勝目がなかったと再認識する。だけどそれは終わったこととして、粛々と受け入れるしかない。しかし、どうしてここにユリウスがディーンストと偽名を使ってまでいることに疑問を持つ。
「ユリウス様。前のイレーネさんのことはもういいです。思い出すだけでも、心が辛くなるので。それよりも、ユリウス様に聞きたいことが……」
「そうだな。少し顔色も悪くなっているから、この話はやめよう。アリステル、俺に聞きたいことってなに?」
「どうして身分を偽って、僕に近づいたんですか? だって……僕は逃げたのに……!」
じわりと浮かんだ涙を隠すように、両手で顔を覆い叫んだ。
「あの時は仕方なかったんだ。あんな事があって混乱したんだろう? 王宮は別でも王城にいる以上、アベルを避けることは不可能に近い。
「違う……違うんです。僕は……」
「うん。ゆっくりでいいから、俺にアリスの気持ちを聞かせて? どんな言葉でもちゃんと聞くから」
そうして、アリステルは前の生を含めて、今日まで募った気持ちを語りだした。
前の生ではユリウスのことが男性なのに好きになったこと。婚約式ではすごく舞い上がっていたこと。冷たくされて寂しかったこと。学園に入ってからは、一目姿を見れたらと、追いかけていたこと。イレーネと仲良く一緒にいるのを見て、燃えるような嫉妬に狂いそうになったこと。婚約破棄をされて、物理的にユリウスと離されたこと。
今の生ではまたユリウスと婚約することになって怖くなったこと。なぜか前と違い、ユリウスが甘やかしてくれたから混乱したこと。アベルに襲われそうになってどうしたらいいかわからなくなったこと。こんな自分ではユリウスの隣に立つなんて不相応だと。だから、何もかもが嫌になって逃げ出してしまったこと。
受けきれなくなった掌から伝った涙が筋となっても、アリステルは泣きながら本当の気持ちを話した。
アリステルは、朧げになった記憶を呼び起こす。
『アリス! 逝かないでくれ、アリス!』
もう命の火が聞けかけた瞬間、会いたくて会いたくて仕方なかった人の声が聞こえてきた。きっと神様が死にゆく自分に温情を与えてくれたのだと。それが幻でも嬉しかったと記憶している。なけなしの力を振り絞って目を開ければ、冷たくなっていく頬に温かい雨が降っていた。
水底の向こうから、大好きなユリウスが泣いているのが見えて、アリステルは胸が痛くなったけど嬉しくもあった。だって、自分を嫌っている思っていた人が、泣きながら逝かないでと叫んでくれているのだ。これが夢であっても構わない。最期の幸せな夢。
まさか、あれが夢でも幻でもなく、本当にあったことだなんて。
「ユリウス様が、僕の最期を看取ってくれたんですね」
「俺は再会があんな状況なんて嫌だった。ちゃんと、アリスに愛しているって伝えたかった。自ら婚約破棄しておいて、都合がいいと思われても仕方ないけど」
「でも、婚約式の時も、ユリウス様は僕を見てくれなかったですよね。学園でも顔を合わせる事なんてほとんどなかったし」
ユリウスが愛していると伝えたかったのは、前の生だと分かり、アリステルは疑問を口に乗せる。だが、ユリウスは「うっ」と言葉を詰まらせ、口元をモゴモゴと動かすばかりだ。
結局、話す気になったのか、「実は……」とユリウスが口火を切った。
「俺が異性愛者なのは本当だ。でも、アリスと初めて会った婚約式で、君が男性だと理解っているのに胸がときめいたんだ。最初は気のせいだと、自分が男に心揺らされるなんて、と認めようとしなかった。だけど、俺を慕って近寄ってくるアリスが本当に可愛くて。自分の心を認めたくなくて。アリスを無視するようになった」
ユリウスは最初からアリステルを拒否するような態度だった。だけど時折、こちらを見る彼の視線はどこか熱を帯びていて、感情が分からず混乱するばかりだった。
(確かに、僕も女性が好きだったけど、ユリウス様だけは別だった。何故彼だけが特別なのか、自分の感情が分からなくて悩んだこともあった。……ユリウス様も同じだったなんて)
前の生からユリウスとの間にあったわだかまりが、絡まった糸のように緩やかに解けていく。
「あの……前のイレーネさんは、結局どうなったんですか?」
婚約破棄をされて、市井に下ろされてから、アリステルはずっと彼はイレーネと結ばれたと信じて疑わなかった。異性愛者のユリウスが選んだのであれば、男爵令嬢のイレーネは歓喜して諾と返事をするだろう。しかし、二年の間、二人が結婚をしたと風の噂でも耳にすることはなかった。
美しく整った眉を不機嫌に歪めたユリウスは、忌々しげに深くため息を吐く。よほど前の生のイレーネを嫌悪しているというのが、その様子だけでもうかがい知れる。
「イレーネ嬢」
「はい、ユリウス殿下」
「これから言うイレーネは、あなたと違うイレーネだと知っておいて欲しい」
「分かってますよ。わたしもあっちのイレーネに関しては、唾棄するほど大嫌いですから」
唐突にユリウスがイレーネに前置きをし、イレーネも承諾している。よほどイレーネも前のイレーネを嫌悪しているようだ。
(僕も彼女については、良い思い出なんてひとつもなかったけど)
それでも一度は好きになった女性に対しての反応ではなく、アリステルはコテリと首を傾げた。
ユリウスが息継ぐ間もない勢いで前のイレーネの悪態をつく。それはもう板に水を流すが如く、ツラツラ出てくる言葉は罵詈雑言の嵐。時々イレーネが相槌を打つが、ほとんどユリウスの独壇場だった。
「……結局、あっちのイレーネは不正に国庫を利用したうえ、高位貴族子息に対して虚偽の申告をしたため極刑に処された」
「極刑……」
「断首だな」
淡々と告げてきたその言葉に、アリステルはヒュッと息を呑み、自然と自分の首を撫でていた。
「エルネスト侯爵家は、現王妃の実家である公爵家の家門。基本的に優遇されていたことが、あの女の処刑が重くなった要因だ。国庫の不正利用は、宰相に俺から使用を許可されたと嘘をついて、宝飾品を買い漁っていたんだ。勿論処刑後に没収し、売って金を回収したんだが、足りない分は俺に割り当てられる費用から返済した。本当いい迷惑だ」
「……そうなんですね」
「ただ、まあ。俺も思わせぶりな態度をしていたせいもある。その点については悪いとは思うが、だからといって実際に婚約していないのに、婚約者として振舞っていたのが問題だ」
「え?」
ユリウスの口から前のイレーネと婚約をしていなかったと聞かれて驚く。
彼の説明によれば、やはりというか王族と男爵令嬢との婚姻は、周囲から猛反対にあった。更には調査の結果アリステルが無実と知り、前のイレーネを王宮から追い出そうとしたが、篭絡された者たちの邪魔に何度もあい叶わなかった。
「あのイレーネって、物語では悪辣令嬢って呼ばれてたのよ」
「悪辣……言い得て妙だな」
「でしょ。悪女が可愛いくらいよ」
仲良く悪口を話すイレーネとユリウスが話す、前のイレーネがやった悪行の数々が多すぎて、アリステルは自分では勝目がなかったと再認識する。だけどそれは終わったこととして、粛々と受け入れるしかない。しかし、どうしてここにユリウスがディーンストと偽名を使ってまでいることに疑問を持つ。
「ユリウス様。前のイレーネさんのことはもういいです。思い出すだけでも、心が辛くなるので。それよりも、ユリウス様に聞きたいことが……」
「そうだな。少し顔色も悪くなっているから、この話はやめよう。アリステル、俺に聞きたいことってなに?」
「どうして身分を偽って、僕に近づいたんですか? だって……僕は逃げたのに……!」
じわりと浮かんだ涙を隠すように、両手で顔を覆い叫んだ。
「あの時は仕方なかったんだ。あんな事があって混乱したんだろう? 王宮は別でも王城にいる以上、アベルを避けることは不可能に近い。
「違う……違うんです。僕は……」
「うん。ゆっくりでいいから、俺にアリスの気持ちを聞かせて? どんな言葉でもちゃんと聞くから」
そうして、アリステルは前の生を含めて、今日まで募った気持ちを語りだした。
前の生ではユリウスのことが男性なのに好きになったこと。婚約式ではすごく舞い上がっていたこと。冷たくされて寂しかったこと。学園に入ってからは、一目姿を見れたらと、追いかけていたこと。イレーネと仲良く一緒にいるのを見て、燃えるような嫉妬に狂いそうになったこと。婚約破棄をされて、物理的にユリウスと離されたこと。
今の生ではまたユリウスと婚約することになって怖くなったこと。なぜか前と違い、ユリウスが甘やかしてくれたから混乱したこと。アベルに襲われそうになってどうしたらいいかわからなくなったこと。こんな自分ではユリウスの隣に立つなんて不相応だと。だから、何もかもが嫌になって逃げ出してしまったこと。
受けきれなくなった掌から伝った涙が筋となっても、アリステルは泣きながら本当の気持ちを話した。
1,361
お気に入りに追加
2,832
あなたにおすすめの小説
お決まりの悪役令息は物語から消えることにします?
麻山おもと
BL
愛読していたblファンタジーものの漫画に転生した主人公は、最推しの悪役令息に転生する。今までとは打って変わって、誰にも興味を示さない主人公に周りが関心を向け始め、執着していく話を書くつもりです。
泣かないで、悪魔の子
はなげ
BL
悪魔の子と厭われ婚約破棄までされた俺が、久しぶりに再会した元婚約者(皇太子殿下)に何故か執着されています!?
みたいな話です。
雪のように白い肌、血のように紅い目。
悪魔と同じ特徴を持つファーシルは、家族から「悪魔の子」と呼ばれ厭われていた。
婚約者であるアルヴァだけが普通に接してくれていたが、アルヴァと距離を詰めていく少女マリッサに嫉妬し、ファーシルは嫌がらせをするように。
ある日、マリッサが聖女だと判明すると、とある事件をきっかけにアルヴァと婚約破棄することになり――。
第1章はBL要素とても薄いです。
悪役令息に転生したので、断罪後の生活のために研究を頑張ったら、旦那様に溺愛されました
犬派だんぜん
BL
【完結】
私は、7歳の時に前世の理系女子として生きた記憶を取り戻した。その時気付いたのだ。ここが姉が好きだったBLゲーム『きみこい』の舞台で、自分が主人公をいじめたと断罪される悪役令息だということに。
話の内容を知らないので、断罪を回避する方法が分からない。ならば、断罪後に平穏な生活が送れるように、追放された時に誰か領地にこっそり住まわせてくれるように、得意分野で領に貢献しよう。
そしてストーリーの通り、卒業パーティーで王子から「婚約を破棄する!」と宣言された。さあ、ここからが勝負だ。
元理系が理屈っぽく頑張ります。ハッピーエンドです。(※全26話。視点が入れ代わります)
他サイトにも掲載。
悪役王子の取り巻きに転生したようですが、破滅は嫌なので全力で足掻いていたら、王子は思いのほか優秀だったようです
魚谷
BL
ジェレミーは自分が転生者であることを思い出す。
ここは、BLマンガ『誓いは星の如くきらめく』の中。
そしてジェレミーは物語の主人公カップルに手を出そうとして破滅する、悪役王子の取り巻き。
このままいけば、王子ともども断罪の未来が待っている。
前世の知識を活かし、破滅確定の未来を回避するため、奮闘する。
※微BL(手を握ったりするくらいで、キス描写はありません)
婚約者の恋
うりぼう
BL
親が決めた婚約者に突然婚約を破棄したいと言われた。
そんな時、俺は「前世」の記憶を取り戻した!
婚約破棄?
どうぞどうぞ
それよりも魔法と剣の世界を楽しみたい!
……のになんで王子はしつこく追いかけてくるんですかね?
そんな主人公のお話。
※異世界転生
※エセファンタジー
※なんちゃって王室
※なんちゃって魔法
※婚約破棄
※婚約解消を解消
※みんなちょろい
※普通に日本食出てきます
※とんでも展開
※細かいツッコミはなしでお願いします
※勇者の料理番とほんの少しだけリンクしてます
悪役令息の死ぬ前に
やぬい
BL
「あんたら全員最高の馬鹿だ」
ある日、高貴な血筋に生まれた公爵令息であるラインハルト・ニーチェ・デ・サヴォイアが突如として婚約者によって破棄されるという衝撃的な出来事が起こった。
彼が愛し、心から信じていた相手の裏切りに、しかもその新たな相手が自分の義弟だということに彼の心は深く傷ついた。
さらに冤罪をかけられたラインハルトは公爵家の自室に幽閉され、数日後、シーツで作った縄で首を吊っているのを発見された。
青年たちは、ラインハルトの遺体を抱きしめる男からその話を聞いた。その青年たちこそ、マークの元婚約者と義弟とその友人である。
「真実も分からないクセに分かった風になっているガキがいたからラインは死んだんだ」
男によって過去に戻された青年たちは「真実」を見つけられるのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる