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6殿下の秘密
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疲れていたせいだろう。夢を見ることなくぐっすり眠ったアリステルは、爽快な気分で目が覚めた。
顔を洗い、侍女が用意した服に着替える。肌に吸い付くような生地に嘆息する。ユリウスが用意してくれたのだろう。汚さないようにしなくてはと心を引き締めていると、訪問を知らせるノックが耳に届き、侍女が応対するのが分かる。
「ユリウス様、ハイノ様がいらしてます」
「通してください」
「畏まりました」
承諾を告げると、「おはようございます、アリステル様」と微笑んでハイノが入ってきた。
正直、胡散臭く感じるのは、前の記憶が強く残っているからだろうか。それよりも、公爵家の令息がこのような侍従のような仕事をしてもいいのだろうか。本来ハイノは侍従ではなくユリウスの右腕……補佐的な立ち位置にいるのだ。ちゃんとした侍従がいるはず……
と、頭の中で悶々と考えていると、とあることに気づく。前の記憶と合わせてみても、ユリウスに侍従のような彼の世話をする人物がいないことに。
「アリステル様、朝食の用意ができたので一緒にどうかと、ユリウス様が」
「あ、わかりました」
ユリウスと一緒に食事とは多少気が重いが、昨夜も疲れてしまったため、軽くしか食事をせずに寝てしまった。生きていると人は腹が減るものだ。アリステルも先ほどから腹が何度も小さく鳴いている。背に腹はかえられぬと、アリステルはハイノのあとに続いて部屋を出た。
月光宮は水晶宮と比べてかなり小さな宮だと気づく。
(だから少人数の使用人でも切り盛りできるのか)
廊下に飾られた絵画や花も最小限で、どこか寂しい印象を受けた。
「やっぱり簡素に感じますよね」
まるでアリステルの心の中を読んだかのようなハイノの声が廊下に響く。アリステルの後ろをついてくる侍女は表情を変えず静々と歩いている。アリステルはどう言えばいいのか、困った笑いしか浮かべることができなかった。
「アリステル様はユリウス殿下の事情をご存知ですか?」
「……いいえ」
ハイノの質問にアリステルは否と返す。
嘘だ。本当は前の生でユリウスの事情を聞かされていた。
ユリウスはゼーレンヴェンデ王国の王太子という立場だが、それは盤石な地位ではない。というのも、ユリウスは側妃の子で、最初に生まれたから立太子となったのだ。
側妃は……ユリウスの母は、正妃が連れてきた侍女だった。長年子宝に恵まれず、思い悩んでいた王は、正妃が可愛がっていた子爵令嬢の侍女に手を出してしまった。見事妊娠した侍女は、側妃として召し上げられ、何度も命を狙われながも出産を果たした。
正妃は国の公爵家の令嬢で、現国王とは幼少期に婚約をした関係。正妃が長子を出産すれば問題なかったのに、結婚して何年も子に恵まれず、辛い日々を送っていたことだろう。
だから王と王妃が話し合って、側妃を召し上げ、それから子どもを作れば問題なかった。王妃からすれば多少の悋気があったかもしれないが、次代を産むことも妃としての役割だという。
しかし、運命とは数奇な物だ。王が散策中に怪我をした侍女を偶然見つけた。たまたま王がひとりの時に。民を大切にしていた王は、そのひとりである侍女を助けようと近づいた。その侍女の容姿が、王の心を射抜いた。
つまり、王は自身の身分を笠に侍女へ強引に関係を迫った。
もちろん王妃は大激怒。侍女は解雇され、子爵家に戻された。が、数ヵ月後に王の子を身ごもってしまった。
妊娠を知った王は周囲の反対を無視して、子爵令嬢を側妃として娶った。そうして生まれたのがユリウスというわけだ。
この国は長子を次の国王として立てることが定まっている。
身分が低い長子として生まれたユリウスは、その定めの通りに幼い頃に立太子した。
そのまま正妃に子ができなければユリウスが国王になるのは確実になるはずだった。だが、ユリウスが立太子した翌年、正妃が妊娠、出産を果たしたのだ。それも男児を。
身分の低い王太子と、高貴な第二王子と。ちぐはぐな兄弟が誕生してしまった。
しかもユリウスは立太子され、現在は王太子として扱われている。決まっていることとはいえ、正妃も第二王子も面白くないだろう。正妃は王と元侍女の側妃に提案した。
現在ユリウスが王太子として扱われているが、身分の低い側妃の子という理由から、正妃は婚約者を同性から選別するように。また、第二王子の子どもをユリウスと伴侶の養子にするようにと。
後ろめたさのある王と側妃は承諾するしか道がなかった。
だからアリステルが同性でありながらユリウスの婚約者として擁立した理由がこれだ。
ユリウスが物哀しい月光宮にいるのも、数少ない使用人なのも、全て彼の出生が原因だった。
(本人はそれを望んだわけでもないのに、ユリウス殿下は粛々と受け入れたらしい。ただ若さゆえか、アリステルに対しては悪感情を隠しきれていなかったけども)
前の生でユリウスの出生の事情を、正妃の取り巻きから無理やり聞かされた。
元から彼の容姿に惹かれていたアリステルだったが、悲しい出生の秘密に、彼の傍で彼を愛したいと思うようになった。
(確かにかわいそうだとは思う。望んで立った場所ではないのに、将来の道は決められ、子どもを作らないように伴侶は同性で。義弟の子を自身の子として育てることが強制されるなんて。ユリウス殿下に自由がなくて辛いだろう)
それなら、とアリステルは更に心を強く決める。
やはり一日でも早くユリウスの前から消え、男爵令嬢と結ばれる道を作るべきだと。
アリステルは唇を噛み締め、当初から考えていた指標を強く心に刻みつけた。
その姿をハイノがチラリと見ていることに気づかずに。
昨日と同じ温室に入ると、先にテーブルに着いていたユリウスが「おはよう」と笑みを向けてくる。陽が降り注ぎ、金の髪が眩いほどに輝いている。春空の瞳は蜜を垂らしたように甘く、アリステルは直視できずにいた。
「アリステル様、こちらへどうぞ」
「ありがとうございます」
昨日にはなかった小さなテーブルに、二客分の朝食が並んでいた。そのひとつはユリウスの前に、手の付けられていない食事がアリステルの物だろう。
ハイノに引かれた椅子に腰を下ろすと、更に近くなったユリウスの眼差しが甘さを強くする。前の凍てつく視線との差に風邪をひきそうだ。
「お腹が空いたんじゃない? 早速食べようか」
「……はい」
ハイノの給仕を受けながら、温かいお茶を喉に流し、白い皿に乗った焼いた卵と燻製肉を口に入れる。……冷たい。続けてレンズ豆のスープを飲んだが、こちらも冷たかった。
思わず眉を寄せると、「ごめんね」とユリウスが謝罪を口にする。
「いえ……」
きっと、毒見がいるのだろう。
婚約者を同性のアリステルに据えたものの、正妃の心情としては心穏やかではないはず。
あわよくばユリウスを亡き者にしてしまえば、第二王子を立太子することができると、企てるのは当然の事。
前の時は、水晶宮にいたから常に温かい食事を摂れた。当然ユリウスも温かく豪華な食事をしているのだろうと考えていた。
(まさか、こんなに質素で冷たい食事を摂っていたなんて……)
前の生では知らなかった実情を目の当たりにし、涙が溢れそうになる。
この人は王太子なのに。王と王妃の次に尊い人だというのに、こんな王城から遠く寂しい場所で、冷たい食事を摂っていたなんて。
「冷えた食事なんて食べるの辛いだろう? いやなら、無理して食べなくて、」
「いいえ。民からの税で作られた物なんです。冷たくても、感謝して食べなくては」
「……そう」
時間が経ちボソボソとなったパンをちぎって口に入れる。冷えて味のあまりないスープでふやかして飲み込む。脂が固まった燻製肉も、表面が乾いた卵も、侯爵家で食べる物より味気ない。でもユリウスが昔も今もこうして戦っているのだと感じ、今日も昔から思慕するユリウスが穏やかに過ごせるようにと祈るばかりだった。
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こちら急ぎすぎてとっちらかっているので、改めて修正を予定しています。
(多少内容が変わるかもしれませんが、大筋に変更はありません)
顔を洗い、侍女が用意した服に着替える。肌に吸い付くような生地に嘆息する。ユリウスが用意してくれたのだろう。汚さないようにしなくてはと心を引き締めていると、訪問を知らせるノックが耳に届き、侍女が応対するのが分かる。
「ユリウス様、ハイノ様がいらしてます」
「通してください」
「畏まりました」
承諾を告げると、「おはようございます、アリステル様」と微笑んでハイノが入ってきた。
正直、胡散臭く感じるのは、前の記憶が強く残っているからだろうか。それよりも、公爵家の令息がこのような侍従のような仕事をしてもいいのだろうか。本来ハイノは侍従ではなくユリウスの右腕……補佐的な立ち位置にいるのだ。ちゃんとした侍従がいるはず……
と、頭の中で悶々と考えていると、とあることに気づく。前の記憶と合わせてみても、ユリウスに侍従のような彼の世話をする人物がいないことに。
「アリステル様、朝食の用意ができたので一緒にどうかと、ユリウス様が」
「あ、わかりました」
ユリウスと一緒に食事とは多少気が重いが、昨夜も疲れてしまったため、軽くしか食事をせずに寝てしまった。生きていると人は腹が減るものだ。アリステルも先ほどから腹が何度も小さく鳴いている。背に腹はかえられぬと、アリステルはハイノのあとに続いて部屋を出た。
月光宮は水晶宮と比べてかなり小さな宮だと気づく。
(だから少人数の使用人でも切り盛りできるのか)
廊下に飾られた絵画や花も最小限で、どこか寂しい印象を受けた。
「やっぱり簡素に感じますよね」
まるでアリステルの心の中を読んだかのようなハイノの声が廊下に響く。アリステルの後ろをついてくる侍女は表情を変えず静々と歩いている。アリステルはどう言えばいいのか、困った笑いしか浮かべることができなかった。
「アリステル様はユリウス殿下の事情をご存知ですか?」
「……いいえ」
ハイノの質問にアリステルは否と返す。
嘘だ。本当は前の生でユリウスの事情を聞かされていた。
ユリウスはゼーレンヴェンデ王国の王太子という立場だが、それは盤石な地位ではない。というのも、ユリウスは側妃の子で、最初に生まれたから立太子となったのだ。
側妃は……ユリウスの母は、正妃が連れてきた侍女だった。長年子宝に恵まれず、思い悩んでいた王は、正妃が可愛がっていた子爵令嬢の侍女に手を出してしまった。見事妊娠した侍女は、側妃として召し上げられ、何度も命を狙われながも出産を果たした。
正妃は国の公爵家の令嬢で、現国王とは幼少期に婚約をした関係。正妃が長子を出産すれば問題なかったのに、結婚して何年も子に恵まれず、辛い日々を送っていたことだろう。
だから王と王妃が話し合って、側妃を召し上げ、それから子どもを作れば問題なかった。王妃からすれば多少の悋気があったかもしれないが、次代を産むことも妃としての役割だという。
しかし、運命とは数奇な物だ。王が散策中に怪我をした侍女を偶然見つけた。たまたま王がひとりの時に。民を大切にしていた王は、そのひとりである侍女を助けようと近づいた。その侍女の容姿が、王の心を射抜いた。
つまり、王は自身の身分を笠に侍女へ強引に関係を迫った。
もちろん王妃は大激怒。侍女は解雇され、子爵家に戻された。が、数ヵ月後に王の子を身ごもってしまった。
妊娠を知った王は周囲の反対を無視して、子爵令嬢を側妃として娶った。そうして生まれたのがユリウスというわけだ。
この国は長子を次の国王として立てることが定まっている。
身分が低い長子として生まれたユリウスは、その定めの通りに幼い頃に立太子した。
そのまま正妃に子ができなければユリウスが国王になるのは確実になるはずだった。だが、ユリウスが立太子した翌年、正妃が妊娠、出産を果たしたのだ。それも男児を。
身分の低い王太子と、高貴な第二王子と。ちぐはぐな兄弟が誕生してしまった。
しかもユリウスは立太子され、現在は王太子として扱われている。決まっていることとはいえ、正妃も第二王子も面白くないだろう。正妃は王と元侍女の側妃に提案した。
現在ユリウスが王太子として扱われているが、身分の低い側妃の子という理由から、正妃は婚約者を同性から選別するように。また、第二王子の子どもをユリウスと伴侶の養子にするようにと。
後ろめたさのある王と側妃は承諾するしか道がなかった。
だからアリステルが同性でありながらユリウスの婚約者として擁立した理由がこれだ。
ユリウスが物哀しい月光宮にいるのも、数少ない使用人なのも、全て彼の出生が原因だった。
(本人はそれを望んだわけでもないのに、ユリウス殿下は粛々と受け入れたらしい。ただ若さゆえか、アリステルに対しては悪感情を隠しきれていなかったけども)
前の生でユリウスの出生の事情を、正妃の取り巻きから無理やり聞かされた。
元から彼の容姿に惹かれていたアリステルだったが、悲しい出生の秘密に、彼の傍で彼を愛したいと思うようになった。
(確かにかわいそうだとは思う。望んで立った場所ではないのに、将来の道は決められ、子どもを作らないように伴侶は同性で。義弟の子を自身の子として育てることが強制されるなんて。ユリウス殿下に自由がなくて辛いだろう)
それなら、とアリステルは更に心を強く決める。
やはり一日でも早くユリウスの前から消え、男爵令嬢と結ばれる道を作るべきだと。
アリステルは唇を噛み締め、当初から考えていた指標を強く心に刻みつけた。
その姿をハイノがチラリと見ていることに気づかずに。
昨日と同じ温室に入ると、先にテーブルに着いていたユリウスが「おはよう」と笑みを向けてくる。陽が降り注ぎ、金の髪が眩いほどに輝いている。春空の瞳は蜜を垂らしたように甘く、アリステルは直視できずにいた。
「アリステル様、こちらへどうぞ」
「ありがとうございます」
昨日にはなかった小さなテーブルに、二客分の朝食が並んでいた。そのひとつはユリウスの前に、手の付けられていない食事がアリステルの物だろう。
ハイノに引かれた椅子に腰を下ろすと、更に近くなったユリウスの眼差しが甘さを強くする。前の凍てつく視線との差に風邪をひきそうだ。
「お腹が空いたんじゃない? 早速食べようか」
「……はい」
ハイノの給仕を受けながら、温かいお茶を喉に流し、白い皿に乗った焼いた卵と燻製肉を口に入れる。……冷たい。続けてレンズ豆のスープを飲んだが、こちらも冷たかった。
思わず眉を寄せると、「ごめんね」とユリウスが謝罪を口にする。
「いえ……」
きっと、毒見がいるのだろう。
婚約者を同性のアリステルに据えたものの、正妃の心情としては心穏やかではないはず。
あわよくばユリウスを亡き者にしてしまえば、第二王子を立太子することができると、企てるのは当然の事。
前の時は、水晶宮にいたから常に温かい食事を摂れた。当然ユリウスも温かく豪華な食事をしているのだろうと考えていた。
(まさか、こんなに質素で冷たい食事を摂っていたなんて……)
前の生では知らなかった実情を目の当たりにし、涙が溢れそうになる。
この人は王太子なのに。王と王妃の次に尊い人だというのに、こんな王城から遠く寂しい場所で、冷たい食事を摂っていたなんて。
「冷えた食事なんて食べるの辛いだろう? いやなら、無理して食べなくて、」
「いいえ。民からの税で作られた物なんです。冷たくても、感謝して食べなくては」
「……そう」
時間が経ちボソボソとなったパンをちぎって口に入れる。冷えて味のあまりないスープでふやかして飲み込む。脂が固まった燻製肉も、表面が乾いた卵も、侯爵家で食べる物より味気ない。でもユリウスが昔も今もこうして戦っているのだと感じ、今日も昔から思慕するユリウスが穏やかに過ごせるようにと祈るばかりだった。
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