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64. 糖質300gの甘い罠
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「んぅ……」
「ん?」
「暑…苦しい……から」
「お前な。少しは言葉を選んだほうがいいんだけどな」
腐男子回路の僕にラブコメのような恥ずかしいくらいの言葉を掛けられても……どんな反応を期待してるんだっ。
そもそもなんで抱きしめる!? タカ先輩の匂いが僕にもついちゃうんだぞ。授業中ずっとだぞ!もんもんもんしてしまうじゃないか。まぁ…脳内はBLで騒ぐとしても……自分的に困るので……。
「こうして、好きな時にいつでも二人で抱き合っていたいんだよ」
「ぼ、僕はもう戻るのだ!!」
「なんで」
「い、忙しいのだぞ!タカ先輩に捕まって日常んにゅにゅ日記も書ききれていないし、それに防犯カメラワークが悪くて感度の調整…ングググッ!?」
「黙ろうな?」
タカ先輩は窒息させるのかと思う程の力で僕の口をその手でふさいだ。言葉に出して話せと言ったのはタカ先輩だぞ……っ!
「……」
「今までの追跡からして誉は忙しいと言ってロクな事をしてないからなぁ」
「……」
これからずっと口にチャックすることにした。だから返事はしない。
「有り余ってる時間は、これから俺と一緒にいろよ……ハッキリ言ってこんなこと口に出すの恥ずかしいが」
「……g…」
「誉をカンガルー抱っこしてるとき、頭部にすごい発見したことがあるんだ」
なんだカンガルー抱っこって!?聞いたことがないBL用語だな……それに僕の頭部にすごい発見ってなんのこと?? まさか! BLのアンテナがニョキっと僕の頭部に…マ、マジで成育……(ドキドキ)
「知りたい?」
僕の顔に迫ってきて器用に片眉を上げながらニヤけてるのがなんだかいじめっ子気質が芽を出したような気がするぞ。幼馴染みの生徒会長もいたたまれなかっただろうな……!
僕は声を発せずにちょこんと首をさげて返事を返した。
「じゃあ、俺にキスくれたら教えてやってもいいな」
「ぼぼぼくが、なんんでっ」
檄甘どころか糖質300g注入!!!! 明日から急性な糖尿病になってしまう感覚だ!!!!
「そー、誉が。唇でも、頬でも好きなところにキスをすること」
早く糖質300gの刑から逃れたいので、タカ先輩の顔面に向かって唇を左頬の付近に近づけた。一秒一瞬で、その刹那で終わらせるっ
タカ先輩の頬はとつぜん軌道修正して僕の唇が辿り着いたのは――なんてことだタカ先輩の唇に触れた……!
「ず、ずずずるいぞっ」
「俺が誉からのキスを唇に欲しかったんだよ」
「…g……っ」
タカ王子は今流行りの悪役王子だな! …ん?あれは悪役令嬢だった!ならば、この場で婚約解消してやろうか!
その前に頭部のアンテナ情報を聞きたいので今の事は少し流して聞いた。
「それはな、可愛いつむじがあったんだよ」
つ・む・じ。だと!?
「アンテナじゃ……なくて」
「ナンだと思った?」
ニヤけたタカ先輩のしてやったり顔をされて僕は婚約解消宣言する間も無く、軽快になるチャイムの響く音を聞いていた。
「ん?」
「暑…苦しい……から」
「お前な。少しは言葉を選んだほうがいいんだけどな」
腐男子回路の僕にラブコメのような恥ずかしいくらいの言葉を掛けられても……どんな反応を期待してるんだっ。
そもそもなんで抱きしめる!? タカ先輩の匂いが僕にもついちゃうんだぞ。授業中ずっとだぞ!もんもんもんしてしまうじゃないか。まぁ…脳内はBLで騒ぐとしても……自分的に困るので……。
「こうして、好きな時にいつでも二人で抱き合っていたいんだよ」
「ぼ、僕はもう戻るのだ!!」
「なんで」
「い、忙しいのだぞ!タカ先輩に捕まって日常んにゅにゅ日記も書ききれていないし、それに防犯カメラワークが悪くて感度の調整…ングググッ!?」
「黙ろうな?」
タカ先輩は窒息させるのかと思う程の力で僕の口をその手でふさいだ。言葉に出して話せと言ったのはタカ先輩だぞ……っ!
「……」
「今までの追跡からして誉は忙しいと言ってロクな事をしてないからなぁ」
「……」
これからずっと口にチャックすることにした。だから返事はしない。
「有り余ってる時間は、これから俺と一緒にいろよ……ハッキリ言ってこんなこと口に出すの恥ずかしいが」
「……g…」
「誉をカンガルー抱っこしてるとき、頭部にすごい発見したことがあるんだ」
なんだカンガルー抱っこって!?聞いたことがないBL用語だな……それに僕の頭部にすごい発見ってなんのこと?? まさか! BLのアンテナがニョキっと僕の頭部に…マ、マジで成育……(ドキドキ)
「知りたい?」
僕の顔に迫ってきて器用に片眉を上げながらニヤけてるのがなんだかいじめっ子気質が芽を出したような気がするぞ。幼馴染みの生徒会長もいたたまれなかっただろうな……!
僕は声を発せずにちょこんと首をさげて返事を返した。
「じゃあ、俺にキスくれたら教えてやってもいいな」
「ぼぼぼくが、なんんでっ」
檄甘どころか糖質300g注入!!!! 明日から急性な糖尿病になってしまう感覚だ!!!!
「そー、誉が。唇でも、頬でも好きなところにキスをすること」
早く糖質300gの刑から逃れたいので、タカ先輩の顔面に向かって唇を左頬の付近に近づけた。一秒一瞬で、その刹那で終わらせるっ
タカ先輩の頬はとつぜん軌道修正して僕の唇が辿り着いたのは――なんてことだタカ先輩の唇に触れた……!
「ず、ずずずるいぞっ」
「俺が誉からのキスを唇に欲しかったんだよ」
「…g……っ」
タカ王子は今流行りの悪役王子だな! …ん?あれは悪役令嬢だった!ならば、この場で婚約解消してやろうか!
その前に頭部のアンテナ情報を聞きたいので今の事は少し流して聞いた。
「それはな、可愛いつむじがあったんだよ」
つ・む・じ。だと!?
「アンテナじゃ……なくて」
「ナンだと思った?」
ニヤけたタカ先輩のしてやったり顔をされて僕は婚約解消宣言する間も無く、軽快になるチャイムの響く音を聞いていた。
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