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37. 捜索が甘い時間になってしまった
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「誉じゃないか。3年のところまで来てどうした…ああ、俺に会いに来たのか」
「違う」
「オマエ、即答するなよ」
やはり見つかってしまった。出来れば風紀委員長にお目に掛かりたかったな猫耳白雪ちゃんと出会わせて鼻の下伸ばしてにゃんにゃんにゃんさせてあわよくば写真を撮り猫耳集団にお高く売りさばいて委員長に見つかっても事後のまつりでいくら真っ赤な顔で怒しても「コツン」そうコツンと……え?
「また、お得意の妄想の百面相か?」
「あうぁ…っ」
「声出せって…だからッ、お前は妄想から離れるとギャップありすぎるんだ、その顔はやめろ?」
僕の百面相云々はほっといて、妄想の最中に話し掛けられると顔が紅潮して妖しい色気が出ているらしいのだ……タカ先輩が勝手にあらぬ妄想してるとしか思えないが、しかし、頭をいきなりコツンは地味に痛いんだぞ!
「タカ先輩が悪い……」
「ハァ…わかった。妄想の邪魔をして悪かった。で? 俺に会う訳じゃなければどうしてここに来た」
「こわい…白雪ちゃん、探して」
「こわい白雪ちゃん?誰だそれ」
こわいのはタカ先輩だ、もういいけど。つい白雪ちゃんを出してしまった。別にこれは浮気心じゃない断じてないのだ!
「猫耳大会わっしょい!ロシアンブルーのボスに白雪ちゃんプレゼント!」
「……わかった、その件は聞かないことにする」
そうそう!王道から離れてるタカ先輩には関係はおろか掠みもしな「!?」ぐいっとタカ先輩に腕を取られて壁にドン~ってされてニヒルな笑みでっていうかやっぱりこわい顔で迫って来た……ど、どうしたのだ…っ
「俺に会いに来る時くらいは他の奴の事なんて考えるなよ……な? 誉」
「あ…ぅッ」
王子様がお隠れになってるタカ先輩の顔が迫ってきて唇を寄せてきた。目は瞑ればいいのか?
それにしても長い睫毛だな……二重のキレイな……ここはアーモンドっぽいって言えば良いのだろうか……うん、僕のそら豆の目玉とは違う。
「目くらいつぶれ」
あうぅぅ!! 唇に触れられたと思ったら、唇をガジッて囓られた。
ヒーヒー、もう痛いんだから。これじゃキスの味はわからないんだぞ!
ちょこ怒こなのかな? タカ先輩には白雪ちゃんの話しはやめとけば良かった。
……何故か、何故だか僕はタカ先輩の股座に入ってスポッと座らされている。表現はこれでいいのか? カンガルーではない。耳元やうなじ付近にタカ先輩の吐息と案外にイケボの声がくすぐる……。
「神谷彼方…先輩からサンドイッチくれた、タカ先輩と一緒に食べてと」
「カナから?そうか。後で二人で食べような」
タカ先輩は神谷彼方をカナと親し気なニックネームで呼ぶ。幼馴染みだからなのかそれ以上の意味があるのかはわからいけど。
腹が空くからな、お前は。などと意味深な事を囁かれた。きょ、今日もヤる気だな…げ、元気だまおんjr!?
所謂、タカ先輩と僕は恋人同士になった……。タカ先輩に鋼鉄のBL皮を完全に剥がされて何もない素の僕にされた。
BL皮だけ剥がされたばかりか、素っ裸にされてしまった。
やはり男同士の結合はあんなところにあんなことを……そ、想像よりもぜまおんjr!?
タカ先輩は数回ヤれば慣れてきて快楽を感じるはずだから――なんて言うから鵜呑みにして流されてる寛はあるけど、ならばBLとかにある凄いの期待して見ようなんて思ってる僕のBL脳もどうかと思う今日この頃です。
「まっすぐ教室に戻れよ?」
その言われは何だと思うけど、白雪ちゃん探しは中止してタカ先輩と休み中、一緒に居た。
何回かキスされて床に座って抱き寄せられて他愛もない話しをする。世の中の恋人と言えばそんな感じだろうか。
それにタカ先輩といると少しもBL脳が活動しなくなって既に休憩中も出てこない。どうしようもない。
タカ先輩に階下のフロアまで見送られて、僕は1年の教室に戻った。
これが、以前と違うところ。実に幸せだったりするのだ。心がぽかぽか――
「へー、タカだぁ。前と雰囲気違うんだねー?」
不穏な空気が後方で片寄せてるなんて思ってなかった。
それが、僕が探してた白雪ちゃんなんてまったくもって――
「違う」
「オマエ、即答するなよ」
やはり見つかってしまった。出来れば風紀委員長にお目に掛かりたかったな猫耳白雪ちゃんと出会わせて鼻の下伸ばしてにゃんにゃんにゃんさせてあわよくば写真を撮り猫耳集団にお高く売りさばいて委員長に見つかっても事後のまつりでいくら真っ赤な顔で怒しても「コツン」そうコツンと……え?
「また、お得意の妄想の百面相か?」
「あうぁ…っ」
「声出せって…だからッ、お前は妄想から離れるとギャップありすぎるんだ、その顔はやめろ?」
僕の百面相云々はほっといて、妄想の最中に話し掛けられると顔が紅潮して妖しい色気が出ているらしいのだ……タカ先輩が勝手にあらぬ妄想してるとしか思えないが、しかし、頭をいきなりコツンは地味に痛いんだぞ!
「タカ先輩が悪い……」
「ハァ…わかった。妄想の邪魔をして悪かった。で? 俺に会う訳じゃなければどうしてここに来た」
「こわい…白雪ちゃん、探して」
「こわい白雪ちゃん?誰だそれ」
こわいのはタカ先輩だ、もういいけど。つい白雪ちゃんを出してしまった。別にこれは浮気心じゃない断じてないのだ!
「猫耳大会わっしょい!ロシアンブルーのボスに白雪ちゃんプレゼント!」
「……わかった、その件は聞かないことにする」
そうそう!王道から離れてるタカ先輩には関係はおろか掠みもしな「!?」ぐいっとタカ先輩に腕を取られて壁にドン~ってされてニヒルな笑みでっていうかやっぱりこわい顔で迫って来た……ど、どうしたのだ…っ
「俺に会いに来る時くらいは他の奴の事なんて考えるなよ……な? 誉」
「あ…ぅッ」
王子様がお隠れになってるタカ先輩の顔が迫ってきて唇を寄せてきた。目は瞑ればいいのか?
それにしても長い睫毛だな……二重のキレイな……ここはアーモンドっぽいって言えば良いのだろうか……うん、僕のそら豆の目玉とは違う。
「目くらいつぶれ」
あうぅぅ!! 唇に触れられたと思ったら、唇をガジッて囓られた。
ヒーヒー、もう痛いんだから。これじゃキスの味はわからないんだぞ!
ちょこ怒こなのかな? タカ先輩には白雪ちゃんの話しはやめとけば良かった。
……何故か、何故だか僕はタカ先輩の股座に入ってスポッと座らされている。表現はこれでいいのか? カンガルーではない。耳元やうなじ付近にタカ先輩の吐息と案外にイケボの声がくすぐる……。
「神谷彼方…先輩からサンドイッチくれた、タカ先輩と一緒に食べてと」
「カナから?そうか。後で二人で食べような」
タカ先輩は神谷彼方をカナと親し気なニックネームで呼ぶ。幼馴染みだからなのかそれ以上の意味があるのかはわからいけど。
腹が空くからな、お前は。などと意味深な事を囁かれた。きょ、今日もヤる気だな…げ、元気だまおんjr!?
所謂、タカ先輩と僕は恋人同士になった……。タカ先輩に鋼鉄のBL皮を完全に剥がされて何もない素の僕にされた。
BL皮だけ剥がされたばかりか、素っ裸にされてしまった。
やはり男同士の結合はあんなところにあんなことを……そ、想像よりもぜまおんjr!?
タカ先輩は数回ヤれば慣れてきて快楽を感じるはずだから――なんて言うから鵜呑みにして流されてる寛はあるけど、ならばBLとかにある凄いの期待して見ようなんて思ってる僕のBL脳もどうかと思う今日この頃です。
「まっすぐ教室に戻れよ?」
その言われは何だと思うけど、白雪ちゃん探しは中止してタカ先輩と休み中、一緒に居た。
何回かキスされて床に座って抱き寄せられて他愛もない話しをする。世の中の恋人と言えばそんな感じだろうか。
それにタカ先輩といると少しもBL脳が活動しなくなって既に休憩中も出てこない。どうしようもない。
タカ先輩に階下のフロアまで見送られて、僕は1年の教室に戻った。
これが、以前と違うところ。実に幸せだったりするのだ。心がぽかぽか――
「へー、タカだぁ。前と雰囲気違うんだねー?」
不穏な空気が後方で片寄せてるなんて思ってなかった。
それが、僕が探してた白雪ちゃんなんてまったくもって――
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