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第1章 王都編

第4話 金紫の狐は艶やかに

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「では、これよりステータスの刻印をして参ります。それと、こちらの契約書もギルドマスターに渡して来ますね。少々お待ちを。」

「ああ。うん、本当にありがとう。」

「、、、、、まーた貴方は、、、、、、何やらかしてるんですか、、、、はぁ。」



さて、少し今の状況を説明しようか。


今俺は、受付嬢さんが去ったカウンターの前に立ち、背後に立つミルから、針のむしろの様な視線を受けていた。

なんでこんな事になったのか、それは、僅か10分ほど前に遡るーーーーー




時は、今まさに自身のステータスの『投影』を行なおうとした、その瞬間だった。


俺は、受付嬢さんの指示に従って石版に手を触れた。ただ、それだけだったのだ。


が、冷静になって思えば、この時俺は、自身の魔力がどの様な状態になっていたのか、それをしっかりと把握しておくべきだったのだーーーーー





「では、この石版に、手を押し付けて下さい。こう、ギュムッと。」

「了解した。こんな感じで良いよな?」

「はい、その通り、、、、って、、、、っ!?」


普通に手を押し付けただけなのに、突如、受付嬢さんの表情が驚愕の物に変わり、後ろに飛び退いた。


、、、、どうしたんd、、、、




手元から光が溢れ、受付嬢さんがカウンターから走って距離を取る。

そして、その光は突如、俺の視界を全て真っ白な物に変えた。




轟音が室内に響き、周囲が吹き飛ぶ。


粉々に砕け散ったカウンターの破片が、自身の頬を裂き、周囲に弾け散らばった。




、、、、、、あ、やっちった。

たらりと流れ出して来た血を手で拭いながら、俺は、自身の失敗を認識した。





「だ、大丈夫ですか!?なんか怪しい光が見えたので条件反射でつい逃げちゃったんですけど、従業員的には神様お客さまを守った方が、、、って言うか急に何が、、、」

「い、いや、、、俺は大丈夫。ただ、俺今無一文で、弁償とか出来そうにねえ、、、、」

「え?、、、、、、ちょっと待ってください、お客様が弁償って、、、もしや、、、?」


うむ、やはりこの受付嬢、有能過ぎる。俺に勇者の称号が残っていたら、どこか良い勤め先を紹介してやるのだが、、、、

いやいや、そんな事を考えてる場合じゃなくてだな。


これ、まあ今これを見ているかも知れない、誰かに対して説明するとだな、、、、



今、これを見ている人間の脳内には、『何これ?』と言う四文字(五文字か?)が浮かんでいる事だろう。

まあその疑問は最もだ。突如周囲に光が溢れたかと思ったら、次の瞬間に爆発してるわけだからな。


これには、ついさっきまでの、俺の体内を流れるの状態に答えが秘められている。



実は、俺は最近ほとんど魔法を使っていなかった。

基本的には、魔力の訛りを防ぐ為に毎日魔法を使うのが、魔法師の基本でもあるのだが、最近、特に大きなトラブルが無かった事もあってか、毎日魔法を使うと言うその『習慣』を忘れて、サボってしまっていたわけだ。


で、そうしていると、自身の体内を流れる魔力が日に日に増える一方になっていき、魔力が流れている器官にギッチギチに魔力が詰まって来るわけで。

そうなると、ちょくちょく起こるのが『魔力詰まり』、と言う現象だ。


別名『魔力暴走』とも呼ばれるその現象は、その名の通り、しばらく魔法を使っていなかった者の魔力が出口の辺りで詰まり、魔力の出が悪くなるーーーーーーー


と、言うだけではない。この現象で最も害の大きいものとして、こんな物が挙げられる。


簡単に言えば、詰まっていた魔力を無理に放出したせいで、一気に魔力が溢れ出てしまい、出口の部分に瞬間的に増えた魔力と元あった魔力が反発し合い、大爆発を起こすーーーーーと言う訳だ。



で、普通はこの現象は、極度に魔力濃度が濃い地区になんの下準備も無しに突撃する事で、身体の許容量を超えた魔力が身体中を駆け巡り、やがて詰まって爆発する、と言うもので、俺の様に、自身から生成される魔力が詰まってしまうのは、即ち俺の魔力生成量が多すぎる事から来ており、本来かーなーり珍しい現象なわけだ。



「ま、つまりこの爆発は俺の『魔力暴走』から起こっちゃった物で、失念していた俺のミスだ。ミスなんだけど、、、、」

「今現在全ての財産を剥奪されたばかりの勇者様にはこの被害に弁償出来るお金の持ち合わせが無い、って事ですか、、、、」

「そう言う事。で、俺何すればいい?やっぱ皿洗いとかすんの?俺バイトした事ないからよく知らないんだけど。」


いや、或いは保険でも掛けられて殺されるか?今ならそれをしても犯罪にはならないし、あり得る、、、、

やばい、再出発したばかりでいきなり詰んだか?


そんな悩みをうだうだと考えていた俺に、受付嬢さんは、こんな言葉をかけて来た。


「うーん、、、、、正直わたしだけでどうこう出来る問題でも無いんです、、、、、えっと、、、取り敢えず、このままだと困りますしね、、、、あ、そうだ!」


そうだ、って、、、、

あれだな、やっぱこれ保険掛けられるわその後俺は不慮の事故にあって死亡するんだわこれ詰んだわ。

が、そんな俺の心配は杞憂に終わる。


「えっと、確か勇者様は、高名な魔法師でしたよね?それなら、もしかしてこう言う『物体を修復する魔法』なんて物も、あるんじゃ無いでしょうか。」

「あ、ああ、、、確かに、そう言う魔法はあるにはある。ただ問題として、俺は今その魔法を覚えてないんだ。一週間、、、、保険をかけるなら二週間ぐらい期間をもらえれば習得は出来ると思うが、、、、、」

「やっぱり!それなら、勇者様にはその魔法を習得して貰って、これを直してもらいましょう!勇者様の言葉を信じるなら、それなら普通に工事するよりも早く済むでしょうし、名案では!?」


お、、、、おお、、、、、、

今の今まで弁償か事故死かの選択肢しか考えていなかった俺にとって、この提案は正に棚から落ちたぼた餅!え、違う?

とにかく、この提案は凄くありがたい。例えばここでバイトをして修繕代を支払うとして、多分一ヶ月ぐらいはかかってしまう。

そうなるとその期間中にフランたんの行方が分からなくなって、追っかけストーカーが出来なくなってしまう。


それだけは、それだけは回避しないとダメだ。となると、俺の中には事故死か、、、今思うと、魔獣討伐などのクエストをこなして支払うと言う手段もあるのだが、どちらにせよ時間がかかる。


それに対し、修繕魔法を覚えてここを直す、と言う方法ならば、長時間拘束される事も無く、更に同時に追っかけの資金を集めることも出来る!


よってこの提案は俺にとってとてもとてもありがたく、正にーーーーーー


「女神様、、、、、、、」

「ええ!?い、いえ女神なんてそんな、、、、いやそうじゃ無くて!」


思わず口からこぼれ出た本心に、満更でも無い様子の受付嬢さんだったが、、、、

すぐに軌道を修正し、話を戻した。やはり有能か、、、、


「って事は、勇者様にその、修繕魔法を覚えていただいて、それでここを直す、と言う事でよろしいでしょうか?」

途中から店員モードにシフトしたのを感じ、俺も態度を客の物に戻した。


「ああ、それでそちら側が良いのであれば、二週間、、、、いや、一週間で習得して見せる。で、それを使ってここを直す。」

「了解しました。話はこちらの方でつけて置きますので、こちらの契約書にサインしていただきます。」

「あ、契約書あるのね。了解した。」


そして、その契約書にサインをしている途中にミルたちが戻って来て、今に至るわけだ。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



さて、受付嬢さんが立ち去ったカウンター前にて。(カウンター9割型破壊済み)


明らかに説明を求めるミルの視線に、まあ抗えるわけもなく、強制的に床に正座させられた俺は、ミルに見下ろされる形で縮こまっていた。


ちなみに、カウンターの周辺には既に立ち入り禁止の線が引かれ、結界も張られている。

ここのスタッフは昔から仕事が早いな、、、、とか思っている場合じゃなく。


「、、、、で?これはつまり、どう言う状況ですか、『元勇者』さん?」

「、、、、、、えっと、説明させてもらって良いんだよな?」

「はい、わたしはそれを求めています。手短に簡潔に分かりやすく、良いですね?」

「、、、、、、了解。」


完全にゴミを見るようなミルの目、それは、『元勇者』と言う、今の俺の立場を表すにぴったりな侮蔑の言葉を強調した所にも現れている。

そして、『手短に簡潔に分かりやすく』と言う高難度極まり無い理不尽な言葉を放っている時のミルは、つまり怒ると同時に呆れている時、と言う証明に他ならない。

まー逆らえないよな?逆らったら後ろの方で女子に囲まれてうつ伏せにぶっ倒れているアホと同じ未来を見るのが確定してしまう。


なんとか手短に簡潔に分かりやすく説明をし、ミルの反応を待つ。


「、、、、、、、はァァァァァァ、、、、、、、」


クソデカ溜息一丁入りましたー

右手をその犬のような耳に、左手を腰に当てて息を吐きながら首を横に振る。


これは、ミルの怒りが薄れ、代わりに呆れの感情がカンストした時に見せる反応で、一部の特殊な性癖の人たちにはご褒美かも知れないが俺にとっては誤褒美に過ぎない。


まあ、でもこれで後ろのアホと同じ未来を回避できただけ儲け物だ。

密かに努力の実りを実感している俺に、ミルは言葉を続けた。


「ほんと、あなたって昔からそう言う所が抜けてますよね、、、、戦闘やら魔法に関しては完全無欠って言っても良いんですけど、なんと言うか、ドジっ子っていうか、、、、、」

「じ、自分より年下に見える相手にドジっ子って言われるとかなり傷付くな、、、何も反論出来ないのが辛い。」

「ま、今のあなたに反論の余地とか残されてませんし。で?一週間、、、、でしたっけ?」


さて、ここでミルがカウンターの修繕の話を出してくる。

この後に言われる言葉は容易に予想出来るので、ちょっとハモらせてもらおう。

いや、なんとなくな?ちょっと反撃してやりたくなった。


「「その間のこの現状は、どうするつもりですか?」、、、、って、やっぱりあなたはそういう所が、、、はぁ」


そう、一週間。


再工事をする手間に比べれば格段に短い期間ではあるが、それでもその間はこの場所に大穴が開けっぱなしになるのは事実。

ミルはつまり、その間の補填はどうするのか、と聞いているわけだ。


普通に考えれば、そんな物、一週間の間スタッフたちになんとか頑張ってもらう、と言う答えしか出てこないんだろうが、、、、、


これは、ちょっと違う。




実はミルは、昔ーーーー五年ほど前だっけかな。


ミルは、五年前まで家庭教師として働いていた過去があるのだ。

そして何を隠そう、ミルは俺の魔法の師匠でもある。

色々あって五年前まで王宮暮らしだった俺に。

溢れ出る魔力を抑える事も出来ず、俺に魔法を教える事ができる教師にも出会う事が出来ず、魔法に関して完全に行き詰まっていた俺に。

そんな時義父が雇って来たのが、彼女(ミル)だった。



ミルとの出会いにより、俺の魔法技術は格段に進歩した。

これまで俺に魔法を教えていた教師の教え方は、王都の教師学校で教わったままの教え方しか出来なかった、出来ていなかった。

だが、ミルは違った。



高い、高すぎる俺の才能を早々に見抜き、いきなり実戦形式の魔法稽古をやらせて来たミルを見た時、俺は確信したんだった。


ーーーーーこの人なら、俺をもっと高い所まで連れて行ってくれる、と。



その後の一年は、はっきり言って地獄だった。

魔法の稽古なのに筋トレさせられるわ、いきなり抜き打ちテストとか言って第一級魔法使え、無理だったら一週間飯抜きとか言ってくるわ、、、、、


最初は、俺をいじめたいだけなんじゃないかーーーーー


早々に、俺の第一印象で見た確信をひっくり返すような、そんな感想を抱くようになった。



だが、ある日俺の魔法技術が格段に、これまで到達出来なかったステップに辿り着いている事に気がついた時、俺はこの人には敵わない、自分より年下に見える、この人(ミル)には、一生敵わないと思った。


その考えは、ミルよりも圧倒的に魔法に関して詳しく、そして強くなった今でも変わっていない。


強さだけでは無い、技量だけでも無い。

自分がどれだけやっても到達出来なかった所に、たった半年で辿り着かせてしまった彼女は、どれだけ俺が強くなろうとも確実に俺の師匠であり、俺が一生かけても辿り着けないであろう、尊敬出来る人だ。


そして彼女は、師匠は。


自分に教えられる事がなくなり、俺を免許皆伝とした今でも。


いつでも貪欲に、自身の弟子の成長を期待している。


『あれ程の才能があるのだ。あれからもう五年も経つのだ。そんな段階に入るお前が、昔のまま成長していないわけがないだろう?』と。


それを思うと、既に少し落胆されているかもしれない。


五年も経ったのに、未だに習得していない魔法があるのか?と。

それに関しては言い訳のしようがない。


修繕魔法と言う、かなりの高難度魔法を知っておきながら、未だ習得していなかったのは、俺の怠慢だ。

必要なかったと言えば嘘にはならないが、必要か必要じゃないかとか、そんな事はミルには関係無い。


『知った魔法は覚える』


これがミルの信条であり、俺に課していた命令でもある。



、、、、、、でも、俺だって何もしていなかった訳ではない。


これまで三年間、勇者として色々な冒険をしていた。

その中で、得た物は確実にある。



ーーーーーーーその中の一つ、見せてやる。



「、、、、出て来てくれ。」

「、、、、、、召喚、、、いや、この気配、、、、、まさか!?」


よし、驚いてる!


彼女は基本的に俺に対して驚愕を見せる事がない。

弟子に驚愕を見せる、それ即ち自身に知らない事がある、それを知らしめてしまうと言う事になるから。

プライドの高い彼女にとって、弟子に侮られる、と言う事は、決してあってはいけない。

勿論、俺は侮ってなどいない。

それは、彼女にも、師匠にも知らない事は、信じられない事はある、それを分かっているから。


、、、、、でも、今回は俺の勝ちだ、師匠。



そして、俺の手に描かれた紋章が光り輝く。






ーーーーーーそれは、美しく妖艶に。


ーーーーーー紅紫の光から、踊る様に、艶やかに。


ーーーーーー紋章より出でるは、金紫(きんし)の狐。




「ーーーーーーーこれ、、、、、、、」



「わらわ、参上!」


そう叫ぶ狐は、艶めかしく、微笑む。




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