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出遅れた国
アハントルト王国へ移住
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「家族会議を行なう」
ここに集まったのは、二郎、薫、ミネルバ、カッテリーナ、エテラーシア、ヨーネスティン、ミランダに風雅、ステファニー。二郎の発言で、家族会議が始まった。
「エルビン、コンスタンティン、アクレシス、エーベルハルトがもう5才になる。そこで、このまま家庭教師の下で学ばせるか、ザガンガ王国の学校に入れるか、いっそのこと花菜香や風雅のようにアハントルト王国で学ばせるか決めたいと思う」
部屋の中がざわつき始める。ミランダが、
「もし、アハントルト王国で学ばせることになったら子供たちは寄宿舎で生活させるのですか?」
「それも話し合いで決めようと思っているのだが、寄宿舎で生活させる、ペンテレストロフの屋敷からの通い、通いにしたって俺が面倒を見る場合といっそのことここは薫と風雅とステファニーに任せて家族揃ってペンテレストロフの屋敷で住む場合がある」
「それも含めての今日の会議ということですか?」
「そういうことだ」
ミネルバ、カッテリーナ、エテラーシアにヨーネスティンは、アハントルト王国で学ばせることに魅力を感じているようだ。ミランダも、住み慣れた街で暮らす、そして、将来子供を母国で学ばせることに魅力を感じているようだ。
「アハントルト王国で学ばせるというのはとても魅力的ですわね」
エテラーシアはそう言うのであった。
話し合いの結果、薫と風雅とステファニーをザガンガ王国に残し、他の家族全員でアハントルト王国に引っ越すことになった。
「風雅も部屋を引っ越してくれ。跡取り用の部屋があるからそちらに移動するように」
「分かりました。父さん」
それから細々としたことを決め、それぞれ友人たちに住処を移転することを伝え、引っ越し作業をし、1週間もすれば引っ越し作業も終わっていた。
「余程重要な案件を除き、ザガンガ王国の麻宗家は風雅、お前に任せる。父の生きているうちに家のことを学べ」
「分かりました父さん」
そうしてエルビン、コンスタンティン、アクレシス、エーベルハルトの4人はアハントルト王立魔法学校、ペンテレストロフ公立魔法学校、サンザティーヌ私立魔法学校の入学試験を受け、第一希望のアハントルト王立魔法学校の合格発表の日、
「いぇい。名前あったぜ!」
「うお、俺も合格だ!」
「名前、あった」
「僕も合格だね」
どうやら4人とも合格らしい。
4人とも合格したので、二郎はペンテレストロフ公立魔法学校、サンザティーヌ私立魔法学校に、他校で合格したから入学しない旨の手紙を書き、速達で送った。
「大事に使うんだぞ」
「「「「はい」」」」
二郎は喜んで、日本でノート、鉛筆、消しゴム、ボールペンを箱買いして、4人に分け与えた。他にも色鉛筆、フエルトペン、カラーペンを買い与えた。
二郎は入学手続きを進めた。学費の払い込み、教科書や副読本などの必要な教材の購入、4人を連れて行って制服や体操着の購入など、入学式まで忙しく動いた。
そして、入学式の日、知り合いに出会った。
「王太子夫妻、お久しぶりです」
王太子夫妻、アンニヨロ・アルキバンに、フィリナーレ夫人に近づこうとしたら、護衛に止められた。
「これ、ミランダの旦那さんだ。控えろ。やあ、アソウ家の皆さん。護衛が済まない。我々は末娘のマヌエラが入学するので来たのだが、ジロウさんのお子さんもこの学校に?」
「ええ。花菜香と風雅は学術院を卒業して結婚しましたが、嫁たちが、息子たちをアハントルト王国の学校にやりたいと言うのでこのアハントルト王立魔法学校を受けさせたんですが、うちのエルビン、コンスタンティン、アクレシス、エーベルハルトが受かりまして、こうして入学式に来た次第です」
「おぉ。子だくさんだとは聞いていましたが4人もですか。同じ学年の親として共に助け合いましょう」
「そう言っていただけると助かります」
そうして子供たちを学校の職員に預け、王太子夫妻の近くで入学式を見守るのであった。
「あそこにいらっしゃるのはミランダ様じゃないか?」
「ミランダ様のお子様も入学なのかしら?」
ミランダはミランダで目立っているのであった。
「俺エーベルハルト!、で、こっちが」
「アクレシスだ」
「エルビン」
「僕はコンスタンティン」
「初めまして。マヌエラです」
「従兄弟同士、仲良くやろうぜ!」
「はい!」
こうして男4人に女1人のグループができあがるのであった。
「新入生の入場です」
学校側のアナウンスがあり、新入生が入場してきた。エルビン、コンスタンティン、アクレシス、エーベルハルトにマヌエラも見つけることができ、二郎は記念にと、デジタルカメラで写真を撮るのだった。
新入生の入場も終わり、式が開始される。校長のありがたい式辞、新入生代表のマヌエラによる宣誓、在校生代表による歓迎の言葉。そして、ドナートヴィッチ国王によるありがたい励ましの言葉など。マヌエラや国王が壇上にいるとき、ミランダがスマホで写真を撮っていたのを見て、二郎は記念にと、デジタルカメラで写真を撮るのだった。
予定を消化し式も終わり、新入生たちは今後の予定を聞くために第一講堂へ集められ、王太子夫妻と二郎たち一行は食堂へ向かった。
「オリエンテーションなどの本格的な案内は明日以降ですから今日は30分くらいで出てきますわ。待ちましょう」
そうミランダが提案するので食堂で待っていた。
時間を潰していると、ミランダの言った通り、新入生がぱらぱらと出て来た。エルビン、コンスタンティン、アクレシス、エーベルハルトにマヌエラは親たちに気付き食堂にやって来た。
「それじゃぁこんなに揃そろう機会も無いし、記念撮影しようか」
学校の顔である1号館が綺麗に映る場所に陣取り、二郎が三脚を立ててデジタルカメラをセットし、タイマーモードで記念撮影。念のためにもう一枚撮ってから、一行は馬車でペンテレストロフの屋敷へと帰るのであった。
後日、王太子夫妻にも写真を送ると、大層喜ばれるのであった。
ここに集まったのは、二郎、薫、ミネルバ、カッテリーナ、エテラーシア、ヨーネスティン、ミランダに風雅、ステファニー。二郎の発言で、家族会議が始まった。
「エルビン、コンスタンティン、アクレシス、エーベルハルトがもう5才になる。そこで、このまま家庭教師の下で学ばせるか、ザガンガ王国の学校に入れるか、いっそのこと花菜香や風雅のようにアハントルト王国で学ばせるか決めたいと思う」
部屋の中がざわつき始める。ミランダが、
「もし、アハントルト王国で学ばせることになったら子供たちは寄宿舎で生活させるのですか?」
「それも話し合いで決めようと思っているのだが、寄宿舎で生活させる、ペンテレストロフの屋敷からの通い、通いにしたって俺が面倒を見る場合といっそのことここは薫と風雅とステファニーに任せて家族揃ってペンテレストロフの屋敷で住む場合がある」
「それも含めての今日の会議ということですか?」
「そういうことだ」
ミネルバ、カッテリーナ、エテラーシアにヨーネスティンは、アハントルト王国で学ばせることに魅力を感じているようだ。ミランダも、住み慣れた街で暮らす、そして、将来子供を母国で学ばせることに魅力を感じているようだ。
「アハントルト王国で学ばせるというのはとても魅力的ですわね」
エテラーシアはそう言うのであった。
話し合いの結果、薫と風雅とステファニーをザガンガ王国に残し、他の家族全員でアハントルト王国に引っ越すことになった。
「風雅も部屋を引っ越してくれ。跡取り用の部屋があるからそちらに移動するように」
「分かりました。父さん」
それから細々としたことを決め、それぞれ友人たちに住処を移転することを伝え、引っ越し作業をし、1週間もすれば引っ越し作業も終わっていた。
「余程重要な案件を除き、ザガンガ王国の麻宗家は風雅、お前に任せる。父の生きているうちに家のことを学べ」
「分かりました父さん」
そうしてエルビン、コンスタンティン、アクレシス、エーベルハルトの4人はアハントルト王立魔法学校、ペンテレストロフ公立魔法学校、サンザティーヌ私立魔法学校の入学試験を受け、第一希望のアハントルト王立魔法学校の合格発表の日、
「いぇい。名前あったぜ!」
「うお、俺も合格だ!」
「名前、あった」
「僕も合格だね」
どうやら4人とも合格らしい。
4人とも合格したので、二郎はペンテレストロフ公立魔法学校、サンザティーヌ私立魔法学校に、他校で合格したから入学しない旨の手紙を書き、速達で送った。
「大事に使うんだぞ」
「「「「はい」」」」
二郎は喜んで、日本でノート、鉛筆、消しゴム、ボールペンを箱買いして、4人に分け与えた。他にも色鉛筆、フエルトペン、カラーペンを買い与えた。
二郎は入学手続きを進めた。学費の払い込み、教科書や副読本などの必要な教材の購入、4人を連れて行って制服や体操着の購入など、入学式まで忙しく動いた。
そして、入学式の日、知り合いに出会った。
「王太子夫妻、お久しぶりです」
王太子夫妻、アンニヨロ・アルキバンに、フィリナーレ夫人に近づこうとしたら、護衛に止められた。
「これ、ミランダの旦那さんだ。控えろ。やあ、アソウ家の皆さん。護衛が済まない。我々は末娘のマヌエラが入学するので来たのだが、ジロウさんのお子さんもこの学校に?」
「ええ。花菜香と風雅は学術院を卒業して結婚しましたが、嫁たちが、息子たちをアハントルト王国の学校にやりたいと言うのでこのアハントルト王立魔法学校を受けさせたんですが、うちのエルビン、コンスタンティン、アクレシス、エーベルハルトが受かりまして、こうして入学式に来た次第です」
「おぉ。子だくさんだとは聞いていましたが4人もですか。同じ学年の親として共に助け合いましょう」
「そう言っていただけると助かります」
そうして子供たちを学校の職員に預け、王太子夫妻の近くで入学式を見守るのであった。
「あそこにいらっしゃるのはミランダ様じゃないか?」
「ミランダ様のお子様も入学なのかしら?」
ミランダはミランダで目立っているのであった。
「俺エーベルハルト!、で、こっちが」
「アクレシスだ」
「エルビン」
「僕はコンスタンティン」
「初めまして。マヌエラです」
「従兄弟同士、仲良くやろうぜ!」
「はい!」
こうして男4人に女1人のグループができあがるのであった。
「新入生の入場です」
学校側のアナウンスがあり、新入生が入場してきた。エルビン、コンスタンティン、アクレシス、エーベルハルトにマヌエラも見つけることができ、二郎は記念にと、デジタルカメラで写真を撮るのだった。
新入生の入場も終わり、式が開始される。校長のありがたい式辞、新入生代表のマヌエラによる宣誓、在校生代表による歓迎の言葉。そして、ドナートヴィッチ国王によるありがたい励ましの言葉など。マヌエラや国王が壇上にいるとき、ミランダがスマホで写真を撮っていたのを見て、二郎は記念にと、デジタルカメラで写真を撮るのだった。
予定を消化し式も終わり、新入生たちは今後の予定を聞くために第一講堂へ集められ、王太子夫妻と二郎たち一行は食堂へ向かった。
「オリエンテーションなどの本格的な案内は明日以降ですから今日は30分くらいで出てきますわ。待ちましょう」
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時間を潰していると、ミランダの言った通り、新入生がぱらぱらと出て来た。エルビン、コンスタンティン、アクレシス、エーベルハルトにマヌエラは親たちに気付き食堂にやって来た。
「それじゃぁこんなに揃そろう機会も無いし、記念撮影しようか」
学校の顔である1号館が綺麗に映る場所に陣取り、二郎が三脚を立ててデジタルカメラをセットし、タイマーモードで記念撮影。念のためにもう一枚撮ってから、一行は馬車でペンテレストロフの屋敷へと帰るのであった。
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