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第百七十五話 記憶の封印を解くしかない
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「人間を信用してはいけないか、フェリシアの言葉に救われたな」
「フェリシアさんとお会いになられたんですか?」
「えっ、レクスったらいつの間に」
「何ですって!?いやそんなリア充展開があったら、絶対に私が気がつくはずです」
「会ったんじゃない、あれはおそらく残留思念だ。フェリシアは祝福されし者で特別に力が強い、だからそんなことができるんだろうな」
「それでは少なくとも一度はフェリシアさんはこちらに来られたんですね」
「前にここにいた半年の間じゃないよね、だったらレクスはもっと早く気がついてるはずだから」
「残留思念でラブレターとは、これだからリア充は油断できない」
俺は草食系ヴァンパイアの力を使って、フォルティス国の都の森にもっと深く尋ねてみた、祝福されし者のことを何か知らないか。すると随分と時間はかかったが、今度はフェリシアからの言葉が頭に直接入っていきた。
『レクス、レクス。また会えたね。いいや、きっと会えるよね』
『これは私が残した夢のようなもの。だからレクスに返事はできない。私は別のところにいる』
『レクス、人間を信用してはいけない。高位ヴァンパイアたちが人間と連絡をとっている』
『人間でも王族や貴族に気をつけて、誰が敵でもおかしくない』
『そして、高位ヴァンパイアを侮らないで。何百年も生きている彼らは思ったよりも狡猾だよ』
『ああ、会いたいよ。レクス、そして無事だって知りたい。きっと無事でいてくれるよね』
『私の体を傷つけられる者はいない、でも心はそうはいかないんだ』
『早く私を迎えにきて、もう心だけで会うのは嫌だよ』
『記憶の封印が解けるのを待ってる、きっとレクスが私と同じだと信じてる』
『私を忘れないで、私はずっと待っているから』
フェリシアからの言葉はそこまでだった、もっと多くあったのかもしれないが、俺の力ではこれだけしか聞き取れなかった。その中でも気になったのは『記憶の封印が解けるのを待ってる』という部分だ、俺は何の記憶を封印されているのだろう。いや、俺の記憶は大事なところで曖昧になることがあった、確かに今までに何度かそういう場面があった。
俺の記憶を封じているのは誰だ、誰ならそんなことができる。フェリシアじゃない、彼女ならもう封印を解いているだろう。一体誰がそんなことを俺にするだろうか、高位ヴァンパイアたちでもない、彼らなら記憶なんて封印するより俺を殺してしまうだろう。では他に誰がそんなことをできるだろうか。
「……ディーレ、ファン。俺の記憶は一部が封印されている、それじゃ誰がそんなことをできるだろうか」
「レクスさんの記憶を封印ですか、それはかなり難しいです。レクスさん自身が精神の上級魔法の使い手なんですから」
「ええええ!?レクスの記憶を封印なんて私じゃできない、精神魔法はレクスの方が得意なものだよ」
「………………ええと私はガン無視ですね、いいですけどね。だって私には分かりません」
「俺の記憶の封印なんて身近にいる者じゃなければできない、ディーレもファンにもできないのなら……」
「それができるのはレクスさん、貴方だけです」
「あっ、そうか。自分で自分の記憶を封印してるんだ」
「レクス様ったらなんて器用なことをなさっているんです、って私も記憶は一部封印してますけどね。主に中学生時代を中心にです」
俺は自分で自分の記憶を封印している、何故そんなことをした。それは必要があったからだ、何故必要だった。そうしなければ何かいけない理由があった、その理由とは一体なんだろう。俺は考えてみたが、俺なりに必死に考えてみたんだが、どうしてもそれが分からなかった。今は分からないものをいつまでも考えていても仕方がない、それよりもまずこの国から出なくてはならない。
「とりあえず記憶の封印に関しては後回しだ、今は王族が高位ヴァンパイアと繋がっているこの国を出よう」
「はい、分かりました。記憶の封印についてはそれから考えましょう」
「いつもどおり、レクスがディーレを背負って、僕がミゼを抱えて走るね」
「ここから一番近い国はレユール国でしたか、でも一度でも通った国は避けた方がいいかもしれません」
「ミゼの言う通りかもしれない、あと傭兵の身分もここまでだ。フォルティス国に知られていること、それは全て高位ヴァンパイアに知られている、そう思ったほうがいい」
「では行商人の身分でこれからは都や街に入りましょう」
「そうした方が安全だね」
「それではどちらに行かれますか、レユール国以外になりますと……」
俺たちは地図を取り出して見てみた、レユール国を避けるとなるとクロスローズ国が近い。どういう国なのかは知らないが、行ってみるしかない。俺たちは地図を頼りに、クロスローズ国を目指して走り出した。街道を俺とファンで走っていく、時々『広範囲探知』で人間がいないかを確認して走り続けた。
10日ほどでフォルティス国を出ることができた、それから一番近くにあったレルネンという街に入って宿をとり休憩した。俺とファンは眠って回復に専念し、ディーレとミゼがその間は見張りをしてくれていた。
それからは特に急ぐ理由がないのでゆっくりと旅をすることにした、何といっても今回は目的地がなくなってしまった。だから一か所には留まらないが、目的のない旅を続けることにした。
「記憶の封印か、俺は何を忘れた方が良かったんだ?」
「それはレクスさんの手にあまるようなことだったはずです」
「レクスができなかったことか、今はできない方が良かったこと」
「何なんでしょうね、レクス様にできないことって」
「全然思い出せん、俺にできないこととは何だ」
「できない方が良かったことですか、ああっ!?」
「レクスができない方が良かったって、あっ!?」
「え!?いきなり何ですか、ディーレさん、ファンさん?」
俺ができない方が良かったこと、記憶を封印してしまったこと、それを考えながら歩いていた。そうしたら、ディーレとファンが突然二人とも声を上げた。
「な、何だ。何が分かった?」
「レクスさん、あれです。祝福されし者への修行!!」
「そうだよ、レクスが無理をするからって止めさせたの!!」
「ああ、レクス様が血を吐いて、ディーレさんたちから止められた修行ですね。えっ、あれが封印された記憶と関係しているのでしょうか」
「何故、あれが関係しているんだ?」
「フェリシアさんと祝福されし者が関係があるものだからですよ!!」
「それにあの修行の時、レクスは記憶が曖昧になってたよ!!」
「そういえばそうだったような、お二人ともよく覚えていらっしゃいますね」
祝福されし者への修行、フェリシアと会うことがなくなってしまって、特に必要だと思っていなかったから忘れていた。確かに俺が今はできないことだ、では俺には祝福されし者の力を使える可能性があるのだろうか。他に思いつくこともない、とにかくやってみるしかない。俺たちはその日は野宿をすることにして、ディーレとファンに見守られながら俺は祝福されし者への修行をしてみることにした。
祝福されし者への修業とは世界の力を取り込むという、とても曖昧でよく分からないものだ。俺はとりあえず横になって体の力を抜いてみる、そして世界の力というものを探してみる。難しいというよりか、分からないというのが正しい。何度も何度も失敗したが、俺は諦めずにそれを繰り返した。そんな日々を繰り返して、何十日も経った時のことだった。
ふと思いついて森の力を借りる時のようにイメージしてみる、世界という大きな森からいつものように力を分けて貰うのだ。
何だろうか、とても感覚が研ぎ澄まされていく。俺と一緒にいるディーレやファン、それにミゼの存在が光の点のように感じ取れる。それぞれ光の大小はあるが、それらは世界という森の中に沢山あってあちこちで光っている。遠くにあるが何だろう、一際大きな光がある。その周りにも大きめの光が沢山あって、だが一番大きな光は暖かいのに、周囲の光は冷たく感じる。その一番大きな光がこちらを見た、そう感じた瞬間だった。
『レクス、良かった。無事だったんだね』
「フェリシアさんとお会いになられたんですか?」
「えっ、レクスったらいつの間に」
「何ですって!?いやそんなリア充展開があったら、絶対に私が気がつくはずです」
「会ったんじゃない、あれはおそらく残留思念だ。フェリシアは祝福されし者で特別に力が強い、だからそんなことができるんだろうな」
「それでは少なくとも一度はフェリシアさんはこちらに来られたんですね」
「前にここにいた半年の間じゃないよね、だったらレクスはもっと早く気がついてるはずだから」
「残留思念でラブレターとは、これだからリア充は油断できない」
俺は草食系ヴァンパイアの力を使って、フォルティス国の都の森にもっと深く尋ねてみた、祝福されし者のことを何か知らないか。すると随分と時間はかかったが、今度はフェリシアからの言葉が頭に直接入っていきた。
『レクス、レクス。また会えたね。いいや、きっと会えるよね』
『これは私が残した夢のようなもの。だからレクスに返事はできない。私は別のところにいる』
『レクス、人間を信用してはいけない。高位ヴァンパイアたちが人間と連絡をとっている』
『人間でも王族や貴族に気をつけて、誰が敵でもおかしくない』
『そして、高位ヴァンパイアを侮らないで。何百年も生きている彼らは思ったよりも狡猾だよ』
『ああ、会いたいよ。レクス、そして無事だって知りたい。きっと無事でいてくれるよね』
『私の体を傷つけられる者はいない、でも心はそうはいかないんだ』
『早く私を迎えにきて、もう心だけで会うのは嫌だよ』
『記憶の封印が解けるのを待ってる、きっとレクスが私と同じだと信じてる』
『私を忘れないで、私はずっと待っているから』
フェリシアからの言葉はそこまでだった、もっと多くあったのかもしれないが、俺の力ではこれだけしか聞き取れなかった。その中でも気になったのは『記憶の封印が解けるのを待ってる』という部分だ、俺は何の記憶を封印されているのだろう。いや、俺の記憶は大事なところで曖昧になることがあった、確かに今までに何度かそういう場面があった。
俺の記憶を封じているのは誰だ、誰ならそんなことができる。フェリシアじゃない、彼女ならもう封印を解いているだろう。一体誰がそんなことを俺にするだろうか、高位ヴァンパイアたちでもない、彼らなら記憶なんて封印するより俺を殺してしまうだろう。では他に誰がそんなことをできるだろうか。
「……ディーレ、ファン。俺の記憶は一部が封印されている、それじゃ誰がそんなことをできるだろうか」
「レクスさんの記憶を封印ですか、それはかなり難しいです。レクスさん自身が精神の上級魔法の使い手なんですから」
「ええええ!?レクスの記憶を封印なんて私じゃできない、精神魔法はレクスの方が得意なものだよ」
「………………ええと私はガン無視ですね、いいですけどね。だって私には分かりません」
「俺の記憶の封印なんて身近にいる者じゃなければできない、ディーレもファンにもできないのなら……」
「それができるのはレクスさん、貴方だけです」
「あっ、そうか。自分で自分の記憶を封印してるんだ」
「レクス様ったらなんて器用なことをなさっているんです、って私も記憶は一部封印してますけどね。主に中学生時代を中心にです」
俺は自分で自分の記憶を封印している、何故そんなことをした。それは必要があったからだ、何故必要だった。そうしなければ何かいけない理由があった、その理由とは一体なんだろう。俺は考えてみたが、俺なりに必死に考えてみたんだが、どうしてもそれが分からなかった。今は分からないものをいつまでも考えていても仕方がない、それよりもまずこの国から出なくてはならない。
「とりあえず記憶の封印に関しては後回しだ、今は王族が高位ヴァンパイアと繋がっているこの国を出よう」
「はい、分かりました。記憶の封印についてはそれから考えましょう」
「いつもどおり、レクスがディーレを背負って、僕がミゼを抱えて走るね」
「ここから一番近い国はレユール国でしたか、でも一度でも通った国は避けた方がいいかもしれません」
「ミゼの言う通りかもしれない、あと傭兵の身分もここまでだ。フォルティス国に知られていること、それは全て高位ヴァンパイアに知られている、そう思ったほうがいい」
「では行商人の身分でこれからは都や街に入りましょう」
「そうした方が安全だね」
「それではどちらに行かれますか、レユール国以外になりますと……」
俺たちは地図を取り出して見てみた、レユール国を避けるとなるとクロスローズ国が近い。どういう国なのかは知らないが、行ってみるしかない。俺たちは地図を頼りに、クロスローズ国を目指して走り出した。街道を俺とファンで走っていく、時々『広範囲探知』で人間がいないかを確認して走り続けた。
10日ほどでフォルティス国を出ることができた、それから一番近くにあったレルネンという街に入って宿をとり休憩した。俺とファンは眠って回復に専念し、ディーレとミゼがその間は見張りをしてくれていた。
それからは特に急ぐ理由がないのでゆっくりと旅をすることにした、何といっても今回は目的地がなくなってしまった。だから一か所には留まらないが、目的のない旅を続けることにした。
「記憶の封印か、俺は何を忘れた方が良かったんだ?」
「それはレクスさんの手にあまるようなことだったはずです」
「レクスができなかったことか、今はできない方が良かったこと」
「何なんでしょうね、レクス様にできないことって」
「全然思い出せん、俺にできないこととは何だ」
「できない方が良かったことですか、ああっ!?」
「レクスができない方が良かったって、あっ!?」
「え!?いきなり何ですか、ディーレさん、ファンさん?」
俺ができない方が良かったこと、記憶を封印してしまったこと、それを考えながら歩いていた。そうしたら、ディーレとファンが突然二人とも声を上げた。
「な、何だ。何が分かった?」
「レクスさん、あれです。祝福されし者への修行!!」
「そうだよ、レクスが無理をするからって止めさせたの!!」
「ああ、レクス様が血を吐いて、ディーレさんたちから止められた修行ですね。えっ、あれが封印された記憶と関係しているのでしょうか」
「何故、あれが関係しているんだ?」
「フェリシアさんと祝福されし者が関係があるものだからですよ!!」
「それにあの修行の時、レクスは記憶が曖昧になってたよ!!」
「そういえばそうだったような、お二人ともよく覚えていらっしゃいますね」
祝福されし者への修行、フェリシアと会うことがなくなってしまって、特に必要だと思っていなかったから忘れていた。確かに俺が今はできないことだ、では俺には祝福されし者の力を使える可能性があるのだろうか。他に思いつくこともない、とにかくやってみるしかない。俺たちはその日は野宿をすることにして、ディーレとファンに見守られながら俺は祝福されし者への修行をしてみることにした。
祝福されし者への修業とは世界の力を取り込むという、とても曖昧でよく分からないものだ。俺はとりあえず横になって体の力を抜いてみる、そして世界の力というものを探してみる。難しいというよりか、分からないというのが正しい。何度も何度も失敗したが、俺は諦めずにそれを繰り返した。そんな日々を繰り返して、何十日も経った時のことだった。
ふと思いついて森の力を借りる時のようにイメージしてみる、世界という大きな森からいつものように力を分けて貰うのだ。
何だろうか、とても感覚が研ぎ澄まされていく。俺と一緒にいるディーレやファン、それにミゼの存在が光の点のように感じ取れる。それぞれ光の大小はあるが、それらは世界という森の中に沢山あってあちこちで光っている。遠くにあるが何だろう、一際大きな光がある。その周りにも大きめの光が沢山あって、だが一番大きな光は暖かいのに、周囲の光は冷たく感じる。その一番大きな光がこちらを見た、そう感じた瞬間だった。
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