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1-3木に登る
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「そうだ、リタ様は吟遊詩人になったら良いのではないでしょうか!!」
「無理!! そんなの無理だよ、ソアン!!」
思いがけないことを言われて僕は驚愕した、確かに僕は歌を歌うのは好きだが、知らない人の前で歌うのはとっても緊張する気がしてならなかった。思わず僕はハープを地面に置き、身近にあった木にしがみついた。そのままソアンから遠ざかるように、なるべく遠くへでも離れすぎないように、スルスルッと素早く木に登ってしまって彼女から身を隠した。
「リタ様~!! 久しぶりに木登りですか、では私も登ります!!」
「えぇ!? いや、僕は別に木登りがしたいわけではなくて……」
そうして木の上で僕がどうしようか困っていると、ソアンが木を登り始めた。でも途中で落ちてしまう、諦めずに彼女はまた木を登ろうとする、でもまたずるずると下へ落ちてしまった。ソアンはあまり木登りが得意じゃない、でも何度も一生懸命に登ろうとする彼女が可愛くて、僕は状況も忘れてしばらくほんわかした気分でソアンを見ていた。最終的にソアンがちょっと泣きだしそうになったので、僕は慌てて木から飛び降りて、優しく彼女の頭を撫でてどうにか落ち着かせた。
「リタ様、置いていかないでください。このソアンが追いつけないような場所に一人で行かないでください」
「大丈夫だよ、ソアン。僕は君を勝手に置いてどこにもいかないよ、僕たちは二人で家出するって決めたんじゃないか」
「はい、……そうですね。リタ様、二人でのんびりと楽しい家出にしましょうね」
「ソアンが笑って傍にいてくれるなら、それだけで僕は胸がいっぱいだからそれでいいよ」
僕がそう言ってソアンを宥めようとして自然と笑顔になった、ソアンもぐすっと一度だけ鼻をならした後また可愛らしい笑顔になった。ああ、僕の養い子がこんなにも可愛い。自由な時間とはなんて素晴らしいんだろう、若長候補になってしまった最初の頃は、仕事の加減が分からずにソアンともずっと会えなかった。その仕事を覚えてしまっても、今度は何故か仕事の量を増やされてしまって、なかなか会いにいけなくなったのだった。
「それじゃあ、旅を続けましょう。リタ様」
「そうだね、そろそろ森を抜けて街が見えてくるはずだよ」
「わぁ、なんていう街ですか?」
「確かゼーエンという街で、プルエールの森からは二つ目の街だよ。交易の街としても有名で、いろんな種族や様々な物が集まっていると聞いた」
「リタ様は物知りですね、私のような大剣使いもいるでしょうか」
「冒険者の活動も活発だと聞いたよ、街のまわりに一つダンジョンがあるらしい」
ソアンは冒険者やダンジョンという言葉に瞳を輝かせた、彼女はこういった冒険というものが大好きなのだ。ソアンがまだ60歳くらいの子どもの頃には、僕の膝の上にのせてこういう冒険物語を読み聞かせたものだ。それに影響されてかそれともドワーフの血が騒ぐのか、ソアンが持っている武器は大剣だ。鉄が精霊を遠ざけるというのは迷信だが、それにしてもハーフエルフが選ぶ武器としては珍しい。ちなみに僕は今は短剣を使っている、僕は魔法を以前は自由に使えたので、短剣くらいしか使い慣れた武器がないのだ。
「あっ、リタ様。冒険者登録を一緒にしましょうね!! もちろんリタ様は吟遊詩人で!!」
「僕は短剣くらいしか使えないからなぁ、吟遊詩人って冒険の役に立つのかな??」
僕はソアンからもう吟遊詩人として認識されているようだ、まぁそれもやってみて駄目ならソアンも諦めるだろう。でも短剣くらいしか使えない冒険者より、吟遊詩人のほうが歌ってお金を稼げるだけいいのかもしれない。この時の僕はそんなふうに簡単に考えていた、なにせプルエールの森でずっと育ったので、人間の世界というものをよく知らずにいたのだ。
そのままソアンと森を歩いていくと、やがて森を形作る木々はなくなり、草原の中に丸い大きな城壁が見えてきた。城壁には幾つか入り口があって、いろんな種族の人々が列を作って入り口に並んでいた。僕とソアンもその列の最後に加わる、さて通行料はいくらくらいだろうか、二人でも半年は大丈夫なくらいのお金は持ってきた。お金は金貨が十万円、銀貨が一万円、銅貨が千円、青銅貨が百円、小銅貨が十円とソアンは言っていたことがある。円という単位が分からないのだが、とにかく金貨にすれば20枚くらい持ってきたから、これで半年は大丈夫だろう。
「リタ様、どうしましょう!! 通行料は一人で銅貨2枚だそうです!! わ、私はお金という存在のことをすっかり忘れていました」
「大丈夫だよ、ソアン。人間の世界はとにかくお金らしいからね、僕がそのくらいは持っているよ」
「リタ様、さすがです!! 私と違ってお金持ちですね!!」
「しぃ、静かに並ぼうね。ソアン」
人間の世界ではお金が全てだといった商人がいた、僕が持っているお金はそんな商人たちに、僕が作った薬や珍しい薬草を売って稼いだお金だ。念の為に二つに分けてお金は身につけている、大きな街では泥棒やスリなども多いと聞いたからだ。そうして列は順調に進んで、僕たちの番になった。
「ちょっと待て、フードを外して顔を見せろ!!」
そう言われて僕は仕方なくマントについていたフードを外して顔を見せた、すると何故だろうかそう言った男の兵士は体がかたまってしまったし、周囲からザワザワと話し声が聞こえだした。
「えっと、顔を見せました。僕に何か問題がありますか?」
「………………はっ!? いえ、何でもないです!! 通行料もいただきました。ゼーエンの街へようこそ!!」
一体何だったのだろうか、僕は首を少し傾げながら街に入った。同時に外していたフードを被りなおす、この国ではエルフへの差別は少ないと言われているが、全く無いというわけではないと聞いていたからだ。そんな僕のことをソアンはくすくすと笑ってみていた、そして僕が不思議そうにしているのを見ると、また笑って意外なことを言いだした。
「リタ様のような美形が突然現れたら皆が驚いて当然です、リタ様の顔はもう神の作りだした素晴らしい芸術です!!」
「無理!! そんなの無理だよ、ソアン!!」
思いがけないことを言われて僕は驚愕した、確かに僕は歌を歌うのは好きだが、知らない人の前で歌うのはとっても緊張する気がしてならなかった。思わず僕はハープを地面に置き、身近にあった木にしがみついた。そのままソアンから遠ざかるように、なるべく遠くへでも離れすぎないように、スルスルッと素早く木に登ってしまって彼女から身を隠した。
「リタ様~!! 久しぶりに木登りですか、では私も登ります!!」
「えぇ!? いや、僕は別に木登りがしたいわけではなくて……」
そうして木の上で僕がどうしようか困っていると、ソアンが木を登り始めた。でも途中で落ちてしまう、諦めずに彼女はまた木を登ろうとする、でもまたずるずると下へ落ちてしまった。ソアンはあまり木登りが得意じゃない、でも何度も一生懸命に登ろうとする彼女が可愛くて、僕は状況も忘れてしばらくほんわかした気分でソアンを見ていた。最終的にソアンがちょっと泣きだしそうになったので、僕は慌てて木から飛び降りて、優しく彼女の頭を撫でてどうにか落ち着かせた。
「リタ様、置いていかないでください。このソアンが追いつけないような場所に一人で行かないでください」
「大丈夫だよ、ソアン。僕は君を勝手に置いてどこにもいかないよ、僕たちは二人で家出するって決めたんじゃないか」
「はい、……そうですね。リタ様、二人でのんびりと楽しい家出にしましょうね」
「ソアンが笑って傍にいてくれるなら、それだけで僕は胸がいっぱいだからそれでいいよ」
僕がそう言ってソアンを宥めようとして自然と笑顔になった、ソアンもぐすっと一度だけ鼻をならした後また可愛らしい笑顔になった。ああ、僕の養い子がこんなにも可愛い。自由な時間とはなんて素晴らしいんだろう、若長候補になってしまった最初の頃は、仕事の加減が分からずにソアンともずっと会えなかった。その仕事を覚えてしまっても、今度は何故か仕事の量を増やされてしまって、なかなか会いにいけなくなったのだった。
「それじゃあ、旅を続けましょう。リタ様」
「そうだね、そろそろ森を抜けて街が見えてくるはずだよ」
「わぁ、なんていう街ですか?」
「確かゼーエンという街で、プルエールの森からは二つ目の街だよ。交易の街としても有名で、いろんな種族や様々な物が集まっていると聞いた」
「リタ様は物知りですね、私のような大剣使いもいるでしょうか」
「冒険者の活動も活発だと聞いたよ、街のまわりに一つダンジョンがあるらしい」
ソアンは冒険者やダンジョンという言葉に瞳を輝かせた、彼女はこういった冒険というものが大好きなのだ。ソアンがまだ60歳くらいの子どもの頃には、僕の膝の上にのせてこういう冒険物語を読み聞かせたものだ。それに影響されてかそれともドワーフの血が騒ぐのか、ソアンが持っている武器は大剣だ。鉄が精霊を遠ざけるというのは迷信だが、それにしてもハーフエルフが選ぶ武器としては珍しい。ちなみに僕は今は短剣を使っている、僕は魔法を以前は自由に使えたので、短剣くらいしか使い慣れた武器がないのだ。
「あっ、リタ様。冒険者登録を一緒にしましょうね!! もちろんリタ様は吟遊詩人で!!」
「僕は短剣くらいしか使えないからなぁ、吟遊詩人って冒険の役に立つのかな??」
僕はソアンからもう吟遊詩人として認識されているようだ、まぁそれもやってみて駄目ならソアンも諦めるだろう。でも短剣くらいしか使えない冒険者より、吟遊詩人のほうが歌ってお金を稼げるだけいいのかもしれない。この時の僕はそんなふうに簡単に考えていた、なにせプルエールの森でずっと育ったので、人間の世界というものをよく知らずにいたのだ。
そのままソアンと森を歩いていくと、やがて森を形作る木々はなくなり、草原の中に丸い大きな城壁が見えてきた。城壁には幾つか入り口があって、いろんな種族の人々が列を作って入り口に並んでいた。僕とソアンもその列の最後に加わる、さて通行料はいくらくらいだろうか、二人でも半年は大丈夫なくらいのお金は持ってきた。お金は金貨が十万円、銀貨が一万円、銅貨が千円、青銅貨が百円、小銅貨が十円とソアンは言っていたことがある。円という単位が分からないのだが、とにかく金貨にすれば20枚くらい持ってきたから、これで半年は大丈夫だろう。
「リタ様、どうしましょう!! 通行料は一人で銅貨2枚だそうです!! わ、私はお金という存在のことをすっかり忘れていました」
「大丈夫だよ、ソアン。人間の世界はとにかくお金らしいからね、僕がそのくらいは持っているよ」
「リタ様、さすがです!! 私と違ってお金持ちですね!!」
「しぃ、静かに並ぼうね。ソアン」
人間の世界ではお金が全てだといった商人がいた、僕が持っているお金はそんな商人たちに、僕が作った薬や珍しい薬草を売って稼いだお金だ。念の為に二つに分けてお金は身につけている、大きな街では泥棒やスリなども多いと聞いたからだ。そうして列は順調に進んで、僕たちの番になった。
「ちょっと待て、フードを外して顔を見せろ!!」
そう言われて僕は仕方なくマントについていたフードを外して顔を見せた、すると何故だろうかそう言った男の兵士は体がかたまってしまったし、周囲からザワザワと話し声が聞こえだした。
「えっと、顔を見せました。僕に何か問題がありますか?」
「………………はっ!? いえ、何でもないです!! 通行料もいただきました。ゼーエンの街へようこそ!!」
一体何だったのだろうか、僕は首を少し傾げながら街に入った。同時に外していたフードを被りなおす、この国ではエルフへの差別は少ないと言われているが、全く無いというわけではないと聞いていたからだ。そんな僕のことをソアンはくすくすと笑ってみていた、そして僕が不思議そうにしているのを見ると、また笑って意外なことを言いだした。
「リタ様のような美形が突然現れたら皆が驚いて当然です、リタ様の顔はもう神の作りだした素晴らしい芸術です!!」
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