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混血系大公編:第一部

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「ああ、前もお前はそれを気にしていたな。大丈夫だ、今日は最新の道具を持ってきている」
「最新のってなに?!」
「吸精姫のところの魔術師が、創り出した魔道具だ。あの男はセックスに関連する魔術や魔道具の開発にかけては、ズバ抜けた才能を持っている。これはこうして…」
「ひうッ?!」
「中で蠕動して、腸内の汚れを拭い取ってくれる。あの男はアナルセックス用に開発したようだが、自力で排便困難な患者の処置用としても利用される予定だ。今はまだ試験運用中だが、私もモニターを頼まれてたくさんもらった」
 何か色々言ってるけど、頭に入ってこんわ!入ってるのはイスの指じゃないの?何かゴムみたいな物がお尻の中でグニュグニュ動いている。き、気持ち悪い…!
「やだ、やだ、なにコレぇ…?!」
「これか?さっきも言ったが、アナルを洗浄する魔道具だ。魔獣のスライムから採取された素材を使っていて…」
「そんなん聞いてないッ!もうやだ、早く、抜いて…!」
「『なにこれ』と言ったではないか…」
 イスが不満げな声を漏らすけれど、知るかいそんなん!こっちは見えない状況でお尻の中探られて不安しかないんじゃ!!
 でもイスは抜いてくれることはなくて、ゆっくりだけどお尻の中でグリグリ動かされる。心なしか、ちょっとずつ質量増えてない…?
「おー、そうやって拡張すんの?」
「あぁ。これの優れたところは、洗浄しつつ拡張もできるように作られているところだな。こうやってスライムゲルを足してやれば質量が増すから…」
「…はは、ケツ穴が広がったな」
 ロルフの掠れた声が聞こえて、カァっと顔に血が昇る。羞恥で真っ赤になったであろう私を見て、ビョルンが苦笑する。でも腕を緩めてくれることはなくて、唯一自由になる頭で頭突きを食らわせてやると、ビョルンは声を上げて笑った。
 それからも、お尻のナカの質量は増していく。時々ビョルンが腰をゆるゆると動かして、膣のナカの気持ちいいところを刺激してくる。
「ん、ふ、うぅ…ッ」
 後ろは気持ち悪い。多分。前は気持ちいい。多分。
 入り混じった感覚が曖昧になっていく。気持ち悪いって思ってたのに、そうじゃないような気もして来る。
「シャーラ、どうだ?気持ちいいか?」
「…ッ、気持ち悪い…!」
 見透かしたようなロルフの言葉を、首を振って否定する。
 違う。お尻が気持ちいいわけない。
「そうか。もう少し魔力を強くするか」
 イスの言葉に、ハッとする。そうか、後ろに入っている方は、イスの魔力で動いているんだよね?だとしたら、この『気持ちいい』のって、イスの魔力のせい…?
 …そう自覚してしまえば、あとはなし崩しだった。
「あ…ッ、はあ…ッ、あ…ッ」
 声の質が変わった。それに気づいたのは、多分ここにいる全員だ。
 ビョルンの手が頭を撫でる。拘束していた腕は解かれたけど、もう逃げられない。
 ロルフが笑うように吐息を漏らし、お尻を撫でまわす。下半身の拘束もなくなったけど、抵抗はできない。
 イスの魔術を紡ぐ声が聞こえる。お尻の中の質量がさらに増して、グニュグニュ蠢いて、魔道具を通してイスの魔力が滲んでいく。
 あ、あ、どうしよう。
 気持ちいい、お尻も、気持ちいい…!
「あッ、ぃやッ、お尻やだぁ…ッ!」
「へッ、んなエロい声出して、何が嫌なんだよ」
「…きもち、いいの、やだァ…!」
「……クソッ」
 ロルフの声がして、お尻をわしづかみにされる。
「んッ」
「イスハーク、まだか?早く突っ込みてぇ」
「ああ、そろそろいいだろう…だが、最初は私だ」
「チッ、わぁってるよ」
 ロルフは不機嫌そうに舌打ちをすると、私の髪をわしゃわしゃっと撫でた。
「シャーラ、こっち向け」
「ん…?」
 促されてロルフの方に顔を向けると、深く口づけられる。噛みつくように唇を食まれて、舌を絡めとられる。
「んん…ッ」
 少し苦し気な声を漏らすと、舌を軽く噛んでから唇が離れる。息を整えていると、耳にフゥっと息を吹きかけられ、グチュッと舌を差し込まれる。
「あぁ…ッ!」
 グチュグチュと耳を犯され、高い声が出てしまう。背筋がゾクゾクする。体に力が入らない。もう男たちに逆らうことなんてできなくて、いいようにされてしまう。
 お尻に入っていたモノが抜かれる。お尻の穴に何かをつけられる。さっきより柔らかい、ジェルみたいな感触。
「何だそりゃ?」
「これも新開発の、スライム素材の避妊具だ。シャハラがそのまま挿れるのは嫌悪していたから、これならいいかと貰ってきた」
「ナマじゃできねぇのかよ…」
「仕方ない」
 低い声で交わされる会話は、上滑りしていく。腰を掴まれる。お尻を掴まれる。お尻の穴に何かを押し当てられる。押し付けられる。少しずつ、押す力が強くなって、ナカに入り込んでくる。少しずつ、少しずつ、お尻のナカが広げられちゃう。
「待って、あッ、やだ、やだぁ…ッ」
 涙が溢れる。ビョルンが宥めるように、顔にキスをくれる。チクチクと髭が当たる。それも刺激になる。
「ハァ、シャハラ、もう少し…」
 背後から、イスの艶かしい声が聞こえる。荒い息の合間に、グッグッとお尻の奥に入り込んでくる。
「は、あぁ…ッ?!いや、イスッ、奥いやぁ…ッ!」
「う…ッ、ハァ、キツいな…」
 イスの侵入が止まる。肌は密着してない?奥までは入ってない?でももう無理、無理だよ。お腹いっぱいだよ…。
「さすがにこれ以上は、厳しいな」
 イスは無理に奥に進むことはせず、その場で軽く抜き差しされる。少し苦しい。でも尾骨あたりに添えられた手から魔力が染み込んできて、すぐに苦痛が快感に塗りつぶされる。
「あッ、あッ、あッ」
「ハハ、ケツでも気持ちよさそーだな」
 うなじに軽く歯を立てながらロルフが囁いて、それもゾクゾクして首を振る。
「魔力を使っているからな」
「いいな、便利だ」
「だが、思ったより入らない。彼女も魔力を交わしてくれれば、射精できると思うが」
「そんな余裕ねぇだろ」
「同感だ」
 彼らが楽しそうに話しているけれど、自分の喘ぎ声がうるさくてよく聞こえない。
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