【R18】static禁断関係game

あらいん

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第36話 幕間 詩の挑発

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 036 詩視点

 女子の体の成長ってなんでこんなに早いのか意味わからんし。

 姿見の前に立って、はい、ポーズ。
 なだらかな胸のふくらみがBカップ(くそぉ)のブラに慎ましく包まれてる。
 花咲く前の可憐で清楚なちっぱい。

 すべすべでどこにも引っ掛かりのない絹のような肌はとっても瑞々しい。これはいい。でも腰のラインはほんのちょっぴりだけのくびれしかない。

 肉付きの薄いおしり、華奢な脚。

 世の成長途上の少女の体を崇拝するあれな男だったらヨダレを拭う隙も与えない完璧な肢体だけど。

 どれくらい遡ったのか推測だけど、これは中学生二年生の頃の体型に近い。
 たった2年。どんだけ成長してたんだよ出産前の私。
 中学時代なんてバカがお姉ちゃんに色目を使っている頃だ。うん、懐かしい。ムカつくけど。

 ベッドの上で小さな手がパタパタと動く。
 全員外出中なので子守が私の役目。

 キョロキョロと見えているのかいないのかわからない真ん丸い黒目が大きな瞳を動かしているのはお姉ちゃんの娘の弥生ちゃんだ。
 赤ちゃんの成長も早いな。

 弥生ちゃんは、お姉ちゃんに似ていなくてとても可愛い。
 炊きたての餅みたいな赤いほっぺをつついているとむうと困ったような顔になる。まあ気のせいだけど。
 そんな顔は、お姉ちゃんにそっくりだし。

 はっきり聞いたわけじゃないけど名前の由来はなんとなく想像できる。
 乙女全開の姉だから間違いない。

 真人さんの次が真二くんだから3番目という意味で弥生ちゃん。
 安直なナンバリングだし。弥生は三月を意味する言葉だからね。
 私がはいってないのがムカつくけど名前を変えられるわけじゃないからしょうがない。

 だから気を遣って4番目とか5番目とかはつけないようにした私は妹の鏡じゃない? 卯月とかと皐月とか名前に適しているかどうかは知らないけど。というか男子だったらどうすんだろ?
 いや待てよ。タイトル的にはそろそろゼロがくる頃合い?

 弥生ちゃんの隣ですやすや眠る一華先生の赤ちゃんの名前は睦月ちゃん。
 これは一華先生らしい名付けだな。
 一番が好きな先生が自分の名前にも付いている「一」と1月を意味する睦月を使った良い名前。

 私の娘は葉月。なんとなくゴロがいいから。

 まあ、姉達がへんちくりんな名前の付け方をするから引っ張られただけなんだけどね。ここで空気を読まずにキラキラネームとかつける勇気は無かった。
 末妹として姉の横暴には逆らえない。

 しかしまあ麗しいのは、3人とも一般人にはバカなパパを連想させるような名前をつけないところだ。
 名前が似てたら後々の問題になるからね。ホント弟バカばっか。人のことは言えないんだけどね。

 それはともかく。
 鏡に映る私をもう一度見直して溜息を着く。

 はい、終わった。おしまい。私終了。
 まさかこんな形で最終回を迎えるなんて誰が想像した?
 私だって考えてもみなかったよ。想像とか高等なものじゃないよね。

 ホント、打ち切り漫画家の気持ちが分かるし。
 え? 俺達の戦いはこれからだ?
 んな訳あるか。

 おしまいの日は唐突に現れた。
 子供を産んで静養していたら体が中学生時代に逆戻りとか意味分からん。
 謝罪と賠償と原状回復を要求したい。

 縮んだだけなら別にどうと言うことはないんだけどさ。
 だけど私は戦闘真っ最中。
 特に真二くんは無類で生粋の姉大好き弟で、つまり年上好きだから私は武器をもがれたに等しい存在。
 夢見た豊満なボディからはほど遠い清楚で無垢な少女の体。
 中味は姉でも体は妹。

 終わった。
 真二くんは見向きもしない貧相な色気。
 お風呂場での失望に満ちた真二くんの顔を思い出すだけで胸が痛む。

 誘って断られるとか絶対にゴメンだ! 女が廃る! 見ため少女だけど。
 だから半径1メートル以内には近付くな命令を出したんだよね。
 バカ真二が断るんじゃなくて私が断ってるんだからね!
 そこんとこ勘違いして欲しくない。

 幸いこのひと月で計測すると体は僅かながら成長してるし。
 順調にいけばあと2年で元に戻る、いや戻す。
 産後の体の体型を元に戻したくなるのは女の常識。

 でもちょっとだけ寂しい。
 私の心の隙間を埋めてくれるのは、やっぱり可愛い赤ちゃんだけだった。
 うん。夜になるまでは。

 草木も寝静まった薄暗いロッジ。
 明かりは最小限しか用意していない。手を近付けたらなんとか確認できる明るさなのは、やっぱりエッチしているところを堂々とみられるのは恥ずかしいよねという姉の我が儘だ。
 流石の淫乱浮気妻でも羞恥心はあるらしい。

 とにかくこの家は夜になったらセックス前提だから仕方が無い。
 というか家を作れるなら個室を作ってほしいんだけど、一華先生が「目の届かないところで長時間且つ無防備な姉弟を守る術はない」と大反対しているので実現しない。

 あ、なに?

 私の安眠を邪魔するように背後から抱きついてきたバカがいる。確認するまでもないし。ご丁寧に髪に顔を埋めてくんかくんかと鼻を鳴らす奴なんて一人だけだ。

 暗がりで寝惚けてる?
 ベッドには姉姉姉弟の雑魚寝が基本。

 久しぶりに男くさい真二くんの匂いに体は切なくなった。
 ていうか接近禁止命令違反だバカ。

 ちょ。
 胸触んなし。
 後ろから手を伸ばして控えめな胸を優しく揉まれる。小さくなっても赤ちゃんのためにおっぱいは出るから、張って痛いときがあることを他の姉から学んでいる様なソフトタッチだ。なんかムカつく。

 アラートアラート!
 ブラの中に手が侵入。
 乳首に手が触れると、ビックリするくらい固くなっていることに気付かされた。

「あっ、やんっ」

 くっ。なんて甘い声を。真二くんを調子に乗らせてしまう。
 実は起きてるんじゃないの?

 そんなわけないか。
 起きてるなら胸を触って私だと気付いた筈だ。
 なんといっても後のふたりは指が埋もれるような巨乳だからな!
 でも蠢く手が止まる気配はない。「あ? わりぃわりぃ。間違えた」なんて屈辱的な台詞が聞こえたら張り倒してやる。

 ぴったりと張り付くように抱きつかれてる部分が物凄い熱を発しているのがわかる。
 残念な私の体は男の体温に絆されて絶賛発情中で興奮してくる。
 体はちんまいけど赤ちゃんまで生んだ女の体だから当然だよね。
 あれだけ毎日セックスしてきた体が2カ月間も放置されたら欲求不満にもなるっつうの。別に私がいやらしいわけじゃない条件反射だし。なんとかの犬だし。忘れたけど。

「んっ、やだ……押したらダメ……おっぱい出ちゃうでしょっ」

 優しく撫でていたと思った指が乳首を圧迫してくる。
 もうそれだけで気が遠くなる。
 寝る前に葉月がたっぷり吸ったから母乳は出ないけど、出そうで出なくて気持ちよさが際立ってるし。

 刺激されて思わずふとももに力が入る。腰が勝手に動かないように全力で阻止したけどお尻を押し付けるような動きになったよ。

 ヤメロ。ホント気持ちいいから。ちっちゃくても感度抜群なんだよ。
 息を止めて耐えていると、焦らすようにほとんどない乳輪を円を描くように撫で始める。
 もうイク、わかりました。イクから勘弁して。
 体が魚みたいにびくっと跳ねるのが止められなくて恥ずい。
 でも限界。

「んくうっ……」

 体が反り返る。
 なんとか耐えた。イッたけど耐えた。吐く息の荒さでバレてるけどさ。

 なんで無言? そういうプレイ?
 てゆうか本当に寝惚けてるだけ?
 眠っている内に悪戯されるシチュエーションは知ってるけど、寝ている男に悪戯されるとかどんだけ前衛的なんだよ。

 また乳首を指で転がされてビクンビクンと体が痙攣する。待ってよ。イッたでしょ? 許してよ。私が乳首だけでいきまくるお姉ちゃんと同類の淫乱だと思われるからヤメロ。
 ダメだ。頭の中がフワフワしてきた。2カ月ぶりの性的快感に酔いが回ったみたいに前後不覚。オナニーなんてしないから純粋に久しぶり。

 絶対下は大洪水だ。ショーツが汚れる……。今日はどんなのはいてたっけ?

 男子的には愛液が染み出したショーツが楽しいんだろうけど、女子には屈辱だし気持ち悪いし恥ずかしいんだからね! 洗濯される身にもなれっての。あんただって精液のついたパンツをお姉ちゃんに洗って貰うとか恥ずかしいでしょ?

「んッ、ちょ、ダメ……」

 でも指は止まらずにまた軽く絶頂。いやらしい体質は健在で憎い。体を幼くするなら感度も幼くしろよな。実際になったら物足りないんだけどさ。

 頭をいやいやと振っても。見えないけど肩越しに涙目で懇願しても。鼻をすすっても指が胸を蹂躙するのを止めてくれない。
 もうこれ絶対寝てないよね。

「くふぅ……」

 胸だけで散々いかされて仰向けに寝かされた。

 ブラはいつのまにか外されて腕に絡まっている。
 寝転がるとほとんどまな板の私の胸が荒い息で上下している。

 下着に手がかかる。
 抵抗する気なんて起きない。期待で勝手に腰が持ち上がって手助けとかしてる。足の間をするするとショーツが抜かれていった。

 足を掴まれて大きく広げられる。

 見えていないと分かっているのにあまりの羞恥心に両手で顔を覆ってしまう。
 だってさ、散々乳首でイカされてショーツでたっぷり愛液を吸収したけど割れ目はきっと大洪水に違いないから。
 清楚な割れ目がエッチを期待しているみたいにひくひく息づいているに違いないから。

 ペロリと生暖かい感触に背筋が固まる。
 下半身にゾクゾクとした寒気が起こった。
 は? 待てコラ。これ舌? いきなり舐めるか普通!

「うはっ、ダメ、ホントダメ、やめて、汚いから……ねぇ」

 手で隠そうとしたけど顔が邪魔して届かないんですけど。
 なんでいきなり舐めるのよ、そんな無作法に育てた覚えはない。

「ひっ」

 たっぷりと唾液で湿った柔らかな舌が割れ目を舐め上げる。
 ピリピリとした刺激があっという間に気持ちよさに変わった。
 奥からねっとりとした液が吹き出たのが分かる。
 それもすぐに舐め取られる。

 良かった。面倒くさがらずにシャワーだけでも浴びておいて良かった。
 色々汚れていなくて良かった。マジで。
 まさか今日、いきなり舐められるとか誰が想像できるっての。
 事前にしっかり伝えろよ。報連相もできないのか愚弟は!

「あっ……んんっ……ちょ、やっ」

 ダメだ。あまりの出来事にパニック状態。
 舌が割れ目を綺麗にするように舐め続けて体の痙攣が止まらない。
 なんでこんなに感度が良くなってるんだよ私の体は。
 何回かイッてるみたいだけど最早自覚がない。息をするように絶頂していてしゃっくりしているみたいになってるし。

 絶対見えていないはずなのに凝視されてるって感じる。
 指がプリっとした割れ目を広げた。
 多分こもっていたいやらしい匂いがバレる。

 荒い息が当たる。
 それだけでどこかに飛んでいきそうなくらい気持ちがいい。
 焦らすように舌が割れ目の中をゆっくりと這っている。
 穴を見付けた舌が中に入ってきた。
 ぞくっと背筋が震えたと思ったら物凄い勢いで電気が走って息が止まる。

「っっっ、いぐぅっ!」

 いくいくいく。イク。
 だめだ。我慢していたのに勝手に声が出た。
 入り口が舌をきゅうきゅうと締め付ける。潮だって吹いているに違いない。
 快感と言うより官能だ……こんなに気持ちがいいなんて考えられない。
 気持ちよくて気絶しそうになる悦楽って中学生の体には酷だって。
 わかれよ。

 もう、頭が真っ白で考えられない。

 体中がバネ仕掛けの人形みたいに痙攣して数秒、ぐったりと力が抜けてなんかどうでもよくなった。

 それから気付く。
 目の前に突き出された生臭い懐かしい匂い。
 ぼんやりとしか見えないけど、これは真二くんのちんぽだ。

 男が上の状態のシックスナイン。

 催促をするように唇に押し付けてくる。
 先走りが凄い。

 仕方なく、あくまでも仕方なく口を開くと舌を押しのけるように突っ込まれた。覚えてろよ、後で死なす。
 ていうかなにこれ、口が小さくなっているのか物凄く大きく感じるんだけど。
 推定中学生の女子に突っ込む大きさじゃない。口が裂けるって。
 息できないって。そんな荒々しさに気持ちよさがじわりと来る。

 手で叩いても止まらない。

 反撃に吸い付いて喉の奥まで飲み込んで擦ってやる。感じる先端を刺激して頬の柔らかいところに当てながら舌を絡みつかせるとじわじわと先走りが溢れてきた。ちょっと、塩辛くてエッチな味が口中に広がってもうどうにかなりそうなんだけど。

 固いのに表面は柔らかくて舌で引っかける度にひくひくと動く愚弟の愚息。
 ふふん。気持ちいいんだ。ちっちゃい女子中学生レベルの女子の口で翻弄しているとか大変気分がいい。

 鼻にかかった甘い息を出してやるとますます固くなってくるちんぽに吸い付いて唇で小刻みに扱きあげる。これが好きなんだ? 腰が動いてもっともっととせがんできてるし。ぷーくすくす。だらしない奴。

 上を向いているから唾液がどんどん口の中に溜まってきた。濃厚なちんぽ味のいやらしい唾液の匂いが鼻を抜けて気絶しそう。
 どれだけ盛ってるんだよ私。

「くっ、出るっ!」

 くぐもった声が聞こえたと思ったら、どくんとちんぽが跳ねた。
 びゅるっと口の中に広がる濃厚な味。苦くて生臭くて……美味しい。

「んッ」

 噴射された精液の勢いが凄すぎてビックリだよ。
 喉の奥に叩き付けられているから息が詰まる。殺す気か!

 どくん、どくん。

 もう……どんだけ出すつもり?
 飲んでも飲んでも溢れてきて、おまけに喉に絡んで苦しいっての。

 ようやく落ち着いたのか、ちんぽはおとなしくなった。
 射精後で敏感になっているに違いないからわざとおもいっきり吸い付いてやる。刺激に耐えられないのか、口から抜こうとする動きを阻止するように強烈に。

 ふふん、逃げんなコラ。
 散々私を放置しておいて、いきなり舐めるは、口に突っ込むは、勝手に出すはのやりたい放題の狼藉を許すかバカ! 出る前の精液まで吸い取ってやるんだから覚悟しろ。

 もう1回出すまで真二くんのちんぽに吸い付いて、おかわりをたっぷりいただきました。

「あんたさあ、いつからロリコンやってんのよ? 姉も妹も食べられる悪食とかあり得ないっしょ」

 返事はない。ただの賢者のようだ。
 求めてくれたのは嬉しいけど同情だったら惨めになる。だからせめて上も下も平気でストライクゾーンが太平洋くらい広いと言って欲しかった。

「うふふー違うんだよ詩」

 思ってもいない場所から声が聞こえた。

「って、お姉ちゃん? なんで起きてんの?」
「なんでって、あんな切ない声出されたら起きちゃうに決まってるよ」

 恥ずい。そんな声出してた私?
 いやいや落ち着け。見られたり聞かれたりするには慣れっこなんだし。
 まずは熱くなった顔の火照りを治めよう、なんだっけ?
 そうだ、セルフコントロール、セルフコントロール。

「……で、違うって何よ」
「うふふー。男の子はね好きな女の子の今だけじゃなくて過去も自分のものにしたいっていう我が儘さんなんだよ」

 いやそれってお姉ちゃんの頭の中にだけいる男子の話じゃないの?

「お姉ちゃんも一華先輩も少しだけ若くなったけど、詩ほども変わってないから真くんが興奮するほどじゃないみたい。だけど、女子高校生くらいまで若返ったらきっと獣になっちゃうんだよ」

 姉が暗がりでうふふーと笑う。

 ああ、そっか。
 真二くんは過去のお姉ちゃんに恋をしていた。
 女子高生だったお姉ちゃんに恋い焦がれていた。
 それは手に入れることができなかった泡沫の夢であって、手に入れることができない甘美だけど悔恨激しい記憶だろう。

 何故ってそれは、今になって特殊事情な環境の下とはいえセックスしたり子供を産ませたりしているから。なまじ手に入ってしまったから湧き出てくる欲望だろう。

 自分が仄かに思いを寄せていた頃のお姉ちゃんとか一華先生が現れて、もう一度やり直せるとなったら狂喜してもおかしくない。衝動に耐えるのが難しいのが男だし。なるほどそういうことか。

 つまり私。

 私を手に入れた真二くんだけど、昔はお姉ちゃんを見ていてアウトオブ眼中だった。女としては未知な私の再発見だ。過去の知っているけど知らない私。そうなる筈もなかったイフの関係。ああダメだ。今の私と過去の私を並べてモノにする丼をなんて表現すればいいのか思いつかない。

 つまり、手に入れることが叶わなかった夢の提供を私はできる。
 よし。私、再開。

「敵に塩を送ったねお姉ちゃん」
「なんのことー?」

 ざまあみろ。傷心の妹を目の前にイチャイチャしていた報いを与えてやる。

 これ以上お姉ちゃんは若返らせない。何が原因かしっかり調べないと。
 女子高校生に戻ったお姉ちゃんとか想像するだけでヤバいかんね。
 マジ真二くんが奪われかねない。中味はポワポワお姉ちゃんなのに体は女子高生で同級生とかギャップ萌えが過ぎる。オーバーキルすぎる。童貞を殺しかねない。子供まで孕ませたけど童貞みたいな男だからコロっと騙される。

 やっぱりここは一華先生に協力を仰ぐしかない。なんとしても阻止よ阻止!
 初恋に近い女子が時間を超えて会いに来るとか非常識は認めない。断固拒否。

 それはそうだけど、でも今はちょっと待って貰おう。
 だってね。ふふん。

「ほら! 寝たふりなんかするなし!」

 バカな弟の頭をはたく。
 ぼんやりと見えるのはビックリ眼の間抜け面だ。どこか葉月に似ている。逆なんだけど。

「……なんだよ?」
「2か月分のエッチを取り戻すから寝るなし」
「は? おい、今からかよ」

 当然。何言ってんだこのバカは。
 だいたい声が上ずってるじゃん。期待しまくりのくせに素直じゃない。

「ふふん。良いのかな、良いのかな? 真二くんがそうして欲しいなら」

 ちょっとだけ溜めて、上目遣いで会心の一撃を付け足してやる。

「中学時代の制服、着てあげるけど?」

「え……おま、それ……」
「ま。なんて策士……」

 お姉ちゃんは黙ってて。
 めちゃくちゃ期待している表情に気付いたのかお姉ちゃんは拗ねた顔で出来の悪い弟の足を抓っている。

「中学生の私、欲しいんでしょ?」

 ふくらみかけの可憐な胸を反らせてふるふると揺らす。
 ふふん。効いてる効いてる。
 いま絶対、中学時代のなんでもない私の記憶を蘇らせているに違いない。
 女友達だった時代の私を抱ける期待に色々なところを膨らませてるに違いない。

 素直になるなら学校指定のジャージとか真二くんの印象に残っている服装とか思い出して思いっきり、ご褒美に誘惑してあげるよ?
 棚からボタ餅の追憶体験。
 お姉ちゃんが若返る前に!

 もう目は釘付け。ちんぽはバキバキ。
 お姉ちゃんを目の前にしてこの状態とか。
 大変気分が良い!

「私はいいけど、早くしないと成長しちゃうんだからね!」

 期間限定。
 女子は成長が早くて賞味期限が短めなんだから早々に召し上がれ!


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