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第2部

第34話 王妃様にお仕置き 後編

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 034

 うっとりと目を閉じて、呼吸を整えている王妃様の凹んだ腰のラインを優しく撫でる。
 手に吸い付いてくる玉の肌はしっとりと湿っていて心地いい。

 よし。この機会にやってみたかった事を試してみよう。

「ジュリーナ母様、ちょっと離して」

 しっかりと僕に抱きついたまま、余韻に浸る王妃様のおっぱいをタップする。

「そ、その呼び方は……やめよ」

 母様呼びで息子代わりにイかされた恥ずかしさがマゾな部分に刺さったみたい。
 王妃様は寒気を感じたみたいにぶるりと身体を震わせる。うん、可愛いい。

 横になったまま、ひくひくと痙攣している王妃様のふとももを枕にして、片方の脚を上げてもらう。
 股間が目の前のふともも枕。

「ジュリーナ母様、そのまま脚を持っててね」

 寝そべった状態で片方の脚を持ち上げて、自分の手で固定してもらう。
 男によく見えるように足を開いたとっても卑猥なポーズ。でも王妃様の美しい均等のとれたラインが芸術品みたい。この状態でも身体にたるみがないって節制が行き届いているのかも。

 眼の前にある王妃様の恥ずかしい部分をじっくり観察。
 潮吹きで泡が流れた王妃様のクレヴァスが、ねっちょりとした蜜にまみれながら開かれていた。

「このような格好……丸見えでは、んっ、ないか」

 割れ目付近はきれいに剃毛されていて、少しだけ残った産毛がキラキラ光る。
 お手入れは自分でしなさそうだから、メイドの誰かが王妃様のムダ毛の処理をしている事になる。

 うわ。なんか興奮しちゃいます。

 朱色の粘膜が蠢いて、磯の匂いに甘酸っぱい汗の匂いが混じった女の匂いが、鼻を通してペニスを鼓舞してくる。

 充血した厚い割れ目の中にある肥大した白っぽい陰唇がいやらしい。
 ピンク色の内部の下にある穴からは、ぷくりと透明な愛液を滲ませる。

 陰唇が不揃いなのは、王妃様が自分の指で慰めているから?
 今度ゆっくり聞いて虐めちゃおう。

 目でたっぷり楽しんだので、次は鼻を近づけて香りを楽しむ。生の女の匂いにドキドキする。
 思わず舌が伸びてしまう。少しだけしょっぱくて、チーズのような味と匂い。

「ひっ、な、なに?」

 舌で割れ目に触れた途端に王妃様は、びっくりしたのか身体を弾ませた。

「ク、クロ? なにを、あっん……何この感触…、ひっ、だめ、舐めてるの? ねぇ、クロ……舐めてるの?」

 王妃様、言葉が乱れてますよ?
 尊大な口調が女性っぽい口調に戻ってる。
 我を忘れて困惑して雌ブタモードで王妃の仮面が剥がれ落ちた?

 思い返してみれば、王妃様は昔から尊大な話し方をしていたわけじゃない。
 多少は男前な性格だったけど、アストレア母様やツバァイ母様と同じような淑女だった。
 父上が亡くなって、新しい王妃様になったんだから、素の顔というのはこっちなんだな。

 病弱でベッドからなかなか起き上がれなかった僕を、長い時間優しく見守ってくれたこともある。
 クロの部分が惹かれていたのは、優しい王妃様。

 世界は私を中心に回っているというような王妃様も大好きだけど、僕にだけしか剥がせない仮面を持っている王妃様も大好きです。

 王妃様の卑猥な割れ目をたっぷり舐める。舌で愛液をすくって味わう。

「ひっ、だめよ、汚いから舐めちゃ……だめなの」

 シックスナインを楽しみたかったけど、体制的に難しい。身長差がちょっとだけ恨めしい。

「若様が……女性の陰部にお口をお当てに……いけません……」

 アンはまるで自分が舐められているようにきゅっと下腹部を手で押さえていた。

 生まれた穴とは別だけど、母親の秘部を舐める息子の痴態という、ちょっとだけ倒錯した場面にアンもどこか上の空だ。

 王妃様の局部をベトベトにする淫らな液を全部舐め取るつもりで舌でねぶる。

「ああっ、そんなっ! クロが私のアソコを舐めるなんて! アン……くっ、止めさせ……て、ひっ、舌が……奥まで」

 女子がお口でするのは常識なのに、お口でされるのは苦手なのかな? 恥ずかしい?

 王妃様は嫌がるように身体を揺らす。
 でも、舌が気持ちの良い場所に触れると腰を押し付けてくる。
 雌ブタの身体は正直で微笑ましい。

 口の周りがベトベトになる。
 お風呂だから気にしない。

 ああ、感動。王妃様の分泌したものを直接舐めてる。舌が歓喜で震えてしまう。少し固くなったクリトリスも、とろけるようなやわらかい粘膜も、健気に外に押し出そうと締め付けてくる穴の壁も。

「だめっ、だめよっ」

 息子に恥ずかしい所を舐められる気分はいかがなもの?

「ひいっ、くるっ、来ちゃうから!」

 潮を噴くまでは行かないけれど、王妃様は小さな絶頂を何度か繰り返して悦びで体を震わせていた。

 おや?
 ひんやりとした手がペニスをそっと握りしめる。

「若様……こんなに反り返らせて……僭越ながらアンが、若様の昂ぶりを……鎮めさせていただきます」

 これから始まるかもしれない禁断の交わりを身を呈して止めようと、アンが覚醒。

 ペニスがお口に吸い込まれた。
 じゅぶりと音がして、熱い口の粘膜でペニスが気持ちよくこすられた。
 さすが、一番搾りの達人。

「昂ぶりは、私が受け止めます」
「沢山出してください」

 ビビィとシーラもペニスに群がる。

 王妃の貞操を息子の欲望から守るため。
 うん。献身と言えば献身なのかも。
 無表情だけど紅潮して目をキラキラさせているから、言葉を凄く裏切ってるけど。

 王妃様の女性器を舌で楽しみながら、メイドにお口で奉仕をされる。
 これはますます御先祖様を馬鹿にした態度を悔い改めないと夢枕に立たれそう。

 ちゅばちゅばと音がする。
 一線を超えさせないように、抜いて骨抜きにしようと必死のお口ご奉仕。
 負けないように僕を音を立てて王妃様に吸い付く。

「そんな……いやらしい音を……立てないで」

 王妃様の反応で、気分はさらに昂ぶる。

 シーラとビビィも僕の身体にまとわりついて押し付けて、敏感な場所を刺激している。うん、くんずほぐれつ。

 隠すことも諦めたのか、気持ちよくなろうと王子の身体を使って、自分の指も使って自慰行為。

 ますますバスルームはアブノーマルで、女の匂いと淫らな空気に染まっていった。

「アン、ビビィ、シーラ、もういいよ」

 ぼやっとしたお顔のメイドズが夢見心地で「かしこまりました」と口にした。
 なかなか体験できないエロい空気にすっかりあてられている。

「ジュリーナ母様、良く見えるように広げて」
「ああ……そんな、駄目よ、見えちゃう」

 でも仰向けになると王妃様は足を大きく開いてふとももを震える手で抱え込む。そのまま手を伸ばし割れ目を開く。

 雌ブタ全開!

 いやらしい花が咲いたような割れ目も全開。
 きゅっと穴が窄まって抵抗している。
 締まった分だけ中から愛液が垂れてとってもいやらしい。

「若様……そ、それだけは」

 アンは切なそうなお顔で懇願。

「お仕置きだから、大丈夫だよ?」

 ペニスをにちゃっと王妃様の女性器と接触。ああ、気持ちいい。
 今から入れる。
 王妃様の中に入れる。

「クロ……待って、今は、いぎぃぃ、いぐぅぅぅ!」

 ずぷりと挿入。
 途端に中は蠢いて痙攣した。

 舌で散々焦らされた後、中に突然の快感を与えられて、王妃様は激しく仰け反って絶頂した。

「だめっ、動いちゃ、あっ……やめて、凄いの……すごいのぉっ!」

 覆いかぶさって王妃様を犯す。
 すぐに王妃様は脚を絡めてきた。
 乾きを癒すように唇に吸い付いてくる。

「ああ、また、クロが入ってきた。あのちいさかったクロが……」

 うわ。なんだかとっても恥ずかしいぞ。
 でも中は最高に気持ちがいい。
 貼り付く肌が汗と泡の残りでぬるぬると滑る。
 王妃様に抱きついて、首筋に顔を埋めながら正常位で王妃様を貫いている。

 わたさない。絶対に。
 王妃様は僕のものだから。

 *

 びゅーっとしぶいた精液が王妃様の身体にべっとりと貼り付いた。

「ああっ、そんな……いっぱい」

 王妃様は片目を開けて、墨が必死に放出する射精と体に降り注がれる精液を眺めていた。

「あ、ああ……また、外に……」

 あれれ? 王妃様。もしかして?

「中に欲しかったの?」
「ち、違うの、今のは違うの!」

 いやいやと赤くなったお顔を左右に振っていた。

 だって中に出したりしたら、父親不在のまま新しいシングルマザーな王妃様になっちゃって、国民から誹りを受けちゃう。
 それとも、息子代わりが種の主だと誹りを受ける?

 どちらにしても生き地獄。
 でも、同じことを想像したのか王妃様の瞳はうるうる。
 うわー。マゾな部分で身を滅ぼしそうで、ちょっとだけ心配になってきた。

 これだけお仕置きしたから、次からはきっと御曹司も気の毒になるくらいに袖にしてくるはず。

 昼間の凛とした王妃様が僕の前だけでは雌豚になる。
 ちょっぴり優越感。

 さあ! 最後の仕上げだ。

 王妃様にまたがると、「ひっ」と息を飲む声がした。アンかな?
 不敬極まりない態度だもんね。

 王妃様から抜いて汚れたままのペニスをおっぱいで挟んで精液と愛液を拭う。
 王妃様の高貴なおっぱいをティッシュ扱い。

 その後お口にペニスを押し付ける。
 少しだけ抵抗するように顔をそむけた王妃様だけど、柔らかい唇にペニスの先を押し付けて感触を楽しんでいると、諦めたのか口に含んでくれた。

「きれいにしてね、王妃様」

 崩れそうなくらい王妃様は身体を震わせて、それからチュパチュパと音を立てて一心不乱にペニスを清めてくれた。
 とっても酷い行為だけど、興奮します。

 仕方がないんだよ、アン。
 だから、一緒に死にますみたいな絶望的なお顔をしないで。
 だってこれは、お仕置きだから。

 *

 すっかり長風呂になったけど、王妃様と二人で並んで、色々汚れちゃった体をメイドズに洗ってもらう。

「あの王妃様? もしかしてでございますけど、若様は」
「……良いのだ、アン」
「ですが……」
「あれはあれで、可愛らしいからの」

 なんのこと?
 気になるんだけど。
 教えて教えてと潤んだ目で訴えていると、やれやれと王妃様は首を振った。

「仕方がない、よく聞けクロ、隣国から来た大使のことだが、あやつは女だ。事前に知らせていたはずだぞ?」

 はい?

「あの姿に惑わされおって」

 はいい?

「え? 待って待って、どういうこと!? 女? 女性ってこと? 御曹司じゃなくて御令嬢!?」

 気の毒そうな目でメイドズと王妃様は僕を見ていた。
 つまり王妃様に絡んでいたのは、女性同士でのキャッキャウフフ?
 じゃあ僕の決意って一体。

 いや、油断してはいけない。同性同士でも寝取られる案件はなくはない。

 王妃様が嫌そうにあしらっていたのは、同性に迫られて気持ちが悪かったから?
 ん。まあ、ノーマルな神経なら嫌悪するか。

 思い出したくないのに頭の中に色々な事柄が再現される。
 ヒントはたくさんあった気がする。

 王妃様が言った、下品な話をするなという一喝とか、男漁りという説明も。

 朱華姉様も言っていた。妾はイケる口にだと。
 あれは女でも気にせず相手をしてやるぞ? という意味だったの!?

 全部、全部、相手が女性だから!
 ああ、そうだ。両刀。その弾幕情報のせいで、真実にたどり着けなかった!

 ガラガラと足元が崩れ去るような感覚に襲われる。
 なんという黒歴史。

 いや、まだだ。
 まだ、相手が百合と自称するなら寝取りは有効だもん。僕は王妃様を守ったんだ。

「あの様子だと、男性恐怖症なのだろう。両刀というのも自分で撒いた噂に違いないな」

 え、待って。

「男臭くないクロを好んだ事がよく物語っておる。恐らくあの格好も男に言い寄られないための自衛なのだろうな」

 あの、やめてくれやがりませんか、王妃様。
 僕の最後の砦を破壊しないでください。

 そうじゃないと、僕が王妃様にしたお仕置きは、ただの我儘王子の戯れになっちゃいますから!
 ただの道家王子が暴走したって笑い話に変化しちゃいますから!

「ふふふ、母を取られると思いこんで必死になっていたクロは、うむ、とても可愛かったぞ」

 いやあああああ!
 お仕置きのつもりが、お仕置きされていたのは僕だった!

 *

 後日談だけど、朱華姉様にもニヤニヤと笑われた。

「わははは、反応を見てそう思うていたが、やはりか! やはり、女と思っていたか! これは傑作だ! うむ、酒が旨い!」
「……女の人と僕が仲良くしてもいいの? 朱華姉様は」
「そうだな。この国では嫁は何人いても構わぬのだ、好きにせい」

 朱華姉様の呵々大笑。
 同席したメイドズは、無情にも無表情だった。

 そんなオチある!?
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