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第1部

第17話 王妃様の混乱

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 017

 上に下に身体が揺れる。
 心地良い感覚と温かい感触に身を委ねる。
 目を閉じているから嗅覚が敏感で、とってもいい匂いに癒やされる。

 嗅いだことがないのに懐かしい香の匂い? お線香?
 いやいや、もっと甘い燻製に使用するチップのような、人工的なものじゃない自然な甘さ。
 女子の汗のような芳醇な香りが胸をすく。

「クロよ、人の髪に顔を埋めて鼻を鳴らすのをやめよ。妾とて歳を重ねていても羞恥心というものはあるのだ」
「無理。だって、いい匂いだから」
「女性の匂いを嗅ぐとは何事だ。だいたい……いい匂いはお互い様だこの馬鹿者が」

 朱華姉様の声で、意識が戻る。
 目を開くと山の急な斜面がグングンと、後方に流れていく光景だった。
 背の低い枝も大きな木々も茂みも巧みに避けられて、軽やかな健脚で朱華姉様は進み続ける。
 山育ちの山のモノ、鬼の一族の名前は伊達じゃない。

 背負われている状態だから、量の多い黒髪が風に巻かれて顔をくすぐる。
 いい匂いの正体は髪と首筋から流れてくる甘酸っぱい匂いだった。

「軽いな……しっかり食べるがいい」

 元が病弱で薄幸な第3王子だったから、元気になったその後も食が細くて胃が小さくて中々食べられないんです。

 鬼の一族は、女性でも力持ち。
 競歩みたいな早歩きでも男子一人を背負っている感じは全くしない速度だった。
 森は林に変わり急勾配な斜面は平地に近付いて、いきなり視界が開ける。

「む。なにやら騒がしいな」

 朱華姉様がたどり着いたのが僕が滞在している村なら、すいません。多分、僕のせいです。
 国の王子が行方不明だ、それは紛れもなく一大事。

 案の定、村に戻ると大騒ぎだった。
 斜面を転がり落ちてから3時間くらいかな? 山の日暮れは早いのか、夕方近くなっている。
 慌ただしく走り回る兵士の怒号が響き、夜に備えて大きなかがり火まで用意されていた。
 村の住人が全員集合して、緊急事態に不安げな顔を寄せている。

 そんな雑音とガヤ音の中に向かって颯爽と朱華姉様は歩いて行く。
 両手を行儀良く胸の前でぎゅっと握りしめた藍色のメイド服姿のアンが目に入る。

「アン、ただいま、心配かけてごめんね」

 僕の第一声に、ほけっとアンは気を抜いたようなお顔になった。
 それから、慌ててお山の方に目を向ける。
 あれ? どうして違う方向から僕の声が聞えたのかと混乱したらしい。

「……わ、若様!?」

 鬼の美女に背負われた僕が軽く手を振ると、驚愕で無表情のしきたりを破ったアンが、百獣の王に追いかけられる兎の如く素早さで距離を詰めてきた。

「ああ、若様……ご無事でございますか!? お怪我などされておりませんか?」

 アンは、近付いたもののどう対応していいのか分からずにオロオロと取り乱す。
 うん、いつも落ち着いているメイドが慌てる姿はとっても新鮮。

「落ち着いてアン、見ての通り、僕は大丈夫だから」
「アンは、アンは、気が気でありませんでした!」

 ウルウルと涙目になったアンは、両膝を地面に落とし胸の前で手を組んで、どこかの神に祈りでも捧げるように目を閉じた。
 知り合いが目の前で山の斜面を転がって落ちていったらトラウマだよね。
 しかも相手が仕える主人だ。責任問題も出てきちゃうのが王族相手の難しい所。

「クロ様? クロ様ですか!?」
「若様……よくぞ、ご無事で」

 僕の帰還に気が付いたメイドふたりも慌てて駆けつけてくる。
 2人の顔は青い。あらゆる意味で僕がいなくなると、ちょっと困ってしまう境遇だからね。

 いやいや、ここは素直に心配してくれて無事を案じていたと考えないと。
 打算もひとつの愛情表現。第3王子は前向きで有名なのです。

「王子様が……」
「ご無事で」
「戻られたようだ」

 メイドズの声に気づいた村人達も、概ねホッとした様子だった。
 護衛の兵士達も青くしていた顔に安堵の色を浮かべている。

「失礼いたします、どなたか存じ上げませんが、若様を助けていただきまして、ありがとうございます」

 この場では一番肝が据わっているビビィが丁寧に深く頭を下げる様を見て、朱華姉様は「うむ、息災だからそう心配するな」と鷹揚に頷き返していた。

 シーラに手を貸してもらい朱華姉様の背中から降りる。

「愚弟、勝手にいなくなることを許していない」

 王族の淑女であるパティ姉様は、無様に走ったりせずにしずしずと歩み寄ると、涙ぐんだ赤い目でくいと千早の裾を握りしめる。はらはらと泣き出しそうで申し訳ない。
 ご心配おかけしました。

「ごめんねパティ姉様。でも、姉様も無事で良かった!」
「猪は愚弟と一緒に転がっていった」
「ララ姉様も無事?」

 真っ先に駆け寄ってきそうなララ姉さまの姿がないのが気になってしまう。
 まさか、僕を追いかけて斜面を転がっていったりしたんじゃないよね?
 弟ラブだから、ありそうで怖い。

「ララは母の元に出向いた」

 ああ、なるほど。捜索隊の増援をお願いに行ったに違いない。
 斜面の下には川があったから、最悪流されている可能性があるからね。

 お山を捜索している人たちに声をかけてもらうように手配をする。

「大丈夫だと思うけど、案内人の方を責めたりしていないよね?」

 護衛をお願いしていた手前、責任を感じているとか、王族の面々が無駄に面子を気にして辛く当たったりしていたら気分が悪い。

 ララ姉様とパティ姉様なら問題ないと思うけど、アンに一応確認しておく。
 無表情に戻ったアンは、出しゃばらずにパティ姉様に向いて目を伏せる。

「愚弟が勝手に落ちただけ、彼に咎はない」

 いまは率先して自主的に捜索の先頭に立っているらしい。
 本当に、ご迷惑をおかけします。

 嫌な所だけど、王家の体面問題になるからお咎めなしとはいかないだろう。しょうもない。
 だけどこればかりは致し方ない。後で裏から手を回してなにか贈り物でもしておかないと。
 アンに目配せをすると「かしこまりました」と頭を下げた。
 出来るメイドが仕えていると楽でいい。

 今後、お山の案内人の選定に時間がかかるかも知れないけど、幸い調査は続行しなくともいい状況だ。
 朱華姉様が同行してくれたから。話は山に住む鬼の一族から直接聞ける。

「朱華姉様、送ってくれて、ありがとうございます」

 僕の体力では、道を教えてもらっても夜が更けるまで戻ってこられなかったに違いない。

「なに、気まぐれだ、気にするでない」

 腰に片手を当てて成り行きを見守っていた朱華姉様は照れた顔を隠すように鼻の頭に皺を寄せた。

「しかし、クロがこうも複数の女に好かれるとはな、正直言うと驚いている」

 側に控える無表情のメイドズとパティ姉様の本気の心配を感じ取ったのか朱華姉様は失礼にも本気で驚いているご様子だった。

「妾の目も狂ったものだな」

 鬼の一族の基準に合わせてみたら、女に男が群がっても男に女が群がるのは異次元の出来事なのかも。しかも、男の娘を自称する華奢な男を中心だから目も疑うか。

 朱華姉様の言葉に、ぴくっとパティ姉様が反応する。

「愚弟、この女は何者?」

 さすがパティ姉様は外弁慶。
 気が弱いくせに、精一杯強がった高飛車な態度が愛くるしい。
 必死に弟を守ろうとする姉様ぶろうという試みが、メイドズにも伝わって無表情なのに微笑ましい雰囲気が浮かんでいる。

 だけど相手は鬼の一族の長だから、誤解は早めに解いておかないと後で拗ねて文句を言われそう。

「僕の命の恩人だよ、パティ姉様。お名前は朱華様。鬼の一族の偉い人だよ?」

 一瞬だけ目を丸くしたけど、パティ姉様は無様に取り乱したりはしなかった。

「……いつの間に姉弟の契りを交わしたのか、興味が湧いただけ」

 プイと顔をそむけて言い訳をしてから、パティ姉様は朱華姉様に深々と頭を下げる。

「愚弟が世話をかけてごめんなさい、あとで頭を下げさせるから許してやってほしい」

 僕を盾に!?
 大体の性格を把握したのか、朱華姉様は気分を害したわけでもなく呵々大笑。

「うむ。クロよ、実にお前の姉らしい女子おなごだな」

 僕自身はふてぶてしいという自覚はないけれど、どうも朱華姉様のツボにはまる姉弟みたい。
 たしかにパティ姉様は一般的にはふてぶてしい部類だね。そこが可愛いチャームポイント。

 ということは、ララ姉様とは相性が良くないかも。
 いなくて良かったと言うべきかな?

「しかし、角なしは軽々しく頭を下げすぎだ、こやつは男の娘ではなく正真正銘の女なのであろう?」
「パティ姉様は、正真正銘の女子だよ」

 頭を下げることに、妙にこだわりがある一族だな。角があるからかも知れない。
 価値観の相違ですから、パティ姉様。だから千早をそんなに引っ張らないで。伸びちゃうから。
 言われた意味がいまいちわからず、理解に苦しんで混乱状態で目が泳ぎすぎだって。

「鬼の一族は、女性上位の種族なんだって」

 パティ姉様に耳打ちをする。
 なるほど、合点がいったと、パティ姉様はこくこくと頷く。

「立派な角、伝説の鬼人族?」
「山のモノ、鬼の一族を率いる族長、朱華だ。若き少女よ」
「私はパティ。王家の第二王女。愚弟の命の恩人なら私の命の恩人。愚弟があなたを姉と呼ぶなら、私はあなたの妹」

 多分、僕がはじめて耳にしたパティ姉様の長台詞だった。
 パティ姉様は、はぁはぁと息を切らしている。肺活量が半端なく少ない姉様に萌えてしまいます。

「角なしが妾の妹を名乗るか、それは豪儀だな。よかろう、これもなにかの縁だ。妾もパティを妹と呼ぼう」

 なんか波長が合う二人だな。朱華姉様も楽しそう。仲良きことは美しい。

「アン、王妃様宛に使いを出して。僕は無事だって」
「かしこまりました」

 僕に厳しい王妃様だけど、消息を絶った王子の捜索に100人程度の兵を投入するくらいの優しさはあるはずだから。このままだと村に迷惑が掛かっちゃう。
 捜索隊の派遣を中止してもらわないとね。
 あと、ララ姉様にもはやく知らせないと暴走しそう。

 王族関係者以外の目も気になり始めた。
 注目の的は朱華姉様だ。皆朱華姉様の角に興味津々。
 なにしろ伝承に残る亜人の生き証人が突然目の前に現れたのだから。
 人をはるかに凌ぐ力を持つというわりに、器の大きさを見せつけたり、友好な態度を取っているから仕方がないか。

 命の恩人を衆目にさらしたままというのも王家の名折れ。
 まずは滞在場所に案内して、お茶でも振る舞うことにしよう。鬼の人にはお酒の方がいいのかな?

「朱華姉様はお茶とお酒はどっちが好きなの?」
「では酒にしておこう」

 朱華姉様の手を取って家に向かう。
 戸惑っていた朱華姉様だけど、抵抗もなく肩を竦めながら歩き始めた。

 *

 後で聞いた話だ。

 王妃が執務室で書類仕事をこなしていると、側付のメイドが声をかけた。

「王妃様、おそれながら、火急の知らせがお山の村から参りました」
「火急だと? それは――」
「お母様!」

 取次を待たずにメイドを遮って、ララが部屋に飛び込んでくる。
 王妃は娘の無作法に派手に眉をひそめて迎えた。
 申し訳なさげに頭を下げているメイドに手を振り待機させる。

 テーブルに頬杖をつき、綺麗なあごをのせた王妃はじろりとララを睨みつけた。

「ほお、怒られに自ら顔を出すとは我が娘も一皮剥けたものだ」

 絶賛、プチ家出中のララは、王妃の嫌味に耳を貸さずに近付いた。机をドンと叩く。

「お叱りは、後でいくらでも受けるから! クロくんを助けて! 母様!」

 ララの言葉に王妃様は眉を寄せる。
 クロ? クロがどうした?

「待て、どういうことだ? 詳細を話せ、ララ」
「クロくん、猪に襲われて下に落ちちゃったの! いまは村長さんが指揮を取って村の人で探してる。護衛の人たちだと逆に遭難しちゃうからって……でも足りてない。だから、もっとたくさんの人で探さないと! クロくん! クロくんが!」

 ぼろぼろと涙を流しはじめたララの言葉に王妃は目の前が暗くなる。

「クロが……バカな」

 いや、代表者として狼狽えてはならぬ。体中が冷たくなるのを無理矢理熱くなるように奮起して、まずは呼吸を整えて冷静な自分を取り戻す。

「知らせの儀ご苦労であったな、捜索隊を直ちに派遣するから、お前は少し休むがいい」
「ううん、母様! 私も一緒に行く! クロくんに、会いに行くの!」

 弟思いのいい姉だな。
 王妃はララを微笑ましく見つめる。
 落ち着かせるようにメイドに飲み物の準備をさせる。あとは、連絡だ。

 こんな時に、あのバカ息子達は不在だ。王妃は歯噛みする。
 これなら護衛につけておけば良かったと後悔する。

 *

「聞いた通りだ。早急に準備を整えよ」

 王妃はメイドに呼ばせた近衛隊長と軍の幹部に鋭く指示を飛ばす。

「はっ。王妃様、捜索隊はいかほど向かわせましょう?」
「いかほどだと? 馬鹿なことを聞くな、全軍に決まっておろうが!」
「ぜ、全軍でございますか……」
「そうだ! 我が国に忠誠を誓う2万の兵に伝えよ、いますぐお山に向かえと!」
「し、しかし……」

「……母様、ありがとうございます!」

 すったもんだの挙げ句、国を挙げてのてんてこ舞いの中、僕が手配した「無事だという」使いの者が到着したらしい。

 近衛隊長と軍の幹部のおじさんに、後に涙を流して感謝をされたのは言うまでもない。
 普段は冷静な王妃様が僕の身を案じて暴走したのも、愛情の深さと考えよう。前向きに。

 下手をしたらお山に住まう鬼の一族との、すわ戦争かという非常事態は、こうして回避された。
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