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第20話 電動バイブとオナホール その2

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「誰かと思ったら、ダンガさんじゃないですか! 驚かせないでください!」

 恥ずかしがるかと思いきや、元気娘は平然と受付に座っている時のようなスマイルを顔に浮かべた。

「はて……どうしてここに?」

 流石天真爛漫な元気娘だ。仕事関係で付き合いのある男にピンクローターを買う場面を見られたくらいでは怯まない。
 
「ああ? そりゃ俺がこのツギハギ屋の専属仕入担当だからよ!」
「そうだったのですか!」

 ダンガは分りきったことを聞くんじゃねぇよと、誇らしげにフフンと鼻を鳴らす。

 いや待てユリス、その可哀想な目で俺を見るのは止めてくれないか?
 そんな名誉職を与えた覚えはない。

「で、買うのか? 娘っ子。おめぇにゃちと早いんじゃないのか?」

 おいおい粗忽者。距離が近いし首を突っ込みすぎだ。
 覗き見の何たるかを理解していないのか?

「む。子供扱いは止めてください」

 元気娘はむっとした態度になる。難しい年頃なのだろう。

 いかつくて暑苦しい男が小柄な少女に迫っているから犯罪臭が凄い。
 やれやれと、すっと目を細めたユリスが元気娘を守るように立ち塞がった。

「……ダンガさん、女性のお買い物に殿方が首を突っ込むのはマナー違反ですよ?」

 和解したとはいえ、あまりダンガを良く思っていないらしいユリスの冷めた笑顔にダンガはたじろいでいる。
 すまんな。ユリスの言葉の半分は聞き耳を立てていた俺も対象だ。
 つまり八つ当たり。
 だが、背中で少女を守るユリスの凜々しさは眩しすぎる。

「そうですよ! いまもユリスさんにピンクローターを使用した時の感想を聞いていたところです!」

 しかし、ユリスは恩を仇で返された。

 ぴしっと凍り付いたユリスから、ダンガはそっと目を逸らす。
 ユリスは笑顔で元気娘の口を塞いで、さあ、買い物を続けましょうねと背中を向けた。

「お、おお、ツギハギ屋」

 時間帯から判断すると、狩りに出かける前に立ち寄ったというところだな。
 ユリスはむーと頬を膨らませて、早くその粗忽物を追い出してくださいと目で訴えてくる。

「なにか忘れ物か?」
「おうよ! 昨日少し探してみたがまるきり見分けがつかねえからよ、例のやつをひとつ貸してもらおうと思ってな」

 ダンガに採取を依頼した魔石の素材は、困ったことに見た目はただの石だ。
 闇雲に探してただの石ばかり持ち込まれても困るな。

「少し待っていろ」

 倉庫から魔石の入った石を取ってくる。

「すまねえな」

 がははと笑うダンガの肌には生傷が増えていた。冒険者家業も色々と苦労が多いらしい。

「ダンガ、これを使って傷を癒やせ」
「ん? おお、すまんな」

 即席で作った擦り傷用の軟膏を渡しておく。
 医療技術の拙い異世界だ。俺の依頼の怪我がもとで死んだら寝覚めが悪いからな。
 ダンガは勇んで出掛けて行った。

「これはギルドの知り合いに聞いたのですが、潮噴きという技にチャレンジしてみたいのですが、ユリスさんはもう会得しているのですか?」
「分かりましたから、ええもう、いいからそのお口を閉じようね?」

 キラキラした目をしている元気娘の猥談に、もうどうにでもしてとユリスは悟りを開いた表情をしていた。

 *

 夜のことだ。

 元気娘との攻防後もピンクローターを購入する客が次々と現れ、その度にユリスは恥ずかしい体験談で応対を繰り返した。
 口コミというのは侮れない。特に女のネットワークというのは伝達スピードが半端ない。

 ようやく閉店した後のユリスは、疲労困憊で今にも蹲りそうな顔をしていた。
 だが、おねだりするような濡れた瞳をしているのを見逃さない。

 一日中猥談に近いセールストークで羞恥心を刺激され続けた結果、身体を疼かせたのだろう。
 ただ働くだけで性的興奮まで感じることができる淫乱な人妻に、よく似合うエロアイテムショップで鼻が高い。

「ユリス、そろそろ新商品を試して貰って良いか?」
「あなた……せめて着替えをさせてくださいな」

 もう待ちきれないという顔をしているくせに、貞淑を演じて焦らすように抵抗してくるユリスが尊い。
 自尊心のある人妻というのは落としがいがあって胸が躍る。
 だが却下だ。はしたなく溢れた蜜で汚した下着を見てみたい。

「いや、そのままが望ましい」
「本当にこの服がお気に入りなのですね……」

 服ではないが、そういうことにしておこう。この異世界では、下着フェチが理解されないというのは実証済みだからな。

 服と言えば、次は女性用のスーツを作成する予定だ。
 身体の線がはっきりと出るシャツとタイトミニがよく似合うだろう。
 OL姿の人妻を調教するという想像だけで垂涎物だ。

「……あっくん、鼻の下が伸びてますよ?」

 ユリスは瞬時に心を悟りジト目を向けてくる。
 それはいかんな。
 真面目なアレクらしからぬ間抜け顔は控えよう。

「では、バイブをセットするからスカートを上げてくれ」
「……あっくん、セットってなにかな?」

 手にしたバイブを見てユリスは一歩後退する。

「バイブをユリスの中に入れて感想を聞かせて欲しい」
「分かってました! もしかしたら思い違いかと思って聞いただけです!」

 しきりにバイブをチラチラと眺めては顔を赤らめている。

「うう……せめて場所を変えてほしいです……」

 食事をする場所でバイブを試すには抵抗があるらしい。
 寝室はツーツが汚れるから更に嫌がりそうだし、倉庫は埃っぽい。店は論外。

「では、風呂場で行うか」
「……はい、あなた」

 ユリスとしても無難な場所なのだろう。
 諦めたように頷きつつも動こうとしない小さな手を握る。
 ユリスは少しだけ目を見開いた。

 手を引く俺がそれほど珍しいのか、ユリスはじいっと見つめてくる。
 朴訥なアレクならさっさと先に歩いたのかもしれない。
 ユリスはきゅっと手を握り返して嬉しそうにはにかむ。
 とても今からバイブで調教される寸前の人妻とは思えない爽やかな表情だった。

 *

「もう! もう! 少し良い雰囲気だったのに!」

 スカートの裾を持ち上げて真っ赤になるユリスは、牛のように唸り声を上げて抗議してくる。
 1日中続いたエロアイテムの販売でぐっしょりと湿らせた白い下着からは、蒸れた女の匂いが漂いユリスの精神を削る羞恥心は恐れ知らずの天井知らずだ。

「下準備は……必要なさそうだな」
「……あっくんには、奥さんに対するデリカシーが必要だと思います」

 下半身のはしたない状態を見られて、顔を上げていられないユリスは俯いてしまう。

 とはいえ念は入れておくべきだろう。

「……あっくん、それは何かな?」

 ユリスは用意した容器の中でとぷとぷと揺れる液体を見て警戒心で眉を寄せる。

「これは、ぬるぬる石鹸から石鹸成分を取り除いて溶いた物だ」
「それ、ただのぬるぬるするものだよ……」

 そうだ、つまりローションだ。
 湧き出る天然ローションでたっぷり潤っているが、ユリスの繊細な膣内を傷つけることは避けたいからバイブにたっぷりとぬるぬるを染み込ませる。

「あう……あっくんのおち○ちんが一気に禍々しくなりました!」

 テラテラと鈍く光るバイブにゾワゾワしている。
 近付くと無抵抗の下半身に手を伸ばし下着をそっと太ももまで降ろす。
 ねっとりとした愛液が何本か下着に付着して糸を引いていた。いやらしい光景に目眩がしそうだ。

「くぅぅ……恥ずかしいよ、あっくん」

 真面目な顔で金色の陰毛が生え揃う股間にバイブを差し込む。

「あっ、ちょっ……んっ」

 ぬるぬるの割れ目にバイブを擦り付けると、ユリスは背伸びをして逃げるように体を震わせた。

「入れるぞ?」
「ゆ、ゆっくりでね、あっくん、ちょっと怖い……です……」

 少しだけ足が開かれるが途中まで降ろされた下着が伸びて邪魔をする。
 仕事を終えたばかりの人妻が立ったままバイブを挿入されるシーンは生唾ものの光景だ。

 ゆっくりと愛液まみれの粘膜に馴染ませながらバイブを進ませる。
 見慣れないバイブの侵入に緊張しているのか、すごい圧で中々進まない。
 力を抜けと言っても無駄だろう。

 仕方がない。身を屈めて唇を重ねる。
 ユリスはすぐに舌に吸い付いてきた。
 唾液を交換するようなキスにうっとりと頬を緩めると身体も緩んだらしい。
 少し下から押すと、ぬるりとバイブの先端が中に吸い込まれる。
 ビクッと身体を跳ねさせて、強く舌に吸い付いてくる。

「うあ……入るぅ……あっくんのが……入ってくるぅ」

 入っているのはバイブだがな。

「あっ、やだっ、なに!? あっくん! な、なにか当ってます!」

 根本近くまで入れると分かれた枝がしっかりとユリスの敏感な芽と未開発のアナルを刺激した。
 想定通りの反応だ。
 ようやくユリスはバイブの根元に付いていた突起物の意味を知ったらしい。

「やっ、す、凄い……そんなのあっくんについてないよ!?」

 膣内とアナル、クリトリスの3点攻めは有効だな。

「あっ……やっ、当たるっ、そんな所……ンンッ、駄目です」

 狭いユリスの膣内がバイブ押し戻してくると、ぐいっと力を入れて中に戻す。
 その度に、ビクンとユリスは背筋を伸ばして硬直する。

「あっくんのと、おなじ……ひゃ、そんなに動かしちゃ……だめです」

 何度か膣壁をバイブで擦りぬちゃちぬゃという粘ついた愛液の音を楽しんでから、最奥までバイブを押し込む。降ろしていた下着を戻す。両サイドを引っ張っるとバイブが押されてユリスは悲鳴を上げた。

「ひっ……んくぅっっ、深いぃ……よぉ……」

 腰が引けてがに股になったユリスは、下着のクロッチの部分を凸の形に盛り上げて卑猥さを増している。
 これで強烈な締め付けのユリスの中から弾き出されることある程度防げるだろう。

「太ぃ……お腹が、圧迫……されます……」
「まだ、入れただけだぞ?」
「え? それどういう――」

 リモコンスイッチを操作する。

「いひぃぃ、いやっ……中で、中であっくんのが……くっぅ、動いて!」

 電動バイブだからな。ただ振動するだけではなく、愚息では決して真似が出来ないような触手めいた動きを中で披露しているはずだ。

「あっ、らめっ……らめぇ!」

 それ以上伸び上がらないほどにつま先立ちになり、膣内で暴れ回るバイブから逃れようとする。
 ガクガクと足を揺らしてすがりつき、立っていられなくなりユリスは膝を折る。
 だがバイブからは逃れられず、中の粘膜を擦るバイブの動きに翻弄される。

「しゅごい……しゅごいよぉ……あっくんのが……しゅごいぃ」

 スカートから手が外れ下半身は見えなくなったが、代わりに感じまくり腰を激しく振る人妻に興奮する。
 はしたなく腰を小刻みに前後に振るユリスの姿を見られるとは、バイブめ良い仕事をする。

「あぅっ……うねうねってぇ……気持ちいいとこ……あたるぅ……」

 身体中を震わせてユリスはビクビクと痙攣する。

「あっくん……しゅごいの……これ、気持ちいいのぉ……ンッ、んんっ」

 ユリスの痴態を見て、たまらなくなった。
 ペニスを取り出すと、ユリスの絶え間なく揺れる身体に合わせてふるふると揺れている胸部に押し当てる。試したい事がある。

「あっくん……しゅごい……こっちのあっくんも、カチカチだよぉ……」

 ユリスのトロンとした目は、ペニスに釘付けになっていた。
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