14 / 41
オオルリアゲハ3
しおりを挟む
「まずは…
こちらの結婚詐欺師から奪い返した、ご依頼金の300万円です。
お納めください」
そう封筒を差し出すと。
セリフにそって手の平を向けられた鷹巨は、「えっ」と意味がわからない様子を示し。
毒女は一瞬バツが悪そうな顔を覗かして、「ウソでしょ、いつの間に」と混乱を極めた。
やっぱり鷹巨は被害者か……
2人の様子から、そう判断する揚羽。
結婚詐欺師という設定を本人に隠していたのは、聡子が赤詐欺専門の詐欺師と知られないためだろう。
それがバレれば、聡子に狙われた兄が赤詐欺という事を物語るからだ。
すると毒女は開き直った様子で冷笑した。
「やるわね、だけど……
アポなしでなんの報告もなく、しかもこんな形で渡すなんてルール違反じゃない?
そんなんじゃ依頼料は払えないから」
「確かに、正規の依頼ならルール違反でしょうが……
依頼された復讐代行サイトには、虚偽の申告には然るべき処置をいたしますと書いてましたよね?
なので、何も文句は言えませんよ?」
と、依頼者の名をさん付けで呼んだ後。
「あ、違った。
詐欺師の」と声色を低くして、その本名を口にすると。
再び毒女の顔が驚きで染まり。
チラリと覗き見た鷹巨も、耳を疑う素ぶりを見せた。
「確かお兄さんは、詐欺で奪ったお金を奪い返されて。
薬物の代金が払えなくなって、売人からリンチされたのよね。
それで逆恨みして、復讐しようって?」
「全部お見通しってワケ。
赤詐欺専門って割には、美人局以外にも脳があったんだ?」
「逆にあんたは美人局でくるとしか思わないなんて、どんだけ脳無しなの?」
そう言い返されて、毒女は揚羽をキッと睨んだ。
「脳ナシはどっちよ。
わかってて依頼を達成するとか、頭スッカスカなんじゃない?
残念だけど、受け取ったもんは返さないから」
「どうぞ?」
後で回収するし。
「こっちはあんたみたいな小物相手にしてないから、受けた依頼をこなしただけだし。
あんたの男のお金だから、痛くも痒くもないからね」
そこで、黙って状況を読み取っていた鷹巨が、青ざめた顔で呟いた。
「でも俺、取られた覚えなんか……」
揚羽は胸を痛めながらも、不敵な笑みを鷹巨に向けた。
「それは後でわかるわ」
カード会社から請求が来るからね。
そう、鷹巨がプレゼントを購入した偽サイトでは、非会員はカード払いのみという設定にしていた。
怪しまれないように、会員になれば支払い方法が増える設定にしていたが……
会員登録にはカード情報の入力が必須のため、結局はどちらでもその情報が得られる仕組みになっていた。
倫太郎が睨んだ通り、鷹巨の場合その収入から限度額も高額で。
つまりそのカードから依頼金を調達していたのだ。
「あと、受け取るなら依頼料はきっちり払ってもらうわよ?」
そう請求書を差し出すと。
「180万!?
ふざけないでよっ、そんな金額払えるワケないでしょっ?
だいたい、最初に提示された金額と違うじゃないっ。
……っほら!」
毒女は、それが記載されたメールを見せ付けてきた。
「だから……
差額は然るべき処置の一環に決まってるでしょ?
どこまで頭お花畑なのよ」
苦虫を噛み潰したような表情を見せる毒女。
「でもそんな金額、すぐには払えないわっ。
せめて期限を設けてよ」
「払えるじゃない。
その依頼金から抜き取ればいいだけでしょ?」
「これはっ……
鷹巨のお金だから」
「へぇ、返す気あるんだ?
てっきり、鷹巨を上手く言いくるめてネコババするのかと思ってた」
「っ、しないわよそんな事。
嫌われたくなかったから、嘘はついてたけど……
愛してるもの」
「じゃあ今すぐ返しなさいよ。
それで鷹巨に180万建て替えてもらったら、返済猶予も出来るじゃない」
「それはっ……
鷹巨のお金がほんとに取られてるってわかったら返すわよ。
もしかしたら、あんたのハッタリかもしれないし」
揚羽は呆れたふうに溜息を吐き零した。
「身銭切ってまでそんな事して、私になんのメリットがあるのよ。
つくづく往生際も頭も、だいぶ悪い詐欺師ね。
だいたい、愛してるなら極力晒したくないって思うもんでしょ。
なのに鷹巨だけ晒して、復讐詐欺の実行犯をさせるなんて。
でもまぁ……
ここまで完璧なスペックなら、それを使わない手はないし。
逮捕も恐喝も両方成し遂げるには、必要な駒《・》だけど。
そこまで謀れる頭はなさそうだし、あんたみたいな小物にそんな技量はないか」
「小物小物って、それぐらいで技量とかウケるんだけど。
こっちは余裕で両方やるつもりだったし、それを見抜けないあんたの方が小物なんだけど」
はい認めた。
まぁこんだけ蔑まれたらアピールしたくもなるわよね。
「見抜けなかったら、そんな誘導尋問してないわ。
お疲れ様。
せっかく鷹巨を捨て駒にして、恐喝も逮捕も謀ってたのに。
そしたら私たちのどっちが成功しても、金銭が手に入るはずだったのに。
とんだ無駄骨だったわね」
鷹巨を捨て駒だと認めざるをえない、一連のやり取りに。
毒女は悔しそうに苛立ちの表情を覗かせた。
「別に暇つぶしでやってただけだし。
こんな金、返してやるわよ。
けど、手持ちがないから依頼料は建て替えてもらうけど」
そう言って、抜き取ったお札を数え始めた。
建て替えてもらうって、返す気なんかないくせに……
そしたら損はしないもんね。
依頼料を受け取った揚羽は、立ち上がって下座の後方に進むと。
襖の前に置かれた椅子に腰を下ろして、金額を確かめ始めた。
移動は身を守るための行動で。
襖の向こうでは倫太郎が、中の状況に神経を張り巡らせていた。
「確かに180万、いただくわね」
「じゃあ私は帰らせてもらうから」
「なに寝ぼけた事いってんの?
まさか、これで終わると思ってんの?」
「はっ?
これ以上なにがあるってゆうのよ」
「いやこっちが、は?
まずは、鷹巨に何か言う事ないの?」
その言葉に驚く鷹巨。
「……ごめんね、鷹巨。
でも一緒にいた時間は本当に、詐欺師なんか辞めたいくらい、」
「この期に及んでなに取り繕ってんのよ。
誠心誠意謝れって意味でしょ?
もういいわ、話にならない」
揚羽はそう毒女の弁解を遮ると。
「じゃあ、本題に入るわ」
足を組みなおして、偉そうに見下ろした。
さ、ここからが本番よ。
「うちの組織に喧嘩を売った落とし前、付けてもらわなきゃね」
「組織?……落とし前っ?」
「そうよ、私が単独犯だとでも思った?
残念だけど、逆恨みした相手が悪かったわね」
そう、私には天才ハッカーがいる。
せいぜい後悔するのね。
こちらの結婚詐欺師から奪い返した、ご依頼金の300万円です。
お納めください」
そう封筒を差し出すと。
セリフにそって手の平を向けられた鷹巨は、「えっ」と意味がわからない様子を示し。
毒女は一瞬バツが悪そうな顔を覗かして、「ウソでしょ、いつの間に」と混乱を極めた。
やっぱり鷹巨は被害者か……
2人の様子から、そう判断する揚羽。
結婚詐欺師という設定を本人に隠していたのは、聡子が赤詐欺専門の詐欺師と知られないためだろう。
それがバレれば、聡子に狙われた兄が赤詐欺という事を物語るからだ。
すると毒女は開き直った様子で冷笑した。
「やるわね、だけど……
アポなしでなんの報告もなく、しかもこんな形で渡すなんてルール違反じゃない?
そんなんじゃ依頼料は払えないから」
「確かに、正規の依頼ならルール違反でしょうが……
依頼された復讐代行サイトには、虚偽の申告には然るべき処置をいたしますと書いてましたよね?
なので、何も文句は言えませんよ?」
と、依頼者の名をさん付けで呼んだ後。
「あ、違った。
詐欺師の」と声色を低くして、その本名を口にすると。
再び毒女の顔が驚きで染まり。
チラリと覗き見た鷹巨も、耳を疑う素ぶりを見せた。
「確かお兄さんは、詐欺で奪ったお金を奪い返されて。
薬物の代金が払えなくなって、売人からリンチされたのよね。
それで逆恨みして、復讐しようって?」
「全部お見通しってワケ。
赤詐欺専門って割には、美人局以外にも脳があったんだ?」
「逆にあんたは美人局でくるとしか思わないなんて、どんだけ脳無しなの?」
そう言い返されて、毒女は揚羽をキッと睨んだ。
「脳ナシはどっちよ。
わかってて依頼を達成するとか、頭スッカスカなんじゃない?
残念だけど、受け取ったもんは返さないから」
「どうぞ?」
後で回収するし。
「こっちはあんたみたいな小物相手にしてないから、受けた依頼をこなしただけだし。
あんたの男のお金だから、痛くも痒くもないからね」
そこで、黙って状況を読み取っていた鷹巨が、青ざめた顔で呟いた。
「でも俺、取られた覚えなんか……」
揚羽は胸を痛めながらも、不敵な笑みを鷹巨に向けた。
「それは後でわかるわ」
カード会社から請求が来るからね。
そう、鷹巨がプレゼントを購入した偽サイトでは、非会員はカード払いのみという設定にしていた。
怪しまれないように、会員になれば支払い方法が増える設定にしていたが……
会員登録にはカード情報の入力が必須のため、結局はどちらでもその情報が得られる仕組みになっていた。
倫太郎が睨んだ通り、鷹巨の場合その収入から限度額も高額で。
つまりそのカードから依頼金を調達していたのだ。
「あと、受け取るなら依頼料はきっちり払ってもらうわよ?」
そう請求書を差し出すと。
「180万!?
ふざけないでよっ、そんな金額払えるワケないでしょっ?
だいたい、最初に提示された金額と違うじゃないっ。
……っほら!」
毒女は、それが記載されたメールを見せ付けてきた。
「だから……
差額は然るべき処置の一環に決まってるでしょ?
どこまで頭お花畑なのよ」
苦虫を噛み潰したような表情を見せる毒女。
「でもそんな金額、すぐには払えないわっ。
せめて期限を設けてよ」
「払えるじゃない。
その依頼金から抜き取ればいいだけでしょ?」
「これはっ……
鷹巨のお金だから」
「へぇ、返す気あるんだ?
てっきり、鷹巨を上手く言いくるめてネコババするのかと思ってた」
「っ、しないわよそんな事。
嫌われたくなかったから、嘘はついてたけど……
愛してるもの」
「じゃあ今すぐ返しなさいよ。
それで鷹巨に180万建て替えてもらったら、返済猶予も出来るじゃない」
「それはっ……
鷹巨のお金がほんとに取られてるってわかったら返すわよ。
もしかしたら、あんたのハッタリかもしれないし」
揚羽は呆れたふうに溜息を吐き零した。
「身銭切ってまでそんな事して、私になんのメリットがあるのよ。
つくづく往生際も頭も、だいぶ悪い詐欺師ね。
だいたい、愛してるなら極力晒したくないって思うもんでしょ。
なのに鷹巨だけ晒して、復讐詐欺の実行犯をさせるなんて。
でもまぁ……
ここまで完璧なスペックなら、それを使わない手はないし。
逮捕も恐喝も両方成し遂げるには、必要な駒《・》だけど。
そこまで謀れる頭はなさそうだし、あんたみたいな小物にそんな技量はないか」
「小物小物って、それぐらいで技量とかウケるんだけど。
こっちは余裕で両方やるつもりだったし、それを見抜けないあんたの方が小物なんだけど」
はい認めた。
まぁこんだけ蔑まれたらアピールしたくもなるわよね。
「見抜けなかったら、そんな誘導尋問してないわ。
お疲れ様。
せっかく鷹巨を捨て駒にして、恐喝も逮捕も謀ってたのに。
そしたら私たちのどっちが成功しても、金銭が手に入るはずだったのに。
とんだ無駄骨だったわね」
鷹巨を捨て駒だと認めざるをえない、一連のやり取りに。
毒女は悔しそうに苛立ちの表情を覗かせた。
「別に暇つぶしでやってただけだし。
こんな金、返してやるわよ。
けど、手持ちがないから依頼料は建て替えてもらうけど」
そう言って、抜き取ったお札を数え始めた。
建て替えてもらうって、返す気なんかないくせに……
そしたら損はしないもんね。
依頼料を受け取った揚羽は、立ち上がって下座の後方に進むと。
襖の前に置かれた椅子に腰を下ろして、金額を確かめ始めた。
移動は身を守るための行動で。
襖の向こうでは倫太郎が、中の状況に神経を張り巡らせていた。
「確かに180万、いただくわね」
「じゃあ私は帰らせてもらうから」
「なに寝ぼけた事いってんの?
まさか、これで終わると思ってんの?」
「はっ?
これ以上なにがあるってゆうのよ」
「いやこっちが、は?
まずは、鷹巨に何か言う事ないの?」
その言葉に驚く鷹巨。
「……ごめんね、鷹巨。
でも一緒にいた時間は本当に、詐欺師なんか辞めたいくらい、」
「この期に及んでなに取り繕ってんのよ。
誠心誠意謝れって意味でしょ?
もういいわ、話にならない」
揚羽はそう毒女の弁解を遮ると。
「じゃあ、本題に入るわ」
足を組みなおして、偉そうに見下ろした。
さ、ここからが本番よ。
「うちの組織に喧嘩を売った落とし前、付けてもらわなきゃね」
「組織?……落とし前っ?」
「そうよ、私が単独犯だとでも思った?
残念だけど、逆恨みした相手が悪かったわね」
そう、私には天才ハッカーがいる。
せいぜい後悔するのね。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
Desire -デザイア-
409号室
BL
18禁BLサスペンス作品。
殺人という大罪を犯した美しき堕天使と、荒んだ心を抱きながら罪人を追いかける刑事……。
W大学医学部。特待生で、成績優秀、さらに、その美貌から、学内にファンクラブを持つ程の人気を誇りながら、人との交流を避け、感情を表に表さないミステリアスな青年・藤代十夜は、論文が認められ、更に、アルバイトの家庭教師先の元生徒で、都内有数の大病院の一人娘・香野 風実花 との婚約をし、順風満帆な生活を送っていたが、殺人を犯してしまう。
一方、S西署捜査一課に所属する刑事・本平 和維は、十年前にたった一人の妹が、暴漢に殺害されたことがきっかけで刑事になった。
もともとは、正義感に燃えた優秀な警官だったが、妹を女性として見ていたことに気づいてからは、自らを嫌悪し、幼馴染みで、 キャリア組の女警視・中能登桐日との交際を絶ち、荒んだ心を抱くようになっていた。
たった一人の肉親を殺された刑事と、たった一人の肉親を殺した青年。
この二人が出会った時、運命の歯車は、音を立てて軋み始めた。
イラスト:Yukiya様
失踪した悪役令嬢の奇妙な置き土産
柚木崎 史乃
ミステリー
『探偵侯爵』の二つ名を持つギルフォードは、その優れた推理力で数々の難事件を解決してきた。
そんなギルフォードのもとに、従姉の伯爵令嬢・エルシーが失踪したという知らせが舞い込んでくる。
エルシーは、一度は婚約者に婚約を破棄されたものの、諸事情で呼び戻され復縁・結婚したという特殊な経歴を持つ女性だ。
そして、後日。彼女の夫から失踪事件についての調査依頼を受けたギルフォードは、邸の庭で謎の人形を複数発見する。
怪訝に思いつつも調査を進めた結果、ギルフォードはある『真相』にたどり着くが──。
悪役令嬢の従弟である若き侯爵ギルフォードが謎解きに奮闘する、ゴシックファンタジーミステリー。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
舞姫【中編】
友秋
ミステリー
天涯孤独の少女は、夜の歓楽街で二人の男に拾われた。
三人の運命を変えた過去の事故と事件。
そこには、三人を繋ぐ思いもかけない縁(えにし)が隠れていた。
剣崎星児
29歳。故郷を大火の家族も何もかもを失い、夜の街で強く生きてきた。
兵藤保
28歳。星児の幼馴染。同じく、実姉以外の家族を失った。明晰な頭脳を持って星児の抱く野望と復讐の計画をサポートしてきた。
津田みちる
20歳。両親を事故で亡くし孤児となり、夜の街を彷徨っていた16歳の時、星児と保に拾われた。ストリップダンサーとしてのデビューを控える。
桑名麗子
保の姉。星児の彼女で、ストリップ劇場香蘭の元ダンサー。みちるの師匠。
亀岡
みちるの両親が亡くなった事故の事を調べている刑事。
津田(郡司)武
星児と保が追う謎多き男。
切り札にするつもりで拾った少女は、彼らにとっての急所となる。
大人になった少女の背中には、羽根が生える。
与り知らないところで生まれた禍根の渦に三人は巻き込まれていく。
彼らの行く手に待つものは。
闇の残火―近江に潜む闇―
渋川宙
ミステリー
美少女に導かれて迷い込んだ村は、秘密を抱える村だった!?
歴史大好き、民俗学大好きな大学生の古関文人。彼が夏休みを利用して出掛けたのは滋賀県だった。
そこで紀貫之のお墓にお参りしたところ不思議な少女と出会い、秘密の村に転がり落ちることに!?
さらにその村で不可解な殺人事件まで起こり――
捧魂契約のリセットスイッチ
白城海
ミステリー
「オレと契約しろ。そうすれば、神も悪魔も超える力をくれてやる」
悪魔の囁きに身を任せ、僕は時間を巻き戻す能力『リセットスイッチ』を手に入れた。
スイッチを押す方法は一つ。
『メールで指定された《残虐》な方法で、死ぬ』
命を武器に未来を変える。
スタイリッシュ・自殺アクション。
*********
書籍化に伴い、物語の一部をダイジェスト化しました。ご了承ください。
PetrichoR
鏡 みら
ミステリー
雨が降るたびに、きっとまた思い出す
君の好きなぺトリコール
▼あらすじ▼
しがない会社員の吉本弥一は彼女である花木奏美との幸せな生活を送っていたがプロポーズ当日
奏美は書き置きを置いて失踪してしまう
弥一は事態を受け入れられず探偵を雇い彼女を探すが……
3人の視点により繰り広げられる
恋愛サスペンス群像劇
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる