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164. 凱旋

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 ヨナンが、元トップバリュー男爵のチ〇コを切り落として殺しても、カララム王国と、サラス帝国の戦争は終わらない。

 アレキサンダー君は、陣頭指揮を取って兵を率い、サラス帝国を攻めたてている。
 今回は、アンガス神聖国との戦争も終わってるので、カララム王国最強の部隊である、イーグル辺境伯が率いる兵士まで参加してるのだ。

 勿論、大戦の英雄エドソン率いるグラスホッパー男爵家も参戦してる。
 俺の身内からは、エドソンとセド兄とジミーまで参戦してたりする。

 でもって、俺のグラスホッパー伯爵家なのだが、俺達は、裏方としてアレキサンダー君を手伝ってる。
 アレキサンダー君も、俺の強さを重々承知してて、俺を本格的に戦争に参加させようとしないのだ。

 俺の仕事は、サラス帝国の分解。
 戦争の初っ端にやった、アレキサンダー君と、サラス帝国女王アスカのやり取りを、サラス帝国の国民に知らしめる事。カララム王国に全く非が無い事を宣伝する事。
 ついでに、アスカの濡れ場を流して、ダメ出ししてみたりした。

 まあ、これにより、本格的なカララム王国との戦争が始まる前に、サラス帝国は内側からボロボロ。

 カララム王国は、苦もなくサラス帝国を倒す事に成功したのだった。

 ーーー

 戦争が終わり、俺はアスカに、トップバリュー男爵を殺した事を報告する。

 俺は、罵声を浴びせされる事を覚悟してたが、案外、アスカはクールだった。

 話によると、アスカは、トップバリュー男爵を、本当の父親だと思ってないらしい。
 本当のお父さんは、地球の日本に居るお父さんで、この世界のお父さんは、本物のお父さんじゃないのだとか。

 それに、この世界は恋愛イチャイチャキングダムの世界なので、全員、ゲームキャラだと思ってるようだった。

 それでも納得がいかなく、もっと聞くと、どうやら、アスカのこの世界の母親を、トップバリューが捨てた事を、今でも根に持ってたらしい。

 母親を捨てておきながら、サラス帝国のミッションの為に、娘が必要になって、アスカを突然、引き取ったとか。

 アスカは、母親が早くに死んでしまったのは、トップバリュー男爵のせいだと思ってるし、S〇X依存性で、他の女とS〇Xばかりするトップバリュー男爵が許せなかったとか。

 まあ、アスカもS〇X依存性なので、似た者親子と思うんだけど。

 でもって、保護して来たトップバリュー男爵のせいで、S〇X中毒になってしまった女達は、無駄に広いカララム王国学園の地下にある地下王宮で、メイドとして雇う事にした。
 まあ、この地下王宮は、限られた者にしか教えてないので、掃除する人が殆ど居ないのである。

 だって、エリザベスやセバスチャンさんにも、地下王宮の事は伝えてないのだ。
 知ってるのは、エリスと俺の9人の騎士だけ。
 この10人だけで、地下王宮の掃除をさせてたのだが、もっと人を雇ってくれという話が出てたので、S〇X中毒の女の子達は、本当に都合が良かったのだ。

 この娘達は、3時間に1度、どうしても性欲が押えられなくなり、S〇Xするか、オ〇ニーをしなくちゃならない体になってしまってるのである。

 そう、どう考えても、外の世界では生きられない体になってしまってるのだ。
 その点、俺の地下王宮なら、豪華なベッドで好きな時にオ〇ニーし放題。
 電マとかの、オナペ〇トも、たくさん用意してやったしね!

『ご主人様、気付いてます。助けた女の子達、みんなご主人様に惚れてますよ』

 鑑定スキルが、いちいち指摘してくる。

「そんなのヤリ薬の副作用だろ?俺が、そんなにモテる訳ねーし! 俺の顔って、そんなにイケメンじゃねーし!中の上って所だし、この環境にずっと居たいから、俺に媚び売ってるだけだろ?」

 そう、地下王宮には、ヨナン手造りの物凄いオ〇ペットだけじゃなく、プールやボーリング場、ビリヤードから、カラオケルームと遊ぶ場所も充実してるのである。
 誰しも、一度経験してしまうと、ヨナンの地下王宮から出たくなくなっちゃうのだ。

 でもって、俺はとっとと拠点であるカララム地下王宮に帰って来ていたのだが、2週間遅れで、アレキサンダー君率いるカララム兵達が、王都に帰ってきた。

 カララム王都はお祭り騒ぎで、凱旋パーティーは三日三晩も続いた。

「カララム王万歳!」

「英雄エドソン万歳!」

 とか、本当に煩かった。
 俺なんか、本当に、アスカをどうしようかと悩んでたのに。

 だって、この戦争の発端は、どう考えてもアスカなのだ。
 俺が、サラス帝国でも動画を流しちゃったから、アスカの悪名は、サラス帝国まで響き渡ってしまってる。

 それに、俺はアスカの保護者である、トップバリュー男爵まで殺してしまったのだ。

『だから、アスカをこのまま地下王宮に監禁して、ご主人様の性奴隷にしちゃえばいいんですよ!』

 鑑定スキルは、こんなだし。

「俺がそれをしたら、トップバリュー男爵と、やってる事が変わらなくなるだろうが!」

『全く違うと思いますよ?トップバリュー男爵の場合は、無理矢理女の子を犯してましたけど、ご主人様の場合は、女の子の方が了承してますから、というか、この地下王宮に出入りしてる女の子だったら、ご主人様がいつ襲っても、逆に喜ばれちゃうと思いますよ!』

「そんな訳ねーだろうがよ!」

『そんな事有りますって、騎士の女の子達なんか、いつご主人様に襲われても良いように、毎日、新品の下着を履いてるらしいですし!』

「あいつら、そんな事してるのかよ……」

『トップバリュー男爵から救った女の子達なんか、男の人に飢えてますから、多分、隙さえあえば、ご主人様を襲ってくると思いますよ!』

「男に飢えてるって、シスと同じ位の歳の子まで居たろ……」

 そう、トップバリュー男爵は、物凄くロリコンだったのだ。

『兎に角、ご主人様って、想像以上に女の子にモテモテだったという事です!
 僕も、ずっとお金の力だと思ってましたけど、実はそうではなかったみたいです!
 実を言うと、ご主人様って、女の子に凄く優しいですから!』

「お前、今頃、俺の優しさが分かったのかよ!」

『ハイ。今更気付きました。だって、ご主人様って、僕に対して、暴言しか吐かないですから!他の人達には、優しい癖に!』

「いや、そんな事ねーだろ?」

『そうですよ! ご主人様って、僕に対してだけ、お前呼ばわりですし、本当に酷いご主人様なんです!』

 なんか、鑑定スキルが、拗ねてしまった。
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