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118. アレンの休日
しおりを挟む俺達『犬の肉球』幼少組は、束の間の休暇を楽しんでいる。
とは言っても、シャンティ先生とケンセイの、常軌を逸した修行は毎日続けられているのだが、南の大陸での刺激的な日々と比べたら大した事ではない。
それから一応、俺とアリスとジュリも、ネム王子と一緒に、今年の4月から、サリス魔法学校に行く許可を、エリスから貰う事に成功した。
俺は、今から楽しみで仕方がない。
なにせ俺は、前世でも、前前前世でも、マトモに学校に通った事がないのだ。
今回は、頼りになる仲間が、脇を固めてくれているので、ボッチになる事は絶対に無いだろう。
今回の学園生活は、頼れる身内がたくさんいるのだ。
アリスは俺の妹だし、ジュリは前世の妹である。
それから、ネム王子もどうやら、俺と血の繋がりがある親戚であるようだし、絶対に裏切られるような事は無い筈だ。
そうそう、何故 ネム王子が、俺と血の繋がりがある親戚と分かったかと言うと、エリスが念話で、赤龍アリエッタと連絡を取ったのだ。
アリエッタと、ガリム王国の王子だった初代勇者には、やはり子供がいたようで、その息子は200年前に、その当時流行っていた、自分探しの旅に出たまま行方不明になっていたそうだ。
アリエッタが、アレックスの事に気付いたのは たまたまで、アリエッタが、エリスの所に遊び行った時に、エリスが南の大陸で拾ってきたという、幼かったアレックスを見て、直ぐに自分の孫だと、龍の第六感で気が付いたからだ。
しかし何故その時、自分の孫だと明かさなかったかと言うと、そもそも、自分とガリム王国の王子に子供がいたのを秘密にしていたのと、エリスに、お婆さんだと思われたくなかったからだと言う事だ。
それに、仲の良いエリスが面倒を見てくるなら安心だし、様子も見に来やすいので、「最高じゃん!」と、思っていたらしい。
俺の祖父母でもある赤龍アリエッタは、相当軽い人物であるようだ……
なので、エリスが龍であるアリスを産んだのは当然の事で、「多分、先祖返りしたんじゃないのかな?」と、アリエッタは、話していたようである。
そんな話はさておき、今は丁度、修行の合間の時間だ。
「兄様! どこに行くのじゃ?」
俺が1人で、家から出ていこうとすると、アリスが話し掛けてきた。
「ちょっとな……」
俺は言葉を濁す。
「妾も着いて行くのじゃ!」と、アリスが駄々を捏ねる。
アリスに着いて来られるのは、とても困る。
俺は今から森のどこかに、【聖級移転】を設置しておこうと思っていたのだ。
いざという時にの為に、俺は家の近くに【聖級移転】を設置しておき、いつでも南の大陸に行けるように、準備しておきたかったのだ。
アリスは、俺に、ゴトウ·サイトの記憶が復活しているとは知らないし、教えるつもりもない。
一生、記憶が戻っていないと、しらを切り通すつもりである。
大魔王ゴトウ·サイトは、どう考えても、教育上良くないエロ大魔王なのだ。
俺がアリスの立場だったら、兄がロリコンエロ大魔王だとしたら、恥ずかしくて生きていけない。
なので、【聖級移転】のような、ゴトウ族限定で使えるような、特殊なスキルを使える所を見せてはいけないのだ。
「お花摘みに行くんだ。察してくれ」
「お花摘みって、兄様は男の子じゃろ!」と、アリスが食入り気味に突っ込んできた。
「男でも、お花摘みは必要なのだ!
京都では、長居し過ぎる客に帰って貰いたい時、『お茶漬けでも食べますか?』と、聞くだろ!
その時、そのままの意味でとって、お茶漬けを食べようものなら、次の日には、あの人、無粋な人と陰口を叩かれるようになるのだ!
それと一緒だ!
俺は、男でもあるのにも関わらず、『お花摘み』と、言ったんだぞ!」
と、俺は語義を強めて、アリスに言い聞かせる。
「わ……悪かったのじゃ。兄様……
お花摘みは、女子が外でオシッコに行く時の隠語。
男子が、お花摘みに行くと言う事は、『河原に捨ててあるエロ本を見に行くから、着いて来るなよ!』
と、言う事なのじゃな?
兄様のプライバシーを侵害して、悪かったのじゃ。
思う存分、河原で、ヤラシイ事をしてくれば良いのじゃ」
と、アリスは、妙に納得しながら解説した。
『そういう訳では無いのだが……』と、思ったが、しかし、今は、そう思ってもらっても構わない。
取り敢えず、これで1人で出掛けられる。
アレンは、これで良かったのか?と、自問自答しながら、人気のない森に1人で向かったのだった。
少し森を散策すると、少し特徴のあるY字の形をした木をみつけた。
『分かりやすいし、ここにするかな』
アレンはY字の木の根本に、【聖級移転】を設置する。
勿論、念の為に、【聖級結界】も張っておいた。
アレンは周りを見渡し、誰も居ない事を確認した後、「これで、ゴトウ族以外には、この【聖級移転】装置は使えないな!」と、独り言を言いながら、1人で納得する。
「よし、折角、人目の無い森に来たので、アレをしておくか!
どうせアリスにも、ヤラシイ事をしに行ったと思われているのだ!
ヤラシイ事をしに行ったと思われてるのであれば、ヤラシイ事をしなかったら損である!
バハオウ! 出て来い!
例のアレをやってくれ!」と、アレンは、長めの独り言を言うと、スッと、アレンのジャージが誰かに下ろされるのを感じた。
どうやら、アレンのマントに隠れて、バハオウが現れたようだ。
流石は、出来る くノ一、バハオウである。
主である俺の呼び掛けに、直ぐに応えるとは素晴らしすぎる。
アレンは、そのままパンツを脱がされ、バハオウに、可愛いらしいポークビッツを、パックり咥えて貰う。
チュポ、チュポ、チュポ、チュポ
悪目立ちする真っ白なマントの中で、バハオウが俺のポークビッツを、根本まで咥えくれている。
多分、バハオウは、俺に音でも楽しませようとしているのだ。
普段は敢えて、人混みとかで咥えてもらうので、バハオウは音を出さない。
しかし、ここは、人気の無い森の中だ。
俺とバハオウ以外、誰も居ない。
バハオウは、その時々のシュチュエーションで、最高のフェラチオをしてくれるのだ。
例え望遠鏡とかで、俺の行動を見張ってる者がいても、流石にフェラの音は聞こえないであろう。
一応、俺もチェックはしているが、100メートル以内には誰も居ない事は確認済みなのだ。
「アッ! 駄目だ……バハオウ……
アッアッアッアッアッアッ、駄目、駄目、アッアッアッアッアッアッ止めてぇ~」
ドピュドピュドピュドピュ……
近くに人が居ないという事は、俺も声を出しても良いという事だ。
バハオウもそれが分かっている。
バハオウは、男の気持ちが分かる女。
バハオウにフェラチオをやらせれば、適う者など居ない。
そう、バハオウは、フェラチオの女神様なのだから。
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