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117. 好き同士

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「アリスちゃ~ん!」

 俺達のホーム、ヤリヤル城塞都市に着くと、俺達の帰りを待ちわびた街の人達が、総出でお出迎えをしてくれていた。
 多分、ネム王子が、ガレリオンから連絡を入れてたのであろう。

『犬の肉球』は、このヤリヤル城塞都市の誇りなのだ。

 龍の姿のアリスを見ても、誰も驚いていない。

 結構、ヤリヤルでは龍体のアリスが目撃されていた事と、『犬の肉球』には、赤い龍がセットなのは、当然の事だと思われているようである。

 いつもは、アリスの龍体を見られないように、離れた場所に降りるのだが、今日は出迎えられているので、堂々とヤリヤル城塞都市の城門の前に降り立った。

「ヤリヤルの誇り『犬の肉球』が、帰って来たぞー!」
「アリスちゃん! 龍の姿でも可愛いよ!」
「ジュリちゃん!俺と付き合って!」
「アレン君! 暫く見ないうちに、イケメンになって!」
「『犬の肉球』バンザイ!」

 ヤリヤル城門前は、大盛り上がりである。

 俺達は、取り敢えずヤリヤル冒険者ギルド会館に向かう。
 一応、クラタンさんに報告をしにいかなくてはならない。

 それに城門前で、出迎えてくれた顔馴染みの冒険者さんが、冒険者ギルド会館にエリス、シャンティ先生、アレックス、ケンセイさんも来てると教えてくれたのだ。

 俺達は、冒険者ギルド会館に向かう道中、ヤリヤルの人々から熱烈な歓声を受け続けた。

 アリスなどは、有頂天になって、ヤリヤル城塞都市の周りを飛び回って、上空にファイアーブレスを撃ちまくっている。

 一体、何がしたいんやら……
 もしかしたら、自ら祝砲を上げてる感じなのかもしれない。

 ヤリヤル城塞都市中央部にある冒険者ギルド会館の前にやってくると、エリス、シャンティ先生、ケンセイ、クラタンさん、それから冒険者の皆が総出で出迎えてくれていた。

「アレン、アリスちゃん! お帰りなさい!」

 エリスが、両手を広げてしゃがみこむ。

 俺と人型に戻ったアリスが、エリスの胸に飛び込む。

「お母さん!」「母様!」

「ヨシヨシ、大きくなって!」

 エリスは俺とアリスの頭をヨシヨシしてくれる。

 俺は凄く嬉しかったのだが、ゴトウ·サイトの記憶が戻った事により、邪《よこしま》な心を払拭する事ができなくなってしまっていた。

 俺はゴトウ·サイトだった時、エリスの事が好きで好きでたまらなかったのだ。
 俺が前前世で死んだのだって、エリスを守る為だった。

 俺はエリスに抱きつき、エリスのオッパイパフパフ状態になった瞬間には、俺のポークビッツがビンビンに反応して、勃起してしまっていたのである。

 そして、間髪入れずに、エリスの口から「大きくなって!」である。

 俺は、興奮と同時に血の気が引き、実の母親に欲情してしまった事に罪悪感を覚えるのだった。

「よお! アレン! アリス! 神道異界流の物凄さを、南の大陸の奴らに見せつけてやったか!」

 ケンセイが、期待を込めた目で聞いてくる。
 実際、神道異界流を使用するのはダンジョン内だけなので、誰にも見せる事などできないのだが、アリスが事あるごとに神道異界流を名乗っていたので、それなりには宣伝ができたであろう。

「ワッハッハッハッハッ! 妾がたくさんの者達に、神道異界流の素晴らしさを説いておいたのじゃ!」

「おお! そうかそうか! 流石はアリス! 俺の一番弟子なだけは有るな!」

 アリスはいつの間にか、ケンセイの一番弟子になっていたようだ。

「で、アレン。お前もしっかり、神道異界流の宣伝をしたのか?」

「ええと……ダンジョン内での魔物との戦いばかりだったので、殺した魔物にしか、神道異界流の凄さは伝わっていないかと……」

 俺は、正直にケンセイに答える。

「アレン! お前は、神道異界流研究生に格下げだな!」

「そ……そんなぁ……」

 ケンセイに、無情な宣告をされてしまった。

 俺は、司馬遼〇郎先生の大ファンだったのだ。

 司馬先生の幕末モノは、全て読破している。

 そして、幕末に活躍していた偉大な偉人達は、殆ど剣術道場の塾頭をしていたりする。

 坂本龍馬は、北辰一刀流の桶町千葉道場で塾頭。
 桂小五郎は、神道無念流の練兵館で塾頭。

 俺はこの異世界で、神道無念流の流れを組む、神道異界流の塾頭を、実は狙っていたのだ。

 それなのに……

「ケンセイ師匠! これから一生懸命、神道異界流の素晴らしさを世界に伝える為に精進します!
 なにとぞ 僕を、神道異界流の正規の生徒に戻して下さい!」

 俺はケンセイに、頭を地面に擦りつけながら土下座をする。

「エッ!アレン君……ちょっと何してるの?!
 お父さん! 私のアレン君を虐めないで!」

「うるせぇー! お前は引っ込んでろ!」

 ジュリとケンセイが喧嘩を始めた。

 それをヤリヤルの冒険者達は、『ヤレヤレまた始まった』と、生暖かく見守っている。

「引っ込んでろ? 私、お父さんには、聞きたい事が山ほどあるんですけど?」

「はぁ~何言ってやがる。
 聞きたい事?アレンを研究生にした事と、お前とは何も関係ないだろ」

「私の聞きたい事は、私のお母さんの事です!」

「お前の母さんは、お前が赤ちゃんだった時に、病気で死んじまったんだよ」

「私、南の大陸で、お母さんに会ったんですけど!」

「嘘?!」

「本当です!」

 ケンセイの顔が強ばる。

「お母さんは、確か死んだ筈ですよね!」

 ジュリが語気を強める。

「ええと……それは、ほら、アレだ!
 神道異界流とジゲン流は敵同士だろ!」

「敵同士と言ったて、死んだと嘘つく事ないじゃない!」

「俺はだな、ハラダ·ハナにスキルを使われて、無理矢理襲われたんだ!」

「それじゃぁ、私はいらない子だったの?」

 ジュリは、瞳に涙を溢れさせている。

「ジュリちゃんを泣かせるな!」
「ケンセイ、お前が全て悪い!」
「ジュリちゃんに、謝れ!」
 ヤリヤルの冒険者達が、ケンセイを責め立てる。
 ヤリヤルの冒険者達は、いつでもジュリの味方だ。

「ジュリは、いらない子なんかじゃない!
 俺の可愛い娘だ!」

 ケンセイは、言葉を振り絞り、ジュリに答える。

「じゃあ、何で……」

「仕方がないかったんだ……これはお前の爺さん、サトウ·シオタロウの遺言だ。
『ジゲン流の奴らは、何があっても許すな!』ってな!
 爺さんは、この世界に来る前の違う世界で、ジゲン流の奴らに仲間を大勢殺されてるんだ。
 爺さん自身もジゲン流の奴らに殺られて、この世界に転移してきたと言っていた。
 俺の親父は、死ぬ間際も最後まで、『サツマのハラダ家の人間には、心を許すなよ』って、死んでいったんだよ!
 俺だって、どうする事もできないんだ!」

 ケンセイが拳を握り締め、直立不動で言い放つ。

 ジュリは、ケンセイの悲痛な叫びに、何も言えなくなってしまった。

「あの少しいいかな……
 あっちの世界でシオタロウさんが所属していた長州藩と、ハラダ家が所属していた薩摩藩は、蛤御門の変で武力衝突したんだ。
 その時、シオタロウさんは仲間と共に、薩摩藩の人間に殺されて、その後、こちらの世界に転移されたという経緯がある。
 だから、シオタロウさんに言わせれば、薩摩の人間は、自分と仲間を殺した絶対に許せない敵という訳だ。
 しかし、あっちの世界では後に、犬猿の仲だった薩摩と長州が共通の敵を倒す為に、薩長同盟を結んで仲直りしたという歴史があるんだ!」

「で、お前は何が言いたいんだ?」
 アレックスが俺に、怪訝な顔をして問いかける。

 クッ! バカ親父!
 ここは、俺に乗っかって、『サトウ家とハラダ家の確執も、両家の血を受け継いだジュリが生まれたので、そろそろ異世界の歴史と同じように、仲直りしても良い時期じゃないか』とか、気の利いた事が言えないのかよ!

 俺は自分の父親に、ガッカリする。

「シオタロウとハナちゃんは、初めて会った時から、お互い惹かれあってたわ!
 そして、そのまま付き合うかもと思ってたんだけど、ある時、シオタロウは、ハナちゃんが薩摩にルーツがある事に気づいたのよね……
 それからというもの、『死んだ仲間の事を思うと、ハナと一緒になる事などできぬ!』とか言って、ハナちゃんを避け始めたのよね……」

 エリスが、50年前の出来事を話し出す。

「私も、馬鹿らしいと思ってたわよ!
 好きなら付き合っちゃえばいいのに! 
 だけど、ハナが、ジゲン流の使い手と知った時の、シオタロウの動揺っていったら、本当笑ったわよね!」

 シャンティ先生も、当時の事を思い出して笑っている。

 どうやらシャンティ先生は、この状況を収拾する気がないみたいだ。

「それで、ケンセイちゃんは、ハナちゃんの事が嫌いだったの?
 私には、ケンセイちゃん、南の大陸で毎日ハナちゃんに追い掛けられて、嫌い嫌い言いながらも、本当は好きそうに見えてたけど!」

「そうよね! そもそもケンセイ。あんた、本当にハナの【魅了】に掛かってたの?
 あんた程の実力なら、例え元勇者のハナの術だとしても、【魅了】スキルなんて掛からないと思うんだけど!」

「そっかー! ケンセイちゃん、ハナちゃんの【魅了】に掛かった振りをして、本当は大好きだったハナちゃんと、一緒になる口実が欲しかったのね!」

 エリスとシャンティ先生が、畳み掛ける

「ち……ちがわい!」

 ケンセイは、真っ赤な顔をして、否定している。

 どうやら、エリスとシャンティ先生の話しは、図星だったようだ。

「分かった、ジュリちゃん。
 ジュリちゃんは、いらない子じゃないのよ!
 実は、ケンセイちゃんもハナちゃんも好き同士なんだから!
 ジュリちゃんは、望まれて産まれて来た子供で、間違いないんだからね!」

 エリスは、優しくジュリに語りかける。

「ハイ!」

 ジュリは、瞳に溜まっていた涙を拭いながら、嬉しそうに答えた。

「ケンセイ! あんたも父親なら、何か気の利いた事言いなさいよ!」
 シャンティ先生が、ケンセイにけしかける。

「オ…オオ……そう言う事だ……」

 ケンセイは照れくさいそうに、ジュリを見ながら、一言だけ語った。

「あんた、本当に素直じゃないわね!」

 シャンティ先生が、ケンセイの歯切れの悪い物言いに呆れる。

「うるせぇー! この腹黒妖精!」

「なんだとぉ! 熟女大好きな変態男!」

「ハナは、永遠の18歳なんだよ!
 お前だって、500歳オーバーの糞ババアだろ!」

 今のケンセイの発言に、エリスの眉毛がピクリと上がる。

「ケンセイちゃん、今、何て?」

「イヤ…アノ…その……」

 日頃 怒らない人が、たまに怒ると とても怖い。

 ケンセイは、顔を真っ青にして、震え上がっている。

「エリスさん、落ち着いて下さいね」

 ヤリヤル冒険者ギルド長のクラタンが、慌ててエリスをなだめにかかる。

 この後、ケンセイとシャンティ先生の喧嘩に、エリスも加わり、冒険者ギルドが大惨事になった事は、言うまでもなかったのだった。




 第2章 南の大陸ダンジョン編~完~


 ーーー

 ここまでで、暫く『異世界での俺の妹は、幼女で紅いドラゴンみたいデス』は、休憩します。
 その間に、書きかけだった『錬金好きな悪魔Aの性活事情』を書き上げてしまいたいと思います!
 この作品は、第二章で少しだけ出ているゴトウ·サイトだけのメイド、メリルと行動を共にしているギルド『鉄血の乙女』の結成秘話となっています。
 このお話を書き上げたら、再び『異世界での俺の妹は、幼女で紅いドラゴンみたいデス』を書き続ける予定なので、暫くお待ち下さいませ m(__)m
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