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ゴールドフィンガー編

54. 森の精霊さん、ついに秘孔を極める

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 森の精霊さんがダンジョンに篭って2週間が立った頃。丁度、毒手作りを頑張ってた時期。
 ローランド帝国は、勇者ヤマダ・リクトを戦場に投入した。

 その効果は的面。次々と敵兵士を魅了により籠絡。ローランド王都付近まで近づいてた戦線を、元の国境付近まで戻す事に成功したのだった。

「カーランド軍も、たいした事ねーな!」

 ヤマダ・リクトは、自分の部隊の亜人の女の胸を揉みながら言う。

「リクト様にかかれば、皆凡人。当然の結果でございますね」

 胸を揉まれながら、亜人の女が答える。

「それにしても、人間は殺すなって命令は面倒くさいな」

「ですね。人間など殺してしまえばいいのです」

「俺も、人間なのだが?」

「リクト様は、別ですよ!」

 慌てて、亜人の女は言い訳する。

「だよな! 俺のナニは凄いだろ!」

「ハイ! 今日も可愛がって下さいませ!」

 ーーー

「うっぎゃー! 痛ってー!!」

 森の精霊さんは、毒手作りに奮闘中。
 毒カエルやら毒サソリやら、ありとあらゆる毒を吐くモンスターを捕まえて、毒袋から毒を取り出して、中華鍋に並々注ぎ、ひたすら手を中華鍋に突っ込むのだ。

 何故、中華鍋を使うのかって?それは、なんか少林寺ポイから。
 森の精霊さんは、形から入るタチなのである。

「なんか、ヤベー色になってきた……」

 森の精霊さんは、自分の両手を見ながら独り言を言う。

 職業ゴールデンハンドのレベル上げもしてるのだが、如何せん、秘孔を付いてモンスターをヒデブー!させるに至っていないのである。
(実際、ゴールデンハンドをカンストさせても、秘孔は使えない。完全に森の精霊さんの思い込み。実際使えるようになったとしても、森の精霊さんは小さいので、秘孔を突いても、多分、秘孔の場所まで指が届かない)

 なので、毒手を作って、モンスターをヒデブーさせる作戦に、完全に切り替えていたりする。
 見た感じは、同じ感じになる筈。

 森の精霊さんは、指を突いてから5秒後ぐらいにヒデブーする毒の調合に成功していたのだ。これも職業、調合師、薬師をカンストしてるから為せる業。

 そんな毒を手に染み込ませて大丈夫なのかって?そんなの駄目に決まってます。
 だが、既に60近くの職業をカンストしてる森の精霊さんにしたら、微々たるダメージ。
 1時間に1ポイントダメージ受ける感じ。
 まあ、森の精霊さんの場合、修行の効果か、1秒で100ポイント自動回復しちゃうので、HPは、全く減らなかったりする。

 ただ、毒鍋に入れた瞬間、ちょっとピリッ!とする感じだったりする。

 そんでもって、毒手作りを初めて1週間後。とうとう毒手が完成したのであった。

 モンスターを発見すると、取り敢えず、秘孔ぽい場所を指で突く。そして、

「お前はもう、死んでいる」

 という、セリフを言った直後ぐらいに、

 秘孔(実際は毒手)を突かれた、モンスターは、

 ヒデブー!と、爆発するのだ。

「ウッヒョー!凄いぜ!やはり俺が、北〇神拳の継承者だったんじゃないのか!」
(森の精霊さんは、そもそも秘孔を突いてないし、その場所が秘孔だったとしても、指が短過すぎて届かない。そもそも毒手で倒してるし……)

 森の精霊さんは、有頂天。ここから、一気にゴールデンハンドのレベル上げに邁進する。
 そして、次いでに、ゴールデンハンドの裏スキル、ゴールデンフィンガーを取得して、セリカ姫やマリンを手〇ンで、絶頂させ潮を吹かせるのだ!
(森の精霊さんは、やはり自分の体が小さくなってる事に気付いてない。森の精霊さんの指では、絶対にGスポ〇トに指が届かないのだ。届くとしたら栗程度。今とやれる事は、殆ど変わらないかったりする)

「キャハッハッハッハッ!ハーレムメンバーを満足させるのも、ハーレム勇者の勤めなのだーー!!」

 森の精霊さんは、女の子に喜ばれるのが大好きなのであった。

 てな感じで、森の精霊さんが修行?遊んでる間にも、ローランド帝国のカーランド王国への侵攻は、ちゃくちゃくと続いていたとは、流石に、万能である森の精霊さんにも、分からない事だった。

 ーーー

 ここまで読んで下さり、ありがとうございます。

 森の精霊さんは、どうやら北〇神拳の正統継承者であったようですね。
 そして、世紀末覇者を目指すのでしょう。

 面白かったら、復活の呪文【お気に入り】を、おしてくれると嬉しく思います。
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