上 下
95 / 286

95. スケベ椅子

しおりを挟む
 
「こちらの部屋がお風呂になっております!
 大浴場に比べられると見劣りしますけど、それでも機能的には負けておりません!
 浴槽は天才魔道具職人ゾイ様によって造られた傑作で、いままでの半分の魔素でお湯を作り出す事ができます。
 温度調整も可能になっており、このツマミを回す事により、細かく風呂の温度を変える事ができます。
 尚且つ、このボタンを押すと、円形の風呂釜の底やサイドに付いた、小さな穴から泡が噴射し、ジェットバスになります。
 それからお風呂の装飾は、いつものようにドン様によって、無駄に豪華で優美な装飾が施されています」

 これは凄いな、『妖精のあくび亭』スゥイートルームにあるお風呂の2倍位の大きさか。
 それから、ゴキ男爵に それとなく言った要望が、完璧に遂行されている。
『妖精のあくび亭』のお風呂は、温度調整が出来なかったのだ。
 少しお風呂でハッスルした時など、いつもの温度だと熱すぎた。
 ハッスルの後は、ぬるま湯が好ましいのだ。

「ウン! 完璧だな!
 スケベ椅子まで完璧に再現されている!」

「それは、スケベ椅子と言うのですか。
 男爵様によると、その椅子は、サイト様たっての御要望で特別に製作されたモノと申しておりましたが、私から見ると、ただの座りにくい椅子にしか見えないのですが……」

「ふふふふふ、そう思うだろ。
 しかし、この金色の椅子には、想像を絶する機能があるのだ。
 この椅子を考えついた先人は、エロの求道者にあったに違いない!
 メリルよ!
 特別にこの椅子の使い方を教えてやろう!
 服を脱がせろ!」

「ハッ! かしこまりました!」

 メリルはテキパキと着ている服を脱がしてくれる。

「ご主人様! 何をしてるニャ!
 さっきお風呂に入ったばかりなのニャ!」

 俺がメリルに服を脱がされていると、部屋チェックを行っていたブリトニーに見つかってしまった。

「ブリトニーか! 今からメリルに、スケベ椅子の使い方を教えてやる所だったのだ!
 丁度いい! 皆にも教えてやるので、全員集合させろ!」

 バツが悪かったので、ブリトニーに少し偉そうに命令した。

「ハイニャ! スケベ椅子。
 名前からしてエロそうなのね!
 すぐに皆を集めるのニャ!」

 ブリトニーは風呂場を出て、すぐに皆を集めてきた。

「ご主人様! 皆を集めてきたのニャ!」

「ウム! ご苦労!
 それではどうするか……
 そうだな、ここはメリルに実際にやってもらおうかと思っていたのだが、やはりバハオウがいいだろう。
 なにせ、つい先程まで男だったのだからな。
 男の気持ち良い所は、元男が1番解る筈だ!
 バハオウよ! 服を脱ぐのだ!」

「エッ?」

 バハオウが固まっていると、メリルがすぐさまバハオウの前に移動し、テキパキと服を脱がす。
 俺は それを見ながら、スケベ椅子に腰を下ろす。

「サイト様!  バハオウ様の準備が整いました!」

 メリルがバハオウの隣で、俺に向けて礼をする。

「ウム。それではバハオウ、石鹸を泡立てて、俺の後ろからスケベ椅子の窪みに手を入れてチンコを洗ってみてくれ!」

「チ……チンコを洗うのですか?」

 バハオウが、びっくりした顔をして固まっている。

「バハオウさん、 女の子がチンコと言うのはチョットね……
 オチンチンと言う方が、僕はいいと思うよ」

 アンちゃんがチンコについて語り始めた。
 女の子はチンコと言ってはダメなのか……
 初めて知った知識だ。
 確かに、『私のアソコにチンコを挿れて』と、言われるのと、『私のアソコにオチンチンを挿れて』と、言われるのでは、俺の見解では『オチンチン』の方がいいな。
 中には、『チンコ挿れて』と、言われる方が良いという者もいるかもしれないが、俺的には『オチンチンを挿れて』の方がしっくり来る。
 流石は、アンちゃんだ!
 俺の好みを解っている。

「そ……それではオチンチンを洗いますね」

 バハオウがゆっくりとスケベ椅子の窪みに右手を入れる。

「アッ!」

 バハオウが竿の裏側を包む様に握った。
 その握りは、強くもなく、弱くもなく、男が自分のナニを握ってやるアレと同じ位の絶妙な強さだ。
 中には、強く握ってやるのが好きな人もいるかもしれないが、今回は自分のナニではなく、人のナニを洗うのだ。
 バハオウも、それはわきまえている。
 女性では、分からないであろう絶妙な握りなのだ。

「私も自分以外の男の人のオチンチンを洗うのは初めてなので、上手くできないかもしれませんが、多分、これは普通に綺麗にオチンチンを洗うのではなく、き……気持ち良くさせた方が良いんですよね……」

「そ……そうだ!
 バハオウなら解るだろ!
 お前の今までの人生で培ってきた、セ〇ズリの奥義を俺のチンコにぶつけてみるがいい!」

 俺は少し恥ずかしかったので、偉そうに命令する。

「ハイ! それではやってみますね!」

 バハオウの手が優しく動く。

「アッ……イイ……」

 バハオウは手と腕を巧みに使いこなし、竿から玉、肛門まで絶妙な、タッチで刺激する。

「アッアッあぁぁぁ……バハオウ……止めてくれぇぇ……」

 バハオウは俺の喘ぎ声を確認しながら、気持ちいい場所を確実に刺激していき、段々手の動きを早くしていく。

「アッアッ………止めてぇ……バハオウゥ……そんなに早くシゴいたら……」

「バハオウ! 何をしてるのニャ!
 そんなに乱暴にオチンチンをシゴいたら駄目なのニャ! 
 ご主人様のポークビッツが摩擦で溶けてしまうのニャ!」

「アッアッアッアッアッアッアッアッアッアッアッアッアッアッアッバハオウ……気持ち良すぎるぞ……
 そ……それが、お前が今までの人生で培ってきた……セ〇ズで技術なのかぁ……」

 最早、チンコをシゴくバハオウの手が、石鹸の泡と、余りに早い動きで見えなくなっている。

「ご主人様のオチンチンが、溶けて無くなってしまったのニャ!
 元々小さなオチンチンを、あんなに早く擦ったら無くなってしまうのは当然なのね!
 バハオウのチンコ擦りは、私の必殺技、チンコスライスに匹敵する程の恐ろしい技なのニャ!」

「あぁぁぁぁぁぁぁイッくうぅぅぅぅ……!!」

 ドピュドピュドピュドピュドピュドピュ!!

 時間にして20秒位か、流石に元男だ。
 男の気持ち良い場所を完璧に理解している。
 バハオウは買いだ。
 前の世界にいた、性転換により見た目だけ女になった男と違って、バハオウは姫によって、本物の女になってしまったのだ。
 男の気持ち良さを理解した、本物の男の気持ちが解る女なのだ!

「流石はバハオウ、俺の思っていた以上の技術だ。やはり元男というのは、エロに関してはアドバンテージがあるな!」

「は……はい、ありがとうございます」

 バハオウは、複雑な顔をして返事をした。

「マ……マスター! 私もマスターのオチンチンを洗うのです!」

 姫が急いで服を脱ぎ、石鹸を泡立てている。

「姫には、スケベ椅子はまだ早い!
 時期尚早だな。このスケベ椅子という先人が考えだしたオチンチンを綺麗にする器具は、本来、成人した大人が行くお店にしか置いていない、大人専用の大人の器具なのだ!
 なのでスケベ椅子も、姫が15歳になったら解禁だな」

 姫はガックリうなだれて、四つん這いの状態で肩を落としてしまった。

 仕方がないんだ姫。
 3歳児にオナニーの手伝いをさせるのは、倫理的に問題があるのだ。
 俺だって本当はやらせたい。
 しかし、やらせない。
 何故ならそれが、俺の決めた中庸を貫く為のルールなのだから。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

妻がエロくて死にそうです

菅野鵜野
大衆娯楽
うだつの上がらないサラリーマンの士郎。だが、一つだけ自慢がある。 美しい妻、美佐子だ。同じ会社の上司にして、できる女で、日本人離れしたプロポーションを持つ。 こんな素敵な人が自分のようなフツーの男を選んだのには訳がある。 それは…… 限度を知らない性欲モンスターを妻に持つ男の日常

【全話挿絵】発情✕転生 〜何あれ……誘ってるのかしら?〜【毎日更新】

墨笑
ファンタジー
『エロ×ギャグ×バトル+雑学』をテーマにした異世界ファンタジー小説です。 主人公はごく普通(?)の『むっつりすけべ』な女の子。 異世界転生に伴って召喚士としての才能を強化されたまでは良かったのですが、なぜか発情体質まで付与されていて……? 召喚士として様々な依頼をこなしながら、無駄にドキドキムラムラハァハァしてしまう日々を描きます。 明るく、楽しく読んでいただけることを目指して書きました。

序盤でボコられるクズ悪役貴族に転生した俺、死にたくなくて強くなったら主人公にキレられました。え? お前も転生者だったの? そんなの知らんし〜

水間ノボル🐳
ファンタジー
↑「お気に入りに追加」を押してくださいっ!↑ ★2024/2/25〜3/3 男性向けホットランキング1位! ★2024/2/25 ファンタジージャンル1位!(24hポイント) 「主人公が俺を殺そうとしてくるがもう遅い。なぜか最強キャラにされていた~」 『醜い豚』  『最低のゴミクズ』 『無能の恥晒し』  18禁ゲーム「ドミナント・タクティクス」のクズ悪役貴族、アルフォンス・フォン・ヴァリエに転生した俺。  優れた魔術師の血統でありながら、アルフォンスは豚のようにデブっており、性格は傲慢かつ怠惰。しかも女の子を痛ぶるのが性癖のゴミクズ。  魔術の鍛錬はまったくしてないから、戦闘でもクソ雑魚であった。    ゲーム序盤で主人公にボコられて、悪事を暴かれて断罪される、ざまぁ対象であった。  プレイヤーをスカッとさせるためだけの存在。  そんな破滅の運命を回避するため、俺はレベルを上げまくって強くなる。  ついでに痩せて、女の子にも優しくなったら……なぜか主人公がキレ始めて。 「主人公は俺なのに……」 「うん。キミが主人公だ」 「お前のせいで原作が壊れた。絶対に許さない。お前を殺す」 「理不尽すぎません?」  原作原理主義の主人公が、俺を殺そうとしてきたのだが。 ※ カクヨム様にて、異世界ファンタジージャンル表紙入り。5000スター、10000フォロワーを達成!

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

クラスで一人だけ男子な僕のズボンが盗まれたので仕方無くチ○ポ丸出しで居たら何故か女子がたくさん集まって来た

pelonsan
恋愛
 ここは私立嵐爛学校(しりつらんらんがっこう)、略して乱交、もとい嵐校(らんこう) ━━。  僕の名前は 竿乃 玉之介(さおの たまのすけ)。  昨日この嵐校に転校してきた至極普通の二年生。  去年まで女子校だったらしくクラスメイトが女子ばかりで不安だったんだけど、皆優しく迎えてくれて ほっとしていた矢先の翌日…… ※表紙画像は自由使用可能なAI画像生成サイトで制作したものを加工しました。

漫画の寝取り竿役に転生して真面目に生きようとしたのに、なぜかエッチな巨乳ヒロインがぐいぐい攻めてくるんだけど?

みずがめ
恋愛
目が覚めたら読んだことのあるエロ漫画の最低寝取り野郎になっていた。 なんでよりによってこんな悪役に転生してしまったんだ。最初はそう落ち込んだが、よく考えれば若いチートボディを手に入れて学生時代をやり直せる。 身体の持ち主が悪人なら意識を乗っ取ったことに心を痛める必要はない。俺がヒロインを寝取りさえしなければ、主人公は精神崩壊することなくハッピーエンドを迎えるだろう。 一時の快楽に身を委ねて他人の人生を狂わせるだなんて、そんな責任を負いたくはない。ここが現実である以上、NTRする気にはなれなかった。メインヒロインとは適切な距離を保っていこう。俺自身がお天道様の下で青春を送るために、そう固く決意した。 ……なのになぜ、俺はヒロインに誘惑されているんだ? ※他サイトでも掲載しています。 ※表紙や作中イラストは、AIイラストレーターのおしつじさん(https://twitter.com/your_shitsuji)に外注契約を通して作成していただきました。おしつじさんのAIイラストはすべて商用利用が認められたものを使用しており、また「小説活動に関する利用許諾」を許可していただいています。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

処理中です...