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11. クモ、料理する
しおりを挟む今日はいつものように、ダンジョン攻略を進める。
敵を1匹倒したら、いきなり女郎蜘蛛のレベルが上がった。
どうやら、【調教】スキルで俺に調教されてる魔物達の、ゲームでいう所の『神の声』が、俺にも聞こえる仕組みらしい。
[クモのレベルがlv.3に上がりました!
【生産】スキルを覚えました!]
どうやら女郎蜘蛛の名前は、クモという名前らしい。
というかアナ先生が、既にそう呼んでいた。
俺が寝てる内に、アナ先生が勝手に名前を付けたのであろう。
既にクモは、アナ先生のアソコを舐めさせられているのは確実なのだ。
もしかしたら、アナ先生の愛液には【魅了】効果があり、それを舐めてしまった者達は、全員、アナ先生に溺れてしまうのかもしれない……
そんな事を妄想しつつ、俺達は順調にダンジョン攻略を進める。
良さげな素材を落とす魔物が居る時は、長めに、そうでない時は速攻で攻略していき、今日は140階層まで攻略に成功した。
俺とビーコはlv.30になり、クモはlv.15、アナ先生はlv.49になった。
クモは、【鋼鉄糸】なるスキルをゲットしていた。
これで俺の服を作ったら面白いかもしれない。
そして、今日のダンジョン探索を終えた俺は、いつものように料理を始める。
「ギー!」
どうやらクモも料理がやりたいようだ。
「クモは料理を手伝いたいんだな。
そしたら、野菜の皮剥きを頼めるか?」
俺はクモに野菜と包丁を渡す!
「ギー!」
クモは嬉しそうだ。
凄い勢いで野菜の皮を剥いていく。
クモな何気に器用だ。
[【生産】スキルの派生スキル、【料理】スキルを獲得しました!
【料理】スキルがlv.3に上がりました!]
クモはいきなり、【料理】スキルをゲットしたようだ。
「今日も昨日と同じように、スープを作るから野菜をカットしてくれ!」
「ギー!」
クモは、華麗な包丁裁きで、野菜を一瞬でカットしてしまう。
「次はお肉だ! 俺が昨日切った感じで、ステーキ肉とスープ用の肉を切ってくれ!」
「ギー!」
クモは、華麗な包丁裁きで肉をカットする。
俺は鍋に水を用意し、昨日と同じように焼き台を用意する。
「クモに、みんな任していいか?
火を使う時だけ言ってくれ!」
「ギー!」
クモはテキパキと料理していく。
「ギー!」
暫くすると、クモが俺を呼ぶ。
「火を使うんだな!」
俺は鍋にファイアーボールをぶち込む。
「ギー! ギー!」
「えっ? 火力が足りない?」
俺はクモに言われるまま、ファイアーボールを足してやった。
ステーキを焼くのにも、クモから細かな注文があり、逆にとても面倒臭かった。
「ギー!」
料理が完成したようだ!
メニューは、俺が昨日作った物と丸っきし同じだ。
「クモちゃん! この料理凄いよ!
女郎蜘蛛が料理するなんて、聞いた事ないけど、昨日のエー君の料理なんかより、とても美味しいよ!」
「(クッ! アナ先生、昨日は俺の料理を褒めてくれたのに……
クモの料理が、なんだって言うんだよ!)」
俺は心の中で憤るが、何でもないような顔をして、1口スープを飲んでみる。
美味い……
これが昨日と同じ、材料、調味料で作った料理なのか……
俺の作ったスープとは、もはや別物だ。
次に、ステーキも食べてみる。
「(な……なんだこれは……
柔らかい。肉の硬い筋を全て切断しているのか……
そして、溢れ出す肉汁。
一体どうやったらこんな風に肉を焼けるんだ!
味付けも絶妙で、モグラ肉の土臭さを完全に取り除かれている……)」
俺は、完全に敗北を悟る。
クモは料理の才能は本物だ。
「クモ……お前の勝ちだ……
今日からこのパーティーの料理長にお前を任命する!」
「ギー!」
クモはとても嬉しそうだ。
俺は料理の後【錬金】の準備を始める。
アナ先生とビーコとクモは、お股の舐めあいっこに勤しんでいる。
クモの、お股がどこにあるのか分からないが、クモのお股には全く興味がないので、【錬金】に集中する。
「ん!?」
俺はクモを二度見する。
クモの下半身が、人間の下半身になっているのだ。
「クモって、人間に変身出来るのか?」
「昨日、クモちゃんのアソコはどこにあるか聞いてみたら、暫く悩んだ後、人間に変身したんだよ!
だけど、クモちゃん的にはいつもの体がいいみたい!
ナメナメする時だけ、気持ちいいから人間の体になると言ってたよ!」
アナ先生が、事の経緯を説明してくれた。
そしたら、どうやって、ボンテージを作れば良いのだ!
変身する為にいちいちボンテージを脱ぎ着するのは面倒臭い。
『錬金入門』を読んでみる。
『錬金は、全て発想である。
自分の考えを恐れずチャレンジすべし!』 byモッコリーナ
そうだ、【錬金】は発想なのだ!
今あるレシピも、全て先人が何度も試行錯誤して作り上げできたものなのだ!
人型の時は、ビーコのタイプと同じにして、下半身が蜘蛛になる時は、上半身だけになるように形状記憶できないか……
腰辺りに小さい穴を、開けて置いて、その辺の素材を凄く伸びるようにしておき、それ以外の場所はある程度伸びたらそれ以上伸びないようにするか!
そして人間型の足の部分もよく伸びる素材にして、穴を小さく開けておく。
極端に言うと、下半身はよく伸びる素材を使用し、実際には、アナ先生のようなボンテージのような感じにしておき、伸縮素材で足や蜘蛛の体になった時には、俺の想像のようにクモの体にフィットすれば良いのだ!
「クモ! 俺の前に来て、何度も変身を繰り返してくれ!」
クモは、俺の前で何度も変身を繰り返す。
変身の時の足の発生の仕方、蜘蛛の体の消え方などを頭に完全にインプットする。
「クモ! 俺の前でそのまま変身を繰り返せ! 頭の中の、イメージだけでなく実際の姿を見ながら【錬金】する!」
「ギー!」
クモは俺の言われた通り、変身を繰り返している。
俺は素材を1箇所に纏め、クモを見ながら【錬金】を始める。
3分を経過すると、素材がピカッと光り輝いた。
「完成した! 早速、着てみてくれ!」
クモは俺が手渡したボンテージを人間の姿で嬉しそうに、着てくれた。
人間の姿は問題ないようだ。
「そのまま、蜘蛛型に変身してみてくれ!」
「……ギー!」
クモは、一瞬悩んだが、蜘蛛型に変身した。
上手く蜘蛛の体が現れ、上半身だけがボンテージ姿になっている。
「もう一度、人間の姿になってみろ!」
「ギー!」
クモが人間の姿になると、ビーコタイプのボンテージに、形状変更した。
「成功だ!」
「凄いよ! エー君!」
「スゴイ!」
「ア……アリ……カト」
クモも言葉で感謝しようと頑張ってるようだ。
「クモ! そういえば【鋼鉄糸】スキルをゲットしてただろ!
その素材を使いたいんだが、出してくれないか?」
「ハ……イ」
クモはお尻から、鋼鉄糸を出していく。
地面に鋼鉄糸が山盛りになっていく。
「それぐらいでいいぞ!
クモ! ありがとうな!」
「ハァハァ……スキ!」
よく分からないが、突然クモに、俺は愛の告白をされてしまった。
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