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547. メガネ一家
しおりを挟む次の日、無事、メガネ君の進化が終わり、パーフェクト・バンパイア(セド血族)に進化する事に成功した。
「始祖様、僕は、始祖様に一生涯忠誠を違います」
メガネ君は、目覚めると、頭を地面に擦り付けるように下げながら、ゴキブリのようにシャカシャカ寄ってきて、俺の足の甲にキスをしてきた。
「はい! OKです! 同じ学生同士だから、今まで通りに接して下さいね!
それと、メガネ君は、ユリアさんと結婚する事は決定事項ですから、学生の間は、婚約者として、ユリアさんに接するように!」
「ハハー! 始祖様ーー!!」
再び、メガネ君は、俺に深々と頭を下げた。
「リコリットちゃん! ありがとうだべ!
ついに、私にも、春が来たんだべ!」
なんか、メガネ君が、完全に婚約者と決定した事に気を良くしたユリアさんは、ルンルンだ。
さっきから、嬉しさが抑えられないのか、小躍りしてるし。
とかやってると、シロが、メガネ君の親族と思われるバンパイア達を連れて、セーラ先生のテントから出てきた。
多分、セーラ先生から連絡を受けたのであろう。
「リコリット様。この度は、息子迷惑を掛けてしまって……」
ネガネ君の父親と家族は、滅茶苦茶恐縮してる。
「ご主人様! 本当に、一体、何をしてるんですか!
突然、セド血族を増やすって!」
シロは、プンプンである。
「俺には、しっかりとした考えがあるんだよ!」
そう、俺は、ユリアさんを人妻のまま俺のハーレムに入れて、メガネ君の前でS〇Xしてるのを見せつけてやりたいのである。
その為には、メガネ君を俺の血族にして、絶対に逆らわないようにしとかないといけないのだ。
「アホですか!」
シロが、俺の頭の中を読んで、突っ込んでくる。
「俺は、何をするにも手順を踏む男じゃなくて、幼女なんだよ!」
「で、ついでに、メガネ君の一族も、セド血族にしてしまうと?」
「バンパイアは、バンパイア至上主義だろ?
そしたら、ユリアさんとメガネ君の子供が迫害を受けるかもしれんだろ!
なら、セド血族にしちゃえば問題ないだろ!
多分、セド血族は、バンパイア至上主義にならないし!
だって、これからの王族はハーフばかりになるからな!」
そう、俺のハーレムは、種族を問わず集めてるので、俺の息子娘達は、必然的にハーフばかりになるのだ。
従って、セド血族はハーフを差別しなくなる。
「ご主人様的に、考えてるんですね……」
珍しく、シロが俺の意見に納得している。
「じゃあ、そういう訳ですので、私の血を飲んで下さい!」
俺はそう言うと、手首を切り、メガネ君の親族の前に差し出してやる。
「オォォォォ!! ありがとうございます!」
メガネ君の親族達は、小躍りしながら俺の元に集まり、俺の血を美味しそうに飲むのだった。
まあ、バンパイアにとって、セド血族は至高の一族らしいから、当然なんだけど。
そんで、お決まりの進化タイム。
メガネ君の親族達は、その場で眠りについてしまった。
因みに、メガネ君の一族は、父親と母親とメガネ君の双子の妹、そして、じっちゃん、バッチャンの合計5人。
全員、メガネを掛けている。
じっちゃんとバッチャンも、40くらいで年齢が止まってるので、とても若く見える。
それは、置いといて、メガネ君の双子の妹ちゃんが可愛い。
というか、俺のハーレムに入れたい。
嫁と妹をヤラれて、メガネ君がどんな顔をするのか見てみたいし。
「ご主人様、何、ゲスい事考えてるんですか……」
シロが呆れている。
「シロ、ネガネ君の妹ちゃんを、サセックス帝国学校に編入できるように、手配しとけ!」
「そんな滅茶苦茶の事、できる訳ないでしょ!」
「何、言ってるんだ?俺の無理難題を可能にするのが、シロの役目だろ?」
「やりますよ! やればいいんでしょ!」
シロは、ブツブツ言いながらも、やっつけで了承したのだった。
「じゃあ、コイツら邪魔だから、持っていてね!
アッ! それから、メガネ君の成長を今の年齢で止めて。本当に大人になっちゃうと、男っぽくなって嫌になっちゃうかもしれないから!
ほら、俺って基本男嫌いだから!」
「ハイハイ、全部やっときますよ。それで、双子ちゃんは置いておきますか?
というか、ご主人様は、双子が大好きですよね……」
「そりぁあ、そうだろ!双子属性はほっとけないんだよ!
それから、メガネ君の一族の家名をメガネクリーンに変えておけ!
覚えるの面倒だから!」
「ハイハイ。メガネクリーン侯爵に変えとけばいいんですね。目覚めたら、言っときますよ」
「じゃあ、そいつらを、とっとと連れて行け!」
「ハイハイ。本当に人使いが荒いご主人様なんですから」
「そんな、俺が大好きなんだろ?」
「勿論! ついでに最後に、切り飛ばしてくれてもいいんですよ!」
「みんなが見てる前で、そんなのできる訳ねーだろ!」
「ご主人様のイケズ!」
シロは、ブツブツ言いながらも、気を失ってるメガネクリーン侯爵一家を担いで、移転装置が有るであろう、セーラ先生のテントに消えていったのであった。
ーーー
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