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438. シロの裏切り
しおりを挟む「ヒール! ヒール! エリアヒール! ホイミ! ベホイミー! ベホマ! ベホマラー!」
俺は、異教徒のレッサー吸血鬼共に、ありとあらゆる光属性魔法を放ってやる。
「ふぎゃー!」
「プギャー!」
「ふぎゃぎゃぎゃぎゃーー!」
始祖の血を飲んでなく、光属性魔法の耐性が全く無い異教徒の吸血鬼共は、面白いように浄化されていく。
「クワッハッハッハッーー!!
俺TUEEEーー!
見よ! イベリカ王国の国民よ!
サセックス連邦帝国の国民よ!
君達の皇帝は、こんなに強いのだーー!」
ここぞとばかりに、アレクサンドリアの住民達に、俺の凄さをアピールしてやる。
「ああーー! 皇帝様ぁぁーー!」
「皇帝万歳ーー!!」
「何と、神々しいんだ!」
「強いし! カッコ良いし! 素敵ーー!」
「ブサメン王より、イケメン!」
「皇帝様ーー! 抱いて下さい!」
「吸血鬼のせいで、精液だらけになった私を、皇帝様のぶっとそうなオチンチンで浄化して下さいませ!」
何か、今日の俺は凄い。
アレクサンドリアの女共が、お股を開いて、ヤッてくれとアピールしてくる。
「ご主人様に、極限状態で助けられて、おかしくなっちゃってるんですね!
多分、吊り橋効果とかいう奴ですよ!」
シロが分析する。
「カッハッハッハッハッ! 悪くない! 悪くないぞ!
これぞ! 俺が求めてたハーレム勇者!
アレクサンドリアの浄化が終わったら、アレクサンドリアの住民を招いて、本部の城で酒池肉林のパコパコパーティーを開くぞ!」
「パコパコパーティーを開くのはいいですけど、アレクサンドリアの住民とヤル時は、【魅了】スキルを掛けてから、ヤッて下さいね!
後から、訴えられたら面倒ですから!」
「そんな事したら、アレクサンドリアの住民が、みんな俺の事を大好きになっちゃうんじゃないのか?」
「もう、殆どの住民は、ご主人様の事、大好きですよ!
それに、イベリカ王国の都市の中で、ご主人様のシンパがたくさん居る都市が、1つぐらいあった方が、サセックス連邦帝国として統治しやすいですからね!」
シロも色々考えてるようだ。
イベリカ王国の中でも、エジプトの古都だったアレクサンドリアは大都市。
その大都市アレクサンドリアの住民が、全員俺の信者なら、一応、他国のイベリカ王国を操作しやすいという事らしい。
「お主、策士よのう!」
「一応、ご主人様に軍師を任されてますからね!
征服して終わりじゃ、1000年帝国は作れないですから!
日本の1000年続く天皇家の統治も、天皇が表舞台に出過ぎなかったから続いたんです!
国の運営は将軍家に任せて、後はのんびり暮らす感じ。
明治時代からは、担がれて前面に出てきちゃいましたが、そのせいで、太平洋戦争の責任を取らされちゃいましたからね!
まあ、今の政治に全く関与しない象徴という感じが、やっぱりシックリ来るんです!
ご主人様も、サセックス連邦帝国の国民の象徴になって下さい!
政治は、イベリカ王国や神聖セドリック王国に任せて、僕達は、狭いサセックス王国を治めておけばいいんです!
連邦内の他国で、腐敗が起こり国が滅亡しそうになったら、新たな王をすげ替えて終わり!
象徴皇帝が、率先して新王を担いじゃえばいいんですよ!」
シロは、歴史というものを解っている。
調子に乗って独裁国家などを作ったら、国など 直ぐに滅亡する。
勝てば官軍というが、日本の天皇家も同じ。
いつも勝ち馬に乗ってるだけなのだ。
まあ、その為には前に出過ぎず、政治は専任した国王に任せて、連邦帝国の象徴皇帝として人気を保ててればいいだけなのだ。
てな訳で、アレクサンドリアの住民の人気を得ておく事は、イベリカ王国が滅亡しそうになった時の布石。
国が混乱した時に、颯爽と現れて、その辺の有力者を担ぎ上げて、一緒に、腐敗した国の国王をやっつける。
まあ、この時に、皇帝である俺の人気が低くければ、イベリカ王国の国民に受け入れられないので、今のうちに人気を獲得しとこうという作戦なのだ。
「クワッハッハッハッハッハッ!
アレクサンドリアの住民よ! しかと、その目に焼き付けよ!
偉大なるサセックス連邦帝国、皇帝セドリック様の力を!
アレクサンドリアを救ったのは、サセックス連邦帝国 皇帝セドリック様だ!」
俺は、アレクサンドリアの住民に、猛烈アピールする。
アレクサンドリアの女性は、全員股を広げて、ハァハァ言いながら俺のチ〇コを求めてくるし、男もケツの穴を広げて、必死に肉棒挿れてとアピールしてくる。
俺は、どうやら、無意識に、【魅了】スキル全開で戦っていたようだ。
お股を開いて、濡れ濡れの女と今すぐヤリたいという衝動に駆られたが、お楽しみは後に取っておく。
今は、異民族のバンパイアを倒す事が、一番の仕事なのだから。
てな感じで、俺は、調子に乗って、日が昇るまで、アレクサンドリアに攻め込んで来た、異民族のレッサーバンパイアを浄化してやったのだった!
ティッティティーン!ティッティティーン!ティッティティーン!ティッティティーン!ティッティティーン!ティッティティーン!ティッティティーン!ティッティティーン!ティッティティーン!ティッティティーン!
アレクサンドリアに攻め込んで来た吸血鬼を、全て殲滅して、一息つくと、続けて、頭の中に、レベルアップの音が鳴り響いてきた。
【レベルが上限に達したので、始祖に進化可能です!】
遂に、この時がやってきてしまった。
「シロ!」
「聞こえてます!直ぐに、始祖に進化して下さい!」
シロが、すぐに始祖に進化しろと、急かしてくる。
しかし、今日の俺には、ヤル事が有る!
「エッ! やだよ! 今からパコパコパーティーをやるんだい!」
そう、今日は、これからパコパコパーティーをするのだ!
ずっと、誘ってくるお股を開いた女とヤルのを我慢していたのだ。
俺のポークビッツは破裂寸前。実際、我慢汁でパンツ ベトベトだし。
「何言ってるんですか! これまで始祖になる為に頑張って来たんですよ!
始祖に進化するのは、ご主人様の目標だったでしょ!」
「始祖になりたかったのは、切り過ぎた包茎チ〇コを治したいからであって、治ってる今は、それ程、執着してないんだよ!」
そう、今更、俺は始祖など目指していない。
始祖じゃなくても十分強いし、金づるのシロもいるし、その気になれば、女と幾らでも出来るというか、今からパコパコパーティーなのだ!
「僕が執着してるんです! 始祖になって、初めてご主人様は一人前なんですから!」
シロが、酷い事言ってきた。
「なんだとー!俺が半人前だと言いたいのかよ!」
「兎に角、始祖に進化して下さい!」
「パコパコパーティーやるんだい!」
「ワガママ言わないで下さい!」
今日のシロは、全く譲らない。
いつもなら、俺のワガママを最終的には聞いてくれるのに。
「俺の下僕の癖に、俺に命令するな!」
「はぁーー五月蝿いです! 僕が、ご主人様の事を悪くする筈ないんですから、黙って、僕の言うこと聞いとけばいいんですよ!」
バキッ!
シロのノーモーションの右ストレートが、モロ顔面に直撃した。
「何で……」
「アホなご主人様に、言うこと聞かせる為には、こうするしか無かったんです……」
俺は、シロの悲しそうな顔を見ながら、そのまま事切れるように意識を失ってしまったのだ。
ーーー
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