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436. アレクサンドリア
しおりを挟む俺とシロは、ゲクランが前線基地としてるエジプトのアレクサンドリアに到着した。
「お待ちしておりました!」
ゲクランと、半月騎士団の幹部に迎えられる。
「状況は、どうなってる!」
俺は、一応、サセックス連邦帝国の皇帝であり、イべリカ王国の皇帝でもあるので、偉そうに聞く。
皇帝たるもの、部下に舐められる訳にはいかないのだ。
それが例え、イべリカ王国の王であっても、皇帝の方が地位が高いのである。
「ハッ! 現在、異教徒達のゲリラ作戦に押されて、カイロを奪われてしまっております……」
イベリカ王ゲクランが答える。
「何だと! 領地を奪われたのか!」
「すみませぬ。なにぶん夜間の戦闘には、慣れておりませぬので……」
「猛将ゲクランともあろう者が情けない!」
「ご主人様! ゲクランは悪くないよ!
ビチ糞トーマス君の報告によると、夜中に死を恐れぬ性欲ギンギンの吸血鬼が、オチンチンおっ立てて襲ってくるんだよ!
そんなの誰でも怖いよ!」
ゲクランの事を気に入ってる、シロがゲクランを擁護する。
「それで、チ〇コを立てた吸血鬼が怖くて、逃げ出したという事か?」
「なにぶん、イベリカ王国の主力は女性の半月騎士団ですから、ギラギラしてる男性が苦手のようでして……」
「確か、半月騎士団は、ビッチ揃いのサS〇X騎士団と違って、妹系だったな?」
「ですね! ロリコン好きのご主人様の性癖に合わせて、可愛い系の妹系で、オッパイ小さ目の低年齢に見える子ばかりを揃えています!」
「俺好みと言っても、それ程、俺と関わりないよな……」
「味見してみます?」
「えっ!? 味見していいのかよ!」
「全員、ご主人様とヤル事OKで契約してますから、合法的にいくらでもデキますよ!」
「本当に!」
「本当です!」
なんか、ハーレム勇者ぽくなってきた。
俺は、その場でスッポンポンになり、自慢のポークビッツを自家発電でおっ立てて、半月騎士団の少女に見せつけやる。
しかし、
「きゃぁぁぁぁぁーー!」
ゲクランに付いていた半月騎士団の女の子は、悲鳴をあげて逃げていってしまった。
「あの……逃げられちゃったんだけど?」
「多分、裸の吸血鬼に毎晩追い掛けられて、男性不信になっちゃってるんじゃないですかね?」
「そうなの……」
「間違いないですね! 格好いいご主人様の事を、嫌いな女の子なんて、この世に居ませんから!」
俺の事が大好きなシロが、全面擁護してくれた。
そんな俺とシロのやり取りを、ゲクランは全く顔色を変える事なく見ていたが、いきなり服を脱いで自家発電などしたら、「女じゃなくても、誰でも逃げるだろう!」と、心の中で思うのであった。
ーーー
「で、頼りの半月騎士団が使えないとなると、どうするんだ?」
俺は、サセックス連邦帝国の軍師シロに聞く。
「ご主人様と僕と、ビチ糞トーマスの部隊で何とかするしか有りませんね!」
「ビチ糞トーマス君の部隊って、何人だったけ?」
「戦隊モノですから、5人ですね!」
「変態吸血鬼と、たった7人で戦わないといけないのかよ!」
「しょうが無いです!半月騎士団が使えないんですから!」
「でも、ビチ糞トーマス君の部隊にも女の子居ただろ?」
「ピンクの事ですか?彼女は、処女じゃないから大丈夫ですよ!
元々、スパイというか、お色気くノ一のような事ヤラせてましたから、S〇Xテクニックも相当なものですよ!」
「そうなの?」
「今度味わってみますか?」
「いいのかよ!」
「そりゃ~いいですよ! ピンクもご主人様の眷族ですから、絶対にヤラせてくれますよ!」
「眷族って、便利だな!」
「その眷族とヤッても、ご主人様、いつも後からお金払ってるんでしょ!」
俺の事をよく分かっているシロが、注意してくる。
「だって、悪いだろ……」
「知ってますか? ご主人様、お金払った時点で売春なんですよ!
日本だったら捕まります!」
「えっ!? そうなの……俺は、良かれと思って、お金を払ってたのに……」
「そしたら、渡したお金は、お茶代という事にして下さい!」
「お茶代に、8万は高過ぎるだろ!」
「ご主人様……。毎回、8万も渡してたんですか……。
たまに、サSEX騎士団と20Pとかしてますよね……その時、ご主人様、160万も払ってたんですか!」
シロが、呆れている。
「イヤ、複数人プレイの時は、女の子も嫌がると思って、10万払ってる」
「ご主人様のアホ! 僕に稼がせて、お小遣い、そんな事に使ってたんですか!」
「駄目なのかよ!」
俺は、強気でシロに詰寄る。
なんやかんや言って、シロは俺に甘々なのだ。
「いいですけど……だけど、ご主人様、完全に幼女を騙して、お金巻き上げるヒモですよ!
しかも、僕が上げたお金で、女を買うなんて!」
「お前、眷族とヤッてもいいって言ったじゃねーかよ!」
「ヤッてもいいですけど、お金を払わないで下さい!」
「そんなの悪いだろ!」
「悪くないです! ご主人様の眷族達も、ご主人様の眷族になって、旨味もたくさん有るんですから!
わざわざお金を払わなくてもいいんです!」
「どんな旨味だよ!」
「ずっと、若いままとか、バンパイアなのに、血を吸わなくても良いだとか、太陽光がヘッチャラとか、色々ですよ!」
「そしたら、ついでに眷族にお小遣いあげてもいいだろうが!
俺は、眷族の父親みたいなものだろ!」
「完全に、違う意味のパパですけどね!」
そんな感じでシロと言い争っていたら、いつの間にか、異教徒討伐の作戦を立てる暇もなく、闇の眷属 吸血鬼が蠢き出す、夜を迎えてしまったのだった。
ーーー
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