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282. エロフ

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 てな訳で、金色ローブのサキュバス姐さん達と、『三日月』の隣にあるという『妖精のあくび亭』スゥイートルームに移動した。

「確かに、ヤバいな……」

 俺の目の前には、5Pぐらい出来そうなデッカイ円形の回転ベッドが設置されていた。
 そして、天井と壁と床は全て鏡張り、プレイの最中何処からでも自分達のプレイが見えちゃうのだ。

「凄いでしょ!」

「日本のラブホでも、今時、回転ベッドも、鏡張りの部屋なんかも滅多にないぞ……」

「お客さん、もしかして異世界転生者?」

「ああ」

「成程ね。だから少しゴトウ様と似てるのね!」

 まさかのゴトウ·サイトの知り合い。

「俺とゴトウ·サイトが似てるのか?」

「似てるというか、異世界人特有の魔力の感じがするのよね!」

「そうなのか?」

「ええ!」

 よく分からないが、ゴトウ·サイトの事を気になり始めていた俺的に悪い気はしない。
 だって、俺が目指すべき人物は、劉邦じゃなくて、エロ大魔王ゴトウ·サイトだと思うから!

 俺も、アトレシア大陸に新たな国を興し、モフウフのようなエロい都市を作りたくなっているのだ。

 ん……? ていうか、ゴトウ·サイトを知っている?
 ゴトウ·サイトって、100年以上前に死んだんじゃなかったのかよ?
 ていうか、サキュバス姐さん達、一体何歳なんだ?

「あの……所で、お姉さん達、何歳なんですか?」

 俺は、ちょっと不味いかとも思ったが、とても気になり質問してしまう。

「あら? 女性に歳を聞くの?」

「でも、ゴトウ·サイトと会った事あるって……という事は、100歳以上かな?っと、思って……」

「サキュバスは、男性の精液さえ飲んでいたら不老不死だから。300歳までは数えてたけど、それ以降は数えて無いわ!」

 サキュバス姐さんは、アッケラカンと答えてくれた。

「ババアかよ!」

 ロリコン好きな俺は、思わず思った事を口に出してしまう。

「あら? 知らないのかしら? サキュバスはお婆さんの方が人気なのよ!」

「知るか! 若いピチピチギャルとチェンジしろ!」

 誰が好き好んで、10億マーブル払って、300オーバーのババアとヤルかよ!

「みんなそう言うけど、全てのお客さんが、私達のリピート客になるのだけど」

 金髪碧眼サキュバス姐さんが、ニヤリと笑う。
 そして、魅了の強度を上げてきた。

「負けるかよ!」

  俺も負けじと、闇属性魔法で状態異常無効化を自分に掛ける。

「成程、若いのに中々やるわね!」

「伊達に、ハーレム勇者を目指してないからな!」

「それじゃあ、私も本気を出すわね!」

 サキュバス姐さんが、益々魅了の強度を上げる。

 俺も負けじと、状態異常無効化魔法を、重ね掛けする。

「小癪な! 百戦錬磨の私達から、逃げられる思って!」

「俺も、百戦錬磨の風俗マスターなんだよ!」

 ベッドの上での戦いに来たのに、違う意味の本当の戦いになってしまった。

「言うわね!」

「伊達に、冒険者として稼いだ金を、全て風俗で使ってないんでね!」

 俺と、サキュバス姐さん達の戦いが続く。

 金髪碧眼サキュバス姐さんの体から、禍々しい魔素が溢れだす。
 流石は、300年選手、練られる魔力も濃くて深い。

 しかしながら、俺だって負けてない。
 俺も、精神と時の部屋で1000年間も修行したのだ。

 1000年間も魔力を込めて素振りし続けた。
 魔力操作には、それなりの自信がある。

 俺ほど、無駄に基本ばかり鍛えてる人間は居ないと自負しているのだ。

「クッ! 金ローブサキュバスの魔力操作にタメを張るだなんて……」

 結局は、魔法の威力は、どれだけ魔力を練り込むかに掛かっている。
 同じ初級魔法でも、魔力をできるだけ多く練り込んだ方が威力がデカくなるのだ。

「加勢するわ!」

 ここにきて、紫髪の巨乳サキュバス姐さんが、参戦してきた。

「狡いぞ!」

「貴方も、最初から4Pやるつもりで、来たんでしょ!」

「確かに4Pしようとここに来たが、俺がプレイしたかったのは、S〇Xだよ!」

「なら、大丈夫よ! 今してるのは前戯だから!」

「こんな前戯が有るかよ!」

「こんなの普通よ! そして、貴方を私達の虜にしてあげるわ!」

「『三日月』は、王家御用達優良店じゃなかったのかよ!」

「貴方が、私達のプライドを傷付けたのがいけないのよ!」

「チェンジなんて、普通だろ!」

「私達は『三日月』最上位サキュバスの金ローブなのよ!
 そんな私達が、チェンジなんて受け入れられる訳ないじゃない!」

 どうやら俺は、いつの間にかサキュバス姐さん達のプライドを傷付けていたようだ。
 しかしながら俺は、どちらかというとロリコンなのだ。

 折角10億マーブルも払ったのに、300過ぎの熟れ過ぎ熟女なんかとヤリたくない。

「俺は、若い女の子とヤリたいんだよ!」

「私達の体は、10代よ!」

「でも、年齢は300オーバーだろ!」

「オバサンの方が、S〇Xテクニックは凄いのよ!」

「オバサンじゃなくて、ババアだろ!」

「言ったわね! ツクヨミお願い!」

「ええ」

 金ローブのサキュバスとエルフのハーフのエロフ、名前からしてヤバい感じのツクヨミが、初めて声を出す。
(※古事記に出てくる夜を総べる神ツクヨミは、アマテラスの弟、スサノオの兄に当たる)

「ヤバい!」

 エロフの魔力操作は、金髪碧眼や巨乳とは、段違い。
 流石、サキュバスとエルフのハーフといったところか。

 エロフの体から溢れた魔力が指先に集中する。

 そして、ポツリと唱える。

「魅了×10倍」

 俺が正気を保てていたのは、ここまで。
 その後は、サキュバス姐さん達の凄技で、めくるめく夢のような体験をしたのでありました。

 ーーー

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