骨から始まる異世界転生～裸の勇者はスケルトンから成り上がる。

263. 竿有り

　
「姉御！ カルロスの奴が見つかったニャ！」

　美しく宙を舞うピンク色の花弁？を見ていたら、感傷に浸る間もなく、ブリトニーの影の中から猫耳族のお姉さんが現れ、ブリトニーに、カルロスが見つかったと伝えに来た。

　どうやら、猫耳族のお姉さんは、【影渡り】スキルの使い手であるようだ。

　そして、多分、カルロスとは、ブリトニーの手下のギルドパーティー『プッシーキャット』が、探していた巨根の男に違いない。

　確か、ニャンゴンで、巨根のカルロスを探しに行くと言ってたし。

「ニャンだと！ 遂に、巨チン、カルロスがみつかったのか！
　そしたら、直ぐに向かうのニャ！」

　ブリトニーは、愛刀スキルスッポンソードに付いた血を振って落として、鞘にしまい、自分の影の中に溶けるように消えた。

「て、このチンコを失った人、どうするんだよ！」

　そう、チ〇コをスライスされてしまった冒険者の股間からは、血がドバドバ流れ落ちてちるのだ。

「早く、姫ポーションを持って来なさい！」

　オッパイ丸出しのままのハラ·マサコが、ギルド員に指示を出す。

「持って来ました！」

　ギルド員から姫ポーションなる物を受け取ったハラ·マサコは、急いで、チ〇コがスライスされてしまった男の股間に振りかける。

　もしかして、チ〇コが生えて来るのか？

　俺は、一瞬、思ったが、チンコスライスされた冒険者のチ〇コは生えて来る事なく、女のようにツルツルの股間になってしまったのだった。

「シロ、これは一体、どういう事だ？」

　俺の鑑定によると、姫ポーションというのは、間違いなくエリクサー。
　手や腕の欠損ぐらいなら、間違い無く生えて来る代物の筈なのだ。

「ブリトニー姉様ほどの使い手になると、欠損の復活も許さない力量を発揮するとか……」

「まあ、それしか考えられないな……」

「それじゃあ、分かってると思うけど、このままオチンチンがない男として生活するか、姫様に女にして貰うか、よく考えなさい」

　ハラハラ冒険者ギルド長ハラ·マサコが、チンコスライスされてしまった冒険者に言い渡す。

「親友よ！ お前、女になれ！
　そしたら、お前の親友である俺が、お前の初めての男になってやる！」

「お前、何言ってやがるんだ！
　コイツが美形だから、女になったら物凄い美人になると思ってるんだろ！
　お前は、親友なのにダチを売った男だぞ！
　コイツの処女を貰うのは、静観してた俺に権利がある！」

　なんか、チ〇コをスライスされた冒険者が、女になると前提して、冒険者達が揉めだした。

　確かに、チ〇コをスライスされてしまった、元巨根の男は美形。
　しかし、男を女に出来るものなのか？

「どういう事だ？」

　服を脱いでいたのに気付いて、急いで服を着ようとしていたハラ·マサコに尋ねてみる。

「こっち見るな！」

　俺は、ハラ·マサコに思いっきり、頬をぶたれた。

　取り敢えず、服を着たハラハラ冒険者ギルド長ハラ·マサコによると、
　どうやら、ブリトニーにチンコスライスされた人間は、無料で『漆黒の森』の女王ガブリエル·ゴトウ·ツゥペシュにより、性転換手術が受けられる保証制度があるようだ。

　そんでもって、その性転換手術が物凄いらしく、性転換手術を受けた者は、女らしい身体付きになり、勿論、オマンマンも完全に作成される。
　しかも、性行為も可能で、子供も産める体になるのだ。

　それからセットで、オッパイの大きさ、マ〇コのキツさの調整、顔の整形手術などもして貰えるらしく、
　女になりたいオネエ達が、『漆黒の森』の女王ガブリエル·ゴトウ·ツゥペシュの性転換手術を受けたくて予約待ちだとか。

　そして、その予約無しで、直ぐに手術して貰えるのが、ブリトニーに無理矢理チンコスライスされてしまった、被害者なのだとか。

「私、女になる！」

　どうやら、チンコスライスされてしまった、元イケメンの冒険者の覚悟が決まったようだ。
　既に、女言葉になっているし。

「そしたら、俺と付き合ってくれ！」

　親友の筈なのに、裏切った男が、いきなり告白する。

「貴方とは、絶対に付き合わないわ！
　裏切るのは、目に見えてるし！」

「そこをなんとか」

「絶対にイヤ！」

　完全な女になる前から、裏切り男がフラれてるし。

　まあ、元男なら、男の気持ち良い場所が全て分かってるので、S〇Xしたらとても気持ち良くしてくれるのだろう。

　俺も、彼が完全に女になったら、一度お相手して欲しい。
　確かに、イケメンの彼が女になったら、物凄い美女になる事が想像できるし。

「ご主人様……元、男の人とS〇Xするの、気持ち悪くないのですか……」

「お前、それは差別だぞ！
　彼は、既に、心は女になってるのだ！
　俺は、全ての女に平等なのだ！」

「可愛い人だけに、平等なんでしょ」

「まあな」

「可愛いかったら、元男でも関係無いと」

「可愛いは、正義だ！
　俺は、オネエとだって、可愛かったらS〇X出来る！」

「竿が残っていても？」

「それは……」

「おしりの穴に、竿を入れても良いか聞かれても？」

　シロが、俺に問い詰めてくる。

「受けだけは、絶対にヤダヨーー！」

　俺は、海賊達にオカマを掘られた事を思い出して号泣する。

「ご主人様。別に、オネエとS〇Xしても何も言いませんけど、竿有りの人とS〇Xするのだけは止めて下さい！
　僕も、ご主人様が、おしりの穴を突かれてるの見たく有りませんし」

「そうする！」

　俺は、竿が残ってるオネエとS〇Xしないと、シロと約束した。

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