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69. 金色の魔王VSレスター王国軍(5)

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 俺は無言のまま聖女に近づき、聖女を担ぎあげる。

 基本、光属性魔法しか使えない聖女など、俺の敵ではないのだ。

「第5階位光属性魔法オールクリアー! 第4階位光属性魔法ベ〇マラー!」

 一生懸命、俺に光属性魔法を浴びせ続けているが、勇者の俺には効く筈もない。

 さて、どうするか?
 聖女も、俺のハーレム要員として攫っていこうか?

「ご主人様! 聖女を調教したらどうですか?」

 俺が悩んでいると、シロが提案してきた。
 調教か……。

 シロにも確か、調教した気がするが、どうやるんだっけ?
 確か、頭をポカポカ殴った気がするが……。

 あの時のシロは、蜘蛛だったからポカポカ殴れたが、人間の聖女の頭をポカポカ殴るのは、人道的にどうなのだ?

 代わりに、ケツでも叩いてやればいいか。

 そうと決まれば、とっととやろう。
 俺は、聖女のスカートをたくしあげ、お尻をペンペン叩いてやる。

「きゃぁぁぁぁーー!」

 聖女は、突然の事に悲鳴をあげる。

「クッワッハッハッハッハッ! もっと鳴け、喚け!」

 ペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペン……!

「痛いーー! 痛いよぉーー!止めて下さい!」

「グワッハッハッハッハッ! もっとか? もっと欲しいのか!」

 ペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペン……!

「痛いよぉーー! 痛いよぉーー!」

 聖女は、よっぽどお尻が痛いのか、号泣している。
 しかし、痛いと言われて止める俺ではない。
 この行為は、調教に絶対必要な、避けて通る事ができない行為なのだ!
 俺は、オリ姫マスクを外して、更に叩く。

 ペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペン……!

「痛いよぉーー! 痛いよぉーー! 許して下さい!」

「ガッハッハッハッハッ! もっと喚け! 俺の事を不快と言った罰だ!」

 ペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペン……!

「痛いよぉーー! 痛いよぉーー! 許して下さい!」

 聖女の癖に、闇属性のリッチーに許しを乞うている。

「ゴメンなさい! ゴメンなさい!何でも言う事きくから許して下さいーー!」

 フフフフフ。もう少しだな。
 でも、チョット楽しくなってきたから、まだまだ続けるけど。

「クッワッハッハッハッハッ! 誰が許すか! 勇者の俺を不快と罵った罪は、そう簡単には消えないのだ!」

 ペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペン……!

「あぁぁ……痛気持ちいぃぃ……もっと!もっと! もっと叩いてぇーー!」

 どうやら、聖女が堕ちたようだ。

「お前は、今日から聖女じゃなく、性女と名乗るがよい!」

「性女でいいですから、叩くの止めないでぇぇ……!」

 多分、調教は成功したようだ。
 骨語も理解できてるようだし。
 そんな事より、シロを調教した時も思ったが、これが本当に正しい調教の仕方なのか?

 [正しいです]

 聞いても居ないのに、鑑定が答えてくれた。

「悪魔だ……悪魔がいる……」

 そんな俺を見ていたレスター王国の王子が、ガクガク震えながらブツブツ言っている。

 俺は悪魔じゃないし、聖女のお尻を叩いたのも調教のルーティンなのだが、何か勘違いされているようだ。

「一応、訂正しておくけど、俺は勇者だから!」

(骨語)
「ギィ…ギィギィギィ……ギィギィギィギィ……」

「うわぁぁ……許して下さい! 僕を食べても美味しくないですぅ……!」

 骨語が分からないレスター王国の王子は、俺の訂正の言葉で、恐慌状態に陥ってしまった。

 これは何を言っても無駄だな……。

「シロ、兵士の装備を全部脱がして、素っ裸にしろ!」

「またですか……」

「当たり前だろ! 俺に盾突いたらどうなるか分からせないといけないだろ!」

「でも、5000人も居るんですよ?」

「そしたら、王子とか、S級冒険者とか、気絶してない兵士に手伝わせればいいだろ!」

「手伝ってくれますかね?」

「そんなの知るか! 俺のワガママを叶えるのが、シロの仕事ではなかったのか!」

「わかりましたよ! やりますよ!僕はご主人様の1番の下僕ですからね!」

 シロは、ブツブツ言いながらも、結局、気絶していない冒険者や兵士に命令して、5000人全ての装備を引き剥がし、素っ裸にしたのだった。

「じゃあ、帰るか!」

「ご主人様。あの人達、武器も無いのに、ちゃんと帰れますかね?」

「帰れるんじゃないのか? 強い奴もいるし、魔法も使えるだろ!」

「性女さんはどうするんですか?」

「アイツ、ケツ叩け! 叩け! 五月蝿いから、置いてく!」

「そうですよね! チョット煩いですよね!」

 何故か、シロは嬉しそうだ。

 まあ、俺も、肉棒が無いリッチーなので、性女が居てもS〇Xできないし、下層から魔王が攻めて来た場合、弱過ぎる性女がいると邪魔になるしね。

 そんなこんなで、俺は、レスター王国軍を完膚無きまでに叩きのめし、アムルーダンジョン史上一番しょうもなく、グダグダな戦いを終わらせたのであった。

 ーーー

 ここまで読んで下さりありがとうございます。
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