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幸福に浸りながら望む貴石※
23※
しおりを挟むしかし――ソンジュさんは、それだけでは許してはくれなかった。…僕の目をじいっと期待感にキラキラした目で見下ろしながら。
「…俺と…? いっぱい…? イチャイチャ…?」
と…更に言えというのだ。
もうヤケである。――ましてや僕、なぜか恥ずかしいと思えば思うほど、子宮がキュンキュンしてしまう。
「……ソンジュと…いっぱい、イチャイチャしたい…」
「…そうか…、頭、いっぱいなでなでしてほしいね…?」
「…うん…、僕の頭…いっぱい、なでなでして……」
正直いうが、恥ずかしいこのセリフを言うの――気持ち良い。…浴室に響くのも、本当に駄目だ、どんどんぽーっとしてきて、顔も熱く、体も熱くなり、たまらなくなってゆく。
「…俺に、ぎゅうって抱き締めてほしい…?」
「…ん、いっぱいぎゅうって、して……」
「可愛い…」――にやぁっと笑みを深めたソンジュさんは、僕の膣口をぬる…と撫でてくる。…期待感にきゅっと反応したソコ、それに煽られる僕。
「……キスは…?」
「んん…♡ いっぱい…いっぱい僕にキスして、ソンジュ…、…ッ♡」
くちゅ…と入り込んできた彼の指一本に、腰が揺れる。
じわ…と、下腹部の下で緩く引き締まってきた僕の子宮に、僕は縋るようソンジュさんのスラックス、それのベルト部分を掴み、その人を見上げる。
「…俺とえっちしたいの…?」
「うん…うん、したい、えっちしたい、ソンジュ…お願い、えっちして…、僕とえっち…、僕の子宮、君が欲しくて、きゅうきゅうしてる……」
本当にたまらなくなっている僕は、もう羞恥心など頭の片隅にしかない。――それでも死ぬほど甘ったれた恥ずかしいことを言っている自覚はあるのだが、…にゅぷにゅぷと浅いところばかり行き来するソンジュさんの指を、奥に奥にと送り込もうとする自分の体に、精神が抗えない。
「……ふ、ククク…可愛すぎて、めちゃくちゃにしちゃうかも…、いいの…?」
「…は…ん、僕をめちゃくちゃして…、お願い……」
「…じゃあ…いっぱい僕を気持ち良くして…、いっぱい僕を愛して、僕のえっちな可愛い声、いっぱい聞いて…、ソンジュ、僕とえっちしよう…――は…?」
僕はうんうんと先にソンジュさんに頷いて見せ、縋るようにその人の目を見つめながら。
「…はぁ…はぁ…、いっぱい…僕を、気持ち良くしてソンジュ…、いっぱい僕を愛して…、僕の、ぇ…っえっちな、可愛い…声、ソンジュにいっぱい聞いてほしい…、君に、興奮、してほしい……」
恥ずかしい…なぜか切ない…またゴポッと子宮のほうから愛液が溢れてしまった。――その愛液はどぷりと僕の膣口から溢れ出て、僕のお尻の割れ目を熱く濡らした。…というか、ソンジュさんの指をも濡らした。
「…僕と、えっちしよう、ソンジュ……」
「……うわ最高だな、もちろん。…」
「……んっ…んぅ…♡」
褒めるようなキス…唇を優しく食まれ、甘ったれた声が鼻から抜けた。――はむ…はむ…と唇を食む合間、ソンジュさんは「脚開いて…」と命じてくるので、僕は大人しく脚を開いた。……すると、にゅぷぷ…とソンジュさんの指が二本、奥へとなめらかに入ってくる。
「…んふっ♡」
あ…駄目、子宮…下りてきちゃってる――ソンジュさんの指先がコリ、と子宮口に触れて、僕の腰から上はビクつき、声が出てしまった。…ソコをコリコリされると度々ビクつき、全身にじんわりと熱い汗が滲んでくる。
ソンジュさんは唇を離し、至近距離で獣のように鋭い笑みを浮かべ、…ソコを優しく何度もコリコリ捏ねてくる。
「…ッハぁ…っ♡♡ ぅ、……~~ッ♡♡♡♡」
僕はビク、…ビクッとしつつも、すがるようにソンジュさんの二の腕を掴む。
「…ユンファさんの子宮、下りてきちゃってるね…、これじゃあもう、俺が欲しくないなんて嘘はつけないな……」
「……う、嘘なんか……」
端から、嘘をついていたつもりはないのだが。
それにしてもそう指摘されると、萎縮するくらい恥ずかしい。――しかしソンジュさんは、指を引いていった。
駄目、もっと、と僕のナカは締まるが、…彼の指は入り口付近――僕自身の裏、根本の海綿体を捏ね回してくる。
「…あ…ッ♡ ふぅ…ッ♡」
駄目、声…僕はその快感に眉をひそめ、顔を伏せては、口を手で塞いだ。――根本を捏ねられる先、勃起して大きく膨れ、勃ち上がりきった僕自身が、根本を捏ねられるのに合わせてくる、くるとゆったり回っている。…いやらしい眺めだ、と目を瞑る。
「…凄い…ユンファさんのおちんちん、大きくて立派だ…、めちゃくちゃエロいちんぽだな……」
「……ッ♡ んん…♡」
まさか…僕自身の大きさまで褒められるとは思わなかった。…胸の中がぽわりと浮かんだように嬉しくなり、僕の下半身が幸福感でじんわりと痺れ、あたたかくなる。
僕の男性器は、これまで本来不要の付属物扱いを受けてきた。――メス奴隷のくせに、男性器なんてぶら下げてみっともない、出来損ないだ、気持ち悪い体だ、こんなモノいつか切り取ってやるからな……人々にそう言われ続け、ココから快感を得ることを禁じられ、メス奴隷として、ナカやアナル、乳首ばかりを開発された。
それが…ソンジュさんは、僕の勃起をうっとりとした声で褒めてくれて、…生まれて初めて自分自身を肯定的な意味で「エロい」と言われたことが、僕は、本当に嬉しかったのだ。
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