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カレーパン
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最近やたらと風当たりが強い。吸血鬼と人狼に限ってなのだけど、やたら見られているような気がしてならない。敵意とかそんなのに近い感じ。しかしアルクは喫茶店フェリシアという所が好きだし、足を運ぶ事はけしてやめようとはしない。
「私だって立派に売上貢献してるんだけどな」
大きなリュックを背負い最近訪れるようになった地下型ダンジョンへと潜り込む。
今日はB27階。B20階からは中級とされているこのダンジョンは5階毎に移転装置が設置されている。ただそれはあくまでも初心者用の応急処置なだけでB20階からは10階毎になり、B50階からは存在すらない。
比較的人的介入があるこのダンジョンですらこのような有様なのだから、他のダンジョンとなると更に手厳しい。プレインズウォーカーのアルクにとってはいつでも「どこでもセーブ」が使える状況だからそれはあまり関係のないことなのだが、初心者パーティーからしたら死活問題だ。
アルクはこの手のダンジョンと呼ばれる魔物の遺産に潜り込むのを好んでいた。精霊の加護が受けやすいし、新たな発見もそれなりにする。普通に旅をするより魔力ある者の遺産を手に入れる可能性がはるかに高い。
ただ、このようなダンジョンがある世界自体あまりないのでそれも偏ってしまうのだが。
アルクはダンジョンの移転システムに介入し、B27階へ飛び立った。
「役得~っと!」
このくらい、世界を越えるより容易い。ちょっとした応用で空間を捻じ曲げるだけですぐに穴が開く。
あとは跨いで向こう側に行って穴を埋めるだけ。これを見られると後が面倒なので、誰もいない事を細心の注意をはらうのが何よりも神経を使う。
よし。誰もいない。
辺りを確認し昨日の続きといこうと踵を返した瞬間、アルクはこの場に相応しくないものを目撃してしまった。
「あ、あんたたち大丈夫?」
どう見ても初心者の一行。その言葉に尽きるパーティーはメンバー的にもまだ若く、リーダーだろう剣士、魔法担当だろうエルフ、そして単なる盗賊という3人でまだまだ人員的にも未熟だ。しかも壁際にしゃがみこんで動こうともしない。
纏っている物や武器など見てもこの場にしては不釣り合いで、戦闘が辛くなり、次第に逃げる回数が増え、退却しようにも八方塞がりになってしまった。そんなところか。このままでは野垂れ死にするか、魔物に襲われて死ぬか。どちらにしろ良いとは言えない。
「生きてる?」
男の体を触るのも嫌なのでエルフの女の子の肩に手を置き体を揺らすと、そのエルフはガッとその腕を掴まれ顔を上げる。
「た、助けて下さいぃいい」
涙を浮かべてしがみついてくるエルフは、アルクの知っているプライドの高いエルフとはまるで違っていた。金色の長い髪はボサボサになっているし、擦りむいた膝の止血もなっていない事から魔力も底をついたのだろう。時間が経てば回復もするだろう魔力ですら回復が鈍っている。そりゃぁ体力の回復に回らないわけだ。
「なにも……なにも食べてないんです」
「どのくらい?」
「3日……くらい?」
この地下では体感がすべてとなる。時間経過の遅いエルフが言うのだから実際はもう少し経っているのだろう。
アルクはため息をつき回復魔法を施してやることにした。事情なんて聞いたってしかたない。どうせ頭でっかちのリーダーが引っ張り回したのだろう。体力回復させて、食べ物を食べさせるだけであとは自分たちで決めることだ。
「とりあえずこれ、食べる?」
本当はお昼用にと取っておくつもりだったのだけど、しかたないよね。
大きめのリュックを地面に置き、一番上に乗せた茶色い紙袋を取り出す。がさがさというその音に反応し、剣士と盗賊も目をさます。スパイスの匂いが空腹の男どもを起こすだなんて、これだから男は。
「なんだ!誰だ!」
「メシか!メシの匂いか!?」
「ご、ごめんなさぃぃいいい!!」
エルフが両手で男どもの頭を下げさせ土下座のような姿勢にされると、リュックから2人を離す。
「まぁ、いいわよ。べつに……」
私の食料が減るだけだし。世界渡りは出来ないにしろ近くの街で済ます位はできそうね。
紙袋の中からビニール袋をみっつ取り出すと、ひとりにひとつずつ下げられた頭のすぐ横に置いていく。
「これでも食べて元気出しなさいな」
ビニール袋にはカリカリに揚げられたカレーパンが入っていた。フェリシアで食べたカレー、これを持ち歩くことができるかと聞いた時に、形が変わるけどできないことは無いと言われ手配してもらったものだった。
「これは?」
「パン……かしら?」
「なんかいいにおいがする」
くるくるとビニール袋を回し中を確認している初心者パーティーを見るとなんだかむず痒い気持ちになってくる。
「言っておくけど、それ私のお昼なんだからね?味わって食べなさいよ?」
美幸との約束でパンを買う時は次いつ来るか、何を頼むのかと前もって言わなくてはならない。そして個数は5個。何度も足を運ばせるのも悪いし、多すぎても悪い。次第にできた2人のルールだった。
「は、はい!」
3人はそれぞれ正座し、まったく同じタイミングでビニール袋からカレーパンを取り出し、そしてかぶりつく。
サクリ。
ああ、この音。聞くだけでも毒だというのに、目の前で食べられるだなんて。
3人の表情はみるみるうちに驚きの表情に変わっていく。
「すっごいサクサク!」
「たくさんのスパイスの味がする!」
「わぁ~、肉まで入ってるよ!」
そりゃそうだ。サクサクに揚がっているカレーパンがまずいわけがない。
粗く挽いたパン粉が上質な油を吸い、サクサクの衣を纏いカレーを更に昇華させる。
中のカレーもご飯で食べるカレーとは違い、少し固形化してるのも良い点だ。
いくつもの香辛料を使ったカレーという食べ物はアルクが異世界で食べたお気に入りのひとつで、いくつもの異世界を食べ歩いて(というと語弊はあるが)いる中でもなかなかにして珍しいものだった。
香辛料をたくさん使う料理はあるが、どれも高価で味が定まらない。こんなにまとまった料理に仕上がるのがまず稀なのである。
もちろんアルクとて料理くらいはする。しかし決まった調味料しか持ち合わせていないので、味がパターン化する「飢えをしのげるだけの料理」となってしまう。
小汚くなってしまったエルフの少女を見るとフェリシアを訪れる前の自分が重なって見える。
どうしようもなく1人彷徨っていたらあの扉にであったのだ。そんな不思議な出会いが間違いなく自分自身を変えた。
だったら、今度はこの子達にそれを返しても罰は当たらないだろう。旅は何と言っても一期一会の助け合い。それに誰だって初めての頃というのはある。
誰かが導いてやらないと道を間違ってしまうことだってあるんだ。
「それを食べたら一旦街まで戻りなさいね。そんな身なりだとすぐやられるわよ」
路銀がそんなにないわけでもなさそうだし、出口を示してやればすぐにでも帰れるだろう。引き返すにしろ進むにしろ、どちらにしてもここは中間。運が良ければ日が沈む前には移転装置の前には着くはずだ。
「オレ、冒険者に向いてないのかな」
剣士の少年がぽつりと呟くと、場の空気が重いものへと変わってしまう。
満たされたというには少し足りない食事に、急に里心が湧いたのだろう。
「そんなこと言うなよカイン!今更だろう!今まで何度も危ない道を渡ってきたけど大丈夫だったじゃないか」
そう剣士の少年カインをたしなめ、勇気づけようとする盗賊の少年。
「そうよ。後戻りするなんて私イヤよ……」
続いて本音を漏らすエルフの少女。アルクの言葉により更に追い討ちがかかったらしく、がっくりと肩を落としてしまっている。こんな時は元気づけようだなんてしても無駄だ。気持ちが先を行ってしまってる者を引き止めても聞く耳なんてない。
「あんたたちさ、今食べたもの何だかわかる?」
「えっ?」
そんな時は小さな目標を作ってやれば大体の子はそちらに気が逸れる。
だからアルクは唐突だと言われようが妙な提案をしてみるのだ。
「それね、カレーパンっていう異世界の料理なのよ。
私はねプレインズウォーカーっていうちょっと変わった冒険者なんだけど、あんたたちよりももっと年下の頃に冒険に出て、今頃になってようやくこんな素晴らしいカレーパンに出会ったの」
少しオーバー気味に身振り手振りを交え演説してみると、さっきまで暗かったカインの瞳に光が宿る。
「あんたたちが諦めるのは勝手だけど、こんな美味しもの食べられないだなんて残念ね」
「やる!…………続けてやる!」
ちょろいわね。
アルクは心の中でそう思いつつもカインの頭を撫でてやった。
「オレ、プレインズウォーカーになる!」
「えっ?」
大いなる誤算をうみながらも再びやる気を発するカインの後にふたりは続かぬわけがなかった。
「わたしも!」
「オレだって!」
これじゃぁまるで親鳥の後を追いかけるひよこのようではないか。アルクは余計な事を言ったと後悔した。
途中何度も全滅しかけたが、移転装置のあるB30までなんとか持ちこたえ、一行が街まで出るのを見送るのだった。
そして誓う。自分だけは誰かと組んで旅をすまい……と。
「私だって立派に売上貢献してるんだけどな」
大きなリュックを背負い最近訪れるようになった地下型ダンジョンへと潜り込む。
今日はB27階。B20階からは中級とされているこのダンジョンは5階毎に移転装置が設置されている。ただそれはあくまでも初心者用の応急処置なだけでB20階からは10階毎になり、B50階からは存在すらない。
比較的人的介入があるこのダンジョンですらこのような有様なのだから、他のダンジョンとなると更に手厳しい。プレインズウォーカーのアルクにとってはいつでも「どこでもセーブ」が使える状況だからそれはあまり関係のないことなのだが、初心者パーティーからしたら死活問題だ。
アルクはこの手のダンジョンと呼ばれる魔物の遺産に潜り込むのを好んでいた。精霊の加護が受けやすいし、新たな発見もそれなりにする。普通に旅をするより魔力ある者の遺産を手に入れる可能性がはるかに高い。
ただ、このようなダンジョンがある世界自体あまりないのでそれも偏ってしまうのだが。
アルクはダンジョンの移転システムに介入し、B27階へ飛び立った。
「役得~っと!」
このくらい、世界を越えるより容易い。ちょっとした応用で空間を捻じ曲げるだけですぐに穴が開く。
あとは跨いで向こう側に行って穴を埋めるだけ。これを見られると後が面倒なので、誰もいない事を細心の注意をはらうのが何よりも神経を使う。
よし。誰もいない。
辺りを確認し昨日の続きといこうと踵を返した瞬間、アルクはこの場に相応しくないものを目撃してしまった。
「あ、あんたたち大丈夫?」
どう見ても初心者の一行。その言葉に尽きるパーティーはメンバー的にもまだ若く、リーダーだろう剣士、魔法担当だろうエルフ、そして単なる盗賊という3人でまだまだ人員的にも未熟だ。しかも壁際にしゃがみこんで動こうともしない。
纏っている物や武器など見てもこの場にしては不釣り合いで、戦闘が辛くなり、次第に逃げる回数が増え、退却しようにも八方塞がりになってしまった。そんなところか。このままでは野垂れ死にするか、魔物に襲われて死ぬか。どちらにしろ良いとは言えない。
「生きてる?」
男の体を触るのも嫌なのでエルフの女の子の肩に手を置き体を揺らすと、そのエルフはガッとその腕を掴まれ顔を上げる。
「た、助けて下さいぃいい」
涙を浮かべてしがみついてくるエルフは、アルクの知っているプライドの高いエルフとはまるで違っていた。金色の長い髪はボサボサになっているし、擦りむいた膝の止血もなっていない事から魔力も底をついたのだろう。時間が経てば回復もするだろう魔力ですら回復が鈍っている。そりゃぁ体力の回復に回らないわけだ。
「なにも……なにも食べてないんです」
「どのくらい?」
「3日……くらい?」
この地下では体感がすべてとなる。時間経過の遅いエルフが言うのだから実際はもう少し経っているのだろう。
アルクはため息をつき回復魔法を施してやることにした。事情なんて聞いたってしかたない。どうせ頭でっかちのリーダーが引っ張り回したのだろう。体力回復させて、食べ物を食べさせるだけであとは自分たちで決めることだ。
「とりあえずこれ、食べる?」
本当はお昼用にと取っておくつもりだったのだけど、しかたないよね。
大きめのリュックを地面に置き、一番上に乗せた茶色い紙袋を取り出す。がさがさというその音に反応し、剣士と盗賊も目をさます。スパイスの匂いが空腹の男どもを起こすだなんて、これだから男は。
「なんだ!誰だ!」
「メシか!メシの匂いか!?」
「ご、ごめんなさぃぃいいい!!」
エルフが両手で男どもの頭を下げさせ土下座のような姿勢にされると、リュックから2人を離す。
「まぁ、いいわよ。べつに……」
私の食料が減るだけだし。世界渡りは出来ないにしろ近くの街で済ます位はできそうね。
紙袋の中からビニール袋をみっつ取り出すと、ひとりにひとつずつ下げられた頭のすぐ横に置いていく。
「これでも食べて元気出しなさいな」
ビニール袋にはカリカリに揚げられたカレーパンが入っていた。フェリシアで食べたカレー、これを持ち歩くことができるかと聞いた時に、形が変わるけどできないことは無いと言われ手配してもらったものだった。
「これは?」
「パン……かしら?」
「なんかいいにおいがする」
くるくるとビニール袋を回し中を確認している初心者パーティーを見るとなんだかむず痒い気持ちになってくる。
「言っておくけど、それ私のお昼なんだからね?味わって食べなさいよ?」
美幸との約束でパンを買う時は次いつ来るか、何を頼むのかと前もって言わなくてはならない。そして個数は5個。何度も足を運ばせるのも悪いし、多すぎても悪い。次第にできた2人のルールだった。
「は、はい!」
3人はそれぞれ正座し、まったく同じタイミングでビニール袋からカレーパンを取り出し、そしてかぶりつく。
サクリ。
ああ、この音。聞くだけでも毒だというのに、目の前で食べられるだなんて。
3人の表情はみるみるうちに驚きの表情に変わっていく。
「すっごいサクサク!」
「たくさんのスパイスの味がする!」
「わぁ~、肉まで入ってるよ!」
そりゃそうだ。サクサクに揚がっているカレーパンがまずいわけがない。
粗く挽いたパン粉が上質な油を吸い、サクサクの衣を纏いカレーを更に昇華させる。
中のカレーもご飯で食べるカレーとは違い、少し固形化してるのも良い点だ。
いくつもの香辛料を使ったカレーという食べ物はアルクが異世界で食べたお気に入りのひとつで、いくつもの異世界を食べ歩いて(というと語弊はあるが)いる中でもなかなかにして珍しいものだった。
香辛料をたくさん使う料理はあるが、どれも高価で味が定まらない。こんなにまとまった料理に仕上がるのがまず稀なのである。
もちろんアルクとて料理くらいはする。しかし決まった調味料しか持ち合わせていないので、味がパターン化する「飢えをしのげるだけの料理」となってしまう。
小汚くなってしまったエルフの少女を見るとフェリシアを訪れる前の自分が重なって見える。
どうしようもなく1人彷徨っていたらあの扉にであったのだ。そんな不思議な出会いが間違いなく自分自身を変えた。
だったら、今度はこの子達にそれを返しても罰は当たらないだろう。旅は何と言っても一期一会の助け合い。それに誰だって初めての頃というのはある。
誰かが導いてやらないと道を間違ってしまうことだってあるんだ。
「それを食べたら一旦街まで戻りなさいね。そんな身なりだとすぐやられるわよ」
路銀がそんなにないわけでもなさそうだし、出口を示してやればすぐにでも帰れるだろう。引き返すにしろ進むにしろ、どちらにしてもここは中間。運が良ければ日が沈む前には移転装置の前には着くはずだ。
「オレ、冒険者に向いてないのかな」
剣士の少年がぽつりと呟くと、場の空気が重いものへと変わってしまう。
満たされたというには少し足りない食事に、急に里心が湧いたのだろう。
「そんなこと言うなよカイン!今更だろう!今まで何度も危ない道を渡ってきたけど大丈夫だったじゃないか」
そう剣士の少年カインをたしなめ、勇気づけようとする盗賊の少年。
「そうよ。後戻りするなんて私イヤよ……」
続いて本音を漏らすエルフの少女。アルクの言葉により更に追い討ちがかかったらしく、がっくりと肩を落としてしまっている。こんな時は元気づけようだなんてしても無駄だ。気持ちが先を行ってしまってる者を引き止めても聞く耳なんてない。
「あんたたちさ、今食べたもの何だかわかる?」
「えっ?」
そんな時は小さな目標を作ってやれば大体の子はそちらに気が逸れる。
だからアルクは唐突だと言われようが妙な提案をしてみるのだ。
「それね、カレーパンっていう異世界の料理なのよ。
私はねプレインズウォーカーっていうちょっと変わった冒険者なんだけど、あんたたちよりももっと年下の頃に冒険に出て、今頃になってようやくこんな素晴らしいカレーパンに出会ったの」
少しオーバー気味に身振り手振りを交え演説してみると、さっきまで暗かったカインの瞳に光が宿る。
「あんたたちが諦めるのは勝手だけど、こんな美味しもの食べられないだなんて残念ね」
「やる!…………続けてやる!」
ちょろいわね。
アルクは心の中でそう思いつつもカインの頭を撫でてやった。
「オレ、プレインズウォーカーになる!」
「えっ?」
大いなる誤算をうみながらも再びやる気を発するカインの後にふたりは続かぬわけがなかった。
「わたしも!」
「オレだって!」
これじゃぁまるで親鳥の後を追いかけるひよこのようではないか。アルクは余計な事を言ったと後悔した。
途中何度も全滅しかけたが、移転装置のあるB30までなんとか持ちこたえ、一行が街まで出るのを見送るのだった。
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