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疑惑から確信へ~シュルツ視点~
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執務室にノックの音。
来たわね……。
正直、あのルカだとは思っていない。
ルカは間違いなく、国を護って消えた。
言葉通り、何一つ残さず。
ルカの訳はない。
でも、私をシュルツと呼び、言動を諌めようとしたあの言葉は、ルカだと示す。
何度も希望を抱きそうになる。
「どうぞ」
「失礼します」
入室し、一礼するその姿は、ルカとは全く似ていない。
片鱗もない。
「そこのソファーに座って」
来客用のソファーに座るように促し、私も対面のソファーに腰かける。
「先程はいろいろとすみませんでした。三人への寛大なご配慮も感謝します」
「あの、俺はシュルツ先生を否定したわけでは」
お決まりの定型文も謝罪もいらない。
早く、私にルカじゃないと思わせて。
期待するだけ無駄だと。
「ねぇ」
「シュルツって、なぜ呼ぶの?」
「へ?」
どこから聞いたの?
私がシュルツだと知っている者はたくさんいる。
私はルカが消えたあの日から、シュルツを捨てた。
シュラと名前を変え、周囲にも徹底させた。
あれから年月が経ち、もうその名で呼ぶ者は少ない。
それを、なぜ。
「えっと……ちょっと意味が……」
「シュルツと呼んだのはなぜかと聞いたの」
ルカは意味が分からないといった風で、小首を傾げている。
「先生のお名前がシュルツ……」
「シュラよ」
「へ?」
「私の名前はシュラだとネラルが紹介したはず。聞いてなかった?」
ルカの顔は驚きを隠せない。
……聞いてなかったのね。
じゃあ、誰かにルーツ寄宿学校のトップはシュルツという名だと聞いたのかしら?
「申し訳ありません。双子のお兄さんか弟さんと勘違いを……」
「貴方、シュルツと知り合い?」
「いえ、知り合いというか、昔にちょっと……」
誰かから聞いたんじゃない!
私の姿を見て、シュルツだと勘違いをしたと!
昔にちょっと……?
「ち、父に連れていってもらった狩猟でお会いしまして、俺が一方的に見ただけでシュルツ様は気づかれてないと思うのですが」
狩猟など、していない。
昔、ルカの朝駆けに付いて行きたくて、狩猟が趣味だと嘘を言った。
狩猟の時に馬で駆けると気持ちが良いから好きなのだと。
「……へぇ。シュルツが狩猟するなんて、初めて聞いたわ」
「そうなんですか?馬で駆けると気持ちが良い……とおっしゃってたと父から聞きました」
父?
まさか、ルカの息子?
いや、それでも私の姿とシュルツを結びつけたことへの説明がつかない。
「そう……」
本当に、ルカ、かもしれない。
手が震えてくる。
まだ、まだよ。
「あら。ごめんなさい。飲み物も出してなかったわね。何を飲む?」
「あ、お構い無く!」
警戒してきてるかもしれない。
「緊張しないで。ゆっくり話をしたいだけだもの」
「ありがとうございます!」
「果実の飲み物とかどうかしら?」
「好きです!」
ルカも好きだった。
ルカはお酒が強くないためあまり飲まなかったが、果実酒は好んで飲んでいた。
「ウチの領地で採れるルルファの果実の飲み物がちょうどあるの」
ルルファは特殊な果実で、熟成前は緑色だが熟成すると紫色に変わる。
お酒にする時は香りが強い熟成前、そのまま果実として味わう場合は甘味が強い熟成後と決まっている。
ルカの前にルルファの果実で作った飲み物を置く。
「これは、ルルファですか?」
少し不思議そうな顔でその飲み物を見ている。
「ルルファの果実、飲んだことあるの?」
「前に頂いたのは緑色だった気がするんですが……」
「一部のルルファは緑色なの……」
果実酒を飲んだことがある訳がない。
見たことがあるだけか?
飲酒は成人して一年後……つまりこの寄宿学校を卒業後にしか許可されない。
法を破れば厳罰だ。
「緑色のルルファ、美味しかったですよ。紫色は初めてなので、楽しみです!」
飲んだことが、ある、と……。
果実酒を本当に飲んでいたとしても、寄宿学校の指導者に言うはずがない。
それに、知らないのだ。
ルルファの貴重さを。
無邪気にゴクゴク飲んでいる。
その一口は価千金。
高位貴族の女性が大金をはたいて買う奇跡の飲み物。
ルルファの果実を飲めば、髪の艶や肌のハリが格段に違うそうだ。
領地で採れるため、私はその価値も言わずにルカに飲ませていた。
ルカは味だけで好きだと同じようにゴクゴク飲んでいた。
貴重なルルファを私のように価値も言わずに飲ませる人がいる?
「美味しいです!」
「これも気に入ってくれて良かったわ。でも、緑色は果実酒のみなのよ?いつ飲んだのかしら?」
「げほっげほっ、あ、あれ?じゃあ、違うのかなー?」
間違いなく、誤魔化している。
私の視線を恐れている。
「貴方、何を隠してるの?」
「か、隠してませんけどぉ?」
どこかの貴族の間者じゃないの?
私を貶めようとしている貴族なんていくらでもいる。
そう、思おうとしている自分がいる。
ルカの訳ない。
なのに。
じわじわ、体の奥底から歓喜の気持ちがわきあがってくるのを止められない。
「貴方のことを教えて欲しいのよ、ルカ」
「俺のことですか?えと、キキ村出身の木こりの息子です。とりあえず、水晶玉が割れて魔力量が不明なので、全部を回って適正を見るとネラル先生からは言われてますが、変更ある……とか?」
淡々とした説明。
キキ村の木こりの息子が間者なはずもないし、水晶玉が割れたことも受け入れている。
普通ならば、早く自分の魔力量を測定し直してくれと直談判するか、水晶玉が割れたことに対して誰かの思惑を邪推する。
あれだけ、私が脅したにも関わらず、全てを回り適正を見ることも負担に感じていない。
こんな人間、ルカ以外にいるはずない。
それに……
「ルカなら、水晶玉が割れても仕方ない」
「え?」
「ルカ、だろ?」
「はい?」
会えた、会えた、会えた、会えた。
「師匠」
久しぶりに、そう呼ぶ。
この姿ではなく元の姿で。
女性体への変化の法を解く。
「シュルツ……」
ルカにはそう呼んで欲しい。
「こっちの方がしっくりくるね」
ルカが私の前から消えてから、初めて心から笑えた。
「女性体に変化してたのか……」
そこ!?
相変わらずで、笑えてくる。
「そもそも、女の姿なのになぜシュルツと?普通はさっきみたいに双子とか似た親族って思うんじゃない?」
「いや、シュルツは子供の頃から綺麗だったから」
答えになってない!
でも、そんな所もルカだ。
ルカと話をしている。
いろんなことを話したいのに、気持ちが溢れて言葉にできない。
もう、離れない。
今度こそ、絶対に。
来たわね……。
正直、あのルカだとは思っていない。
ルカは間違いなく、国を護って消えた。
言葉通り、何一つ残さず。
ルカの訳はない。
でも、私をシュルツと呼び、言動を諌めようとしたあの言葉は、ルカだと示す。
何度も希望を抱きそうになる。
「どうぞ」
「失礼します」
入室し、一礼するその姿は、ルカとは全く似ていない。
片鱗もない。
「そこのソファーに座って」
来客用のソファーに座るように促し、私も対面のソファーに腰かける。
「先程はいろいろとすみませんでした。三人への寛大なご配慮も感謝します」
「あの、俺はシュルツ先生を否定したわけでは」
お決まりの定型文も謝罪もいらない。
早く、私にルカじゃないと思わせて。
期待するだけ無駄だと。
「ねぇ」
「シュルツって、なぜ呼ぶの?」
「へ?」
どこから聞いたの?
私がシュルツだと知っている者はたくさんいる。
私はルカが消えたあの日から、シュルツを捨てた。
シュラと名前を変え、周囲にも徹底させた。
あれから年月が経ち、もうその名で呼ぶ者は少ない。
それを、なぜ。
「えっと……ちょっと意味が……」
「シュルツと呼んだのはなぜかと聞いたの」
ルカは意味が分からないといった風で、小首を傾げている。
「先生のお名前がシュルツ……」
「シュラよ」
「へ?」
「私の名前はシュラだとネラルが紹介したはず。聞いてなかった?」
ルカの顔は驚きを隠せない。
……聞いてなかったのね。
じゃあ、誰かにルーツ寄宿学校のトップはシュルツという名だと聞いたのかしら?
「申し訳ありません。双子のお兄さんか弟さんと勘違いを……」
「貴方、シュルツと知り合い?」
「いえ、知り合いというか、昔にちょっと……」
誰かから聞いたんじゃない!
私の姿を見て、シュルツだと勘違いをしたと!
昔にちょっと……?
「ち、父に連れていってもらった狩猟でお会いしまして、俺が一方的に見ただけでシュルツ様は気づかれてないと思うのですが」
狩猟など、していない。
昔、ルカの朝駆けに付いて行きたくて、狩猟が趣味だと嘘を言った。
狩猟の時に馬で駆けると気持ちが良いから好きなのだと。
「……へぇ。シュルツが狩猟するなんて、初めて聞いたわ」
「そうなんですか?馬で駆けると気持ちが良い……とおっしゃってたと父から聞きました」
父?
まさか、ルカの息子?
いや、それでも私の姿とシュルツを結びつけたことへの説明がつかない。
「そう……」
本当に、ルカ、かもしれない。
手が震えてくる。
まだ、まだよ。
「あら。ごめんなさい。飲み物も出してなかったわね。何を飲む?」
「あ、お構い無く!」
警戒してきてるかもしれない。
「緊張しないで。ゆっくり話をしたいだけだもの」
「ありがとうございます!」
「果実の飲み物とかどうかしら?」
「好きです!」
ルカも好きだった。
ルカはお酒が強くないためあまり飲まなかったが、果実酒は好んで飲んでいた。
「ウチの領地で採れるルルファの果実の飲み物がちょうどあるの」
ルルファは特殊な果実で、熟成前は緑色だが熟成すると紫色に変わる。
お酒にする時は香りが強い熟成前、そのまま果実として味わう場合は甘味が強い熟成後と決まっている。
ルカの前にルルファの果実で作った飲み物を置く。
「これは、ルルファですか?」
少し不思議そうな顔でその飲み物を見ている。
「ルルファの果実、飲んだことあるの?」
「前に頂いたのは緑色だった気がするんですが……」
「一部のルルファは緑色なの……」
果実酒を飲んだことがある訳がない。
見たことがあるだけか?
飲酒は成人して一年後……つまりこの寄宿学校を卒業後にしか許可されない。
法を破れば厳罰だ。
「緑色のルルファ、美味しかったですよ。紫色は初めてなので、楽しみです!」
飲んだことが、ある、と……。
果実酒を本当に飲んでいたとしても、寄宿学校の指導者に言うはずがない。
それに、知らないのだ。
ルルファの貴重さを。
無邪気にゴクゴク飲んでいる。
その一口は価千金。
高位貴族の女性が大金をはたいて買う奇跡の飲み物。
ルルファの果実を飲めば、髪の艶や肌のハリが格段に違うそうだ。
領地で採れるため、私はその価値も言わずにルカに飲ませていた。
ルカは味だけで好きだと同じようにゴクゴク飲んでいた。
貴重なルルファを私のように価値も言わずに飲ませる人がいる?
「美味しいです!」
「これも気に入ってくれて良かったわ。でも、緑色は果実酒のみなのよ?いつ飲んだのかしら?」
「げほっげほっ、あ、あれ?じゃあ、違うのかなー?」
間違いなく、誤魔化している。
私の視線を恐れている。
「貴方、何を隠してるの?」
「か、隠してませんけどぉ?」
どこかの貴族の間者じゃないの?
私を貶めようとしている貴族なんていくらでもいる。
そう、思おうとしている自分がいる。
ルカの訳ない。
なのに。
じわじわ、体の奥底から歓喜の気持ちがわきあがってくるのを止められない。
「貴方のことを教えて欲しいのよ、ルカ」
「俺のことですか?えと、キキ村出身の木こりの息子です。とりあえず、水晶玉が割れて魔力量が不明なので、全部を回って適正を見るとネラル先生からは言われてますが、変更ある……とか?」
淡々とした説明。
キキ村の木こりの息子が間者なはずもないし、水晶玉が割れたことも受け入れている。
普通ならば、早く自分の魔力量を測定し直してくれと直談判するか、水晶玉が割れたことに対して誰かの思惑を邪推する。
あれだけ、私が脅したにも関わらず、全てを回り適正を見ることも負担に感じていない。
こんな人間、ルカ以外にいるはずない。
それに……
「ルカなら、水晶玉が割れても仕方ない」
「え?」
「ルカ、だろ?」
「はい?」
会えた、会えた、会えた、会えた。
「師匠」
久しぶりに、そう呼ぶ。
この姿ではなく元の姿で。
女性体への変化の法を解く。
「シュルツ……」
ルカにはそう呼んで欲しい。
「こっちの方がしっくりくるね」
ルカが私の前から消えてから、初めて心から笑えた。
「女性体に変化してたのか……」
そこ!?
相変わらずで、笑えてくる。
「そもそも、女の姿なのになぜシュルツと?普通はさっきみたいに双子とか似た親族って思うんじゃない?」
「いや、シュルツは子供の頃から綺麗だったから」
答えになってない!
でも、そんな所もルカだ。
ルカと話をしている。
いろんなことを話したいのに、気持ちが溢れて言葉にできない。
もう、離れない。
今度こそ、絶対に。
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