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始まりの章
21.冒険者登録②
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取り敢えず聞きたいことを聞き終わると、自然と地に足が着いていた。見回せば、部屋にはいつの間にか1人になっていたようだ。
部屋を出ようとドアノブを握るとぐっと身体が引っ張られる。
「わっ」
転びそうになる身体に、思わず目をぎゅっと閉じる。
転ぶ、という想像とは異なり、何かに包まれる感覚がした。
硬い丸太のような何か。
目を開けると、腕の中。そしてそのまま抱えられる。ドムさん?
「大丈夫か?!気分は悪くないか?」矢継ぎ早に質問される。
ドムさんの他にも受付のお姉さんが顔色を伺っている?ディーさんに熊、他にもギルド職員と思われる人など数人いる。
???
「おい、大丈夫か?どうある?直ぐに薬師に診てもらうか?いや、ポーションだっ。ポーションを持っきてくれ!」
「えっと…ドムさん?私は別に…」
「いや、喋らなくていい。大丈夫だ、直ぐに良くなるからな。」
抱えられた私は、あっという間にどこかの部屋に運ばれ、簡易のベッドのようなものに乗せられる。
座ったと思ったのに、視界は天井へ。起きようとするがダメだ、と止められる。
何をそんなに焦っているのだろうと思うが、みんながみんなバタバタとポーションや包帯、テープ、お肉なんて持ってきていて…
よく分からないままポーションを飲ませられ、皆に覗き込まれている。
???
「顔色は大丈夫だな。何があった?」
熊に話しかけられるが…
いや、何が?
こっちが聞きたいくらいなんだけど…
「えっと、どうもありませんけど…?」
何だろう?
私がゼウスと話している間に外で何かあったの?
「いや、そんなはずは無い。ゼウスの間にどれだけいたと思ってるんだ?なにがあった?」
???
受付のお姉さんが、涙ながらに手を握って謝罪してきた。
「どうもないのですか?あなたをゼウスの間にご案内してから、1時間以上経っているんですよ。申し訳ありません。私が説明不足でした。
記憶喪失と知っていながら…。まさかご存知ないとは想像も出来なくて、申し訳ありません。」
ゼウスは対象者、つまり今回で言うデイジーローズの魔力を使って稼働される。
通常は10分程度が限界で、魔力が減っていくためにみんな出てくる。
魔力が減れば、失神、下手をすればそのままってこともあるみたい。
だからこそ、1時間以上いた私に最悪の事態が起こっているかもしれない、と。
そもそも他の冒険者の対応をしていて、既に外に出ていると思っていたそう。
ただ、とある冒険者が使おうとして使えず、しばらく待っても出てこないため、誰が使っているのか、ということになった。
それで冒険者カードを取りに来ていないことに気づいて、焦って私を探したが見当たらず。ゼウスの間のドアを叩くが反応無し。
うん、球体の中で夢中で話してたもんね。
このゼウスの間には規約があって…
ステータス表示されるため、通常利用者が居れば誰も入ってはいけないことになっていた。ギルド職員でさえも。
誰が使っているのか、確定も出来ない。ただ、ここを利用するためには受付を通すことになっており、私の可能性が高かった。
それで慌ててギルド長である熊に相談に。そこで話をしていたドムさんたちと直ぐに駆けつけたとの事。
躊躇なくドムさんがドアを開けた瞬間に私がいた、と。
で、倒れ込む私。
いや、実際はドアが急に開いてバランスを崩しただけなんだけど…。
これまで15分間でさえ、誰もゼウスの間に居続けた事がないとの事でどのような状態になっているのか…。想像もできなかった、と。
10分より以降は、1分オーバーするだけで失神したりするそう。
それで取り敢えずポーションを飲ませる、となったよう。
で、イマココ。
なるほど。
一旦、問題ないことを説明するが納得してもらえず。
薬師に診てもらい、明日以降 体調が整ってから事情を聞きたいと。
そんな話をしている再中に、この前の薬師のおじいちゃんが来た。
走ってきたのだろう、息が調っていない。どうもないのに申し訳ない。
薬師のおじいちゃんは、今のところはどうも無さそうだが取り敢えず1日は寝て安静にするように言われる。
また、夜間でも急に状態が変わるかもしれないから、何かあれば連絡するように、とドムさんたちに説明して帰っていった。
うん、ドムさんたち保護者認定?
せっかくの街を堪能する間もなく、すぐにどこかの宿のベッドに休ませられた。
うーん。
大分心配かけたみたいだけど、情報の整理と、なんて言い訳しようか考えるために時間が出来たのはありがたいかもしれない。
そう思いながら、ベッドに入れられた私は、そのまま寝てしまった。
うん、甘い物食べて、
3年ぶりに色々考えて、
森を出て、街に入って人里であることに安心したのだろう。
夜に熱が出て、また一騒動したことと、ドムさんたち2人がより、過保護になったことは、仕方がなかったのかもしれない。
部屋を出ようとドアノブを握るとぐっと身体が引っ張られる。
「わっ」
転びそうになる身体に、思わず目をぎゅっと閉じる。
転ぶ、という想像とは異なり、何かに包まれる感覚がした。
硬い丸太のような何か。
目を開けると、腕の中。そしてそのまま抱えられる。ドムさん?
「大丈夫か?!気分は悪くないか?」矢継ぎ早に質問される。
ドムさんの他にも受付のお姉さんが顔色を伺っている?ディーさんに熊、他にもギルド職員と思われる人など数人いる。
???
「おい、大丈夫か?どうある?直ぐに薬師に診てもらうか?いや、ポーションだっ。ポーションを持っきてくれ!」
「えっと…ドムさん?私は別に…」
「いや、喋らなくていい。大丈夫だ、直ぐに良くなるからな。」
抱えられた私は、あっという間にどこかの部屋に運ばれ、簡易のベッドのようなものに乗せられる。
座ったと思ったのに、視界は天井へ。起きようとするがダメだ、と止められる。
何をそんなに焦っているのだろうと思うが、みんながみんなバタバタとポーションや包帯、テープ、お肉なんて持ってきていて…
よく分からないままポーションを飲ませられ、皆に覗き込まれている。
???
「顔色は大丈夫だな。何があった?」
熊に話しかけられるが…
いや、何が?
こっちが聞きたいくらいなんだけど…
「えっと、どうもありませんけど…?」
何だろう?
私がゼウスと話している間に外で何かあったの?
「いや、そんなはずは無い。ゼウスの間にどれだけいたと思ってるんだ?なにがあった?」
???
受付のお姉さんが、涙ながらに手を握って謝罪してきた。
「どうもないのですか?あなたをゼウスの間にご案内してから、1時間以上経っているんですよ。申し訳ありません。私が説明不足でした。
記憶喪失と知っていながら…。まさかご存知ないとは想像も出来なくて、申し訳ありません。」
ゼウスは対象者、つまり今回で言うデイジーローズの魔力を使って稼働される。
通常は10分程度が限界で、魔力が減っていくためにみんな出てくる。
魔力が減れば、失神、下手をすればそのままってこともあるみたい。
だからこそ、1時間以上いた私に最悪の事態が起こっているかもしれない、と。
そもそも他の冒険者の対応をしていて、既に外に出ていると思っていたそう。
ただ、とある冒険者が使おうとして使えず、しばらく待っても出てこないため、誰が使っているのか、ということになった。
それで冒険者カードを取りに来ていないことに気づいて、焦って私を探したが見当たらず。ゼウスの間のドアを叩くが反応無し。
うん、球体の中で夢中で話してたもんね。
このゼウスの間には規約があって…
ステータス表示されるため、通常利用者が居れば誰も入ってはいけないことになっていた。ギルド職員でさえも。
誰が使っているのか、確定も出来ない。ただ、ここを利用するためには受付を通すことになっており、私の可能性が高かった。
それで慌ててギルド長である熊に相談に。そこで話をしていたドムさんたちと直ぐに駆けつけたとの事。
躊躇なくドムさんがドアを開けた瞬間に私がいた、と。
で、倒れ込む私。
いや、実際はドアが急に開いてバランスを崩しただけなんだけど…。
これまで15分間でさえ、誰もゼウスの間に居続けた事がないとの事でどのような状態になっているのか…。想像もできなかった、と。
10分より以降は、1分オーバーするだけで失神したりするそう。
それで取り敢えずポーションを飲ませる、となったよう。
で、イマココ。
なるほど。
一旦、問題ないことを説明するが納得してもらえず。
薬師に診てもらい、明日以降 体調が整ってから事情を聞きたいと。
そんな話をしている再中に、この前の薬師のおじいちゃんが来た。
走ってきたのだろう、息が調っていない。どうもないのに申し訳ない。
薬師のおじいちゃんは、今のところはどうも無さそうだが取り敢えず1日は寝て安静にするように言われる。
また、夜間でも急に状態が変わるかもしれないから、何かあれば連絡するように、とドムさんたちに説明して帰っていった。
うん、ドムさんたち保護者認定?
せっかくの街を堪能する間もなく、すぐにどこかの宿のベッドに休ませられた。
うーん。
大分心配かけたみたいだけど、情報の整理と、なんて言い訳しようか考えるために時間が出来たのはありがたいかもしれない。
そう思いながら、ベッドに入れられた私は、そのまま寝てしまった。
うん、甘い物食べて、
3年ぶりに色々考えて、
森を出て、街に入って人里であることに安心したのだろう。
夜に熱が出て、また一騒動したことと、ドムさんたち2人がより、過保護になったことは、仕方がなかったのかもしれない。
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